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2024-11-25 00:59

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2009-06-24 17:56

『第六十九回千葉会の報告』その4

ASL77『LE HERISSON』
土曜日の最後はASLで締めくくりましょう。
写真はセットアップ終了時。


写真で撮ると青いユニット同士なので、微妙にわかりにくいフランス軍とドイツ軍の戦いです。
フランス軍が入っているモジュール『CROIX DE GUERRE』、これに梱包されているシナリオはバランスが取れていて、興味津々なモノが多いのです。
このシナリオでもドイツ軍のⅠ号自走砲があり、その150mm砲がおっかなくて(゜∀゜)イイ


さて、セットアップです。
陣営はMMさんが防御側のフランス軍、ルセロさん@ヤーボ君付きが攻撃側のドイツ軍を担当しました。
MMさんの布陣には、明らかな失敗があります。3階(2Level)へユニットを配置していないのです。
Ⅰ号自走砲は煙幕を撃てるため、火力グループを置いていても無力化される可能性は高いのですが、それでも隠蔽ユニットであれば命中確率は減りますし、撃たせること自体にも煙幕を減らすという意味があります。
おかげでドイツ軍は安全に市街地へ突入できました。

忘れていましたが、勝利条件はドイツ軍は15建物の占領、それに損害(VP)をある程度に抑える必要があります。

 

2ターン

ASLの対戦数では、間違いなく日本一のルセロさん。さすがに、上手く寄せています。
ここまで侵入されていると、火力の低いフランス軍では、撃退するのは難しいです。
Ⅰ号自走砲も支援に突入していますし。

 

5ターン
あらー、ピンボケ。やちゃたー。
青いラインがドイツ軍の戦線です。円内は白兵戦中。
やはり、ドイツ軍に浸透されていますね。
この後、すぐにフランス軍が投了を申し出ました。

MMさんも、指し手として悪くはないのですが、しばらくASLに遠ざかっているので勘が鈍ってしまいます。
ルセロさんくらいに連戦している人間には、ちょっとしたミスから崩されるため、なかなか勝てないんです。私も他人の事を言えませんが。

 

 

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2009-06-24 17:53

『第六十九回千葉会の報告』その3

S&T『REMEMBAR THE MAINE』

ちゃんとターンごとに写真を撮っとけば良かったですねえ。全体図もありませんし。
こちらは海戦練習シナリオ。
かなーり面白いゲームなので、がっちり紹介したいんっすよね。
やれやれ、仕方ないのでゲームの説明からしましょうか。
えーとですねぇ。S&Tというのは、30年くらい前から、現在でも発行されているウォーゲーム付き雑誌になります。だから、コマンドマガジン(CMJ)やゲームジャーナル(GJ)の大元とも言えます。
この『REMEMBAR THE MAINE』は何号からわかりませんが、1985年の作品。きっと100何号くらいなんでしょう。


続いて歴史的背景。
1898年のスペイン・アメリカ戦争が舞台になります。この戦争でキューバは名目上@実質は植民地の独立国となり、フィリピンはアメリカの保護国となりました。
『REMEMBAR THE MAINE』とは、直訳すれば「メイン号を忘れるな!」。開戦のきっかけとなったスペインによるメイン号撃沈事件。その後の掛け声になります。
ちなみに、私は全く知らんのです。でも『REMEMBAR THE MAINE』は英語ですから、戦争のきっかけは自国の艦船が撃沈されることが多いんです。そこから推理しました。
詳しくはウィキぺディアをどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E8%A5%BF%E6%88%A6%E4%BA%89


1ターンは1週間、1ユニットは陸上部隊は旅団・連隊・大隊、海上部隊は1隻。
陸上部隊には、どう考えても役に立つ見込みはない「ガトリング砲」大隊がいましてね。きっと当時の精鋭部隊で有名だったから、趣味で出したかったんだろうなぁ。
海上部隊には、戦力に雲泥の差がある戦艦、帆船だった巡洋艦(クルーザーの方がしっくり来るだよ)、それに砲艦(ガンボートと呼んだ方がカッコ(゜∀゜)イイ!)。
マップは海上マップと陸上マップ×4。
海上マップはスペイン沖からアメリカ沿岸、何より戦場となったキューバ周辺は細かいスペースに分けられています。ですから、縮尺はヘンテコ。大西洋の真ん中なんて「小さ過ぎるやろ!」とツッコミが入ります。陸上マップは、まあ後で。


ではリプレイ行きます。
ゲーム開始当初、往年の「無敵艦隊」は今は見る影もありません。しかも、緒戦でアメリカ艦隊に大打撃を受け、スペインの本国艦隊は闘牛でオーレし、キューバ艦隊はハバナで葉巻を吹かしていました。
当時は海上艦の過渡期であり、木造の帆船から装甲船、それに「漁船に大砲」を積んだ物まで、雑多な種類がありました。笑ってしまうのが、石炭で動いていること。遠征などすると、その度に蓄えている石炭を食べて、少なくなったら付いて来ている石炭船から分けてもらいます。何かカワ(゜∀゜)イイ。
スペインは旧式の戦艦しか持っておらず、アメリカの新型戦艦には太刀打ちできません。
アメリカの泣きところは、ちょっと足りない、こと。アメリカ沿岸を砲撃されてもいけないし、キューバへ上陸するためには、スペインキューバ艦隊を封印する必要があります。さらに、スペインの「キューバ急行」も阻止しなければなりませんが、二つはイケるんです。
で、アメリカ主力艦隊はハバナを封鎖、別動隊はキューバ急行も捕捉して「ごむたいな暴れん坊」しました。
制海権を握ったアメリカですが、陸上の部隊が揃いません。1ターンごとに、いくつかの増援がタンパに集合するので、だいたい上陸の可能になるのが、10ターン近くになってから。
それまでは、ボチボチするんですわ。せいぜい、石炭船が走り回るくらいですかねぇ。


で、こちらが9ターンに行われたサンチャゴ上陸。ここまで、サクサク進みました。


陸上戦闘は、まあオーソドックス。
増援⇒移動⇒戦闘、を繰り返すだけ。ただ、面白いのは「一つのターンに二度動ける」と「黄熱病」があること。
海上部隊が一つの行動しかできないのに、陸上部隊は移動⇒戦闘⇒増援⇒移動⇒戦闘⇒増援を、両軍が行うのです。でも、戦闘解決は後退型、それに引き分けがあるので、なかなか進攻は捗りません。
黄熱病は、キューバの風土病。アメリカ軍は戦闘より、黄熱病で死者を沢山出しました。ですから、上陸してある程度経つと「黄熱病表」を参照にしてサイコロを振り、ステップロスをします。
さてさて、サンチャゴ攻防戦はアメリカ軍の不手際爆発です。
上陸地点が悪く、サンチャゴへは港を大回りする必要があり、さらに道路とも離れているため、それだけで遅れるんですわ。トホホ。
史実では、Aの地点から上陸してるんですよ。でもジャングルを進撃するのって、ヤバクない?と、違う地点にしたんです。クスン。
何とか、スペイン軍が「降伏勧告」を受け入れて、サンチャゴ攻防戦は終了
ちなみに、サンチャゴを目指す途中で、アメリカ大統領から「ハバナ進攻」の命令が出ましたが、「大統領、無理っす」と断りました。おかげで、勝利ポイントをスペインに献上しました。


サンチャゴ攻防戦に気を取られていたら、いつの間にかスペイン艦隊も復活。というか、石炭船を増援で受け取ったり、キューバ沖から帰って来たりで、動きが取れるようになったんですね。
スペインはそれを三つの艦隊に分けて出撃。アメリカ沿岸を目指します。
アメリカ海軍は、新造なったオレゴンを旗艦に北大西洋艦隊を編制。スペイン艦隊を迎え撃ったのである。というのは嘘。
この頃の海戦は、相手をなかなか捕捉できないんです。という訳で、スペイン艦隊はアメリカの防衛網をあっさり通過。ニューヨークとボストンを砲撃し、炎上させたのだ。
これにはアメリカ市民が激昂!北大西洋艦隊司令官ワトソン提督の自宅への投石が行われたのである。
北大西洋艦隊の緒部隊は「リメンバー、ボストン!ニューヨーク!」を合言葉に、スペイン艦隊を追撃。快速を生かして逃れた1隻を抜かし、それ以外を海の藻屑としたのだ。ところが、新鋭艦のオレゴンが轟沈!
スペイン艦隊を湧きに湧かせた。

さて、キューバへの第二次上陸はグァンタナモ。多分間違い。
ここの戦闘はスペイン陸軍があっさり降伏。
季節も台風の時期となり戦闘は終了。18ターンくらいでしたかねぇ。
VPは10でしたから、7程足りずアメリカ軍の負け。
でも、オレゴン轟沈かニューヨーク砲撃、もしくはボストン砲撃の、その一つを阻止できれば勝てました。

いや、このゲームは面白ーい!
陸上戦闘に海上戦闘も味わえ、十分に雰囲気も出ています。
表紙とマップの全体図は撮っておけば良かったっす。チト、仕事明けでしたから余裕がなかっなぁ。


 

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2009-06-24 17:50

『第六十九回千葉会の報告』その2

『日露戦争』

千葉会名物の『日露戦争』教室です。
山崎さんにsawadaさんが挑んでいました。陣営は山崎さんがロシア軍、sawadaさんが日本軍でした。
最終的には30点というから、がっちり守られていた模様です。

 

 

AH『FREEDOM IN THE GALAXY』

山崎さん悲願の『銀河英雄伝説』です。
私はすっかり忘れていましたが、箱の横に書かれたトカゲ野郎には見覚えはありました。
その割りには、日本語ルールブックだけはあったりします。
山崎さんのお相手はB級といえばmitsuさん。
チャートやらカードやらを自作&ラミネート加工済みにしています。
もうちょっと気合いがあると、ゲーム自体すら偽造しそうです。
そういえば、そんなに時間は掛かっていませんでしたねぇ。お手軽なゲームなのでしょうか。


 

WG『HOLD THE LINE』

「ホウホウホウ…」。何じゃ?と振り返るとルセロさんがmoritaさんとを対戦していました。
本来は、アメリカの独立戦争しかできないのですが、追加モジュールを購入すれば「フレンチ・インディアン戦争」も可能。
moritaさんは以前から購入&持ち込んでいたんですよ。
でも、アメリカ独立戦争でも興味のある人間は少ないのに、フレンチ・インディアン戦争はもっと少ない。
しかーし、マイナーゲームなら千葉会(でもないか)なので、釣れたルセロさんがノリノリで対戦していました。


 

CMJ『FIELD MARSHAL』

「おーい、こんな時期にフィールド・マーシャルやるなんて、誰がいるんだい?」と落語の台詞じゃあるまいに。
最近、この仮想戦にハマッているmitsuさんがMMさんを誘って一勝負していました。
しかも、mitsuさんが歴史的背景@仮想の熱弁を奮うと、周囲に動揺が走りました。
だって、あんな戯言を覚える人間がおるかと思わんかったモン。
このリプレイはちはら会にアップされています。詳しくはそちらをどうぞ。
http://chiharakai2005.at.webry.info/200906/article_10.html


 

GJ『文録朝鮮の役』

この日の流れは『文録朝鮮の役』。合計で4対戦されていました。
日本軍が苦しいので、韓国で人気が出るのでは?
日本軍も苦しいだけでなく、ちゃんと進撃できるし。
ゴメン、横で見てただけだから、こんなモン。

 

 

CMJ『BARBAROSSA』

コマンドマガジンの最新号が早速対戦されていました。
ルールを読んで来たmoritaさんに言わせると、特別ルールがあちこちに書かれていて苦戦する、と。
確かに、私も目を…、通す前に勝利条件で挫折しますた。


さて、moritaさんが広げた『BARBAROSSA』に信長2さんが興味津々で覗いていました。

 


こちらが『BARBAROSSA』の二回戦目。
午後から参加のKBさんが相手をしていました。
この号は読み物として、大変充実しているのですが、付録ゲームの解説やリプレイがない、というのは如何なモノだろうか。それにマップに書かれたヘクスに対して、ユニットが小さい。5ユニットまでスタック可能ですが、倒壊は必至です。一回り大きいカウンターにできたハズ。ほらほら、オンスロートとかASLで言えば戦車&大砲カウンター。

 


DW『SMALL WORLD』


最近の流れは、この「イッツ・ア・スモール・ワールド!」
元ネタは「ヒストリー・ワールド」らしいです。
それをファンタジーに噛ませて、お手軽(・∀・)オモシローに仕上げています。
えっ?ウォーゲームでねえって?
まあまあ、鈴木大佐も「ゲームデザインにおいて重要なのは、誇張と省略だ。なんでも詰め込もうとするのではなく、むしろ何を削れるかから入り、あとからフレーバーを足す」とおっしゃっていますし。


 

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2009-06-24 17:44

『第六十九回千葉会の報告』その1


まずは六月二十日(土)の様子から。
参加者は12+1名。

プレイされたゲームは以下の通り。
S&T『REMEMBAR THE MAINE』
WG『HOLD THE LINE』
CMJ『FIELD MARSHAL』
CMJ『BARBAROSSA』×2
GJ『文録朝鮮の役』×4
AH『FREEDOM IN THE GALAXY』
DW『SMALL WORLD』
エポック『日露戦争』


最近のASLは低調で1ゲームのみ。
ASL77『LE HERISSON』


写真は午前中の全景。
左手前に私とかみさんの『REMEMBAR THE MAINE』。かみさん愛用のカラフル編み上げバックが見えます。その奥が 信長2さんと山崎さんの『文録朝鮮の役』。
右にはmitsuさんとMMさんの『FIELD MARSHAL』。その奥で3人が囲んでいるのは、千葉会で火が点いた『SMALL WORLD』。
『REMEMBAR THE MAINE』と『FIELD MARSHAL』、それに『文録朝鮮の役』が同時に立つとはシュールなサークルと、最近参加されている、かみさんの感想。
茶の間はヤーボ君の個室、床の間は荷物置き場でした。

 

 


こちらが『REMEMBAR THE MAINE』の対戦が終わった頃、夕方の全景。
奥の左右に『文録朝鮮の役』が二卓立っていますね。その手前の左がsawadaさんと山崎さんの『日露戦争』、右がMMさんとルセロさんのASL卓。
この日の盛り上がりは、出たばかりのCMJ87号で、その連載「盤上遊戯の世界」。
ここにAH『GUNSLINGER』の傑作な紹介があり、それを説明したら、食いつく者多し!
先々、『GUNSLINGER』祭の予感が!

 



この日のヤーボ君です。
おいおい、ゲームはどうした?
まあまあ慌てずに。
茶室でGJ14号を眺めるヤーボ君。英才教育実施中。

 



電卓をいたずらしていたら、感電して墜落中のヤーボ君。
嘘です。和室なんで居眠りに適してたりします。
顔の一部は畳みの後。夕方に散々寝ていたので、夜はずーっと遊んでいたそうです。




千葉会食材置場です。
千葉会では、有志が大きめのペットボトルや紙パックを買って来ましてね。
参加者の各自が幹事が用意した紙コップで飲むんですわ。
ちなみに、山崎さん差し入れの軽食もありますぜ。
そうそう、お菓子もあるでよ。

 


会場入口
不思議なんですが、入口の写真が残っていました。
撮った覚えはないのですけど。
Σ(゚Д゚;)そんなことを言ってれば、知らぬ間にぬこが寝てう!

 

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2009-06-10 17:22

『ちはら会の一番長い日』

『こんなサービス滅多にしないんだからね』

行って来ました、ちはら会。
やっぱり、千葉の北西部から南部までは遠いっす。
しかも、ですねえ。朝起きてカミさんと喧嘩になりましてね。収拾が着かなくなり、いたたまれなくなって、早い内に家を出発。ちはら台には、予定の30分以上前に到着してまいまして。
『ロンゲスト・デェイ』を抱えて、会場まで小一時間ほど行軍する気力もないので、迷惑千万ながらmitsuさんへ電話攻撃。呆気に取られた後に迎えへ来てもらいました。
写真はmitsuさんが来るまですすっていた「千葉の名物マックスコーヒー@練乳入り」。久しぶりに飲みましたが、やはり甘かったです。


そうそう、MastAttackで散々書いた『ロンゲスト・デェイ』の手順に誤りありです。皆さん、ご注意&今回修正しています。


私はノリノリだったんですけど、mitsuさんはマップを広げただけで「もうお腹いっぱい」状態。それでも、無理矢理に配置をやらせ、さらに遅れて来たmoritaさんにも手伝わせて、昼前には準備完了。ふむ、やはり一人でやるより時間はかからんな。
結局、mitsuさんは『フィールド・マーシャル』へと逃げ、手伝ってくれたmoritaさんは最新GJの『分録の役』へと流れまして。
唯一、「ソロでやったことがある」というkawaさんが相手してくれ、タイマン勝負となりました。

では、リプレイへと行きます。


『空挺降下セグメント』

このゲームの空挺降下は簡単です。まず、ユニットを降下予定地域へと仮に置いて。それからユニットごとに「ちゃんと降下できたか」を決めます。正解には降下偏差表を参照に、サイコロを振るんです。降下地点が予定とズレたら、「どうなったか」を確認します。これは散開表を元にサイコロを振り、「何もナシ」か「混乱」か「ステップロスして混乱」かを決めます。
イギリス軍の第6空挺師団、アメリカ軍の第82・101空挺師団が闇夜を突いて、降下を敢行しました。
ノリ気でないmitsuさんに振らせていたら第82空挺師団が半壊状態。ここで見かねたkawaさんが指揮権を掌握すると、流れは変わり、第101空挺師団と第6空挺師団は、比較的損害が少なく降下を終わらせられました。
ところがですねえ。不思議なことに「補給カウンター」は、みんな壊滅しちゃいました。あらあらです。
『ロンゲスト・デェイ』の(゜∀゜)イイとこなんですが、マップに細かく村の名前が書かれています。ですから、映画「史上最大の作戦」で降下した兵隊が、教会の尖塔にパラシュートがひっかかるセント・ディクメリー(自信なし)も、書かれています。でも、映画と違い配置でドイツ軍はいないから、見付けた人間をがっかりさせてました。
写真の左がアメリカ軍の第82・101空挺師団、右がイギリス軍の第6空挺師団です。尚、細かい場面で撮っていないため、1ターン終了時のものから拡大しています。写真を良く見てもらうと、MやNと大文字が記載されていますね。これが降下予定地点になります。これが見えると言うことは、そこに予定した部隊が全部ズレタということです。


『空軍・海軍セグメント』
ルールブックには、空軍と海軍のどちらを先に解決するかは明記されついません。ですから、kawaさんに「どうする?」と聞いて、空軍からやることにしました。
まあ結果から言えば、爆撃も艦砲も、ついでに鉄道妨害も大成功でした。特に、「血のオマハ」周囲の海岸砲兵は沈黙し、それに防御拠点は全て混乱。こんなこと初めてでーす。
鉄道の妨害も大いに成功。シナリオでは、あまり大勢に影響はありませんが、長期戦になると響いて来るんです。
私は空軍・海軍セグメントの効率の良い火力配分をメモしていましてね。それをベースに改良を加え、空軍海軍セグメントを行いました。


『突撃波セグメント』

上陸部隊の第一派の突撃です。
ここでの成否により、ゲームの行方が決まることもあります。
今回はですねぇ。概ね、大成功と言えました。
オマハの4ヶ所で成功。ここまで成功することは初めてです。
ユタは海岸砲兵により、混乱&ステップロスしたものの、防御拠点がないので、上陸自体は成功です。
イギリス軍のジュノー、スウォードは1ヶ所づつ撃退されただけなので、まず成功と言っていいです。ゴールドは海岸砲兵により混乱。1ヶ所は防御拠点があるため、1ヶ所のみ成功です。成功した海岸ヘクスに「BeachHead(BH)」を置いて、このセグメントは終了。


『後続波セグメント』

続いて、後続波の上陸です。
後続波に予定されているユニットは、スタック制限に関わらず「BH」の、どこかを選んで上陸します。この後続波は上陸する師団の基幹部隊、師団司令部や砲兵が属しています。いつ見ても不思議なのが、役に立たない無線中隊があること。邪魔なだけなんすけど。
この時点でオマハの1ヶ所には海岸砲兵が射撃できないと判明。“ビックレッドワン”第1歩兵師団、第29歩兵師団は安全に上陸できました。
イギリス軍もジュノーとスウォードの内で1ヶ所は混乱しましたが、概ね成功と言えます。
困ったのがユタとゴールド。
海岸砲兵が大当りし、大混乱&大損害を喰らいました。おかげでアメリカ第4歩兵師団とイギリス第3歩兵師団は半壊状態となります。いや、2週間使えないのだから、実質壊滅したと言っていいです。
ユタの第4歩兵師団が後続波で混乱したのは、戦況に大きな影響をもたらします。普通なら、目標であるカランタンへと突入できるモノなのです。しかし、すでに上陸できている突撃波では、カランタンへは届かないのです。「困った困ったホンダ千代、ああもっと困ったホンダ千代」です。上の左がユタで壊滅状態のアメリカ第4歩兵師団、右がゴールドで壊滅状態のイギリス第3歩兵師団。みんな裏返っています。
イギリスの第3歩兵師団も、ペガサスブリッジを越えて第6空挺師団に連絡を取るという、重要な役目がありました。おかげで第6空挺師団は孤立の憂き目に会い、壊滅は決定的。いや、いつも壊滅してますが何か。

 

『ドイツ軍機械化移動セグメント』
ドイツ軍の機械化部隊が移動を行うんです。機械化部隊の目印は、移動力に「アンダーバー」があること。
でも、この時点で動かせるのは、第91・243・352歩兵師団に所属している3突とマーダーが、各師団2個づつ。ちなみに第709と716歩兵師団には、それらの配備はありません。
おっと、忘れちゃあいけません。アフリカ帰りの第21装甲師団がいます。正解には、フランスで訓練していた部隊が、旧式戦車を有効活用しているで、「じゃあ、アフリカで活躍した有名師団の名前を付けんべ」となったそうですが。
パウル・カレルの名著「彼らは来た」で「君の師団が連合軍を海へ追い落とすんだ」と言われ、本当にゴールドとジュノースウォードの間へ戦車大隊が突進。海岸まで到達して、大盛り上がりする師団です。
で、海へGO!するハズがいません。あれ?エラク遠くに配置されてるお。特に戦車大隊は。
まあ何でこんなに延々と書いたと言えば、ろくにドイツ軍は動かせる部隊がいないんですよ。ちびちびと動かしておしまい。
ふふふ、でも忘れちゃ困るのが、第21装甲師団に配備されている機械化された砲兵。実は1ターンで一番活躍するドイツ軍は、この砲兵だったりします。海岸砲兵を除けば、ですが。


『防御砲撃セグメント』
1ターンは特別ルールで、両軍とも補給切れにはなりません。自動的に補給下なんですね。なんで、ドイツ軍の砲兵は景気良く砲撃を行えます。
と言ってもですねぇ。
連合軍を砲撃可能な地点にいないんですよ。ドイツ軍の砲兵が。
だから、機械化されている砲兵は(゜∀゜)イイんです。
定石的に、第6空挺師団の司令部とペガサスブリッジを狙いに走ります。
今回は第6空挺師団司令部は、不思議に射撃可能な地点にいません。だいたい、降下地点がずれたりするんで、狙えるんですけどね。あらあらです。
ペガサスブリッジへの砲撃はあたーりー。占領していた空挺中隊を追い払います(*^-')bGJ!!。
降下の写真でペガサスブリッジが空いてますね。それが追いやられた結果です。

『連合軍戦闘セグメント』
連合軍の攻撃になります。
この攻撃で連合軍が狙うのはドイツ軍の海岸砲兵です。これらを排除して、後に上陸する部隊の安全を確保するんです。
イギリス軍のジュノーとスウォードは海岸砲兵の掃討を終え相当安全。わははは、こりゃ参ったー座布団一枚!!
オマハもあちこちの海岸砲兵を除去します。
ユタとゴールドは困ったモノ。まあ撃てる海岸砲兵も少ないし、ユタは強力なんで手も足も出ないんですけど。


『再編成セグメント』
ここで連合軍の混乱マーカーを取り除き、ドイツ軍の砲兵を射撃済みから裏返します。

上の写真で赤矢印は連合軍の進撃を示しています。
 

『ドイツ軍移動セグメント』
さてさて、ドイツ軍の移動でノルマンディーの戦いで主人公を演じる第12SS装甲師団“ヒトラー・ユーゲント”の登場です。
航空妨害があり、しかも戦略移動もできませんので、それほど前進できません。
ドイツ軍から見ると、カーンの前面には第21装甲師団と第716歩兵師団が展開。倍以上のイギリス軍が相手なので、押されはしますが、しばらくは安定しています。
イジニーからバイユーにかけて第352歩兵師団が展開。ううう、この第352歩兵師団を思うと涙が止まりません(ノ_・。)。ノルマンディーに展開しているドイツ歩兵師団の中で、第91歩兵師団と並び随一の精鋭さを誇っています。歩兵も増強されており、砲兵もアメリカ軍にすら劣るものではありません。この師団が全力でアメリカ軍の前に立ち塞がれば、彼らの前進を許すものではありません。
しかし、あまりにも展開地域が広い。広過ぎる。イジニーとバイユーの間でも、1個師団の防衛能力を遥かに越えています。それなのに、1個連隊(所属の1/3)は遥か彼方に配備されています。それにイジニーとバイユー、そのどちらかを司令部の指揮範囲に入れると、どちらかは指揮範囲を外れてしまいます。
しかし、両方ともこの第352歩兵師団が守らないと、ノルマンディーのドイツ軍が崩壊する危険すら有り得ます。実際、私はソロプレイでアメリカ軍の突破が起き、一気にサント・ローまで突入されたことがありました。
ドイツ軍の取り得る選択は、攻撃正面の狭いイジニーへわずかな部隊を配備し、バイユーへと主力を展開するのが、最も見込みはあります。バイユー周辺は師団に所属している部隊だけでなく、雑多な部隊をかき集めて戦線を構築します。普段は安全な後方へと配備すべき砲兵すら、前線へと投入する必要があります。
そこへアメリカ軍とイギリス軍が殺到するため、押しまくられている内に、兵力を擦り減らしてしまいます。

しかし、ドイツ軍に取って問題なのが、バイユーからカーンの間に「全く部隊がいない」ということです。
そこへ“ヒトラー・ユーゲント”が急行する訳です。このヒトラー・ユーゲントの到着までが、ドイツ軍の一番冷や冷やする場面です。
以前、どこかで見たのですが「ヒトラー・ユーゲントが鉄道移動でイギリス軍の前に立ち塞がった」とありました。しかし、鉄道移動を解除するのに手間がかかるため、突っ走る方が早いハズです。

写真が「走れ!ヒトラー・ユーゲント!」。前線を目指して突進中の第12SS“ヒトラー・ユーゲント”装甲師団の諸部隊。



では、ドイツ軍の考え方を、戦線の右からまとて行きます。
ゴールドがコケて、第6空挺師団は孤立しているため、何かの部隊で押さえれば問題はありません。
カーン前面は第716歩兵師団と第21装甲師団が頑強な抵抗を行えばイギリス軍に前進を許しません。最終的にカーンへと撤収して行けば、戦線も縮小されるため危険はありません。
カーンからバイユーへはヒトラー・ユーゲントが急行中。この間はかなりの距離はありますが、完全編成の第12SS装甲師団なら封鎖可能。しかも、師団の主力が機械化されているため、移動セグメントだけでなく、機械化セグメントでも移動可能なのは大きいです。
バイユー正面で壊滅に瀕している第352歩兵師団へは第130装甲師団が到着すれば、ここも安定するでしょう。まあ、今回はノルマンディー海岸のシナリオなので、そこまで必要ありませんが。
イジニーは第352歩兵師団の一部と、第1対空旅団が展開。何とか抑えてちょうだい、です。
カランタンへアメリカ軍が突入に失敗しているので、第91歩兵師団の先遣隊がタッチの差で展開。この方面も安定します。
第709・243歩兵師団はアメリカ軍の空挺師団を相手では、余裕で抑えられます。しばらくは集結に時間はかかりますが。


『増強波セグメント』
連合軍の増強波が上陸します。だいたい各海岸(ユタとかオマハとか、あっゴールドはないや)へ1個師団づつ上陸するんです。
オマハ、スウォード、ジュノーは無事に上陸。それぞれ内陸を目指します。
問題はユタに上陸した第90歩兵師団。またもや海岸砲兵により、半壊しました。師団司令部を巻き込んで。さすがに、ユタに上陸した全ての師団が、使いモノにならないのはマズイ、と。
第90歩兵師団の司令部と砲兵は、海岸砲兵が当たらなかったところにして、ゲーム継続。


『連合軍防御砲撃セグメント』
これまで上陸して、砲撃してない砲兵が行います。
今回は特筆すべき点はなし。
kawaさんはソロプレイだけなので、細かい戦術を知らなかったのです。

 

『ドイツ軍戦闘セグメント』
ドイツ軍は攻撃を…、できる訳ねえだろ。
うそうそ、えげつない手を使って攻撃しました。でも戦況には影響は少ないっす。


『再編成セグメント』
ドイツ軍の混乱マーカーを外し、連合軍の砲撃済みを戻します。
これで1ターンはおしまい。
本当に長い一日でした。

こちらがカランタンとイジニー。


そしてこちらがカーン前面。


大きい写真は以下にあります。
http://www.geocities.jp/trmcs614/PAP_0029.JPG
写メールでスマソ。デジカメを持ち込んだのですが、SDカードが入ってませんでした、とさ。
観戦していた人間から、「日付は昨日が終わったんですか?」と声がかかりました。そう、この日のちはら会は6月7日なんですよね。

 

こちらの写真が1ターンに亡くなったユニットの皆さん。合掌。

さて、これから手順は省いてリプレイのみに絞りますね。
だって、もう疲れたんですモノ。

 


『2ターン終了時』


上が全体図だ。すでに、上陸戦闘から内陸戦闘へとゲームは変わっている。
戦況を西(左)から解説して行こう。


ユタは第4・90歩兵師団の躓きは痛く、膠着状態へと陥っている。
連合軍の目標であるカランタンには第91歩兵師団が集結。「ヤンキー、よそへ回りな。ここの通行料は高いぜ」状態。


連合軍はバイユーの西でアメリカ軍、東でイギリス軍が攻勢に出て、ドイツ軍を後退させた。バイユーで善戦していた第352歩兵師団は包囲を恐れて後退。
その危機的状況に第12SS装甲師団が到着。イギリス軍の行く手を遮った。「トミー、ここは通さん!」状態。
カーン前面では第3カナダ師団、イギリス第50歩兵師団と第21装甲師団と第716歩兵師団が死闘を演じている。ここでは艦砲により、ドイツ軍はじりじりと後退を強いられている。
ジュノーとゴールドの間はドイツ軍が分断中。海へと到達した第716歩兵師団の部隊は、埋め尽くすイギリス軍艦隊を横目に死守を誓う。その支援に到着したマーダーはイギリス艦船と砲撃戦を演じる。
孤立しているゴールドと第6空挺師団は、ドイツ軍に封じ込められ動きなし。

 


こちらが2ターンに亡くなったユニット。このターンは少ないっすね。

 

『3ターン終了時』

連合軍の移動と戦闘を行った時点で時間切れとなり、この日はここまで。



ユタは結局身動きが取れないまま。



バイユー周辺では、先のターンに上陸したイギリス第7戦車師団が第352歩兵師団を後退させる。アフリカ帰りからは「見ろよ、砂漠のネズミだぜ」と懐かしがられていた。


第3カナダ師団が海岸に近い防御拠点で攻撃に成功。ようやく一角を崩した。
孤立していたゴールドとも連絡を付ける。海岸でゴールドを分断していた第716歩兵師団の部隊は、イギリス軍の大部隊に取り囲まれての攻撃を受け、壊滅。
同じく孤立していた第6空挺師団は、ようやく無事に補給物資を降下により受け取る。生き残って、収容される可能は増えた。それまでは「一族郎党根絶やし」状態でした。




こちらが3ターンに亡くなったユニット。
連合軍の攻撃が軌道に乗り、ドイツ軍の損害が増えています。



こちらがかの有名なヴィレール・ボカージュ

ふう、マップが大きいから肘をつく必要があり、一日そうしてましたから痛くなってしまいましたよ。
kawaさん、お相手ありがとうございました。
久々に対人プレイできて嬉しかったです。

うーん、今度のClub千葉で作戦研究をまとめますよ。
kawaさんは、このゲームの基本戦術を知らないんですね。mitsuさんもソロでやるというから、その参考になる基本的なモノをまとめるさ。


さて、私はこのゲームが好きです。
若い内に一番やったゲームなんですよ。それは回数でなく、かけた時間。
AH『THE LONGEST DAY』が日本に入った早々に、なけなしのお金を出してようやく買いましてね。早速友人とやったんです。
それから毎年、6月6日になると広げまして、ソロプレイを2~3ヶ月かけてやってたんです。

確かに、面白いゲームではありません。サイの目に振り回されるし、手間も時間もかかります。
ようやく慣れたら、その展開はエポック/サンセット『史上最大の作戦』と同じ。
それでも、こう言ったゲームが世の中に一つくらいはあってもいい。
年に一度はやってもいいでしょう。

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