忍者ブログ

2024-11-22 23:41

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2013-05-31 19:38

『マンシュタインのラストステップ』 その2

『3ターン』
①ソ連軍増援:増援チットも『マンシュタイン最後の戦い』で導入されたシステムだ。以前の『激マン』や多くのゲームであるなら、ターンの決まった時期に両軍の増援を受け取れる。しかし、『マンシュタイン最後の戦い』では、ソ連軍は増援チットを投入する事で。ドイツ軍はマンシュタイン・チットを交渉として使い、その時の状況により個数は変わるものの、増援を受け取れるのである。
さて、ここでソ連軍の増援チットが引かれたのはタイミングが良かった。実は、『マンシュタイン最後の戦い』を何回かプレイして、増援チットを選択したのは始めだった。というのは、チット方式のゲームでは、額面戦力はあまり戦況を変える要素ではない。1つのユニットが何回も移動と戦闘を行えるため、増援で戦力を増強するよりも、活性化を優先した方が効果的だった。何より、増援の部隊を確認すると、肝心な戦車軍団はそれほど多くなく、歩兵師団が圧倒的に多い。それに増援は鉄道で現れるため、戦線の進捗状態により遊兵に成りかねない。今回、初手で増援を得られたので、ソ連軍の戦線で弱体な地点を補強でき、さらに少ないながらも戦車軍団を攻勢の主軸となる地点を増強でき、さらに司令部の活性化による前進も見込めるので助かった。
②第8軍:ドイツ軍はハリコフ死守部隊を残し、周辺の部隊を後退させる。
③マンシュタイン:ハリコフの死守命令を解除する。この時点での死守命令解除は、ギリギリと言える。ソ連軍の攻撃態勢が整っている上に、ここへチットが集中するのは見えていたのだ。
④ステップ方面軍:第2次ハリコフ攻撃により、同地の占領に成功する。死守命令が効いていればステップロスで維持が出来たのであるが、解除されれば「R」の結果が出た時点で、陥落は決定。死守の解除はある意味、脆弱性を伴うとも言える。
⑤ヴォロネジ方面軍⇒割り込み第4装甲軍:今回も危険な地域であるヴォロネジ方面軍が引かれたのでドイツ軍は割り込みを行った。そして戦線を大きく下げる。
⑥補給判定:このターンも両軍に補給が切れるようなユニットは無かった。
⑦第1装甲軍:ドニエプルペトルフスク周辺で一気に戦線を下げて、ドニエプル河に沿った戦線を構築。これ以降、ドニエプル河を巡る戦闘が開始される。
⑧ヴォロネジ方面軍:ドイツ軍に追い付くべく前進させる。
⑨南方方面軍:こちらも前進する。ここでは南端へは弱体なユニットで戦線を構築させ、攻勢の主軸となる親衛師団や戦車軍団はドニエプルペトルフスク周辺へと集結させる。
⑩第4装甲軍:歩兵師団を先行させドニエプル河を渡らせ、後衛に装甲師団をドニエプル東方へと残す。
⑪ステップ方面軍:ハリコフ占領を終えたステップ方面軍であるが、先遣隊はドニエプル河の東方へ残置するドイツ軍へ追撃を行い、歩兵部隊はゾロゾロと前進。
⑫南西方面軍:この南西方面軍もドイツ軍への追撃を行う。この時点でステップ方面軍の諸部隊を指揮範囲に入れている。


3ターン終了時点。
3ターンの総評であるが、まずVPは24であった。内訳は、スタリノとハリコフの占領で16。ユニットの撃破による10(歩兵師団×6、装甲師団×2)。司令部の置き換えがソ連軍の1回でー2。
このターンに壊滅したドイツ軍ユニットが多かった。それでも健在なドイツ軍が、これまでの対戦と段違い多く、以降の苦戦が予想された。
そして、これはゲーム後に交わされた意見であるのだが、ドイツ軍はこの時点で全ての部隊をドニエプル河の西方へ逃れさせるべきだった。後衛に装甲師団を置いたため、その脱出に手番を必要とし、他の地点での危機に手を打てなくなったのである。これは次のターンに顕著となる。


『4ターン』
①ステップ方面軍⇒割り込み第1装甲軍:ドニエプルペトルフスクからクレメンチュークまでの東方で残置されていたドイツ軍を撤収させる。ここで逃さねば、ソ連軍に喰われてしまうところだった。
②第1装甲軍:再度の活性化により、先の地域から完全にドイツ軍は撤収を完了した。
③ステップ方面軍:ドイツ軍に先行され逃げられたため、追いかける。
④第6軍:戦線南端のドイツ軍ユニットを後退させる。ここでの後退が遅れ気味である。道路移動を利用すれば、殆どの部隊をドニエプル河の西方へ撤収できた筈だ。
⑤補給判定:補給が問題になるユニットは無かった。
⑥ヴォロネジ方面軍:ドイツ軍に引き離されているため、先遣隊の戦車軍団が接敵できただけだった。
⑦南西方面軍:ドニエプル河へ向け前進。先遣隊の親衛師団と戦車軍団の攻撃により、クレメンチュークを占領。その南方でもドニエプル河の渡河に成功する。

⑧ステップ方面軍⇒割り込み第4装甲軍:クレメンチューク北東部で撤収できずにいた第23装甲師団やSS装甲師団を逃す。
⑨南方方面軍:戦線を2つに役割分担する。1つはドイツ軍の嫌がらせを防ぐため、薄い南端での警戒線とスタリノの防衛隊であり、もう1つはザポロジェからドニエプルペトルフスクへと押し寄せる。司令部はドニエプルペトルフスクの周辺へ展開。
⑩ステップ方面軍:確保した橋頭堡より、続々と部隊を渡河させる。そして第1次ドニエプルペトルフスク攻撃。「―」で失敗。1.5:1と低比率な攻撃であったが、主力である歩兵師団が参加しているため、代えは幾らでもいるのだ。
⑪南西方面軍:クレメンチューク周辺のドイツ軍を撃退。ドニエプル河を越える道路を確保する。そして第2次ドニエプルペトルフスク攻撃。今回も「―」で失敗。A1で損害が出ないだけマシ。
⑫第4装甲軍:危機的状況になったクレメンチューク周辺で反撃。親衛戦車軍団に打撃を与える。


3ターンの総評。ソ連軍の予想以上に、ドニエプル河の渡河に成功している。対戦相手の提督さんが述べたことであるが、ドニエプル河は強固な抵抗線にならず、ここでの抵抗は罠ではないか、と。そう思い計算してみると、ドイツ軍がドニエプル河で戦線を構築しても、攻撃正面が3ヶ所あれば、攻撃力が半減しても2:1の比率は立つ。このオッズでは、半分の確率で攻撃は成功する。そして、一旦渡ってしまえば、ラッシュによる橋頭堡の拡大は避けられないのである。
さて、リプレイの冒頭にソ連軍=私が試してみたかった作戦は、この状況になる。何度かの対戦で、司令部の動向を把握できた。その中でポイントとなるのが、ハリコフの占領であり、そのための司令部が必要だ。そしてそれはステップ方面軍以外には有り得ない。
以前ならば、ステップ方面軍はヴォロネジ方面軍と合流し、北部でのドニエプル河を目指しラッシュを行っていた。南部は南西方面軍と南方方面軍によるラッシュであり、それを交互に行う事でドイツ軍の集中を乱し、戦線の崩壊へと追い込んでいた。

ところが、ハリコフの占領によるステップ方面軍の南下が避けられず、北部のラッシュに拘ると余計な手番が掛かり、部隊の置き忘れが多発してしまう。そこでステップ方面軍の南下が避けられないのであれば、そのまま南西方面軍と南方方面軍に合流し、この3個の司令部でラッシュを行ったらどうであろうか、と。この過程であればステップ方面軍は置き忘れの部隊を回収できる。
今回はこの作戦が当たり、ドニエプル河の渡河で大きな戦果を得られている。


『5ターン』
①ステップ方面軍⇒割り込み第4装甲軍:死守が効いているドニエプルペトルフスク以外のドニエプル河からの後退を行う。
②ステップ方面軍:後退したドイツ軍に釣られるように前進する。攻撃は第3次ドニエプルペトルフスク攻撃のみ。ここで「RR」の大戦果を得て、ドニエプルペトルフスク守備隊は2ステップの3戦力だけとなった。
③ステップ方面軍:この時点でドニエプルペトルフスクへの攻撃が7:1まで上がり、最低「RR」の結果が得られ、死守命令の解除されていないドニエプルペトルフスクの占領が決定したため終了となった。マンシュタインは、死守命令の解除のためにカップへ投入済みで割り込みで使えなかったのだ。


VPはドニエプルペトルフスクの占領と、その過程での壊滅を加えても39である。まだまだ勝利条件の65VPまでは、余裕があった。3ターンまでの進捗具合から考えると、予想外の勝利であった。



ドイツ軍の戦略であるが、以前にも述べている通り、ドニエプル河での抵抗は罠であると読み切り、戦線を図のように後退させる予定であった。
確かに、ある程度の戦力を維持したまま、後退されれば、ソ連軍はかなり厳しかっただろう。ドイツ軍の戦線は装甲師団だけでも問題は少なかっただろう。やはり、3ターンの見切りが敗因と言える。
個人的に、対戦相手の提督さんに厳しい記事となり、申し訳ないと思っている。それでも、ソロプレイでドイツ軍に勝ち目のある作戦を考えられたのは、さすがと言える。大変参考になりました。
ここでお礼を述べさせて頂く。対戦有難う御座いました。陣営はどちらでも良いので、また対戦をお願いします。


拍手[0回]

PR

2013-05-31 19:32

『マンシュタインのラストステップ』 その1

GJ『マンシュタイン最後の戦い』
千葉会での私と提督さんの対戦です。
私がですね。YSGAへお邪魔して対戦した際に、ソ連軍で作戦を思い付きまして。それがどんな具合だか、試すために対戦を申し込んだのでした。
そこで陣営は私がソ連軍、提督さんがドイツ軍を担当。
以降、チットが引かれた順番に、その時々の状況をソ連軍の視点から記して行く。

『1ターン』
①ヴォロネジ方面軍:1ターンの特別ルールにより、ソ連軍は1つの司令部で攻撃だけを行える。
当然、ヴォロネジ方面軍を選択。他の方面軍は攻撃態勢にないのだ。この攻撃は殆ど成功。ドイツ軍の戦線に食い込む事ができた。
②南方方面軍:2ヶ所で攻撃を行うものの、1ヶ所でしか成功せず。コンボが決まらず、ドイツ軍を後退させただけだった。姉妹ゲームの『激マン』から戦闘結果表が変わっておらず、後退型のため低オッズで攻撃しても、損害を与えられないのである。高オッズにはかなりの手間がかかり、行き成り行えない。
③補給判定:一般的なゲームでは、ターンの最初や最後に行う補給判定であるが、このゲームでは補給判定のチットを引かれた時点で確認する。ゲーム的なギミックが過ぎてあまり意味があるとは思えない。今回は久しぶりぶりなので補給切れユニットを出してしまったが、作戦級ゲームに目端がきくと簡単に避けられてしまうのだ。実際、これ以降は補給が問題となるユニットは出なかった。
さて、この時点で補給判定が来るとは予想外だった。そのためドイツ軍の戦線に侵入したソ連軍ユニットは、ほとんど補給切れとなる。説明しておくと、補給切れになっても攻撃力がー2されるだけ。移動と防御力は変わらない。補給切れの状態が2回続き、孤立になると攻撃力だけでなく、防御力と移動力もー2されるため、一気に弱体化する。
④ステップ方面軍:司令部を置き換える。私はステップ方面軍の初手は、この置き換えての前線への接近だと思っている。ステップ方面軍の配置の地点が悪く、活性化しても有効な攻撃を行える部隊はないのである。司令部の置き換えにより、VPがー2されるが、それを補って余りある。
⑤南西方面軍:イジュムの屈曲部にて2ヶ所で攻撃に出るが、悉く失敗。上手く行けば渡河に成功し、ドイツ軍へ損害を与えられたのだったが。
⑥ステップ方面軍:司令部が前線に近づいたため、多くの部隊を活性化させられ、本格的な攻勢を行える。ステップ方面軍が移動で前進しただけでは、ここまで大規模な攻撃にはならない。『激マン』でもそうであったが、1ターンのドイツ軍は奇襲の効果により、チットが少なく、さらに多くの利点を失っている。その利点については、追々説明して行くが、1ターンのドイツ軍は身動きができず、この対戦でもそこを突かれて多くの損害を出す事となった。今回の攻撃で漸くドイツ軍に壊滅する部隊が現れた。逆に言えば、ここまでソ連軍は5回の活性化でも戦果を得られていない。
⑦第6軍:ここで漸くドイツ軍の活性化である。第6軍にて南部で戦線を下げる。
⑧第4装甲軍:ドイツ軍の活性化が続く。北部で戦線を下げ、一部反撃を行う。ヴォロネジ方面軍の突出した戦車軍団を教育したのである。この攻撃により、突出していたソ連軍の戦車軍団は半壊状態となる。

⑨第1装甲軍:南部で連続活性化し、大胆に戦線を下げた。そのためソ連軍としては、離されてしまったため、追い付くのが大変だ。そして装甲師団の多くをソ連軍の主攻勢が予想される北部へと送っている。
⑩ヴォロネジ方面軍:北部で3回目の活性化である。ドイツ軍の中でも、逃げ足の遅い歩兵師団を喰っていった。記録して無かったのであるが、マップ左手に見える壊滅師団数を見ると、この攻撃で2個を喰えた模様だ。


1ターン終了時点。
1ターンの総評であるが、ソ連軍のラッシュが掛かっている・・・。まあ、掛かりかけと言えようか。ソ連軍としては、最後のヴォロネジ方面軍の活性化が、ドイツ軍の第4装甲軍よりも早かった場合に、ラッシュが掛かったと言えたのであった。それでも全く戦果が無かった訳でないので贅沢は言えない。
さて、ここで『マンシュタイン最後の戦い』に於けるチット選択に付いて説明しよう。
チット方式に有りがちなのだが、両軍ともカップへ入れてある司令部名の書かれたチットを引き、その司令部が活性化。すると、その指揮範囲内にあるユニットが移動と戦闘を行う。別系統のチット方式では、所属する司令部以外ではユニットが移動と戦闘を行えないゲームもあるのだが、この『激マン』系統では所属は関係なく、司令部の指揮範囲だけが問題となる。そこで定石であるのだが、突破を目論む地点に司令部を集中し、活性化を重ねる事で戦線を突き破るのが有効になる。
さらに『マンシュタイン最後の戦い』では、ソ連軍は北からヴォロネジ方面軍、ステップ方面軍、南西方面軍、南方方面軍と4つある方面軍チットに、選んだ司令部や増援を2つ追加する事で、戦略の方向性や戦場の流動性を現出させている。
『激マン』と比べると、『マンシュタイン最後の戦い』は、ソ連軍の司令部は個数が減ったものの、指揮範囲が4ヘクスからドイツ軍と同じ6ヘクスと広がっている。そして『激マン』で特徴的だった司令部を一斉に活性化できるSTAVKAが無くなっており、司令部自体にも戦力が持たされている。『激マン』の司令部はマーカーのような物であり、そのルール的にもゲーム的にも扱いに苦慮していた。
こう書かれても分からない方が多かろう。これらは追々説明する事としよう。尚、1ターンのソ連軍はヴォロネジ方面軍とステップ方面軍を選択して追加してあった。


『2ターン』
①マンシュタイン:スタリノの死守命令を解除する。このマンシュタイン・チットも『マンシュタイン最後の戦い』の特徴になる。ドイツ軍はマンシュタインのチットが引かれると、ヒトラーとの交渉で死守命令の解除や、増援の受け取りが行える。ちなみに、死守命令が解除されていない都市をソ連軍が占領すれば、その時点でソ連軍の勝利としてゲームは終わる。ただし、死守命令が有効である場合、退却の結果をステップロスで補えるため、長期間の抵抗が行える。そのため解除するタイミングに戦略眼を問われる。
②ヴォロネジ方面軍⇒割り込み第4装甲軍:ヴォロネジ方面軍が引かれたため、危機を覚えたドイツ軍は割り込みを宣言。これは『マンシュタイン最後の戦い』で導入されたシステムで、ドイツ軍は司令部チットをカップへ入れずに手元へ置き、適時に割り込みを宣言して、その司令部の活性化を行えるのである。これにより危機的状況を防げるようになっている。さて、第4装甲軍の活性化により、危険なハリコフ東部にてソ連軍に包囲寸前だったドイツ軍の諸部隊が虎口を抜け出る。
③ヴォロネジ方面軍:ソ連軍の戦線後方へ取り残される形となっているベルゴロドへ攻撃する、が失敗。他のドイツ軍はスタックしているため、抵抗力が強く攻撃は断念し、接敵のみとする。ドイツ軍の戦線へ浸透してからの攻撃を狙う。それを行わなければ戦果を見込めない。しかしドイツ軍が戦線を後退させたため、追い付くので精一杯。
④ヴォロネジ方面軍:ベルゴロドへ第二次攻撃を行い、占領に成功する。やれやれ。ソ連軍はドイツ軍ユニットに追い付き接敵。ここでも説明しておこう。このゲームでは、敵ZOCへの進入に追加移動力が+2必要。そのため、移動力が4のソ連軍歩兵部隊では、一旦距離を保たれると、1回目の活性化で接近、2回目の活性化で漸く接敵が可能となる。さらに敵ZOCから敵ZOCへの進入には+4必要で、ソ連軍の主力である歩兵部隊では行えない。ここで6移動力を持つ戦車軍団(含む機械化軍団)を先行させ、浸透を行うのがポイントだ。尚、ドイツ軍の歩兵師団は5、装甲師団は10と高い対応能力を備えている。
⑤第8軍:ドイツ軍はハリコフ東部に取り残されていた部隊を後退させる。
⑥第1装甲軍:戦線南部のドネツ盆地から後退する。その際に、鈍足でVPの対象にならないルーマニア軍ユニットを殿として残す。
⑦南西方面軍:ドイツ軍が戦線を後退させたため、追い上げるのが精一杯。追いつきはしないが・・・。
⑧南方方面軍:上記と同じように、ドイツ軍を追いかける。ここで南部の司令部である南方方面軍と南西方面軍をスタリノ北部での合流を目指す。それでも戦線の最南端も、部隊を配備してあり、これはドイツ軍に後方を荒らされないためである。そして、これらの部隊も南方方面軍の指揮範囲から外れないようするため、完全なる集中はできない。
⑨補給判定:補給判定であるが、この時点で両軍に補給が切れているものはなかった。そのため前ターンに補給切れとなったユニットが、OOS(補給切れ)マーカーを取り除かれただけだった。
⑩ステップ方面軍:兵力を密集させつつ、ハリコフを目指して前進する。ここでもドイツ軍に引き離されているため、先遣隊の戦車軍団は追い縋れるのだが、主力の歩兵部隊は遅々として追い付かない。
⑪ステップ方面軍:連続活性化により、ソ連軍の歩兵部隊もドイツ軍へ接敵できた。そこで先遣隊の戦車軍団はドイツ軍の戦線へと浸透できるため、ハリコフへ一当てする事とした。結果は「ー」で効果なしの失敗。おかげで、先遣隊の戦車軍団はドイツ軍の戦列に割り込んでいるため、反撃に脆弱となっている。


2ターンの終了時点。
2ターンの総評であるが・・・ふむふむ。マップ右手の壊滅師団数が5個に増えている。3個は1ターンのものであるから、2個(その内1個はルーマニア師団)が、このターンの戦果。戦況としては、南部でドイツ軍による大胆な後退により、かなり距離を取られたため、ソ連軍は追い付くのに難儀している。北部では、ラッシュをかけるべきヴォロネジ方面軍とステップ方面軍の司令部が離れてしまっているものの、それなりの戦果を得られている。特に、重要拠点であるハリコフへ接敵し、さらに攻撃態勢にあるのは予想外の進捗具合だ。ソ連軍として、一番恐ろしいドイツ軍の装甲師団であるが、北部へラッシュによる弱体した戦線を補うべく展開。逆に、ソ連軍も戦線が歪になったため、薄い部分もできている。


拍手[0回]

2013-05-23 23:42

『第百十二回千葉会の報告』 その2

五月十九日(日)
参加者は14名+顔見せ2名。
プレイされたゲームは以下の通り。
コマンドマガジン『ルントシュテットの戦い』
コマンドマガジン『ダンケルク』』×3
コマンドマガジン『日露大戦』
コマンドマガジン『常徳殲滅作戦』
×2
コマンドマガジン『ノルウェイ!』×たくさん
コマンドマガジン『AFRIKA!』

サンセット『朝鮮戦争』
GJ『東部戦線前進せよ』
TreefrogGames『A FEW ACRES OF SNOW』
HJ『CIVILIZATION』
×2
Z-ManGames『KING & THINGS』
ASL AP62『SHOUTING INTO THE STORM』
みさき工房『セブンフォース~富国強兵』


 

写真は昼前の全景。
手前は最近のmoritaさんが復活してから定番になっている『CIVILIZATION』3人戦。奥がルセロさんとザハさんのASLと、DASRECHさんと私の『朝鮮戦争』の卓。この背景には、頒布物品の諸々があり、それを荒らすヤーボ君も見えます。
左手には、かみさんと提督さんの『東部戦線前進せよ』
、軍神さんとはねはねさんの『常徳殲滅作戦』の卓。
定員12名の会場に、入れ替わり16名が現れまして。
危うく椅子が足りなくなるところでしたが、午前中で引き上げる方や、午後から参加される方がいらしたので、その危機は乗り越えられました。
それでもテーブルを目一杯使って満員状態。主催者としては、嬉しい悲鳴でありました。


コマンドマガジン『ダンケルク』

marsさんの対戦であります。
marsさんはドイツ戦車軍団の中から『ダンケルク』を持ち歩き。各サークルで修行しています。
これはaoさんとの対戦模様。この対戦の後に、ゲームを借りたDASRECHさんと軍神さんが対戦。その流れでDASRECHさんにmarsさんが挑んでまして。軍神さんがmarsさんの火付け役サポートをしていました。
勘違いされているようですが、軍神さんは決して怖くないっす。自然に助言を貰えるし、何より対戦すれば面白いのは間違いな(・∀・)イイ!!
是非、見かけたら捕まえて対戦を挑んでくだされ。


ASL AP62『SHOUTING INTO THE STORM』

ASLのトップチームであるルセロさんとザハさんが対戦していました。
シナリオは独ソ戦末期。
ケーニヒティーゲルやスターリンがゾロゾロ出て来ます。
面白かったのは、ドイツ軍は歩兵が国防軍であるものの、戦車はSSである事。何が違うって、SSであれば特殊砲弾が多いのと、戦車の操作班が虐殺できる事。これが珍しい。そうそう、マップも変則的に使うようですね。おかげで段差ができてしまっています。
詳しいリプレイはザハさんのブログを待ちましょう。


GJ『東部戦線前進せよ』
 
かみさんと提督さんの対戦です。あっ、向こうには常徳殲滅作戦をインスト中ですね。
この「シュミゲがすごい」で大いに褒められていたため、どんなモンかとお試しプレイです。記事にあったように、東方の輝く太陽に似た煌きを見せた模様です。
かみさんのブログにもその旨書かれていますた。


TreefrogGames『A FEW ACRES OF SNOW』

『東部戦線前進せよ』が予想よりも短時間に終わったため、傑作ゲームと評判の『A FEW ACRES OF SNOW』へと移行していました。これは2版で、以前よりもバランスが取られています。
これも対戦記がかみさんのブログにアップされていますから、どうぞ。


コマンドマガジン『常徳殲滅作戦』

さてさて、ここまで『東部戦線前進せよ』や『A FEW ACRES OF SNOW 』の影でチラ見していた『常徳殲滅作戦』です。初見はYSGAでしたっけね。
今回、私が誘われてですね。はねはねさんと対戦しました。テスト中のものですが、殆ど問題なくプレイできていました。残るは、若干VPの調整がある模様です。
では、販売前ですが、プレイした感触を述べませう。と思ったら、すでにデザイナー様のブログで詳細の説明がありましたね。
1943年末の日中戦争に於ける作戦・・・。そう、文字通り作戦です。日中戦争云々で書こうと思いましたが、余談に過ぎるのでゲームにのみ絞ります。
デザイナーのブログでは、「独ソ電撃戦に似ている」との表現がありましたが、似ているのはVP都市の配置のみ。
独ソ電撃戦では、ミンスクまで普通は行けませんが、こちらのゲームでは常徳=ミンスクの占領可否が大きく勝敗を左右します。
特徴的なのは、日本軍が作戦フェイズを3回行え、この作戦フェイズでは移動か戦闘のどちらかを選択できます。
ですから、移動フェイズ⇒移動フェイズ⇒移動フェイズ、と通常の3倍のスピードで動け。「赤い彗星だ・・・、逃げろ」となるのです。
中国軍も色々と縛りがあり、それが煩雑でないため、その場で聞いただけで十分プレイ可能です。まあ慣れた人間が中国軍をやった方が、破綻はし難いのではありますがね。
それでいて、日本軍には計画的な行動が必要。中国軍も反撃が十分に行え、さらにかなりの嫌がらせが可能です。
個人的には、中国軍の作戦を練った方が、好みですね。圧倒的な日本軍を、その目標を見切って妨げるなんて(・∀・)イイ!!
バランスも現状で良好ですから、楽しみな一品です(・∀・)イイ!!


みさき工房『セブンフォース~富国強兵』

moritaさんがゲームマーケットで入手したモノです。
富国強兵とありますから、立派なウォーゲームなんでしょう。箱やカードの絵柄は、萌え系ではありますがね。
プレイした感想は聞こえてこなかったなぁ。
それでも作戦級で安定の強さを発揮しているaoさんが混じっているので、かなりのウォーゲームだった模様です。


HJ『CIVILIZATION』
 
moritaさんが関東へ復帰されてから、定番になっているシビライゼーションです。
今回はmoritaさん当人に、marsさん、HAさんと菅原@さいたまさんの4人戦が展開されていました。
詳しい展開は知らないのですが、横から漏れ伝わってきたところでは、民主的なソ連邦が進捗したり。独裁国家のアメリカ様が猛威を奮っていた模様です。


コマンドマガジン『日露大戦』

しばらく音沙汰の無かった『日露大戦』です。
(・∀・)イイゲームなんですが、流れから外れると対戦が組まれないんですよね。
この日はDASRECHさんと山崎さんが対戦していました。そうそう、また十番勝負をしようかとの意見が出てましたっけ。
これらの他に『KING & THINGS』も対戦されていて。
ヤーボ君に親父たちが遊ばれていましたですよ、はい。


拍手[0回]

2013-05-23 22:56

『第百十二回千葉会の報告』 その1

五月十八日(土)
参加者は14名。
プレイされたゲームは以下の通り。
AH『FLAT TOP』
GJ『マンシュタイン最後の戦い』
GJ『真珠湾強襲』
コマンドマガジン『ルントシュテットの戦い』
コマンドマガジン『激闘!ロンメル軍団』
HJ『BATTLE FOR STARLINGRAD』
HJ『世界の七不思議』
HJ『ドミニオン』
Z-ManGames『KING & THINGS』
ASL RPT14『KEITELAND AND COX』
S1『RETAKING VIERVILLE』
RPT17『HETZER HUNTERS』


 
写真は昼前の全景になります。
手前では、ルセロさんとヤーボ君の親子に、山崎さんが『ドミニオン』を囲んでいます。ここではゲームマーケットで仕入れたマルチゲームをし倒していますた。
その隣では『FLAT TOP』で疲れた下総さんとy.nakanoさんがASL-SKへと流れて。その奥では、私と提督さんのGJ『マンシュタイン最後の戦い』。ただし、私はカメラを構えていて、提督さんは一服ちう。
向こう側の列では、marsさんと少将さんの『真珠湾強襲』卓。一番奥ではホンキチさんとうおPさんのASL-SK卓。


AH『FLAT TOP』

YSGAでの対戦報告を見て、持ってはいるものの積んだままだった人間が盛り上がりまして。そこで早速インスト大会が催されました。y.nakanoさんとsinyamagさんが下総さんに手解きを受けていました。
シナリオはラバウル航空隊。
ご覧のように、数々のチャートがあるため、それらを如何に取捨選択するかに、実は慣れが必要だったりしています。そうすれば、少ないチャートを眺めるだけで済むんですよね。
『FLAT TOP』は決して難しくないのですが、古いゲームなのでやる事が多いんですよね。しかも、ラバウル航空隊の次に艦隊が少ないシナリオ“珊瑚海海戦”でも、109ターンと超長くて、手軽とは言えません。
それでもですね。手間が掛かればかかるほど、得られる感動は大きいので、是非積むだけにしないで欲しいですね。
ちなみに、BGGのコメントでも「オレも『FLAT TOP』の埃を払うかな」とのコメントが付いていましたね。何処も状況は同じかと。


『ASL-SK』

ASL-SK卓が2つ立っていました。
左はホンキチさんとうおPさんの卓。シナリオはtampa ASL Groupが開発し「Rally Point vol.2」として頒布されたもの。それを入手したホンキチさんがうおPさんを誘ったのでした。
写真はRPT14『KEITELAND AND COX』になります。
ターン数が少なく、戦車も少し出てくるシナリオを選んだそうです。このシナリオはシャーマンとタイガー戦車が出てきます。
この2人は続けてRPT17『HETZER HUNTERS』へと連戦。こちらはシナリオの名前通りにヘッツアーが出て来て、シャーマンを狩るのでした。“でした”の通りに、攻め手が遅れたため、シャーマン子に逃げ切られていた模様です。


こちらは、下総さんとy.nakanoさんのリハビリ対戦。
S1『RETAKING VIERVILLE』なので、“エイや!”でいけます。


GJ『真珠湾強襲』


海戦組のこまいふさん、少将さん、それにmarsさんが加わりGJ『真珠湾強襲』を囲んでいました。シナリオは珊瑚海海戦、と何処かで聞いた事があります。
このシナリオでは短時間で終わるため、数名で入れ替わりするのに調度(・∀・)イイ!!
さて、同じGJの『マンシュタイン最後の戦い』は対戦の記録をしていますので、別記事にしますね。


コマンドマガジン『ルントシュテットの戦い』


南太平洋から引き上げた少将さんとmarsさんが、ウクライナへと戦場を変えて連戦していました。
『ルントシュテットの戦い』は、手堅い仕上がりと評判なので、各サークルでも対戦の報告が上がっていますね。
marさんは色々なサークルへ顔を出しているので、このような高評価のゲームを覚えれば、相手に困らなくて済みます。是非、作戦を練ってみてください。


HJ『BATTLE FOR STARLINGRAD』


GJ『マンシュタイン最後の戦い』が、早めに終わったので、提督さんとyさんがHJ『BATTLE FOR STARLINGRAD』の練習戦をしていました。
スターリングラード攻防戦の代表作であるHJ『BATTLE FOR STARLINGRAD』ですが、高めの難易度とプレイ時間のため、なかなか手が出せずにいます。持っている方は結構いるんですけどね。
そこで、定石を覚えるための練習戦を重ねています。こうやって、敷居の高いゲームをちょっとでもプレイしていると、対戦している人間の連度が高まるだけでなく、釣られる方がいるんですよね。そうやって、他人を巻き込むのも、(・∀・)イイ!!のではないか、と。


コマンドマガジン『激闘!ロンメル軍団』
 
風見鶏史郎さんと私・yagiが対戦しました。
このゲームは、以前に40シリーズとしてゲームマーケットで頒布されたものの、それが手直しされてウォーゲームハンドブックの付録になったモノです。
えーっと、手直しされた部分を説明されたのですが、内容は覚えていません(´・ω・`)。
でも、少ないユニットに小さいマップながら、作戦を組み立てて決断を強いられるのは、さすが中黒デザイン。格別の仕上がりです。
この他にも写真は撮り忘れましたが、風見鶏史郎さん持参のHJ『世界の七不思議』を4人でイテこましまして。往年の『文明の曙』に『ドミニオン』をリミックスし、(・∀・)イイところを抽出していました。これは聞きしに優る以上な(・∀・)イイ!!ゲームでしたね。
Z-ManGames『KING & THINGS』はルセロさんがゲームマーケットで仕入れた一品。ワイワイと取り囲んでますた。
土曜日はこんな感じでありました。


拍手[0回]

2013-05-11 17:52

『FLAT TOPの二日間』 二日目

『FLAT TOP専有図』
 
リプレイの前に、どのような状態でプレイされていたかを紹介しましょう。
写真左がマップと、チャートの配置図。中央にマップを置き、その右側のテーブル&教壇に日本軍の艦隊・航空機のチャート類を置き、左側のテーブル&教壇に連合軍の艦隊・航空機のチャート類を置いていた。写真の中央と右は、両軍のチャート類。
この日のために、ユニットは拡大されていたのであった。これはDublinさんの力作で、老眼の我々には大変助かったのであった。さらに、日本軍(赤ユニット)の写真をご覧になって頂きたいが、拡大ユニット以外に、通常の大きさのユニットやマーカーには、テプラで番号を拡大してあった。
そして、写真左には次戦の準備に余念のないDublinさんの姿が。このGeneral誌に、『FLAT TOP』の追加シナリオが掲載されており、「マップを作成したらミッドウェーの対戦は可であるか?」との打診を受ける。
当時は珊瑚海で煮えていたため、返答は避けたのであるが、ここで答えよう。
断る理由はない、と!


『翔鳳撃沈!』
さて、リプレイへ戻ろう。

6日の夜が明けて、定期便のラエへの攻撃が行われた。それ以外に両軍で捕捉されているのはMO攻略隊、及びそれを先導するMO護衛隊だけであった。これらの艦隊には、早朝よりラバウル航空隊の直衛機が張り付いて援護をしていた。
この両艦隊の前方にはスコールがあり、これを盾にするのは常套手段だった。しかし、スコールの速度は艦隊よりも遅く、鈍足のMO攻略隊すらスコールへ追い付き、風向きが当初の南方から南西へと変化するに及んで、厄介な事態になった。
スコールの東方は、ポートモレスビーの長距離爆撃隊から攻撃範囲へ入るため、大きな航路が変更を強いられたのだ。そこで最初にMO護衛隊が速度を上げ、西方へ大きく回り込み、MO攻略隊は、それに遅れて続いていた。
今日も敵空母の活動はなさそうだ。時間は1100で、直衛のラバウル航空隊が航続時間の関係で引き上げた瞬間だった。
アメリカ軍の艦載機がMO護衛隊に襲いかかったのである。狙いは当然翔鳳。

こちらの写真はDublinさんがmustattackにアップしていた物。あまりに驚いたため、こちらは写真を撮り損ねたので、流用させて貰う。
軽空母の翔鳳は、この攻撃により撃沈。艦載機すら格納されたままであった。


『レキシントン撃沈!』
いよいよ、VP的に窮地へ陥った日本軍。
MO機動部隊指揮官の下総さんが低く、「艦攻隊を索敵で出します」と。

それまでは、史実の攻撃兵力の減退を嫌ってでなく、空母の位置を悟られぬために、艦攻隊の索敵は控えていたのだ。しかし、そんな余裕はもはやない。
艦攻隊の索敵を開始して早々に、レキシントン隊が発見される。そして瑞鶴、翔鶴より発進した日本艦載機群が急行。これによりレキシントンは撃沈。
 <
この両艦隊の距離は、あまりにも接近していた。僅か5ヘクスほどだったろうか。MO護衛隊とも5ヘクスほどだったため、残存の巡洋艦隊すら突進したほどだった。


『薄暮攻撃』
レキシントンが撃沈された直後、ヨークタウンが発見される。陸攻の索敵機が偶然探り当てたのだ。
まず、レキシントン攻撃へ向かっていた96式陸攻隊を方向転換させる。航続時間と距離はギリギリだ。
さらに、ラバウル航空隊から雷装1式陸攻に、護衛のゼロ戦を付けて発進させる。

これらの攻撃は、往路は問題ないのだが、復路は夜間着陸を余儀なくされる。それでも指揮官(私)の強い要望で決行。
しかし、96式陸攻は対空砲火により全滅。

1式陸攻隊も、ヨークタウン隊がスコールに待避したため接触を失い、魚雷を放棄して無念の帰投。そして夜間着陸の失敗により、半数以上を喪失したのである。
この戦いを通して、陸攻隊は戦闘よりも、無理な運用による損失の方が多かった。


『ソロモン海から珊瑚海へ』
翔鳳、レキシントンと沈没した後、夜間となり戦闘は鎮静化した。
MO攻略隊はソロモン海から珊瑚海へと進入しようとしていた。ソロモン海と珊瑚海へは、珊瑚礁が邪魔して経路が2つしかない。

そこに連合軍の潜水艦が浮上したのだ。しかし、MO攻略隊を捕捉する事はできなかった。何故なら、MO攻略隊がスコールに引っかかり、身動きの取れない時間ができ、連合軍の予想よりも遅れたのだ。さらに、ツラギから逃れてMO攻略隊を待っていた砲艦隊が捕捉され、連合軍はそちらへの追撃を優先したのだ。MO攻略隊は追撃する潜水艦の後を追うように前進。危険水域だったソロモン海と珊瑚海への隘路を無事に越えたのだ。


『モレスビー航空基地への艦砲射撃』
 
翔鳳を失ったMO護衛隊は、速度を上げて西進。当初の予定通りに、モレスビーへの艦砲射撃を決行するのだ。
当たり前だが、1ターンに1ヘクス進むのと、2ヘクス進むのでは速度に大きな違いがある。MO護衛隊は敵に捕捉される事なく、モレスビー湾沿岸に到着。
航空基地の索敵員に発見され、急遽爆装されたP39やP40の爆撃を受けるものの、損傷を被る事なく艦砲射撃を実施。航空基地へ損害を与えて離脱。そのままMO護衛隊の巡洋艦隊は、引き返しMO攻略隊と合流。本来の役割へ戻る。


『MO攻略隊突進す!』

昼の間は、モレスビー湾への艦砲射撃や爆撃の応酬があったため、MO攻略隊は一旦右往左往して前進を控える。
そして夜間に入り、モレスビー湾向け西進を再開する。日が暮れた直後に、潜水艦の雷撃を受け2隻目の輸送艦を失う。これは潜水艦の襲撃を予測し、駆逐艦群を先行させたところを付け入られたためだ。これに懲りて護送船団を編成、一路モレスビー湾へと突進。再度、潜水艦の雷撃も受けたが、駆逐艦の妨害により損害はなし。
しかし、それらの潜水艦は後を追い、後続時間の長い航空機は夜半より付き纏い。これまでとは、様相の変わった戦いが現出したのである。
そしてモレスビー湾への突入時間を計算してみると0600・・・。夜が明けてから、敵軍の本拠地を突くのである。
MO攻略隊の五藤少将は部下へ命じた「平文でいい、敵さんも承知しているさ。第四艦隊司令部へ打電。MO攻略隊は暁をもってモレスビー湾へ突入す!」。
輸送艦の南海支隊では、酒保が開かれ、飯盒や匙による即興の阿波踊りが催されていた。


『モレスビー湾上空の死闘』
これまでは、隠れん坊からの攻撃のため、ヒット・アンド。ウェーであった。しかし、以降はガチンコの殴り合いへと変質する。

MO攻略隊の打電を受けたラバウル航空隊は、早急に打てるだけの手立てを行った。深夜にゼロ戦を最大戦速で急行させ、夜明けのMO攻略隊突入へ合わせたのだが、そこにはP39及びP40の大編隊が待ち受けていたのである。このスクリーンに阻まれて、ゼロ戦隊は壊滅。まるで蒸発するようだった。
そして0600に第一派としてMO攻略隊へ襲いかかったのはドーントレス!急降下爆機!!
「艦載機だって!嘘だあ!!」と思わず悲鳴に似た叫び声を上げるMO機動部隊の下総さん。普段は感情を見せる事のない彼の動揺に、此方が驚いてしまった。
それでも冷静に計算してみると、片道ならば可能なのである。航続時間の1ターンを編隊の集結に使い、1ターンを急降下爆撃で使う、1ターンを着陸で使うとなれば、3×9=27ヘクス以内までヨークタウンが進出すればいい。決して不可能ではないのだ。この爆撃で輸送艦は1隻失われる。軽巡洋艦隊が艦砲射撃へ向かうとするのは、五藤少将により停止される。現在爆撃中の艦載機が着陸する次のターンを狙うのだ。


0700にMO攻略隊が投錨地を探している間に、連合軍の第二派が襲いかかる。今度はラエを破壊尽くしていたB25、B26、そしてB17の重爆撃隊。このターンもラバウル航空隊から、支援のゼロ戦、それに今度は96陸攻も辿り着く。そして激しい航空戦により、両軍とも戦闘機と爆撃機を失い、さらに連合軍はMO攻略隊の軽巡洋艦隊が艦砲射撃をモレスビー航空基地へ行った事により、大消耗を被る。ただ、MO攻略隊も唯では済まず、またもや輸送艦を1隻失う。


大規模な爆撃はここまでとなる。以降は、モレスビー航空基地の整備の能力により、五月雨な攻撃となり、効果は殆ど上がらなかった。
0800より、南海支隊の揚陸を開始。8隻の揚陸であるため、日本軍は毎ターン24VPを獲得する。1300ターンにもう1隻輸送艦を失うが、ここまでで141VPの揚陸を蓄積する。そして1400ターンに7隻=21VPの揚陸に成功。この時点でモレスビー港への揚陸が150VPを越え、日本軍の勝利が決定しゲームは終了した。

こう書くと、日本軍の圧勝と勘違いされる方も居らっしゃるだろうが、輸送艦がもう2隻でも沈められていれば、勝利はかなり厳しかったろう。沈められた隻数が同じでも、タイミングが違えば、勝利が何方へ転んだかは、全く分からない。

この対戦を行う前は、何処かで空母が一方的に沈められ、軽いゲームでお茶を濁す、と思い込んでいた。しかし、実際は両軍とも損害を避けため、二日例会の最終までの熱戦・・・。いや、大熱戦となった。
そして不思議だったのは、ゲーム終了当時のターン数を103としていた事だ。揚陸したVPを逆算し、終了した時間の1400を勘案すれば、105ターンが正しいように思うのだが。

最後に良き対戦相手だったDublinさん、Bluebaerさん、もりつちさん、そして盟友の下総さんに言わせて貰う。
お前ら最高だぜ!!


拍手[0回]

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新CM

[04/28 yb-tommy]
[03/26 yagi]
[03/25 Wilandor]
[02/24 yagi]
[02/24 yagi]
[02/24 少将]
[02/24 軍曹亭!]
[02/19 yagi]
[02/16 西新宿鮫]
[01/28 yagi]

最新TB

プロフィール

HN:
yagi1964
性別:
男性

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

アクセス解析

フリーエリア