ASL3『THE CZERNIAKOW BRIDGEHED』
千葉会の日曜日に対戦したASLです。
シナリオは基本モジュールである
『Beyond Valor』から選びました。
『Beyond Valor』は基本モジュールであるのに、シナリオとしては簡単なモノは入っていません。
導入モジュールとしては、それは如何なものとは思いますが、それはそれでOKでしょう。
以前にも、この
シナリオを対戦しています。詳しいSSRや勝利条件に触れていますので、そちらをご覧になってください。今回はリプレイだけに絞りますので。
今回の陣営は私が攻撃側のドイツ軍を担当。y.nakanoさんが防御側のソ連・ポーランドHomeArmyを担当しました。HomeAermyとは、簡単に言えば自主防衛隊。実質的にパルチザンになります。面倒なので、以降は特に指定が必要ない場合にソ連軍と呼ぶ事とします。
この対戦の前に、掲示板で配置のやり取りを行いました。
この配置には重大な失策がありました。
ソ連軍の左翼(以降、写真の方向で右左とします)が薄過ぎるのです。そこには3個分隊しか配置されていませんでした。
ソ連軍はドイツ軍の回復フェイズを終えた時点でNMCを行わなければなりません。その結果に加えて、ドイツ軍の準備射撃がありますから、こちらに配置されている3個分隊とも無力化される可能性があったのです。いや、ドイツ軍が本気でかかれば、それは簡単に行えたでしょう。
ソ連軍左翼の後方にも、予備はろくな兵力はありません。どちらかと言えば、中央に厚く、続いて右翼が強化されていました。
このままゲームが始まったら、ソ連軍の右翼を突き崩して勝てる、と思いました。そうは思ったものの、この配置をそのまま受け入れる事はできませんでした。
ソ連軍は配置制限に違反していたのです。
A grove of ASLには、SSRが書かれていますが、配置については触れられていません。
このシナリオ・カードには、「ソ連軍は1へクスに1ユニットずつ」との指定があるのです。これは区域ではなく、ヘクスなのです。ということは、同じヘクスの1階と2階には配置できないのです。それをこの配置では行なっていました。その旨を対戦相手に指摘し、配置を変更して貰いました。
こちらが変更後の配置になります。
ソ連軍の配置としては、中央に厚く。右翼も左翼もそれなりに兵力を配備しています。これでドイツ軍としては、一気に突き崩す事はできなくなりました(# ̄3 ̄) ブー。
さて、ドイツ軍です。
まず中央に主力を突っ込むのは有り得ません。ソ連軍の兵力が集中しているからです。その集中度は、ドイツ軍から見て右寄りでありました。ソ連軍の右側に配備されている3個分隊を崩しても、中央からすぐに駆けつけられるため、こちらへ攻撃軸を寄せるのも有り得ません。
となれば、消去法的にドイツ軍は左側へと攻撃を志向するしかありませんでした。
この写真では、今一つ不鮮明なので、次にドイツ軍の作戦を解説する事とします。
これがソ連軍の4-4-7がNMCを行なった時点になります。15個ある内の3個しか混乱してなく、PINが8個、そして残る4個が健在でした。やれやれ、今度のソ連軍はやる気満々らしい。
ドイツ軍は9-2+HMG4-6-7+MMG4-6-7のキラースタックをAに置き、正面のソ連軍を火力でねじ伏せます。
この側面にも8-1+LMG4-6-7+4-6-7も置いてあります(B)。以上の2個スタックが正面をこじ開ける火力部隊。
第1次の突撃部隊として、4-6-7や2-4-7、そして2-2-8を付近に配備してあります。2-2-8は操作班なので、高い士気を頼りにしました。それに自己回復もできるため、指揮官が追い付かなくても無力化される事はありません。
側面の援護として、8-1+LMG4-6-7+4-6-7(C)、9-1+LMG4-6-7+4-6-7(D)を配備し、正面の建物を孤立化させます。
そして8-0+MMG4-6-7(E)と8-0+LMG4-6-7+4-6-7(F)が、ソ連軍の展開を阻害すべく配備しました。
点線がその射撃イメージですね。
ドイツ軍の移動を終えた時点です。
キラースタックの射撃は大きな効果がありました。正面の建物へ浴びせた射撃でROFも回り、2個分隊を混乱させます。この射撃次第で突撃部隊を増やすつもりでしたが、どうしても最後の1個がPINで耐えてしまいました。
他に射撃を行いましたが、効果を得られません。やれやれ、そう思う通りになりませんな。
そして移動フェイズになり、2ヶ所で4-6-7が運河へ架かる橋へ前進、歩兵煙幕を試みますが、これも失敗。ふむ、上手く行かないけど、確率的にはこんなモンでしょう。
さあ、突撃部隊の出番です。2-4-7がソ連軍の射撃を誘うべく突進します。正面のPINしている4-4-7へ向けて突進。すると、ソ連軍はそれらへ向けて射撃を行います。私としては、運河を越えた地点に残留火力を置かれるのは避けたかったので、これは助かりました。
そこで7-0や4-6-7も走らせ、運河を越えさせます。
これで運河の向こうへ楔を打ち込む事が出来ました。この時点では、これで満足すべきでしょう。
こちらが1ターンのドイツ軍が終わった時点です。
ドイツ軍は各所で運河を越えています。主力とは言えませんが、それでも4個分隊近くは渡っています。それを援護すべく、他の部隊もジリジリと前進。正面の建物を完全に孤立させています。
ここで混乱したソ連軍の4-4-7の2個は、指揮官もないため捕虜になるのは間違いありません。派手ではありませんが、それでも10ターンと長いシナリオですので、こんなモノでしょう。
1ターンのソ連軍が移動を終えた時点になります。
ソ連軍は左の建物から撤退を行いました。これは正直驚きでした。もっと抵抗をすると予想していたのです。しかもドイツ軍の射撃を受ける地点を通りましたので、そこへ射撃を浴びせかけました。ところが、これが効果はありません。ソ連軍は無事に後方まで下がってしまいました(A)。やれやれ。
正面の建物では生き残りの4-4-7が3階へと昇って行きました。これも2-4-7を白兵戦で喰いにくると思っていたので意外でした。これにも射撃を撃ち込みましたが、当たりません。まあ4火力+2DRMですから、当たればラッキーだったんですけどね。
他では、ソ連軍は大回りで部隊の配置変換を行なっています。そうなるよねー、危ないモン。
ところで、ソ連軍の“?”スタックで動かないものがありました。これはダミー(中身がない)とすぐに予想が出来てしまいました(B)。せめて、ちょこっとずつでも動かないと、読まれてしまいます。
ドイツ軍が射撃を行うと、ダミースタックがあり消えています(C)。ここは運河を越えた地点を抑えられるため、要所と思っていました。それがダミーだったので、こちらも意外でした。
1ターンのソ連軍が終わった時点になります。
そうそう、マーカーがあり確認できなかったのですが、ソ連軍は放火を行なっていました(A)。ここに火をつけて、進入させない目論見はわかります。攻撃正面を減らしたいんですね。しかし前回の経験では、なかなか燃え広がらないんですよねぇ。
それに正面の建物に残っていた4-4-7は3階でも、後ろの方へ行っちゃいました(B)。前に来れば、ドイツ軍の前進を妨害するため、厄介だったんですけどね。
厄介といえば、側面にLMG4-4-7があるのは厄介(C)。LMGの射程を越えるため、僅か1火力となりますが、―DRMは怖いんですよねぇ。
長くなりましたね。
続きは別記事にしましょうか。
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