ASL1『FGHING WITHDRAWAL』
下総(フィンランド軍) vs yagi(ソ連軍)の対戦です。
私と下総さんは、顔を合わせる事が多いものの、対戦する機会は滅多にあまりません。お互い事前に対戦が組まれているんですよね。
千葉会でビヨンド・バラーの制覇を企画しておりまして。
下総さんは昼過ぎに撤収。私は同じ時間くらいから、別の対戦予定があり。
では、手頃に終わる
『FGHING WITHDRAWAL』にすんべ、と。
ASLを覚え始めた人間には引かれてしまうでしょう。ルールが多くて、動きも激しいので。しかし慣れていると結構手早く終わるのです。千葉会のスタンダード・シナリオでもありますし。
個人的にですが、こうやって写真を眺めると感慨深いです。だって、私と下総さんは30年来の付き合いですから。
初めて会った時、私は中学生。下総さんは小学生でしたっけ。
あれから、2人とも色んな事があって。どちらかと言わなくても、私が下総さんに迷惑をかけ通しで。
それで今でも仲良くウォーゲームをやっているのは、ちょっと誇りかな。
『FGHING WITHDRAWAL』の対戦に戻りましょう。
ソ連軍の防衛計画なのです。
HIPは左翼へ集中。敢えて、配置では左翼を崩されても、HIPで止めます。そして主力はコミッサール周辺の4個分隊。あわよくば、前衛の1個も含め、これを右翼へ逃がします。それでHIPとコミッサールの6~7個で最終防衛を引くつもりでした。
『FGHING WITHDRAWAL』1ターン
フィンランド軍は3階へMMGを配置。これはソ連軍の撤収を妨害するためで、定石になっています。このMMG分隊だけが準備射撃を行いましたが、効果はありませんでした。他に待機射撃を2ヶ所で宣言しました。
待機射撃では前進できないため、ちょっと消極的かな、と感じました。
写真はフィンランド軍の移動フェイズ終了時点。記録を取るなら、この時点がASLでは分りやすいのです。攻撃側の移動経路と、防御側の射撃、その意図が輪ウあるのです。
フィンランド軍は、いつものようにですが、全面的に突進して来ました。
さすがに、下総さんの攻撃は鋭かったですねぇ。
まず、ソ連軍の前衛を一蹴した左翼では大胆に突進。この前衛が最初の射撃で萎縮。次の射撃で6ゾロを振り。弾薬減少だったので、4-4-7が4-2-6へ落ち。さらに根性撃ちで混乱です。この崩れが尾を引き、フィンランド軍の先頭は
Aまで達しました。
逆に、ソ連軍の兵力が厚い右翼では慎重に前進。それでも
Bのソ連軍が混乱して逃げられないようにしています。
ついでに、SANが最高の7で期待のソ連軍の狙撃兵は、フィンランド軍の狙撃兵を狙撃。それをPINにしています(
C)。このSANでフィンランド軍の指揮官でも、先頭の部隊でも止められると大きいのですが、この対戦ではこれ以降動くことはありませんでした。
1ターンのフィンランド軍ターンを終えた時点です。
下総さんの「オレは白兵戦が苦手なんですよねー」の言葉通りに、白兵戦が解決させずMELEE(混戦)になっています(
A)。
さて、ソ連軍の予想外だったのが、前衛の1個が生き残っていること(B)。これは攻撃したフィンランド軍がPINしてしまい前進を阻まれ、白兵戦にも巻き込めなかったからです。
そして2-4-8が混乱して逃げ場のない地点に前進しています(C)。これはチャンスでした。VP勝負のこのシナリオでは、捕虜を得るのが重要で、このような混乱して逃げ場のない地点へは自重すべきだったのです。
ソ連軍は、前衛が予想外に善戦したことと、フィンランド軍の失策を見て、作戦計画を変更しました。
Aの2-4-8を捕虜に取るべく、準備射撃を行ったのですが、これが通じず。怒りに任せて白兵戦を挑みましたが、これも上手く行きません。
Bへと下がりましたが、これも中途半端。下がるなら、もっと下げるべきですし、足止めならB’の方が良かったんだけどねぇ(´・ω・`)。
善戦していたCの前衛も、6火力+3を喰らって混乱。ここで崩れるとは思いませんでした。これが次のターンも健在なら、かなりソ連軍の前進を制限できたのでした。
ソ連軍が欲張ったため、深みに足を取られています。ちょっと弱ました。
『FGHING WITHDRAWAL』2ターン
フィランド軍の移動フェイズ終了時点です。
フィンランド軍は1ターンで慎重に前進した右翼で一気に突進しました。逆に左翼では慎重に前進。
右翼の突進で一番成果と見られるのは、
Aの分隊です。ソ連軍の射撃を掻い潜り、撤収するソ連軍と並んでいます。この時点でソ連軍の防衛計画は破綻していると言っていいです。
左翼でも危機が訪れました。それは
Bへの進出でした。ここまでフィンランド軍が前進すると、
Cのソ連軍が逃げられなくなる公算があったのです。内心、かなり焦っていたのですが、フィンランド軍の前進方向が変わったので、一息つきました。
右の写真は、残留火力マーカーを取り除いたもの。ソ連軍がかなり厳しくなっています。
写真は2ターンのフィンランド軍が終わった時点。
一息ついたとは書きましたが、フィンランド軍の先頭は、ソ連軍の側面まで進出しています(
A)。決して安全に撤収できるとは言えないのです。ソ連軍の主力であったコミッサールのスタックは、フィンランド軍の先頭に追い越されています(
B)。
この時点で
Cのソ連軍分隊も、自発的混乱でコミッサールのスタックまで潰走すべきでしたね。この辺りも、出目に自信がなくなり、余計な部隊を置き去りにする結果になってしまいました。
2ターンのソ連軍が終わった時点になります。
右翼で遅れたコミッサールのスタック、中央のMMGスタックも何とか撤収に成功しました。それにフィンランド軍の捕虜を取った分隊(4-4-7)は、その時点で展開しm2-3-7となり撤収しています。ここまでは幸運だったので、何とか戦線として機能しています。ふー、まだ戦えるぜ。
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