茨城会へ参加しましてね。
『激マン』を対戦してきました。
リプレイの前に、今回の会場である土浦市亀城プラザを紹介しておきます。写真は色々(SDカードを忘れたの)ありましてね。撮りそこねました。
土浦を西口に出ましてね。駅近くの天ぷら屋さんで、お昼とランチビール(マイドかい!?)済ませる、と。茨城会代表のstrtakeshiさんから「雨だから(どうせアンタ酔っ払って辿り着けねえべ)迎えに行きますよ」メールを受けたのですが。ほろ酔い加減で、彼方此方に喧嘩を売りながら西進。会場である亀城プラザに到着しました。
何となんと、向いには
土浦城。
以前、自動車で土浦入り下した際に、地理感がアウトになり迷子になりました。城下町だから、敵軍の進入を防せぐために、道路が複雑だと聞いてはいましたがね。ここまで見事な城郭が残っているとは思いませんでした。震災の影響はあるそうですけど。
土浦城については、
こちらの
リンクから手助けを貰いました。
1/20ですわよ、奥さま。これはいい仕事してますわ。しかあーし。ああ、SDカードがない(´・ω・`)!
意気消沈していると、strtakeshiさんがSDカードを自宅まで取りに行ってくれまして。ツェッペリン号は間に合いませんでしたが、リプレイは確保しました。
土浦はこれまであまり縁がなかったのですが、ウォーゲーム関係の知り合いのお陰で、温故知新しまくりですわ。おほほ。
さて、土浦の観光案内もしましたし、リプレイへと移りましょうか。お相手は水戸爺さんでした。
水戸爺さんからドイツ軍の希望がありましたので、私がソ連軍を担当することとなりました。
私はGJ版のルールを採用した場合、ソ連軍必勝と思っています。実際に、ソ連軍を担当して負けたことがありませんし、これからも負けるつもりはありません。
幾つか、問題点を挙げておきましょう。
勝利条件が35VP獲得時点で終了となる。司令部が指揮範囲に部隊がないと除去になる。これらはテストプレイの不足によるのでしょう。テストの不足はQ&Aの多さを見れば一目瞭然。
MMP版では、これらの問題を上手く調整していました。
私はMMP版でのプレイ経験がありません。それでも、『激マン』との違いを書き出したので、だいたいは把握しています。
御託はいいですね。では、リプレイへと戻ります。
色々と書きましたが、ルールはGJ版としました。ルールブックをそれしか無かったためです。私なんかゲーム自体を持って行きませんでしたから。
写真はセットアップを終えた時点になります。
私の戦略はですね。以前から言ってあるのですが、ソ連軍の攻撃戦力を2手に分け、南北でラッシュを仕掛けてドイツ軍を崩す、です。
ラッシュというのは、私の造語なので。
この『激マン』で採用されている所謂“チット引き”のシステムは、チットに司令部の名前が書かれていて、それらをカップにまとめて入れ。そこから1枚ずつ引かれた司令部が活性。その指揮範囲にあるユニットが移動と戦闘を行えます。そこで司令部の指揮範囲を重複化させておけば、何度もユニットが移動と戦闘を繰り替えせるのです。そのさまがラッシュに似ているので名づけました。
では、ソ連軍の戦略を写真とともに述べて行きましょう。
マイドマイドで変わらないんですけどね。
まず、 (①、写真は南北が逆転しています)北部でラッシュを仕掛け。H2Aを壊滅させます。一旦、矢印が大回りになっているのは、このゲームの戦闘結果によります。
後退型の戦闘結果のため、よほどオッズが上がらないと損害はありません。そのため、一度部隊を敵軍の後方へ浸透させて、包囲攻撃を行えば戦果が上がるのです。いや、包囲攻撃をしなければ戦果が上がらんのです。
序盤にH2A=北部へ攻撃を集中する理由は、増援を効率的に運用するため。ソ連軍は、かなりの戦力の増援を受け取るのですが、それらのユニットは鉄道に乗って現れるのです。セットアップでのH2Aは、その鉄道を阻害しており、入り組んだ河川を前面にしているため、正面攻撃では効果が上がらない上に、これらのユニットを排除しなければ、有力な増援を最前線へと投入するのが遅れてしまいます。
H2Aの掃討が終わったら、ハリコフを目指します。
それの見当が付いたら、南部でラッシュ②。
最初にラッシュしない理由はですね。ドイツ軍が下がるから。このゲームをちょっと経験した人間なら、この理由は分りますね。ドイツ軍の前線には、ゲームでは省略されているスターリングラードの解囲へ向かった装甲師団、歩兵師団が集結しています。その状態でソ連軍の攻勢を受けたので、それらの多くを失う危険があるのです。そのためドイツ軍は必ず撤退をします。
奇策で「激マン・スパーク」もありますが。奇策ですからね。オレには通用しないぜ。
そしてある程度ドイツ軍が撤退した時点で、ラッシュを南部で行います。ドイツ軍が下がれない状態で、何度も攻撃を掛けられるのは、さ。嫌だろ。それで幾つかドイツ軍を喰えればOKだし、ロストフへ突入すれば、ソ連軍の勝ちは動かないぜ。多分な。
後は、ドイツ軍の出方次第で臨機応変に対応します。実は、これが一番重要。
『1ターン』
ソ連軍はゲーム開始当初に、特別の攻撃を行えます。
それを6A(シックスアングル、ではなく第6軍)にしました。他に攻撃態勢が整っている司令部がないんですよね。
では、活性化した司令部を列記して行きましょう。
Stavka⇒1GA⇒Holit⇒H2A⇒6A⇒2GA⇒4Pz
偉そうな事を散々書いて来ましたが、久々なので腕が落ちています(´・ω・`)。Stavukaの活性化の際に、5SA司令部を動かし忘れました。あれあれ( ̄∇ ̄;)。攻撃も幾つか忘れてしまいましてね。あれあれ×2( ̄∇ ̄;)( ̄∇ ̄;)でしたよ。
ドイツ軍はHolitと4Pzの活性化で中央へ兵力をスライド。チットのめぐりにより、ドイツ軍に損害が少なかったですね。
さて、ソ連軍は最初から大きいポカしてます。
5SAが前進忘れたため、作戦の組み立て自体も変えなければならなくなりました。やれやれ。
ソ連軍は予定通り、北部でのラッシュ。
そこそこかな。いや、6A司令部が大河を渡河できてないので、いまいち運がドイツ軍へ傾いているみたいです。チットの順番も微妙にドイツ軍寄りでしたし。しかし、まあこんなモンでしょう。激マンは。
それと私がドイツ軍なら、活性化する司令部が違いました。Holitではなく、R2Aを選んでいました。
理由としては、Holitの部隊は前線に配置されている歩兵師団を助けようがないんです。後方の装甲師団が喰われるのは困るけど。まあ、このゲームを持っている方はちょっと考えてみそ。オレの言ってる事。
『2ターン』
ああ、ピンボケ。1眼レフデジカメで何やってんだオレ。
さて、5SAのミスにより、ソ連軍は戦略変更を余儀無くされました。そのため水戸爺さんに断って長考したくらいです。オレが長く考えるなんて滅多にねえぜ。
1ターン終了時点では、ソ連軍の部隊は5SAの指揮範囲ギリギリまで進出していたのです。コンボを組む2GAはその先でした。当初の予定通りに、この状態で2GAが活性化してしまうと、多くの部隊が5SA司令部を置いて前進してしまいます。で、その後に5SAが活性化すると、指揮範囲には誰もいない、と(´・ω・`)。
それでは、5SA が活性化する意味をなしません。チットのめぐりに賭けて、5SAを入れる事も考えてみました。1GAの前に、5SAかStavkaが引かれればいい訳ですから。しかし、それよりも北部でラッシュを掛ける方が効果を見込めると判断しました。というのは、H2Aが未だに健在で。2ターンにソ連軍が活性化しただけでは、壊滅させられない、と思ったのです。ですから、ギャンブル的に5SAを入れるより、手堅く6Aと1GAを入れる事としました。
では、活性化した司令部になります。
6A⇒1GA⇒Stavka⇒Kempf⇒Holit⇒2GA⇒F-pico
北部では、ソ連軍のトリプルムーブで、H2Aを壊滅へ追い込みました。南部では、Holitの一部を壊滅させました。ね?Holitの歩兵師団は逃げられないでしょ?
ドイツ軍は、南部で装甲師団がドネツ河の西部まで、整然と撤収しています。まあ、これらの部隊を喰えるとは思ってませんでしたけどね。
北部では、F-picoがオスコム河で戦線を構築。その中心はクビアンスクでした。
さて、ここでドイツ軍に突っ込みしときます。青円内(A)の部隊は必要だったでしょうか?
ソ連軍の司令部が何処にあるかを考え、それらが活性化するとどうなるか予想してみてください。ラッシュが効いたら孤立しませんか?
ドイツ軍は兵力的にもVP的にも、このようなリスクは犯すべきではなかったですね。まあ、小煩いオヤジだと笑って許してくださいな。
『3ターン』
活性化した司令部を順に挙げていきます。
2GA⇒F-pico⇒4Pz⇒Kempf⇒Stavka⇒マンシュタイン(4Pz)⇒5SA⇒1GA
南部で2GAが活性化して、攻撃態勢を整えます。すると、ドイツ軍はタイミング良く、部隊を入れ替えます。
そこでソ連軍のStavkaで一大活性化。ドネツ河へ橋頭堡を築きました。そこをマンシュタインで4Pzが活性化し即時反撃。渡河したソ連軍を叩き出します。さらにソ連軍は5SAの活性化で再度の渡河攻撃を行い、またともや橋頭堡を構築。しかし、そこへ突出した歩兵師団は補給切れとなってしまいました。北部でも、ソ連軍は攻勢を継続。F-picoの諸部隊を押し捲ります。先にドイツ軍が活性化し尽くしてしまうと、後はソ連軍のやりたい放題になるので、困るんですよね。避けようはありませんけど。
北部と南部に、ソ連軍が密集しているのが分りますね。で、赤円内にもソ連軍がありますでしょう。
これはドイツ軍の特攻を防ぐため。特効をちょっと説明しましょうか。
これはですね。ドイツ軍がソ連軍の補給源を狙って突進することなんです。実は、このゲームでソ連軍は補給源が3ヶ所(実質的に2ヶ所)しかないんですね。それをドイツ軍に押さえられてしまうと、ソ連軍の皆さんは丸ごと補給切れ=孤立。そうなると、移動力も戦闘力も半減します。まあ、これが成り立った時点で、ソ連軍の投了決定ですね。はっきり言って。
それを阻止するために、ソ連軍は無駄になるのを承知で赤円内へ部隊を配備しているのです。その目算は「ドイツ軍に何手番を掛けさせるか?」になります。具体的には、2手番でドイツ軍は警戒線を引いているソ連軍を壊滅させ。3手番目で走れるとしたなら、やってみるだけの価値はあるでしょう。しかし、3手番掛からないとソ連軍の戦線を破れないとしたら。そこまでリスクを背負ってギャンブルに出ることは考えられません。その封じ手として、これらの部隊を置いているのです。下手に前進しても、戦線が薄くなる危険があるので、この辺りに居ついてます。
『4ターン』
活性化した司令部の順番です。
F-pico⇒2GA⇒Holit⇒Kempf⇒1GA⇒5SA⇒Stavka⇒マンシュタイン(4Pz) ⇒4Pz
ソ連軍は2GAの活性化を生かす。ドネツ河を渡河して補給切れとなった歩兵師団と、後続の部隊を入れ替えて攻勢を継続します。しかし、サイの目に恵まれず、橋頭堡を拡大できません。
ドイツ軍としても、Hplit、Kempfと続いても、動かすべきユニットがなく、ただ眺めているだけでした。
ソ連軍は1GAで北部を圧倒。さらに南部でも5SA、Stavkaとようやくラッシュが掛かります!
大河越えの攻撃で、なかなか成功しませんでしたが、遂に渡河に成功!部隊を捻じ込みます。
そこをチットが尽きたのを見越したドイツ軍が反撃。
突出したソ連軍へ教育します。このまま反撃を継続かと思われましたが、ドイツ軍は撤収します。これは失策でしたね。というのは、このまま勝負をかけていれば、渡河したソ連軍は補給切れだったのです。
失策は言いすぎかも知れませんね。その理由としてなのですが、このターンにソ連軍は増援としてPopovを受け取っていたのです。これらの部隊で、ソ連軍の先遣隊を補給切れにしたドイツ軍の、その後面を突けたのです。
北部では、ハリコフの前面まで迫っていますね。このドイツ軍が行った布陣も危険なものでした。前面で守る、もしくは1当てして時間を稼ぐ、という考えは分ります。しかし、この周辺は河川が入り組んでいるものの、橋が多いため、攻撃に適しているのです。それは次のターンに現実化します。
『5ターン』
活性化した司令部です。
Stavka⇒4Pz⇒1GA⇒Kempf⇒F-pico⇒5SA⇒マンシュタイン(4Pz)⇒6A
最初の活性化はStavka。これでソ連軍の全部隊が動けます。そして南部と北部で攻勢。北部では、ハリコフ前面のドイツ軍を壊滅させます。南部では、ドイツ軍の歩兵師団へ攻撃し、浸透します。
そこでドイツ軍は活性化した4Pzに反撃を下命。突出したソ連軍へ教育を行います。敵ながら、見事な反撃が決まって嬉しくなってしまいました。
ドイツ軍の反撃もここまで。ソ連軍は南部ではムリをしなかったのです。5SAで活性化しても、戦列を整えただけ。そう、スクラムを組んでしまえば、ドイツ軍の反撃もそれほど恐くないのです。
ソ連軍はこのターンに、北部でのラッシュを狙っていました。Stavkaはともかくとして、6A と1GAを仕込んでいたのです。その1GAでハリコフを一撃奪還。近辺にあった装甲師団は取り逃がしたものの、6Aの活性化で一気に突進しました。これでドニエプル河まで到達したため、全部のドイツ軍が補給切れ、と思っていましたが違いました。サポロジェには鉄道は通じてませんが、道路は通じていたのです。これは新発見で驚きました。
面白かったのは、ドニエプルペトロフスクには0.5移動力足りず、ドイツ軍の増援が先回りしたこと。似たようなことが、ソ連軍もあって。ドイツ軍の鉄道線を押さえる部隊が司令部しかいないため、するりと抜けて奥地まで進出したこと。これも初めてでした。
『6ターン』
5SA⇒6A⇒マンシュタイン(Holit)⇒マンシュタイン(1Pz)⇒F-pico⇒Holit⇒1Pz⇒Stavka⇒Popov
ソ連軍は一番手で5SAが活性化しましたが、ドイツ軍の厚いところしか攻撃できず、側面へ回り込むような機動をするだけでした。続いても6Aが活性化しましたが、兵力が分散しているのと、ドイツ軍との距離が開いており、前進しただけ。それでも、次にStavkaが引かれたら、ドネツ河ではロストフへの道が開かれており。ドニエプル河では、サポロジェやドニエプルペトロフスクが危機的状況になっていました。
そこで引かれたのはマンシュタイン。ドイツ軍はHolitを活性化させ、危機的なドニエプル河での防御態勢を整えました。続いて引かれたのは、またもやマンシュタイン。これで1Pzを活性化させ、一気にロストフを駆け抜けました。ここまで見事に危険を潜り抜けるので、敵ながら嬉しくなりました。
次に引かれたのはF-pico。これは敵中に取り残されていたので、司令部だけでしたが、ドイツ軍の戦線へと収容されました。
次の活性化はHolitでした。ドニエプル河での装甲師団により、戦線を構築。突出しているソ連軍歩兵師団=増援により鉄道で移動して来た部隊を壊滅へと追い込みました。
次のチットは1Pz。ここでドイツ軍はロストフの放棄を決断。ミウス河まで撤収しました。この見切りは見事でした。
ただし、VP的には危険な綱渡りですが。この時点でハリコフと壊滅したドイツ軍13VP(歩兵師団×10、装甲師団×1)で23VPをソ連軍が得ていました。包囲下にあるドイツ軍の歩兵師団が2個あり、それらを助けようはありません。ですから、ロストフを占領されば、この2個が壊滅する前に、ハリコフの奪還が必要となるのです。
水戸爺さんもそれは覚悟していました。
次に引かれたのはStavka。
ソ連軍の一斉攻撃でしたが。実は、ドイツ軍に守りを固められてしまい、手が出ません。それでもジリジリと間合いを詰めます。狙いがあったのです。
そして最後に引かれたのは、Popov。
スタリノへ詰め寄っていたのです。戦車部隊も入れるつもりでしたが、ドイツ軍の態勢を見て、隙を作るのを懸念。スクラムを組ませてしまっていました。
そしてスタリノへの攻撃は1.5対1。これまで散々“1”に泣かされたソ連軍でしたが、ここでツキが戻ってきてサイの目は“5”。DRでスタリノへの突入が成功。
サドンデス勝利が決定しました。
勝つためだけにプレイしている訳ではありませんが、自分の予想通りに行けたので、嬉しさ格別でした。
GJ版ではバランスの問題があります。それでもやってみると(゜∀゜)イイもんです。多分、これくらい忘れた頃に対戦するのが、良さげですね。
それとソ連軍に遊兵となっている部隊が結構あるので、その辺を考えてみますかね。次回は。って何時になることやら。
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