AH『HANNIBAL』
千葉会で対戦した『ハンニバル』のリプレイを送ります。
お相手は『ハンニバル』をちはら会のmitsuさんやstrtakeshiさんと激闘を繰り返している、sinyamagさん。茨城会の幹事ですかね。地位的には。
sinyamagさんから掲示板での対戦希望があり、私が名乗りを上げたのです。
私はですね。家庭の事情で時間的に早退の必要があり、このゲームなら遅れる心配がないのです。というのは、『ハンニバル』の(゜∀゜)イイところが、戦略カード枚数の少なさを挙げられます。これが多いと、解釈の違いなどが結構あって、余計な時間を喰うのです。
ルール的には、決して少ないとは言えないものの、この戦略カードが少ないことと、それでいて展開の多様さ。何より、戦闘解決の盛り上がりが、『ハンニバル』の人気を支えておるのです。
さて、ゲームは私がですね。酔っ払って友人宅から持って帰った@記憶なしのAH版を使う事にしました。一応、その友人に後々確認したところ、「いいよぉ。遊んで貰えるところにあるのが、ゲームも本望だろう」と。半ば諦め&呆れ気味に言ってくれました。
AH版を久々に使ったらですね。ユニット数が少なくて、ちょっと困りましたね。10CUが1個しかなくて、5CUを多数使って凌ぎましたっけ。
でも、AH版の将軍様のイラストが落ち着いていて、アタシは好みだわ。バレー版は変にリアルにしてさ。何でも豪華にすれば(゜∀゜)イイってものじゃないわよ。
『決戦間近』
こちらがセットアップを終えた時点になります。
sinyamagさんに陣営の希望を聞くと「ローマが(゜∀゜)イイです」と。
「いいんだけどさ、みんな勝ちたいのよね( ̄∇ ̄;)。」と、心の中で苦笑いしながらOKしました。
という訳で、sinyamagさんがローマ、私・yagiがカルタゴを担当しました。
さて、対戦前にカルタゴの戦略を述べておきましょうか。今回もマジメに「朝から一杯」を控えてカチへ行きましたから。でも、お昼のランチビールは内緒(・∀・)。
カルタゴの戦略は一つ。
ハンニバルが勝てばいい。それがダメなら、ハンニバルが死ななければ勝負ができる。要は、ハンニバル次第なんですよね。もうちょっと詳しく説明すれば、ハンニバルがイタリアへ侵攻するのは、ある意味で当然。そこで勝ち続ければ、間違いなくゲームでも勝てる。これも当然。
しかし、ハンニバルも負ける時がある。
そこでどうするか?が重要なんですね。無為に死なせてしまうと、その時点でお手上げになります。
Mitsuさんがその状態で勝てたのは特別。そこで「ローマ恐―い」と戦闘を回避したり、「やめた、やめた!」と戦闘を途中でやめたり。ハンニバルの強さは、この“死ににくさ”にあると私は思ってます。戦闘を選べると、損害を軽微に済ませられるのですね。
『1ターン:前218年』
両陣営とも、不安定な地域へPCを置く事から始まりました。これは何時も通りですね。
続いて、ローマが「ナンノが文句」を言って、アフリカからハンニバルへの増援を妨害すると、カルタゴも「大カトーの愚痴」でローマのアフリカ遠征をナシにします。
その後、ハンニバルがイタリアを目指して前進すると、ローマに唆された地元民が反乱×2。少々の損耗を喰らって、ハンニバルはイタリアへ到着。そしてローマは北部防衛に、2人のコンスルを投入。それを一点に集めて、戦いは数だぜ、状態。ハンニバルがイタリアを目指すと同時に、マゴを本陣カルタゴへ海上移動も行いました。これ結構重要。
1ターンは小手調べでしたね。
支配地域は、カルタゴ9vsローマ9の引き分けでした。
『2ターン:前217年』
このターンからローマは選挙が行われ、コンスルを選びなおす事となります。まず、プロコンスルはロングスとし、選出されたのはヴァロとパウルス。
さあ、2ターン目です。
カルタゴはガリアでの増援を受け取り、ハンニバルが失った兵力をほぼ回復します。さらにハスドルバルにバレアレス島の投石兵も受け取り、カルタゴらしくない動員を行います。
その間、ローマはPCの設置に追われます。前のターンのカードが悪くて、PCに心持たなかったそうなのです。
カルタゴは「シキリアの増援」で、かの島から若い衆が蜂起をしたとの情報を受け取りました。そこで、海水浴の上手いマゴに「オメ、ちょっと行ってこい!」と送り出すと。ロングス兄さんがすっ飛んできて、あっという間に、海の藻屑にされちゃいました。あらら。
このタイミングでローマはメッセンジャー・インターセプトでカルタゴの手札を1ゲットして行きます。ちぇ、このカードが一番大きいんだよなぁ。
シキリアでの遠征1号が失敗した以上、「やっぱりハンニバルだべ」と
まずは一当てしてみました。
バトルカードは、ハンニバル15vsパウルス20。象さんがパオーン!して、ローマは18枚となりました。決して悪い差ではありませんでしたし、やばくなったら逃げればいいべ、でしたが。
7ラウンドの戦いの末、ハンニバルが負けちゃいまして。しかも、引き際を間違えて、7ラウンドまでやっちゃいましてぇ。
「やばいやばい」と焦っていたら、ハンニバルは合計4CUを失うだけで済みました。勝ったローマも3CUを失い、何だか締まらない戦いでした。
ここが最もハンニバルの危険な時期でした。戦略カードを奪われて、手番が少なく。ローマが「引き分け上等!」と波状攻撃を仕掛けてくれば、かなりヤバかったのです。
でも、sinyamagさんがハンニバルの戦力を確認して、「6CUに同盟のPC、それに支配地域で12枚かぁ」と呟いたので、「これは攻撃がないな」と居残りました。
ローマがすぐに攻撃へ出てくるようなら、スペインへ引き返すつもりだったのです。
それにしても、我ながら危険な時期でした。
ローマは3手番連続で行え、その前に戦闘で敗北するなんて。下手をするとハンニバルが戦死して、速攻投了になるところでした。せめて、逃げる手段を残さないと危険が危ないのです。また1つ勉強になしますた。
ローマは余った手番を、南部でのカルタゴ側部族の掃討で使い。それを完了します。シキリアでのマゴ狩りに、部族掃討と、ロングス大活躍です。あっ、パウルスもハンニバルを追っ払ったから、活躍したと言えますねぇ。
現状では、ハンニバルが戦力を失ったものの、それほど大きな動きはなく。
そうそう、ローマがハンニバルの止めを刺さなかった理由が分りましたよ。コンスルに恵まれてなかったんですね。パウルスは3Opsで腰が重たいし、一緒にいるのはヴァロ…。これでは手も出せませんわ。このコンスルのロクでなし加減には、ずっーとローマを苦しめることとなります。
支配地域も、カルタゴ9vsローマ9の引き分けでした。
小手調べが続いているのですね。
『3ターン:前216年』
ローマはプロコンをヴァロにして、コンスルはフラミニウスとP.スキピオ。
このターンにローマの攻勢が始まりました。
カルタゴはハンニバルの増強をすると、ローマはP.スキピオをスペインへと派遣。時給は正社員なみ。
それを聞きつけたハスドルバルが襲撃。
バトルカードはハスドルバル15vsP.スキピオ11、と圧倒的ではないか我が軍は!
ところが、ハスドルバル君は負けちゃいまして(´・ω・`)ショボーン。
しかも、ダボー・エンペメントで(´・ω・`)ショボボーン。で、どれだけ損害を出したっけなぁ。とにかくハスドルバル君は4CUしか残らなかったとですよ(´・ω・`;)。山さん、あなたはニチロへ逝ってればいいです。わざわざ、アタシが負けた時だけミニ来ないでください( ̄∇ ̄;)。
ハスドルバル君の敗戦に気を良くしたP.スキピオは、スペイン奥深く新党旗揚げ!ぢゃなくて、浸透を目指します。そこをハスドルバル君が迎撃。
ハスドルバル君とP.スキピオの2回戦です。
ハスドルバル君10vsP.スキピオ8の戦いは、ハスドルバル君の順当勝ち。さらに追い討ちをかけて、P.スキピオは1CUを残すのみ、となりました。
すると、P.スキピオは地元のスペインを逃げ回る逃げ回る。遂には、海を越えて逃げてちゃいました。
ローマのスペイン遠征に振り回されたカルタゴは、増強できたハンニバルを、ガリアの出口で待ち構えているローマの前面へ進出。「こんちはー?迎撃する?」とハンニバルが誘ったのですが、ローマはノリませんで。この対陣は長引く事となります。
スペイン遠征に追われたカルタゴが、身動きの取れないターンでした。しかし、その遠征でハスドルバルに連敗したため、PCも削られているローマ。昭和のプロレスで言えば、ロックアップが続いている状態でしょうか。
支配地域も、カルタゴ9vsローマ9の引き分け状態が続いています。ロックアップで観客の神経を集中させておるのですね。
『4ターン:前215年』
ローマのプロコンはP.スキピオ。で、コンスルは誰だ?ネロとパウルスだったでないかい。記録取るのを忘れちゃった。でもロクでなしは間違いない。
カルタゴのカードは最高でした。まず、フィリップⅤがカルタゴに同盟して、ローマの手数を減らすと。シラクサも同盟する。
そしてハスドルバルがシラクサを目指して、マイナー・キャンペーンで海上侵攻すると・・・。
ドブーンと水没(´・ω・`)。
オレって、水没が多いんだよなぁー。
で、マイナー・キャンペーンの片割れでマゴがアフリカの中央へ進駐し、防御を固めましてね。ほら、このターンでカトーさんの文句も期限切れになりますから。
で、象さんがやってキタ――――(゜∀゜)――――!!!んですが。カルタゴに・・・。
あれ?誰もいませんよ( ̄∇ ̄;)。あらら、勘違いしますた(´・ω・`)ショボーン。
それでもローマは、スペイン遠征の失敗で、PCの回復に追われえーの。フィリップⅤでカードを落とされてーの。で、カードにも恵まれず動きは取れず。
カルタゴもハンニバルはお休みしてて。ハスドルバルが泳いでスペインへ戻るまで待ってました。
ハンニバル前面のローマは20CU近くなりましたね。でも、コンスルが悪くて、カードもキャンペーンが来ない。ということで、対陣が続いとるのです。
昭和プロレス風にいえば、ロックアップからカルタゴのスープレックが決まったけど、ローマはケロりとして立ち上がった。そんな感じで。
支配地域は、カルタゴ10vsローマ8と、初めて均衡が崩れました。それでも大崩ではありませんから、勝負はこれからです。
そしてゲームは後半戦へと突入します。
[2回]