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2024-11-24 09:43

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2010-12-30 22:35

『2ヶ月遅れのASL:運と不運』@その5

さて、長々書いて来た、この対戦ですが、この中盤で終わりを向かえます。
それは不運がドイツ軍に押し寄せてきたからです。先ほどまでは、ドイツ軍に風が吹いており、ソ連軍は苦境に立たされていました。ところが、この風が向きを変えたのです。
まあ、これからその詳細をアップしますので、見てくださいな。

『5ターンのドイツ軍』
   
勘違いしていたようで、このターンに策敵を行ったのでした。
では、ダブりますが解説して行きましょう。
前衛に民兵が隠蔽状態で2個ありました。まず、Aのスタックが「待機射撃」を宣言しました。ここにはMMG4-6-7×2+8-1がいました。
次に、Bの2-4-7がE9へ入り、こちらが「OK」と言った瞬間に「策敵!」を宣言したのです。
   
そしてdrの結果、2個の3-3-7は隠蔽状態を失いました。
策敵した2-4-7は、策敵による損耗により除去されてしまいましたが、民兵を危険な状態にしたため、その犠牲は報われる予定でした。
しかし、姿を現した3-3-7分隊2個は、ダメで元々とドイツ軍の最優秀な9-2スタックへ3火力+2DRMの射撃を行いました。
すると、その結果はNMC。9-2ですから、華麗に通すハズでしたが、ドイツ軍のDRは6ゾロ。負傷チェックの結果、9-2は戦死してしまいました。これは大きいポイントでした。
ドイツ軍は左右への展開を行わず、勝利条件への8マップを目指して直進をします。
先遣隊のHSは、ソ連軍の戦線へと分け入っています。
ソ連軍も中央で損害を受けつつも、それから立ち直っています。
左翼では、民兵の抵抗する建物へ1個小隊が圧力を加えています。
ここで思い出したのですが、戦意喪失(DISRUPT)のユニットは、開豁地では潰走するのです。それ以外の地形では、潰走しないで。まあ、簡単に言って「僕は、もう戦争は嫌だよぉ」と震えているですが。
ちょっと勘違いしていました。


『5ターンのソ連軍』

戦意喪失した分隊が逃げ込むと、そこであっさり回復。戦列に復帰してしまいます。これで随分楽になりました。
何故なら、このターンから「地下道スカルキング」を行ったからです。
実は、地下道移動のルールは知っていましたが、ちゃんと使うのは初めてだったのです。
どうやるかと言えば、これはザハさんに確認して貰いながらだったのですが。
まず、地下道移動が出来るユニットのは、SSRで指定されています。このシナリオの場合、民兵が行えるのですが、地下道移動のルールで・・・。あれ?地下道移動出来るユニットと、一緒に行動する場合、その能力を与えられる、って何処かに書いてあったんですけど。ルールを散々見ても見つかりません。間違えたのかしら。
とにかく、地下道移動を行えば、安全に、しかも隠蔽状態で地上に現れることが出来るのです。
ですから、防御の射撃を行ったユニットが、地下道移動を行って、別のヘクスに隠蔽で現れる。それを2つで行えば、ヘクスを入れ替わるだけで、隠蔽状態を維持出来るのです。これを延々と行ったのです。
   
それを使って、AとBのユニットが入れ替わりしました。
そしてドイツ軍にまたもや不運が襲い掛かります。狙撃兵がMMG×2のスタックを指揮していた9-1を撃ち殺したのです。
これにより、スタックしていたMMG4-6-7の2個は混乱してしまいました。



『6ターンのドイツ軍』


ドイツ軍の攻勢は停滞しています。
“A”建物へは突入したのですが、前進できているのは、ここだけです。
ここでは民兵の投げた火炎瓶が失敗し、自分が混乱して、火種がそのヘクスへ置かれています。
ちょっと記憶違いかもしれませんが、ソ連軍は“A”建物から撤収していますね。
確か、そのような行動をした記憶があるのです。多分、この前のターンに。
何故なら、ドイツ軍はここの時点で投了を申し出るからです。
地下道スカルキングも2ターンに渡ってやった記憶もあります。まあ、何処かで間違えたのでしょう。
それでも、大差はありません。
運の流れが、一気に傾いてドイツ軍がどうしようも無くなったのは同じですから。

姿は見えませんが、ザハさんが左手を腰に当てており、右手を顎に持って行っているのが、想像できます。
それが苦戦の様を表していると思います。

対戦を終えて、Beyond Valorのシナリオが奥深く作られていると実感しました。
これだけ大きくて、動きがあるシナリオの方が、作戦の幅があるため、面白みが深い、とも。


予想外に、対戦が早めに終了したため、J103『Lenin's Sons』も対戦しました。
ところが、時間的には問題なかったのですが、私自身の集中力がキレていまして。
凡ミスが多いと思い記録をしていませんでした。しかし、ギリギリの勝敗となりましたから、これもちゃんと記録をすべきだったと反省しています。
ザハさんのブログに詳細がありますので、興味がある方は、そちらをどうぞ。


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2010-12-30 20:52

『2ヶ月遅れのASL:ASLの完成度』@その4

私は、このブログをご覧になって貰っていると分かるとおり、多くのゲームに手を出しています。
そして思うのが「ASLはいいなあ」という事です。ウォーゲームとして完成度が違います。
囲碁や将棋では熟練した人間には、素人が絶対に同じ条件では勝つ事ができません。ところが、ASLではDRによりけりで勝ててしまうのです。
しかし、多くの対戦数を重ねて行くと、熟練した人間の勝率が高くなっていくのです。
色々のゲームをやっていると、基本的な戦術は同じなんですよ。
例えば、敵軍を包囲したり、なるべく効果が出る攻撃をかける、とか。しかし、ゲームによって独特なテクニックがあります。
それらを把握するためにはルールを読み込んで、実際にユニットを動かさなければなりません。
それはゲームごとに違うため、繰り返す必要があるのです。そして、その努力が報われるとは決まっていません。
それらの手間を考えると、ASLはいいなあ、と思うのです。


『3ターンのドイツ軍』
   
ドイツ軍は全軍の渡河を命じました。ここでは写真とVASLの再現図を並べて解説します。
火点となる“A”建物の2階へMMG×2を上げています。最強のMr.9-2もHMGとともに前進しています。
“B”建物の白兵戦は何時終わるのかも知れません。何故か、ここのソ連軍4-4-7分隊が頑張って、ドイツ軍の兵力を拘束しているのです。
ソ連軍は混乱した4-4-7分隊がこのターン頭で回復し、右翼の兵力が3個分隊となりました。
死守の構えをしている“C”建物で混乱している分隊がありますね。
これはドイツ軍からの4火力+1DRMを受けたのです。低い火力だったため、何て事ないと思っていたので、アラアラでした。

ここでソ連軍の狙撃兵がこのヘクスに置かれている理由を説明しましょう。
ソ連軍の狙撃兵は20マップにドイツ軍が入らなければ、動く事はありません。私はドイツ軍が前進する過程で、この周辺を進撃路にすると読んでいました。
そしてドイツ軍の前進する先頭には、優秀な指揮官が配備されているとも。
その指揮官を狙っての狙撃兵を配置でした。


『3ターンのソ連軍』

ソ連軍は20マップに入ってから勝負だと、心の中で呟いていました。
    
ですから、交戦を避けて後退・・・、したハズだったんですけど。
混乱しているユニットが、2個ほどいますね。あらら、雑な移動をしてしまいましたかね。
記憶では、ドイツ軍にDRが傾いて、低い火力でも効果がある時間帯があったのです。それが多分、この辺りであり、ソ連軍に損害が出たのです。

それとソ連軍の左翼から、大回りをして右翼へ向かっている部隊が、写真の隅に写っています。


『4ターンのドイツ軍』

ソ連軍の後退に釣られるように、ドイツ軍も前進を行います。
先遣隊は、ソ連軍と隣接する事となっています。ソ連軍の一部も捕虜になっています。これは私のミスなんでしょうね。退路を確保すべきだったんですけど。
それと火種が起きています。これは民兵が火炎瓶を使って、その影響です。
ドイツ軍も撃退できていますから、ソ連軍としては御の字でした。下手をすると、火炎瓶を使った方が混乱してしまいますから。
そして20マップへも突入。ソ連軍の狙撃兵が動き出します。
ここで完全にロックアップが終わり、腕を取り合いから、関節技の攻防へ移っているのです。プロレス的な表現では(だから、分かねえって)。


『4ターンのソ連軍』
   
ソ連軍にまた試練が起きています。
ダッシュで建物間の道路を越えようとした分隊が、戦意(DISRUPT)を喪失してしまったのです。それに長引いていた白兵戦も、順当にドイツ軍の勝ちで終了。
これで右翼に配備されていた4-4-7分隊は、ほとんど姿を消してしまったのでした。
ソ連軍の予定通りに、火種の燃え広がり火災へなっています。しかし、燃え広がり自体は遅いのでした。肝心な地点では、ドイツ軍の消火活動が効いて、燃え広がる気配はありませんし。
ソ連軍にとって救いは、大回りしていた部隊が、後方ながら到着したことです。
これで大崩壊は無くなったのです。

ソ連軍は“A”建物を強化すると同時に、一部の兵力を後退させています。
これは防御戦闘では、引き際が難しいのです。そこで一部を先に下がらせて、準備を行わせているのです。
ちなみに、“A”建物でLMGが見えますね。これは混乱しているLMG3-3-7なのですが、1ターン混乱してから復活しないのです。ASLをやっていると、こう言う「起きない子」が一人くらい出るものなんです。不思議ですが。

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2010-12-30 18:15

『2ヶ月遅れのASL:ASLの系統』@その3

ASLを始めるに当たって、かなり悩みました。ルールも膨大でしたし、月一の例会だけでは習得するのは困難。もしくはASLだけしか出来なくなるとも。
それでも、出入りし始めたサークルで、千葉会のASLの師匠である、どらさんから声をかけられて。
丁度、私も『Beyond Valor』のユニットを切ったばかりでしたので、その申し出に答えた訳です。それから、2人でやりましたねぇ。それぞれの自宅に寄ったり、会議室を借りたりして。それから、今は開店休業中の日本ASL会にも行って。そこでザハさんやふるきゅさんとも知り合えました。
仲間内でも、ASLに難色を示していた盟友・MMさんも乗ってくれましてね。その後に知り合ったルセロさんやへぼへぼ6+1さん。ホンキチさんや、忘れちゃなんねえ、うおPさんとも知り合えて。他にもたくさんのメンツが増えて、ようやくASLの対戦が一般的に出来るようになりました。札幌への遠征は千葉会のASLメンバーでは、聖地巡礼に近い感覚です。ああ、行きてえなあ。
今考えると。ゴメン、感慨なんてないや。だって、ずーっと面白かったんだもん。
オレから一言「困ったらASLやろうぜ」です。ああ、「そんなゲームやらずにニチロやろうぜ」に比べると、随分落ちてしまいますね。


『2ターンのドイツ軍』

2ターンのドイツ軍は本格的に渡河して来ました。
安全になった“2”橋から、1個小隊で楔を打ってきます。これで合計2個小隊規模の兵力が運河を渡ったこととなります。
“1”橋からは、危険を考慮し、HSを1個だけでした。いや、成功したのが1個のHSだけだったんですね。後方の3-3-7×2個からの射撃で、何か判明しませんが撃退されていますから。
ソ連軍は、基本的に「前衛が危険にならない限り」射撃を行いませんでした。包囲されたり、前進射撃の危険性が高くなければ、撃たなかったんです。

確か、このタイミングだったと思います。
ドイツ軍は半個分隊を前進させ、こちらがOKと言うや否や、「索敵!」と宣言。3-3-7分隊2個から、隠蔽を引き剥がします。こちらも心の中で「上手い!」と唸っていました。予想しない手を使われると、嬉しくなる物です。索敵の損耗で半個分隊は除去されてしまいましたが、その義務は果たしたのです。

さて、ここにザハさんの弱さが出ています。
ザハさんが手堅いんですよ。それは悪くはないんですけど、リスクを取って大胆な攻撃をして来ないんです。問題はそれを相手に読まれてしまう事。
私らみたいな“どらさんチルドレン”は、「マイナス修正さえなければKIAはない」と急激に寄せて行くんです。手堅い行動は、防御には向くんですけど、攻撃には手緩いさが出る、と勝手に思っています。
まあリスクを取ってドツボにハマるのも多いのですけど。
ドイツ軍が○の2階へHMGを9-2指揮官付けて配備しているのは、有効であるとともに、勿体無いと思います。ここからLOSが延々と通るため、迂闊な移動は死を意味します。
ただ、移動の妨害だけなら、マイナス修正が1でも十分だったと思います。「痛い」のは同じですから。
9-2は前のめりに配備しておき、渡河のチャンスがあれば、先頭を切って突進。好機の拡大を狙った方が有効のように。後方からの支援では、相手がその危険性を読めていると、避ける事が出来るのですから。逆に、9-2がこの時点で“B”建物を越えて、石垣に取り付いていたらと思うと、ぞっとします。そこから撤収したソ連軍は、森を頼りに抵抗を試みています。森のTEM(地形効果)は+1のため、9-2の指揮を受けた射撃を喰らうと、マイナス修正となってしまいますのです。これで兵力を削らるのはキツイのでした。

それにドイツ軍には火力の組み方に工夫がありませんでした。歩兵火力にはIFTとIIFTがあります。普段から我々はIIFTを使っているのですが、これには微妙に火力の上がる位置が違っているのです。
IFTはスコード・リーダー時代からの1、2、4、6、8、12、16…、と火力が分けられていて。射撃の効果の目安となる、NMCのDRが、1火力⇒DR4、2火力⇒DR5、4火力⇒DR6、6⇒DR7、8火力⇒DR8、12火力⇒DR9、16火力⇒DR10、16火力⇒DR11…、となっています。私やルセロさんなどは、だいたい体に染み付いていて、DRを見た瞬間に「ノーマル(NMC)」とか「ワン・モラル(1MC)」とか、口に出てしまいます。
これがIIFTでは、1~8火力までは同じなのですが、11火力⇒DR9、19火力⇒DR11、と少し違っています。まあ19火力はを組ませるのは、手間なので省略しますが。
これをドイツ軍が活用するなら、4-6-7×2とLMGで11火力となり、効率的になるのです。このシナリオのドイツ軍は、15個分隊とあまり多くはなく、機関銃は8個と多いため、LMG4-6-7を5個作っておき、その付近に4-6-7を配備しておいて11火力。これに8-1指揮官をスタックさせれば、効果的な火力グループを組み合わせられました。
ソ連軍は、そのような細かい芸当はできなくなっており、ドイツ軍を優遇しているのかなと思っています。
ソ連軍の自動火器ボーナスを持っているのは、5-2-7と6-2-8のため、かなりの接近戦にならないと、自動火器ボーナスを発揮できません。
自動火器ボーナスを考えると、一番優遇されているのは、ドイツ軍の5-4-8分隊だと思っています。前進射撃では、4ヘクスの射程で4火力を発揮出来るからです。額面が6火力の、ソ連軍の6-2-8分隊、アメリカ軍の6-6-6分隊と6-6-7分隊でも4火力。額面が7のアメリカ軍の7-4-7分隊とドイツ軍の8-3-8分隊は5火力です。4火力も5火力も、ほとんど効果は同じです。そして攻撃では4ヘクスでの射撃が、最も多いのです。これを考えると、ドイツ軍のエリート分隊である5-4-8は優遇されているのかな、と。
LMG5-4-8分隊が2個にじり寄って来ると、16火力を発揮出来るため、かなりの脅威になります。
ちょっと余談に逸れましたが、普段なシナリオであれば、2・4・6・8…という組み合わせで良いのですが、このように大きく長いシナリオなら、有効な火力を見切わめ、組み合わせるべきです。ちょっとずつですが、ボディーブローのように効いて来ますから。

上の写真が2ターンのドイツ軍が終わったところです。
さあ、ここからドイツ軍が指先だけでなく、手を伸ばして完全なロックアップとなっています。力比べです。


『2ターンのソ連軍』

ロックアップと言っても、ソ連軍はドイツ軍とまともに力比べをすることはありません。火力や指揮官的に勝ち目がありませんから。
そこでジリジリと前線を下げています。
ドイツ軍は、下がるソ連軍へ射撃を行う事が出来ません。
実は、この辺りが最もソ連軍は苦しかったのです。ソ連軍が右翼へ配置した4-4-7分隊の内、1個は捕虜に、1個は勝ち目の低い白兵戦に巻き込まれ、1個は混乱から立ち直っていません。ですから、右翼の手勢は2個分隊しかなかったのです。
ここでドイツ軍が、移動フェイズを終えたソ連軍へ射撃を喰らわせられるように寄せて来ていれば。ソ連軍もかんり苦しい判断を強いられるところでした。

上の写真がソ連軍の終えたところになります。
この布陣もザハさんが「yagiが差す(開豁地を突進して来る)」事をやって来ない、と読んでです。
まあ、いつものようにビックマウスしてますけど、それも終わって随分と落ち着いてから言える事です。
何せ、ザハさんとの対戦成績は負け越しているのですからw。
写真では、隠蔽“?”カウンターが乗っており、分かり難いため、隠蔽をない状態をVASLで再現した図から解説しましょう。

ソ連軍は、最も危険なのが“A”建物を抜かれてしまうことでした。
そこで、放火を終えた1個小隊を合流させます。この建物には8個の3-3-7分隊が集結したことになりました。民兵が12個ある内の8個で、指揮官も2人投入されているのですから、どれだけ重要視しているかが分かるでしょう。
ドイツ軍の進出した“B”建物は、3階建てだったのですが、そこに火点を築くユニットの展開が遅れています。ここから考えると、MGのスタックが“B”建物の3階に上がるのは、もう2~3ターンかかる見込みです。
“B”建物から撃ち降ろされる、“C”地域は森と木造建物しかなく危険でした。先陣を切って、9-2が進出していたら、もっとソ連軍の損害は嵩んでいたでしょう。
“D”地域は、ソ連軍としては明け渡してもいい地点でした。
“A”建物と“C”地域から挟撃を受けるため、前進拠点としては危険だったからです。
“E”建物にへは、1階に3-3-7分隊、3階に8-1+LMG3-3-7分隊を配備しています。目前のドイツ軍2-4-7が突っ走って来て、突入されるのが嫌だったので、1階へ分隊を配備。そして3階に8-1+LMG3-3-7分隊を配備することにより、ドイツ軍に迂闊な移動を戒めさせる効果を狙っています。
ソ連軍も“3”橋を制圧する部隊を“F”地域へ3個分隊も投入しています。これは多すぎですね。1個では心持たないですが、2個でも十分だったでしょう。オレも他人の事を言えねえぜ。
ちなみに、“G”ヘクスでは、ドイツ軍が鎮火の試みを行っています。
それにしても、せっかく放火したのですが、なかなか燃え広がりません。そうなると、鎮火はできないのです。
ASLでは“火種”から“火災”へとなるため、火種では問題はないんです。火災になると、煙りの効果が出て、そのヘクスは進入禁止になりますし、上のヘクスは煙の影響で火力を発揮できなくなります。
それを狙ったんですが、上手く行きません。おまけにドイツ軍は、分隊と捕虜を使って鎮火の試みまでして、燃え広がりを防ぎます。今まで、放火はした事があったのですが、鎮火の試みはありませんでした(ASLを知らない人間から見ると、何て物騒な話しなんだ)。こちらの思惑通りではありませんが、1つ勉強になりました。でも、オレは放火はしても、鎮火はしねぇだろうなぁ。

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2010-12-28 17:45

『2ヶ月遅れのASL:ASLは囲碁や将棋に似て』@その1

最近、実感しているのですが、年を重ねてからの方が、若い時分よりウォーゲームを楽しめます。
それは勝敗に拘るうんぬんだけでなく。ミスもゲームの内と、その失敗自体も楽しめる心の余裕を持てるようになったからです。
何より、ウォーゲーム…、特にASLはその人間の全てが出て来ます。プレイスタイルとかだけでなく、性格や人芸西も含めた、色々なモノを感じ取れるのです。
ウォーゲームを今でも好きでいられた事に、感慨を持たずにはおれません。
そして私は、中学生の頃に津田沼のポストホビーでウォーゲームを始めて見て。「これは何だ!?」と思い、お小遣いを貯めてやっとで買ったのでした。あの頃の自分を、良くやったと褒めてやりたいですね。

『ドイツ軍の1ターン』

さあ、ゲーム開始です。
運命のSSRであるNMCは、私やザハさんの読みを大きく裏切りモノでした。
お互いに主力が展開している、右翼では2個分隊が混乱、1個分隊がPINでした。3個とも、渡河地点を押さえる役目があったものの、橋を押さえる部隊が1個ずつ残ったため、崩壊には致りません。
中央でも、LMGの1個分隊が混乱。ここでも他の分隊が展開しているため、恐くありません。

そして左翼では配置した6個分隊の内、5個分隊までが混乱しました。大崩壊と言ってもいい状態です。こちらにドイツ軍が、全く配備されていなかったため、ソ連軍は助かりました。しかし、1個分隊は健在でしたから、ドイツ軍が崩壊を突いて、完全に崩せたかは微妙でした。ドイツ軍も余分な兵力はありませんでしたから。

さて、ドイツ軍のターンになり、またもや「さすがザハさん」を実感しました。
半個分隊(HQ)を小出しにして走らせたのです。そして次に分隊(SQ)で歩兵煙幕の展開を試みました。この2つとも、こちらの防御射撃を誘う術で、ノリはしませんでしたが、上手いなぁ、と感心しました。
私は橋のたもとに残留火力を置く事を考えていました。そうすれば、ドイツ軍の前進に何らかの足止めが出来るからです。1火力でもマイナス修正があれば、KIAはあるのですから。萎縮も弾薬減少による効果も受けませんし。

“2”橋には、1火力でありましたが、残留火力を置く事ができました。本来なら、ここを阻止する役目を担っていた分隊であれば、2火力の残留火力を置けたのですが、SSRのNMCで混乱してしまったのです。そのかわりに、後詰めの分隊が街路樹越しの射撃を行いました。火力は減りはしましたが、無いよりはマシです。

ところが、“1”の橋は予定が狂います。ここを制圧する役目の分隊は、SSRのNMCでPINしていました。それでも2火力でしたから、残留火力は残る予定だったのですが、最初の射撃で出目は3ゾロ。これ自体は良かったんですけど、萎縮したため残留火力を残せませんし、撃たれたドイツ軍の半個分隊はケロリと通されてしまいました。さらに続く射撃でドイツ軍の狙撃兵の活動DR(SAN)で、後詰めの役割を持っていた民兵に命中。この分隊がPINします。ここには民兵で最も優秀な9-1がいましたから、そちらに命中しなかったのは良かったのですが、この分隊が持つLMGを当てにしていたため、PINによる残留火力を残せなくなるのは痛くなりました。
あれ?狙撃兵が動いたと書いたけど、動いた様子が写真では見られませんねぇ。狙撃兵が指揮官に当たらずに、ホッとした記憶はあるんですが。しかも最初の辺りに。まあ、大差はないので続けましょう。
   しかし、ドイツ軍は無理攻めはして来ませんでした。“1”橋で1個分隊を走らせ、PINの4-4-7へ白兵戦を仕掛けた程度です。こちらも3-3-7の隠蔽スタックを後方へ2個保持しており、ドイツ軍が押し渡って来た場合に、ファイヤー・グループで3火力をお見舞いするつもりでした。マイナス修正ですから、ちょっとは痛いですし、萎縮さえしなければ残留火力も残せましたから。ソ連軍としては、1個分隊程度なら通す事にしました。後ろに9-2に指揮されたキラー・スタックが睨んでいましたから。
1ターンのドイツ軍は、ドイツ軍は“1”橋と“2”橋で橋頭堡を築き、“3”橋で小手調べを行っています。動きは少ないものの、細かい駆け引きが続いていました。


『ソ連軍の1ターン』

1ターン当初のソ連軍は、まだ粘れると判断していました。ドイツ軍が橋頭堡を築いたいえど、その部隊は半個分隊が少数だけでしたから。
特に、“A”建物は前衛の4-4-7分隊が健在で、これが隣りにいるドイツ軍の半個分隊を白兵戦で喰って居座れば、もう1ターンは楽勝だ、とも。
さて、ソ連軍には秘策がありました。
それは放火でドイツ軍の火力拠点と進撃路を封鎖する事でした。民兵の火炎瓶が、放火に使えるのをルールで確認したため、これは是非にやるべきと思ったのです。
予想通りの地点に放火は成功しましたが、その放火DRでドイツ軍の狙撃兵が動き出し。“A”建物の前衛4-4-7が混乱させられたのは、ちょっと弱りました。混乱した分隊の退路がなく、捕虜となってしまったのです。タイミングも悪く、放火を行ったため、混乱した地点の手当もできなかったからです。まあASLの長丁場の戦いでは、これくらいの運不運はあって当然ですが。

しかし、ドイツ軍も前のめりな配置でないため、一気に突き崩される訳ではありません。他にも後詰めの部隊があるため、このターンに“A”建物の撤収するのには問題ないでしょう。
ちょっと早めの撤収を心がけるのが、ASLでは良い結果を生むと経験で知っています。早めでギリギリ勝負になり、遅いとお手上げ、とも。

“1”橋でも橋頭堡を築かれ、前衛の4-4-7分隊が白兵戦に巻き込まれているため、ここを渡られるのを阻止するのは困難と判断しました。“B”建物は、2ターン陥落は否めません。そこで民兵を“C”建物へと送り、強化しました。ここを抜かれると、後がありません。

他では、ドイツ軍が右翼へ集中して来たため、左翼の部隊がそちらへ走っています。しかし、中央にドイツ軍の牽制部隊があるため、遠回りする必要があり、かなりの時間を取られています。
しかも、主力である4-4-7分隊は、左翼へと移動させる事を想定してなかったため、困難を極めました(大袈裟かな)。この配置はもっと柔軟にできたハズでした。考えが足りませんでした。この配置転換には長い時間を取られることとなります。

1ターンを終えて、相撲で言う「差し手争い」か、プロレスで言う「ロックアップ(手を合わせての力比べ)」状態。いや、プロレスマニアでいえば、「藤波辰巳と長州力が指先で語り合っている」状態が近いです(わかんねぇよ)。
あまり記事を長くすると、アップが大変なので小出しにします。

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2010-12-25 20:40

『2ヶ月遅れのASL:ASLは囲碁や将棋に似て』@その1

『猿遊会でのASL3:THE CZERNIAKOW BRIDGEHEAD』

ようやくコミックマーケット79の準備が終わりましたので、千葉会のblogを強化して行きませう。YSGAには負けないぞ、と(そりゃムリだ)。

猿遊会ではASLを4戦したんです。
あれ?他に『RUSSIAN CAMPAIGN2』まで対戦しなかったっけか?
猿遊会で一番戦ったのはオレって事かな。まあ古い話しは置いておいて。
猿遊会のHPにも、その対戦写真が載っています。マップ3枚はASLとしては大きい方で、今回の猿遊会は参加者が多かったため、場所の確保が心配でした。幸い千葉会のASL組が、遅ればせながら数名現れたものの、場所は確保できました。良かった良かった。
次回からは、3卓程度は予約しておきましょうか。

この対戦では、ターン毎の写真は撮ってあり、私自身の記憶に残る対戦だったので、それを呼び起こしてのリプレイをアップします。
今回の対戦は、私に取って非常に例外的でした。事前に対戦するシナリオと、受け持つ陣営までも決めていたのです。
普段の千葉会では、まず私はASLセットを持ち込む事はありません。自分のASLセットでの対戦自体、年に1度か2度です。
ですから、ほぼ手ぶらで千葉会に現れて、ASL組の人間を捕まえては、その場でシナリオを決めて対戦しています。そう、気分は囲碁や将棋に近いのです。
ルールブックも滅多に開く事はありません。変わった事態もほとんど経験しており、開くのは珍しいモノを使う時くらいです。
ちなみに、今回はルールブックを事前に確認していました。
滅多に使わない地下道移動と火炎瓶がありましたから。そうそう勝利条件でも確認事項はありましたね。これらは後ほど説明します。

ASL3『THE CZERNIAKOW BRIDGEHEAD』

このシナリオはASLの基本モジュールである、『Beyond Valor』に梱包されています。以下はそちらから引用になります。
http://war.game.coocan.jp/ASL/?Modules%2F01_Beyond%20Valor
概要:野戦司令官達経ちの熱望に焚き付けられ、そしてまた西側の非難に突付かれて、第1ポーランド軍がVistula河を越えて荒廃した都市へ進むことを、 STAVKAは是認した。16日にはBerlingの指揮する部隊がWarsawへ大釜へ進入し、陣容を整えたPolish Home ArmyのKampinosグループと手を組んだ。それから5日間、この浅い橋頭堡は砲撃にさらされ、またドイツの旗の下に戦うKaminskiの白ロシア軍による散発的な攻撃を受けた。ソビエト軍は、何の訓練も受けてないポーランド人の徴募兵を、第1ポーランド軍に動員したが、古参兵を相手にまともに戦えるものではなかった。 Vistula河の東岸への撤退が許可されたのは、ドイツ軍の強力な威力偵察が発動されたときで、「撤退」は瞬く間に「壊走」へと変わって行く。

対戦相手はザハさん。彼のblogにもリプレイがアップされています。
私と見方の違いがあり、その対比も面白いかと。
シナリオの特徴をといえば、地味な事
両軍とも歩兵しか出て来ませんし、その歩兵もドイツ軍は4-6-7、ソ連軍は4-4-7、民兵は3-3-7だけ。支援火器(SW)も機関銃(MG)のみ。
戦車もエリート歩兵も爆薬も火炎放射もありません。
指揮官も、ドイツ軍に9-2がいるだけです。
兵力はドイツ軍が15個分隊、ソ連軍が15個分隊、民兵が12個分隊。防御側が多くなっています。
支援火器は、ソ連軍がLMG×2、民兵もLMG×2、ドイツ軍は豊富で、HMG×1、MMG×2、LMG×4です。

シナリオ・スペシャル・ルール(SSR)は、以下になります。
1.ECはWet。開始時は無風。運河は深い。
2.第1ターンのドイツ軍RPh終了時に、全てのロシア軍447はNMCを行う。このNMCに失敗して混乱した分隊はDMになる。またPINやHoB、損耗、 ELR失敗に伴う部隊の劣化も、普通のMCのように適用される。この過程で壊滅した部隊もドイツ軍のCVPに算入される。
3.ポーランド軍はStealthy(A11.17)で、 MOL(A22.6)、地下道移動(B8.4)を使用できる。またAmmunition Shortage(A19.131)の状態にある。
4.初期配置時に2個分隊相当までのポーランド軍をHIPできる。 (それと一緒に配置されるSMC、SWも一緒にHIPできる)
5.地図盤8上の建物は全て石造とする。また、地図盤20と23上の2hexの大きさの木造建造物は全て、木造の瓦礫とする。
6.ロシア軍のSANはゲームの最初の間は無効で、ドイツ軍部隊が地図盤20に進入した以降、SAN6が有効になる。

SSRの特徴を述べましょう。
民兵は地下道の移動が行え、火炎瓶を持っています。これは映画の名画「地下水道」を意識しているのでしょう。シチュエーションも同じワルシャワですから。
火炎瓶は微妙な兵器と言えます。隣接するヘクスを射撃する場合、4火力を加える事ができます。しかし、火炎瓶を使えるか判定するのですが、それに失敗するとユニットは混乱してしまいます。それにサイの目(DR)により、火災の起きる可能性があります。私はこの点を目を付けました。
民兵は弾薬減少になっています。これは、文字通りに弾薬が少なく。ユニットが射撃を行い、その際に6ゾロが出てしまうと、混乱してしまいます。普通は弾薬減少では、ユニットのレベルが下がるのですが、民兵は下がりようのないため、混乱してしまうのです。
ソ連軍の狙撃兵は20マップにドイツ軍が入ってから、その活動を開始します。対戦相手と相談したのですが、「マップ」と書かれている以上、21マップと20マップに跨がるヘクスは入らないと判断しました。
そして最大の特徴が、セットアップを終了し、回復フェイズの最後に4-4-7はNMCが必要で、それに失敗すると混乱してしまいます。
ですから、民兵を含めたソ連軍は、どのような作戦計画を立てていようと、最初のDRによっては破綻する事になります


『配置終了時点』

陣営は、私がソ連軍、ザハさんがドイツ軍を担当しました。
勝利条件は、「ゲーム終了時に、ドイツ軍が8マップに20火力を発揮出来る事」。
まず、8マップなので20マップとの半分ずつのヘクスは入りません。これを事前に確認したのです。
次に、「20火力を発揮出来る」なので、機関銃や分隊の火力を含めてになります。半個分隊では、機関銃を射撃してしまうと、固有の火力を失うために、「機関銃か半個分隊のどちらかの火力」、という事です。これには捕獲したソ連軍の機関銃も加わります。
おおざっぱには、1個小隊(12火力)+αの進出が必要と言う事になりますね。

ターン数は10ターンと、ASLとしては長い部類です。これまたおおざっぱにいえば、1つのマップを横断するのは、2ターンあれば可能なため、ソ連軍は最終ターン近くまで緊張を強いられます。

さて、ソ連軍の配置です。
事前に、かなりの作戦を組み立てていました。本当に普段では有り得ない話です。
ソ連軍は23マップで運河の東(図でも写真でも下)に配置となります。ドイツ軍は運河の向こう側です。
ドイツ軍は運河に架かる“1”~“4”の橋を越える必要があるのです。

一番簡単なのが、橋のたもとに分隊を配置して、後はこの分隊が耐えれば、ソ連軍は何もしなくても勝利となります。しかし、これは有り得ないと最初に却下しました。
相手にMr.9-2や9-1がいて、それらの射撃に耐え続けるとは思えず、SSRのNMCや射撃でも混乱してしまえば、1個分隊を無為に失う事になるからです。そう、SSRのNMCがくせ者なのです。
逆に、ドイツ軍としては、これがなければ勝負にならず、展開自体も固定されてしまうでしょう。ですから、ソ連軍としては厄介でも、ゲームとしては大きな役割を果たしているのです。

建物の高さも勘定しました。
ドイツ軍のいる運河の西側(上)には、3階建ての建物はありません。そのため、ドイツ軍の火力チームが建物や森を越えての射撃は行えません。これは大きく、建物や森さえ楯にすれば、ソ連軍は安全に移動を行う事ができます。それはソ連軍に取って有り難い事でした。
そしてソ連軍の配置されるマップには、幾つかの3階建てがあります。それらをドイツ軍に奪われてしまうと、ソ連軍の移動は厄介な事になります。

特に、運河付近にある“A”の建物は、ソ連軍を制圧するのに大変有効な3階建てです。ここが序盤に於ける戦闘の焦点になると考えました。

では、この“A”建物をソ連軍がガチガチに固めたら、どうなるでしょうか。
 ドイツ軍は攻略に手間取り、時間切れとなる可能性はあります。しかし、ソ連軍に取って最悪なのは、SSRのNMCで配備してある分隊、その大部分が混乱してしまう事です。そうなると、1ターンにドイツ軍の先遣隊が突っ走る事により、この“A”建物は包囲されてしまいます。そしてドイツ軍は、何の苦労もなく火力拠点と、ソ連軍の兵力を奪う事に成功してしまうのです。

では、逆にこの“A”建物を最初から放棄するような配置はどうでしょうか。

そうすれば、民兵の支援を受けられるため、包囲される恐れはないでしょう。しかし、ドイツ軍の火力チームが、序盤早々にこの拠点を確保してしまうと。ソ連軍の移動は大きく阻害され、兵力も分断されてしまいます。そこから、ドイツ軍が左右に圧力を押し広げていけば、ソ連軍に耐える時間が短いように思います。

“B”建物に兵力を集中すれば、包囲される事はありませんし、後方の民兵と合流する事により、かなりの耐久力となります。

しかし、“A”建物へ進出された場合を考えると、作戦の余地が非常に少なくなります。真っ直ぐ後方に下がるしかないのですから。
この“A”建物の扱いに、散々悩んでしまいました。


そこで、別の方面から考えてみる事にしました。

まず“3”橋ですが。

ここはNMCが必要のない民兵から射程内になります。“C”建物へ民兵の8-1指揮官とLMG×1を配置し、“3”橋に近い周辺にソ連軍に幾つか配置すれば、ドイツ軍が無視押しをする事は、まず有り得ません。ここにドイツ軍の主力が来る事は考えられず、来ても助攻だと読みました。そこでドイツ軍に攻撃を諦めて貰える配置を考え、その通りに行いました。
この「ドイツ軍に攻撃を諦めて貰える配置」というのは、大きなヒントとなりました。

“4”橋にも、同じ考え方が使えるます。

ドイツ軍が“4”橋を渡って来った、その直後は道路です。そこを重厚な火線に捉えています。
敢えて“4”橋の周辺には、ソ連軍のは6個分隊と、最も多く配備しました。攻撃を諦めて貰うためです。
そして“3”橋と“4”橋を守るソ連軍の後方には、予備を配備しませんでした。普通なら配備するのですが、その分右翼へと集中させる事にしたのです。左翼に見えるソ連軍の“?”は全てダミースタックです。

ここから逆算して作戦を組み立てました。
ドイツ軍はソ連軍の左翼に攻撃を仕掛ける事は有り得ない。では、その配備したユニット達を、ドイツ軍の攻勢が予想される右翼へ配置転換するのに、3~4ターンは掛かるだ

ろう。安全を考えて、遠回りすれば、それくらいになります。

では、“A”建物からドイツ軍が攻撃態勢を整えるのは、3ターン以降であれば、ソ連軍は新たなる防御態勢を整えられている。もしくは、整える寸前になる。だから、“A”建物は2ターンまで粘り、兵力を損なわないように、順次撤退する。そうすれば、“A”建物からドイツ軍が進出出来るようになるのは、4~5ターンになる。いくら早くても3ターンだ。
そこから、道路を渡る度に、2~3ターンずつ掛けさせれば、ドイツ軍は時間切れになる。

そのため、初期隠匿配置(HIP)は右翼へ集中させました。半個分隊(1-2-7)を4つ、ドイツ軍の進撃路となりうる地点へ配置したのです。
図ではそのままになっていますが、実際には記録してマップには置かれていません。
以下がVASLで配置を再現したものになります。記憶からですから、間違いもあるでしょうが、多くはないと思っています。全てに意味がありますから。


最後に、火炎瓶のルールを読み返していて、放火にも使える事に気が付きました。
ドイツ軍が前進する建物へ放火してしまえば、攻撃正面は小さくなります。そしてドイツ軍の火力拠点となりうる“A”建物が火災になった場合、3階からの撃ち下ろしが心配無くなるのです。
これでソ連軍の作戦と、そこから導き出された配置が決まりました。
ああ、長くなり過ぎましたね。でも配置には時間が掛かりましたが、始まってしまうと、進むのは早いモノですよ。

ソ連軍の配置を終え、ドイツ軍の配置を見た時、こちらの読み通りであり、「やった!」と思うのと同時に、「これで負けられない」という緊張感でいっぱいでした。
そして「さすが、ザハさんだな」とも。
攻撃に難のある地点はばっさり捨てて、見込みのある地点である、ソ連軍の右翼へ兵力を集中させていたからです。中央への助攻も、ソ連軍の転換を遅らさせるために、当然です。ある意味、理詰めな配置でありました。

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