『北朝鮮軍:4ターン終了時点』天候は悪くFBは0。金日成日和と言っていい。
北朝鮮軍の作戦は2本柱。
1本は平地を無人の野を突進し、戦線を押し広げる。
2本は山地に於ける攻防戦。
山地を走り、韓国軍のZOCを擦り抜け、戦車連隊へ喰い付いた国連軍へ攻撃。打撃を喰らわすと同時に、2の手で戦車連隊の突出により、国連軍の主力となるアメリカ軍師団を包囲する。
さて、もう1度最初に
アップしていた画像を見て欲しい。
こちらの写真がこの3ターンに撮られたものになる。
普段はノータイムで動かすDASRECHさんも、この頃には長考をしている。そしてお互いのルールブックが見えるのだが、その痛み具合は『朝鮮戦争』への愛情に比例している。
『国連軍第2次反撃』国連軍は包囲されたアメリカ軍師団を救うべく反撃を決行。北朝鮮軍の主力が迫る中では、綱渡り的な作戦と決断が必要だ。私はここまでの勇気がなく、もっと安全策を選んでしまう。そのため北朝鮮軍に早い前進を許す事となり、8ターン以降に苦戦するのだ。
『国連軍:4ターン終了時点』国連軍の反撃により、北朝鮮軍の2個目の戦車連隊は壊滅。さらに戦闘後前進を利用して、戦線を構築する。
西方の平地は、中央部へ向かう山地の要所へ足止めの韓国軍を置くだけで、土地を犠牲にするのは変わらない。
写真を見ても分からないのだが、記録によるとこのターンに北朝鮮軍が東岸で3:1の攻撃を行い、大出血をしている。ああそうか。北朝鮮軍のステップがないユニットで攻撃し、その全てが壊滅したため分からないのか。
さて、DASRECHさん私信。
ルールを間違えているよ。というのは、私も先の写真と、この写真を見て気が付いたのですが、戦闘後前進は敵ZOCに入ったら、それ以上は行えない。ですから、アメリカ軍師団が反撃により、戦線へ復帰するのは“A”ヘクスで止まるためダメでした。
『北朝鮮軍の勝負処』北朝鮮軍はこれを狙っていた。虎の子の戦車連隊を2個磨り潰したのも、この勝負を賭けるためだ。3個ある戦車連隊の内、2個を磨り潰しても1個残っていればいいのだ。
狙いはアメリカ軍師団(A)の包囲。
この側面を守るBヘクスには2個連隊で合計6戦力。
ここを全力で攻撃し、戦闘後前進により包囲を完成させるのだ。
天候はFBが1個と北朝鮮軍を味方している。
国連軍はAのスタックを守るように、FBを配置。
オッズは4:1。サイの目が“6”なら0/4となり、包囲が成功。しかし、出目は“3”で結果は1/2。当然、国連軍は2損害の全てをステップロスで受け止めた。
DASRECHさんへ私信2。
ここで死守命令もありましたね。
そうすれば、国連軍の損害は増えたものの、北朝鮮軍の戦闘後前進を阻止できたため、Aスタックの包囲は出来ませんでしたから。
『北朝鮮軍:5ターン終了時点』北朝鮮軍の渾身の攻撃は失敗したものの、それ以外でも戦いは行われている。
山地の門である金泉を占領。平地でも突進も続く。
さて、ネタバレとなるが、北朝鮮軍は先の勝負に賭けるだけでなく、それが失敗した際の戦略転換を行うべきだった。
北朝鮮軍は金日成ライン(赤線)を越えると、そのユニットは引き返せない。そのため、後々に行われる連合軍の上陸対策で、ソウル周辺へ抵抗戦力をもっと増強すべきだったのだ。つい前のめりになり、余計な兵力まで金日成ラインを越えさせてしまっているのだ。
『国連軍:5ターン終了時点』国連軍は一気に戦線を下げる。
こう書くと簡単であるが、ZOCの及ばない山地が入り組んでいるため、戦線の構築には細心の注意が必要なのである。
『北朝鮮軍:6ターン終了時点』FBは2個となり、以降天候はしばらく安定する。
北朝鮮軍はFBの妨害とともに、国連軍の後退へ追い付かず、寄せるのが精一杯。側面へも押し寄せたのが、救いになるか。
先の続きになるが、この時点でも金日成ラインを越えているユニットが多数見受けられる。これらの行動が後々ものを言う。
『国連軍:6ターン終了時点』国連軍は釜山円陣手前まで戦線を後退させる。
それでも8ターンまで防備が必要な4都市(黄色で表示)には、その2都市を戦線に含める。これは片足を乗せているのに似ている。
『北朝鮮軍:7ターン終了時点』FBは2個。国連軍は戦線の中央部を守るべく配置する。
北朝鮮軍はそのFBを避けて、忠武へ攻撃。
突破の見込みは無かったが、それでも国連軍への損害を積み重ねる目的であった。
『国連軍:7ターン終了時点』国連軍は戦線を維持。
到着した増援により忠武を強化。
この時点で北朝鮮軍の釜山円陣への突入による、サドンデス勝ちは無くなっている。いや、その前から見えていたかも知れない。それは私の戦略眼が足りなかったのに、他ならない。
『8~11ターン』
8ターン終了時点
9ターン終了時点
10ターン終了時点
11ターン終了時点
8ターンから11ターンにかけては、大きな戦況の変化は無かった。国連軍が釜山円陣へ引き下がり、北朝鮮軍はそこへ攻撃。これは金日成ルールとして強制されているのだが、国連軍が兵力を維持できているため見込みがある訳でなかったのだ。そのため都市を占領して、義務が解消された場合は、攻撃は控えられた。
『絨毯爆撃』仁川を防御する北朝鮮軍スタックへ絨毯爆撃。結果は4ステップロスと、オーバーキルとなり同地の北朝鮮軍は壊滅。これでソウルへの最大抵抗勢力は消え失せたのである。
『12ターン終了時点』12ターンと8ターンの違いは、仁川以外は殆どない。
間違い探しに近いだろう。国連軍は仁川からソウル周辺にかけてFBで移動妨害。これにより、北朝鮮軍の後方へ配備されていた連隊は、ステップがないため行動を妨げられてしまった。
『13ターン終了時点』北朝鮮軍による釜山円陣へ対する空しい攻撃が行われている。その後方で国連軍の上陸決行。
仁川には北朝鮮軍が無かったため、無血上陸となり最後の抵抗拠点である冨川占領。ソウルへも接敵する。
『14ターン:北朝鮮軍投了時点』北朝鮮軍は撤退を宣言。
しかし、国連軍のソウル占領は確実な事態であり、北朝鮮軍にそれを阻止する術は無かった。私も勘違いしていたのだが、国連軍がソウルを占領しているだけで勝利条件を達するのである。結局、マンセー突撃は行われないまま、ゲームは終了してしまった。
北朝鮮軍も国連軍も、かなりの兵力を維持していた。先にも述べたが、戦略眼が良ければもっと勝負を長引かせられただろう。残念だ。
個人的には、4ターンに勝負を賭けられたので、満足感はある。DASRECHさんにも「ギリギリ勝負だったので楽しかった」と言われたのであるが。負けてヘラヘラ笑える程、人間は出来てない(知ってた?)。
DASRECHさん、また対戦しようぜ。
今度はもうちょっとマシに戦えるようにするからさ。
その前に、『日露対戦10番勝負リターン』が先になるがね。
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