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ウォーゲームのサークル・千葉会のblogです。 毎月、第三週の土曜日と日曜日に例会を行っています。 その報告を主に、代表者のyagiが参加したゲームサークルなどについても、アップしています。
さて、土曜日のメイン対戦であるAH『THUNDER AT CASSINO』です。
かみさんに、このゲームの対戦を申し込まれまして。ルールブックを眺めたところ、『アムンヘン強襲』と一緒。私は『アムンヘン強襲』を苦手としているため、さて参った、と。
『アムンヘン強襲』のシステムは説明要りますかねぇ。
このシステムはかなり応用が効いて、この『THUNDER AT CASSINO』、『Turning Point: Stalingrad』、『Breakout: Normandy』も同じ。さらにコマンドマガジン『Royal Tank Corps』、『ベルリン市街戦』、GJ『旅順港攻略』、『スターリングラード強襲』、『激闘硫黄島』にも流用されています。他にもありますけど、覚えがないや。確か、たかさわさんとかみさんがやってた『戦争じゃない、虐殺だ!』も、そうだったような。あら、『ベルリン市街戦』や『激闘硫黄島』は微妙に違うかも、だけど異論は認めん。
まあ、そんな感じで同じシステムで沢山のゲームが作られるモノですから、口の悪い人間には「出るゲームは激闘か強襲!?」と陰口を言われてたりします。何と言われようとも、面白ければいいんですけどね。
一応、『アムンヘン強襲』のシステム。というか、どう言ったゲームかは紹介しておきます。
「戦場をエリアで区切り、移動や戦闘をしたユニットは敵に見付かり当たり易くなる」。大ざっぱに言えばこんな感じ。
最初の『アムンヘン強襲』は戦術級と言われてて、ユニットには表に攻撃力-防御力-移動力、裏には表より少ない防御力が書かれています。ユニットは隣接するエリアに射撃ができ、攻撃側は攻撃力+DR(サイコロ2個振り)+それに支援するユニット数の合計。それと防御力+DRの合計を比べ、攻撃側の合計が上回っていれば損害が出る。
だから、移動や攻撃をしたユニットは、相手に見付かってるから防御力が弱くなるんですね。それまでは潜んでいるから、防御力は高くなってます。
損害は差が“1”なら1ユニット退却。“3”なら1ユニット除去となり、“2”では1ユニット除去するか、2ユニット退却するか悩む、と。
『アムンヘン強襲』は到ってシンプルでルールはこんなモノ。でもシンプルな分、テクニックが重要で、差が出易い。私なんか上手い人間を相手にして、いつもコテンパンにされていました。
それ以降は、ユニットが敵のエリアに入って戦闘を行う作戦級ゲームへと拡大。
こちらの方がイメージを掴み易く、サイコロも片方しか振らないため、テクニックの差が出難くなりましたね。
さて、『THUNDER AT CASSINO』ですが、『アムンヘン強襲』とは地形効果があり、隣接するエリアからの射撃は当たり難くなっています。それとユニット数が圧倒的に増えていますね。我が軍は。
では、リプレイ行きましょうか。
DR(サイコロ2個振り)で陣営を決め、私が防御のドイツ軍、かみさんが連合軍となりました。まずは、ドイツ軍の配置からです。
『配置第一弾』
1ターンの連合軍はCとDのエリアから出て来るから、その前進を阻むように配置しました。撮影時間は10:39。マップも大まかに説明しましょうか。左の頂上にモンテカッシーノ修道院があり、その麓(右)にはカッシーノ市街が広がってます。カッシーノ市街にはキャッスルヒルが構えてまーす。
ところがですね。ドイツ軍の配置を終えた後、初期損害を決めるんですよ。ドイツ軍の。
それはdr(サイコロ1個振り)し、それが地形効果を越えた分が損害として適用されるんですわ。で、やって行くとゾロゾロと損害が。
『ドイツ軍の初期損害』
写真のように配置した半分がいなくなっちゃいますた(´・ω・`)。撮影時間は10:46。
かみさん「地形効果が2のところに置くと、こう言った結果になるんですね」の一言に。
「ゴメン!やり直させて!」と泣き付いて、配置変更。撮影時間は10:47。
『配置第二弾』
今度は地形効果の高いエリアに配置しました。おかげで、初期損害も減り、残骸判定も終わり、やれやれと思っていたところ。
かみさんが「赤のラインは車輌は越えられないんですよ」と。
ええ、赤ラインに囲まれたキャッスルヒルに置いてますよ。3凸と対戦車砲を。
『配置第二弾修整版』
大きい写真はこちらっす。
「チェンジ!チェンジ」と泣き付き第二弾をして、3凸と対戦車砲の配置をムリクリやり直しさせて貰い、ようやくゲームは開始です。かみさんも飽きれていましたわ。撮影時間は10:57。
この撮影時間の短さで自分の考え浅さがわかりますね。かみさん、どうもすみませんでした(・ω・;;)。
『1ターン終了時点』
大きいのはこちらー。
1ターンの連合軍には、シャーマンユニットが4個出てきます(あれ?3個かな?)。ちなみにユニットは小隊単位です。それにドイツ軍の3凸や対戦車砲が残骸のあるエリアへ入るためには、進入判定に成功する必要があります。残骸1にはDR7以上、残骸2にはDR9以上を出す必要があり、失敗したら「ガコガコ」とその前のエリアに止まるんですね。
攻撃を受けて退却になった場合も、残骸の進入判定は必要で、それに失敗すると除去されてしまいます。
ここで写真を良く見てくだされ。車輌が通れる白ラインのエリアは、マップに書かれた道路に沿っていませんか。そう、(゜∀゜)イイところに気が付いたね。モンテカッシーノ修道院には、このぐにゃぐにゃ道を通らなければ車輌は到達できないんだよ!ワトソン君(`・ω・´)!
「こんなトコまでどうやって行くんですか?」と、かみさんは半泣き状態(´;ω;`)。にはなってませんか。いつも冷静ですから。
さて、連合軍は部隊をカッシーノ市街地へと突入させています。緑色ですからアメリカ軍の皆さんです。
ドイツ軍はですねぇ。モンテカッシーノ修道院には「しばらく来ねえべよ」と、部隊を引き抜きカッシーノ市街へと突入。アメリカ軍に立ち塞がりました。
で、みんなの好きな3凸君。良く見なくても、後ろに残骸がありますわ、奥様。このままでは退路がなくて、お亡くなりになってしまいますわよ。ほほほ。
笑い事ぢゃない。ヤバイヤバイと、隙を見計らい逃げようとしましたが、残骸の進入に失敗。ガコガコと止まってしまいました(・ω・;)。この3凸君は、逃げるに逃げられず、結局一発も撃たずに撃破されてしまいましたシューン(・ω・)。
この撮影時間は11:59。1ターンに1時間というトコです。
『2ターン終了時点』
大きい写真はこちらー。
連合軍はイギリス軍が到着し、大増強されました。
かみさんがフト「これはモンテカッシーノ修道院まで行けますね」と。あっ、戦略ゾーンから移動すれば、モンテカッシーノ修道院まで行けるんですわ。こりゃイカン。とくに、グルカの人達は足は早いし白兵戦もつおい。この皆さんがモンテカッシーノ修道院へにじり寄って来ました。ドイツ軍は慌てて、キャッスルヒルから部隊を転用。前面の河川に沿って歩兵を展開させ、その後方には修道院を含めMG(機関銃)でケツ持ち。これで一先ず戦線を構築でき、安定しました。ふぅ、危険が危なかった(゜∀゜;)。
カッシーノ市街では、延々と市街戦が展開。先頭のシャーマンがドイツ軍歩兵を蹴散らして、前進…は、出来てないか。とにかく血を血で洗って、綺麗になりませんわ、奥様状態(どんなんだ?)。前面にMG(機関銃)ユニットがいると、前進がはかどらないんです。白兵戦に弱いから、同じエリアに突入して数的優位を作れば狩れるんですけど、MGのエリアには4移動力がかかり、そう簡単には行きません。対戦車砲もあるから、下手に隣接エリアへ入ったら、教育されてしまいますし。
それでもクイズリングラインの一部を占領。早期獲得のVPをゲットします。ドイツ軍は最右翼が崩壊寸前。次のターンには、こちらにシャーマンが現れますし。
しかし、次のターンでドイツ軍にも増援で突撃工兵が現れるため、シャーマン野郎に対抗するつもりです。
この撮影時間は14:12。昼メシもあり、ユニットも増えたため以前のターンより時間が掛かっていますね。
『3ターン終了時点』
大きい写真はこちちらぁー。
シャーマンが到着し、ドイツ軍の最右翼を圧倒。ドイツ軍はそちらから後退し、先峰のシャーマン野郎には突撃工兵で白兵戦を挑みます。白兵戦では、ユニットの白兵戦値と数的な優位が重要になるため、白兵戦値の高いシャーマンには突撃工兵をぶつけるしか止める術はありません。他のMGユニットや歩兵ユニットも合流し抵抗。この辺りでようやく気が付いたのですが、市街戦では隣接エリアから射撃しても効果はありません。というのは、地形効果が高く、ユニットが行動済で弱体したとしても、射撃効果を期待できません。そこで同じエリアまで突入して来るまで待ち、近接射撃をお見舞いするしかないのです。
逆に、モンテカッシーノ修道院周辺は地形効果が引くく、隣接エリアからでも、十分射撃効果を期待できます。ですから、前線には歩兵ユニットを張り付けておき、その後方にケツ持ちのMGユニットをいくつか配置。そうすれば、前線の歩兵が全く行動せず浸透を防ぎ、そこへ敵ユニットが突入して来たら、ケツ持ちが射撃する、と。このコンボで連合軍は身動きが出来なくなってしまいました。
こちらの撮影時間は15:36。ユニットが増えたためでしょうか、1ターンに1時間半というペースですね。
『4ターン終了時点』
大きいシャ写真はこっちなんだな。
連合軍は完全に攻め手を欠いてしまいました。
キャッスルヒルへの突撃も不調に終わり。それを包囲する試みも、ケツ持ちの対戦車砲やMGユニットにより撃退されてしまいました。先峰のシャーマンも白兵戦と砲撃により、大損害を被り。カッシーノ市街戦での攻撃は頓挫しています。
モンテカッシーノ修道院周辺でも、ドイツ軍が増援を受けた事による反撃が行われ、側面が押され始めました。
ちょうど、このターンを終えた時点で時間切れとなり、中断となりました。
お互いルールを把握出来てない部分があり、それに振り回されていました。例えば、モンテカッシーノ修道院からは、どのエリアにも砲撃の誘導が可能なので、こちらにドイツ軍は最初から観測員を置くべきでした。しかし、観測員が到着したのは、4ターンの増援でしたから遅すぎです。煙幕や夜間もありましたが、目の前の戦闘に掛かり切りになり、忘れられていました。煙幕と夜間で浸透させ、白兵戦の強いグルカ兵やシャーマン、それに支援の歩兵を組み合わせれば、市街戦で優位に立てたでしょう。
撮影時間は16:43ですから、1ターンに1時間というペースを取り戻したようです。
さて、色々書きましたが、かみさんには心から感謝します。
これまで『アムンヘン強襲』のルールを把握してましたけど、ゲームのポイントが分からずにいたのです。歌の文句で言うところの「何かが足りない、それが何だかわからない」でした。それが少しは見えたように思えます。二人して下手ぴーなので、ダメなところが顕著に現れたのでした。
何より、こんな素晴らしいゲームに触れられて感謝に耐えません。配置のやり直しも快くOKしてくれましたし。
このゲームは『アムンヘン強襲』シリーズの最高傑作と呼ばれていて、その理由が実感できました。
カッシーノでの市街戦、修道院周辺での要塞攻略、とメリハリが効いています。ルールも難しくなく、後1~2回で完全に把握できるでしょう。ユニット数もちょうど(・∀・)イイところです。展開も連合軍の攻撃から始まり、ドイツ軍の部分的な反撃もあり、息も付かせません。普通にやれば一日で終わるところも魅力です。2~3時間で終わるゲームの多い昨今、こう言った一日じっくりと取り組むのも悪くありません。
さすが、生きの(゜∀゜)イイ頃('87)のAHが作っただけはあります。これ以降は段々完成度の低いものが増えて来るんですよねー。
身近に『アムンヘン強襲』組が多いので、野郎どもを誘ってやってみましょうか(・∀・)イイ。
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