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2009-04-25 00:55

『第六十七回千葉会の報告』その3

『独立戦争の部』
『HOLD THE LINE』

午前中に手の空いたyagiが、ちょっと遅れて到着したmoritaさんの荷物に立派な箱を発見。これは?と聞くと『AICENS』と同じシステムのゲームとのこと。では、やってみんべ、となりました。
ゲームの準備から手順まで説明しましょう。
まずマップを広げ、それにシナリオに指定されている地形のタイルを配置します。これは『AICENS』と同じ。これでシナリオの地形が完成。
そこにシナリオで指定されている各軍の兵種を並べて行きます。これでゲームの準備は終了しました。
さて、ゲーム開始となります。
先攻の合衆国が1~3までのサイコロを振り、その出た目にシナリオで指定されている数字をプラスし、出た目のコマンドポイントを受け取ります。
今回の指定数字は合衆国(青カウンター)が3、イギリス(赤?ピンク?)が1でした。だから、最大で合衆国は6のコマンドポイントを受け取れますし、イギリスは4まで。
このコマンドポイントで移動・射撃・白兵戦・再編成のどれかを行います。ちなみに『AICENS』は移動と射撃の両方を行えましたが、『HOLD THE LINE』は片一方だけ。指揮官がスタックしているカウンターだけ、移動を二つできるくらい。だから『AICENS』ほどドンドンと損害は出ません。その分はカウンター数が少なくなっています。戦闘の説明は後で。
写真は1ターンが終わったところ。カウンターの一部が移動しているのでわかるんですね。
青と赤の矢印が移動@想定。合衆国軍にあまり動きが見えないのは、射撃を行ったため。でハズレた、と。



シナリオの詳しいシチュエーションを覚えてませんが、合衆国軍の雑多な大群がイギリス軍の少数の精鋭部隊を強襲。そこにイギリス軍の大量な一般の救出部隊が到着。
この救出部隊がたどり着く前に、合衆国軍はイギリス軍を除去するかVPヘクスを占領するかして、VPを6獲得すれば勝利します。ただし、自軍のカウンターを失うとVPも失うため、なかなかこの達成は難しい。
さて、射撃の「当らなさ」に懲りた合衆国軍は、歩兵の突進を行わせます。
そして2へクス移動可能な軽歩兵をイギリス軍の戦列へと割って入らせる!
かっこは(゜∀゜)イイのですが、側面や後面を取られても、ゲーム的には意味がなく。この軽歩兵の皆さんは、イギリス軍の反撃に会い「フルぼっこ」。




軽歩兵が「フルぼっこ」で壊滅した後、続々到着した大量の合衆国軍に、イギリス軍のエリートがお返しで壊滅。そこにイギリス軍の増援が到着、と死闘が繰り広げられます。
接近戦になると、白兵戦が展開されるため、お互いの損害が増大するのです。
さて、ここで戦闘の解決を説明しましょう。
戦闘には射撃と白兵戦の二通りがあります。
歩兵の射程は2ヘクスで、2ヘクスでは6のみ、1ヘクスでは5・6で当たります。砲兵の射程3ヘクスで、同じく3ヘクスでは6のし、2ヘクスで5・6、1ヘクスでは4・5・6と痛ーくなります。
歩兵には隣接する敵に白兵戦を仕掛けられ、これだと4・5・6で当たりますし、敵カウンターを退却させる可能性もあります。しかし、コマンドポイントを2使うので、思うように行えません。
射撃でも白兵戦でもサイコロを4個振り、その出た目により「当たり数」を決定。その「当たり数」を目標のカウンターに適用します。普通の歩兵は4、軽歩兵は3、砲兵は2まで「当たる」と除去となります。カウンターに書かれている数字が、その残存ステップ数です。



さてさて、接敵戦は続き合衆国軍もイギリス軍も死体の山を築きます。まあ実際には逃げちゃう連中も多いので、そこまで悲惨ではないんでしょうが。
合衆国軍、イギリス軍ともに第一派目が壊滅し、第二派目の戦闘になります。砲兵も到着しているため、損害が続出しています。
合衆国軍の猛攻で3ヶ所あるVP地点の1ヶ所を占領に成功しますが、残る2ヶ所はイギリス軍が居座り、接敵して来た合衆国軍を白兵戦で撃退に成功。こうなると、攻める合衆国軍は辛い!


左の写真はゲームが終わったところで、22ターン終了時。
両軍ともボロボロです。
右の写真がマップの脇に置いておいた壊滅した両軍のカウンター。屍類々になってます。
マップ上にある青いサイコロがコマンドポイント用の「3までサイコロ」。
端的に言えば、「サイコロ振りゲーム」。
あまり考えるところがなく、サイコロを振ってその時できることをやる、と。コマンドマガジンで公開された文章では「シミュレーション風ボードゲー」の範疇になるのでしょうか。
でも不思議に当時の雰囲気が良く出ていました。例えば、指揮官が戦死すると、コマンドサイコロが悪くなって「指揮官が死んで混乱しているぞ」とか。そう言った場合に、逆側はコマンドサイコロが良くて、「敵指揮官の戦死を見て意気が上がっているぞ」とか。
ですから、ウォーゲームはお子様にはハードルが高いとお嘆きの貴兄には、こちらの「シミュレーション風ボードゲー」をお勧めできます。ここからボードゲームの楽しみを知ってもらい、ウォーゲームへと進んでもらうちゅうのがいい。

それで思い付いた標語。
「草には水を 妻には愛を 子供にはボードゲームを」

このゲームをプレイしたら、頭の中で「タッタカタン タッタカタン タッタカタカタンタンタン」とマーチが鳴り響きますぜ。

 

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