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2009-07-21 22:00

『第七十回千葉会の報告』 その3


さて、土曜日の最後になりましたが、私の対戦したAP『1898』のリプレイです。
先月、S&T『REMEMBAR THE MAINE』があまりにも面白くて、かみさんに「キューバで行きましょう!」と誘われまして。
同じスペイン・アメリカ戦争の海戦ゲームを対戦することになりました。
ではでは、ゲームの説明からしましょう。
AP(アバランチ・プレス)は「A GREAT WAR AT SEA」という海戦ゲームをシリーズ化しています。日本でもCMJから『オレンジ・プラン』が発行されています。
この対戦でも、基本的なルールは『オレンジ・プラン』から流用しています。
では、ゲームの解説しましょうか。私も当日に口頭説明されただけなので、完璧ではありませんから了解しておいてください。
まず、幾つかの艦艇で艦隊を編成します。
その艦隊に「輸送」「艦砲」「護衛」「迎撃」「帰還」「機雷敷設」「掃海」「襲撃」「追尾」の命令を発します。
で、ですねぇ。「輸送」「艦砲」「護衛」「帰還」「機雷敷設」「掃海」は、ずーっとプロットするんです。例えば「輸送」の場合は、港から出て目的の港まで、どこを通るか「マス目」を記録しておくのですよ。
それを聞いた瞬間「はぁ?」でした。だって、何十マスを、ずーっと書いて置かなければいけないんですよ。聞いただけで面倒臭そうでしょ。
でも、実際に多い「迎撃」と「襲撃」は2ターン先でいいんです。しかも、シナリオによっては、艦隊が1個とか、多くても6個ですから、そんなに大変ではありません。
それで艦隊同士が同じマスに入ったら、「見つかるかどうかチェック」して、海戦が行われるんですね。まあ、具体的に対戦したシナリオから説明して行きましょう。


シナリオ1「アメリカを恐怖へと陥らせる」
意訳です。かみさんに聞いたところ「アメリカの恐怖を煽る」だったです。でもでもぉ、あんまりカッコよくないの。でも、私の意訳も変わらんですか。そうですか。どうもすみませんでした。
出てくるのはスペインの「レパント」と「あるフォンソ12世」。これを一つの艦隊に編制して、アメリカの民間船を拿捕しまくります。写真を良く見てください。
海に線が書かれていませんかねぇ。これが民間船の航路となるのです。ここで「襲撃」を行うと、民間船を拿捕できて、スペインはVPを稼げます。
アメリカはこのスペイン艦隊を迎撃するんですわ。出て来るのは「テラー」「チャールストン」「フィラデルフィア」「フット級駆逐艦×2」。これがマイアミにいます。
写真はゲームが始まったところになります。アメリカ艦隊はマイアミを出航したところ。スペイン艦隊はキューバ沖で「襲撃」を行っています。襲撃とは聞こえはいいのですが、早い話が海賊を働いているんです。
4093
ああ、説明し忘れていましたが、5/15~5/18の4日間で、ターン数は24になります。ですから、1ターンは4時間ですかね。この間にスペインが10VPを獲得すると勝利になります。それを阻止すればアメリカの勝ち、と。
さて、キューバ沖でのスペイン艦隊跋扈を聞いたアメリカ艦隊は、そいちらへ向け急行します。この頃の艦艇は、ようやく石炭を燃やして動力を得ていて、一部には帆船もあります。今回は出ていませんけど。
速力を上げると石炭の消費が嵩むため、最初は低速で進んでいましたが、民間船の悲鳴を聞いてそんなことは言ってられなくなりました。


石炭による黒煙を吐きつつ、ようやくスペイン艦隊へと接近しました。
ちなみに、艦隊マーカーを切ってなかったので、ASLの捕捉マーカーを流用しています。


ええっとですねぇ。
簡単に言って、スペイン艦隊はアメリカ艦隊をやり過ごして逃げてちゃいました。「襲撃」をやらないと、そのターンは行く先不明になるんですよ。
それを2ターンやられて、気が付いたら後ろにいました。
あらー、です。このまま追い付けないのは見えましたから投了です。
アメリカは艦隊を二手に分けるべきだったんでしょうね。それで挟み込む、と。主力艦艇ではアメリカが圧倒的に強力ですから、スペインは相手にはできない。でも「襲撃」しないとVPはゲットできない。ここら辺りが勝負の切れ目なんでしょう。
このアメリカ艦隊の不手際を知ったアメリカ市民は、マイアミ艦隊指令の自宅へ投石を行っ模様。
これに対して、アメリカを恐怖へと陥れた「ドミニカ襲撃隊」は、ハバナへと凱旋帰港したのであった。
海戦が行われなかったので、隣に広げていた「戦術マップ」は邪魔なだけでした。


シナリオ2「ケルベラ艦隊迎撃」
ではでは、先の対戦が午前中で終わったため、午後から別のシナリオを対戦することになりました。
で、順番にやって行こうという話になり、シナリオ2「ケルベラ艦隊迎撃」を対戦しました。
写真は配置を終えたところになります。艦隊数がグット増えています。
でも、まともに戦えるのはアメリカは「北大西洋艦隊」と「かっ飛び艦隊(原文ではFring sqadron)、スペインは「ケルベラ艦隊」だけ。
他の艦隊は、「これって戦力になるの?」疑問になるほどの「ステキー!」さです。それから、アメリカがキューバの港を封鎖している艦隊は、「艦隊」としても編制していません。だからもっと弱体。
それにしてもそれにしても、変な状況からゲームは始まります。だって、両軍の艦隊が入り乱れているんですもの。まあ、弱い艦隊は相手の主力が来ると逃げ回り海賊を働いているんでしょうね。


この写真は7ターンになりますね。
ここまで盛り上がりに、全く欠ける展開。それが淡々と進みました。
スペインのケルベラ艦隊は積んでる石炭が少ないため、イの先にキューバの港へ入りました。そして、せっせと石炭の積み込みに精を出します。
アメリカはケルベラ艦隊が出航してきたら、両翼から挟むべく北大西洋艦隊をキューバの東へ、かっ飛び艦隊を西へと、振り分けます。これが当たっているかって?そんなこと誰も知らんよ。
その間も、襲撃艦隊と封鎖によりアメリカはVPを溜め込んでいきます。スペインも襲撃を行いますが、数が違います。しかも、このターンに襲撃艦隊が北大西洋艦隊に捕捉されてしまいます。


苦節4時間。ようやく戦術マップの出番です。
ところがところが、スペイン艦隊は艦隊ではありませんでした。だって、1隻だけなんだもん。
それをアメリカの強力な北大西洋艦隊が発見したんですから、あっさり「逃げマース」と。
この頃の主砲では、射程距離に捕らえることはできず、簡単に離脱されてしまいました。襲撃だけは阻止できましたが、苦労してプロットした甲斐がありません。


ろくに戦闘も起こらず、海賊と封鎖だけで動きもせずVPを稼ぐ、という後味の悪い展開は続きます。
今では、正義の味方と何かと五月蝿いアメリカとあ大違いです。
さて、そんなことやっている内に、ドミニカ沖で海賊を働いていた艦隊同士がばったりと出会い、海戦となりました。


またまた戦術マップの出番です。これだけ使えれば、持ってきた甲斐がありますね。
まずは、サイコロを振って主導権がどちらにあるか決めます。そして主導権の無い側が中央へと全ての艦艇を配置します。今回はアメリカが主導権をゲットしました。
そして単陣形でスペイン艦隊へと突進します。このマップスケールでは、陣形などは意味ないんですがね。それが左の写真です。
さてさて、中央の写真がアメリカのAMC(装甲砲艦)とスペインの駆逐艦・巡洋艦とが接近戦しています。
ところが、アメリカのAMCが集中射撃をすると、巡洋艦のアルフォンソ12世があっさり轟沈。二人の頭の上に「???」が浮かびます。
スペインで残ったのが駆逐艦の2隻なのですけど、これが大砲を積んでいません。持ってるのは魚雷が一つずつ。しかも、この頃の魚雷は同じへクスへ入らないと、相手まで届きません。巡洋艦の撃沈に勢いにのるアメリカ艦隊は、不用意にも接近し過ぎてしまいます。そこを勇躍突進し、魚雷を打ち込みます。
どうせ目標が小さいから、当たらないだろうと安易な予想を覆して命中!
「真っ二つに轟沈か!」と覚悟しましたが、AMCは損害は受けたもののケロっとしています。ここでも二人の表情に「?????」が浮かんでいます。
後は、戦う術のないスペイン艦を追っ駆け回して撃沈。
この時点でスペインが投了を申し出ました。
9ターンでしたが、VPに差がつき過ぎです。
正直、テストをしたのか大いに疑問を持っています。スペインの作戦は、どこかの封鎖を解くべく突進するんでしょう。そうしなければ、そのVPが大きいのですから。
でも、主力であるケルベラ艦隊は石炭の都合で、直近の港にしか向かえないのです。で、石炭の積み込みはエラーク時間がかかる、と。石油の偉大さを実感できます。
ケルベラ艦隊の次に強力な艦隊は、先のようにアメリカの民間船に毛が生えた連中にも勝てません。
元々、「A GREAT WAR AT SEA」の名前の通りに、第一次世界大戦の海戦を再現するシステムなのです。
それが人気出て、シリーズ化したゲームです。ですから、大きな過渡期にある当時の艦艇では、再現に無理があり過ぎますね。もしくは、もっと練らないと。
さて、このゲームをやっる方に提案をしておきます。
プロットと言って、通過するマスを事前に記録しておかなければなりません。艦隊が少なければ、大したことはありませんが、その場合はゲームにもならない可能性が高いです。で、大きいと大変です。
そこで、対戦する事前に自宅で記録をして、当日は動かすだけにしておきましょう。そうすれば、かなりの時間を節約できます。それから、付随の記録用紙でなくマップをコピーして、それに鉛筆で矢印を書いておくのもいいでしょう。そっちの方が海戦を指揮している気分は出ますし。

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