先頃、『ロシアン・キャンペーン2』が再販され、話題になっている。そこでリクエストも来たことだし、『ロシアン・キャンペーン』のレビューを書いてみよう。
言っときますけど、私の勝手な思い込みもあるやに思いますが、気にせずでよろしくぅ。画像はコマンドマガジンからの借り物です。
『ロシアン・キャンペーン』が扱うのは、第二次世界大戦でのドイツとソ連の戦いだ。時期的には、1941年6月から1945年5月となる。
ユニットは軍、軍団単位で合計200個。1ヘクスは100㎞、かな。ゴメン、興味が無くて良くわからないや。とにかく、そんなモン。
マップは北がフィンランドから、南はセバストポリ。東がモスクワの先から、西がベルリンまで。縮尺はいい加減で、ベルリンは普通入らないのを、ポーランドを縮めて入れています。
まあ簡単に言えば、「独ソ戦の全てを扱う」をテーマにしているんですね。この辺は
コマンドマガジンのHPを見てくださいな。
古いゲームです。とても。
最初に『ロシアン・キャンペーン』が発売されたのは1977年。そう、今から30年以上前になります。まずは『ロシアン・キャンペーン』の発売された当時を振り返ってみましょう。
皆さんは、アバロンヒル・クラシックというゲームの種類があったのはご存知ですか?
今、考えれば強引なんですがね。同じシステムを使って、色々なゲームを発売していたんですよ。『ワーテルロー』とか『バルジ大作戦』とか。
私が最初に買ったウォーゲームは、このアバロンヒル・クラシックの1つ。『スターリングラード』。今もウチには二代目がいます。『スターリングラード』は1941年6月から1943年1月まで。独ソ戦の前半だけを扱っていました。
『ロシアン・キャンペーン』は、これらから、ちょっと進化したウォーゲームになります。
この時期には、後に影響を残す傑作ウォーゲームが幾つか発表されています。『第三帝国』とか『スコード・リーダー』とか。
『ロシアン・キャンペーン』も色濃く影響を残しています。だって、それ以降の独ソ戦の全体を扱ったウォーゲームは、『ロシアン・キャンペーン』の気に入らないところを、どうにかしているんですもの。成功しているものもあれば、そうでないものもあります。
手順は、第一移動⇒第一戦闘⇒第二移動⇒第二戦闘。これをドイツ軍とソ連軍が繰り返す。第一移動ではユニットに書かれている移動力を全て使えるものの、第二移動では敵ZOCにないユニットが、その種類によって1~4移動力を発揮できます。移動の途中で10:1が立つと、自動的勝利として敵ユニットは降伏します。
戦闘は敵ユニットに隣接したら攻撃を行う必要のある“MastAttack”。ドイツには攻撃を3シフトするスツーカ、ソ連には1シフトの砲兵。戦闘結果は、「壊滅(AE、DE)」「1個飛び(A1、D1)」「引き分け(EX)」「退却(AR、DR)」それに「膠着(C)」。
ソ連の生産工場。油田にスターリン、ヒトラーまであります。ソ連は毎月ユニットを生産できるますが、ドイツは春にならないとダメ。その時に、油田をゲットしていれば、1個返って来るユニットが増えます。
勝利条件はスターリンさんかヒトラーさんが死ぬか、ドイツがモスクワとレニングラードとスターリングラードを占領する。
だから、元カレの『ロシアン・キャンペーン』タンは、スターリンさんやヒトラーさんが辺境に篭るというウラ技を使え、それが有名だったりします。使ったのを見た事ありませんが。
『ロシアン・キャンペーン2』では、ドイツに占領目標として、各年末に大都市を最低いくつ占領するかが決められており、それが達成できないと、その時点でドイツの負け。あっ、だから目標の達成せず、も勝利条件に入りますか。
もう一度言いますが、古いゲームです。
そのため粗削りな部分があり、「振れ」が出るとどうしようも無くなります。でも、独ソ戦のキャンペーンとしては、古典的な名作になるので、(゜∀゜)イイですよ。
[1回]
PR