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ウォーゲームのサークル・千葉会のblogです。 毎月、第三週の土曜日と日曜日に例会を行っています。 その報告を主に、代表者のyagiが参加したゲームサークルなどについても、アップしています。
※2018年9月1日修正
VPの計算に誤りがありました。
計算し直していたところ、アメリカ軍:722VP、日本軍:552VPの結果であり。
これを勝利条件に照らし合わせると、アメリカ軍の勝利でした。
修正が遅れ、関係者には大変申し訳ないと思っております。
謹んでお詫び申し上げます。
以降、このようなことのないように心がけ、さらには結果の変更等があれば逐次訂正や修正を行ってまいります。
2018年9月1日 岩永秀明
『戦闘の沈静化と終局』
ここからのゲーム進行は早かった。
日本軍の多くの艦隊はマップからの離脱を目指し、ひたすら北上。
龍驤隊だけは夜明けの時点でソロモン海の中央部に位置するため、東へ逃げる。
ゲームでの三日目。8/25には、アメリカ軍によるラエとシュートランドへの爆撃が行われる。
しかし、ショートランドへの爆撃は3HITを与えるために、対空砲火により3ポイントを失う始末。
やはり艦載機による陸上基地への攻撃は割が良くない。
10:00くらいに龍驤隊がアメリカ軍に発見されるが、そこはアメリカ空母隊の攻撃範囲を外れている。
龍驤隊以外の日本艦隊は、その多くが盤上を脱出。霧島隊はラバウルで弾薬を補給を終えたものの、今更出港に意味を見いだせず待機するのみ。
ゲームは残り8ターンとなった頃、猿游会も終局近くなり、テーブルに向っているのは、『FLAT TOP』組の他には僅に1~2組のみ。
そこで各メンバーに終了を打診。
午後に行われるアメリカ軍のラエ爆撃を実行して協議終了とした。
この時点でアメリカ軍は676VP、日本軍は549VP。
勝利条件では、50VPを上回っている陣営が勝利となるのだが、ここで日本軍が「生存者の救助」により100VPの追加を申し入れる。
これで日本軍は649VPとなり、引き分けと決定した。
『惨めな秘策』
この生存者の救助が日本軍。いや、私の秘策だった。
事前に、「生存者の救助をすれば、引き分けまで持ち込めるのではないか?」下総さんに相談しており。
ベテラン下総さんの答えは「無理ですよ」というもの。
それでも、万が一ということがあるので、2隻の輸送艦、翔鶴・瑞鶴が轟沈した時に駆逐艦が救助をしていた。特に、航行不能となった翔鶴は、救助のために自沈させたのだ。
そうは思っても、既に攻撃する術のないまま、『FLAT TOP』を続けるのはキツかった。
龍驤と陸奥さえ生き残れば勝てる、ガダルカナル沖で10隻轟沈とラエの空襲でVPを奪われても、まだまだ引き分け、と。折れそうになる自分を叱咤していた。
他のメンバーには、ただ引き延ばしているようで、申し訳なかった。
しかし、生存者のVPはゲーム終了時点でなければ加算されないため、黙々と進めるしかなかったのだ。
『今思えば』
ここから、思い出すことを書いておく。
・第一次攻撃
日本軍がエンタープライズを撃沈した際には、機動部隊は南下し過ぎており。その前に発見していたワスプへの攻撃のために北上しつつ、攻撃隊を発進。その直後に、間近にエンタープライズ隊を発見したため、慌てて目標を変更。思わぬ奇襲となったのだ。
・日本司令部の大混乱
大変だった。誰もがこれまでも、これからも経験することはないだろう。
激戦の最中に、機動部隊の指揮を任されたのだ。
それまでは機動部隊の位置さえ知らなかった。ましてや索敵に出ていたゲタ履きや大艇の位置など…。どころか、それらが出ているのさえ知らなかったんだよ。プレイの最中に「あれ?動かない航空編隊があるぞ?」と、ようやく気が付き。
自分の艦隊だけでも手一杯に近かく、これ以上の負担を減らすため、それらの大半を急遽帰還させ、そのまま忘れられてしまう。それがサラトガ隊を見失うことに繋がる。
・混乱の尾
エンタープライズを撃沈し、サラトガへの攻撃にも先手をとっていた。
ところが、その攻撃が振るわず、もう一撃が当たらなかった。当たっていたら、サラトガの発進能力が喪失していたハズ。
これは司令部の混乱を前線の兵士達が感じ取ったに違いない。
ゲームでは指揮官が戦死しても、別の指揮官と入れ替わるだけ。せいぜい能力の数値が落ちるくらいか。
ところが、実際は違う。会社でもそうでしょ?いきなり責任者がいなくなったら、何がどうなっているか、分からなくて仕事にならないもの。
それを経験できたのは僥倖だった。二度目は勘弁して欲しいけど。
・瑞鶴の轟沈
瑞鶴が攻撃を受ける直前に、攻撃隊の爆装が完了していた。
それを発進させなかったのは、あまりにも少数、5~6ポイントしかなかったから。
それまでの経験では、アメリカ軍の直衛機と対空砲火により、平均10ポイント近くは撃墜されていた。このまま送り出しても、攻撃隊を失う結果にしかならない。現状ではサラトガ隊を見失っている。それならば、夜半に態勢を整えては、どうだろう。そういった葛藤があり、攻撃隊の発進に躊躇してしまったのだ。
その瞬間に攻撃を受けてしまった。
冷静に考えれば、攻撃隊に索敵させつつ発進させても良かった。それ以前に、ゲタ履きで索敵させれば、見失うこともなかった。
・AHクラシックへの憧憬
AH『FLAT TOP』をプレイしていると、古いAH『ミッドウェー』が思い起こされて仕方なかった。
『ミッドウェー』も艦載機がバンバン落ちる。そして両軍ともに、打撃力を急速に失う。
あれだけ古く単純でありながら、複雑な『FLAT TOP』と同じ経験ができるのは、さすがとしか言いようがない。
それでも言おう。
これがウォーゲームだ。
野郎ども、来年は南太平洋で会おうぜ。
(了)
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