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2009-08-30 18:21

千葉会の最後もガチンコASL

千葉会でPONTAさんと私・yagiが対戦したASL1『FIGHTING WITHDRAWAL』をアップします。
最近、ASLに縁がありませんでしたが、今月立て続けにこのシナリオを対戦することとなりました。
対戦の詳細は以下にあります。
http://tibaclub.blog.shinobi.jp/Entry/60/
今回の対戦と比較しながらと送りましょう。
陣営はフィンランド軍をPONTAさん、ソ連軍を私・yagiが担当しました。

写真はセットアップが終わったところ。今回の対戦が左、前回が右です。以降、同じように写真を合わせて行きます。
前回との違いです。からLOSがないため、ここのLMG4-4-7は右翼の2階へと布陣させています。マップが新しいモノと古いモノでは、建物の大きさや形が若干違うのです。前回でルセロさんに抜かれた右翼を強化しています。
他は概ね同じ布陣ですね。ちょっと左翼が弱いように思いますが。HIPはH列の0と10です。簡単に言って、両翼を閉鎖する位置ですね。前回は右翼の一方へ寄せましたが、PONTAさんがそれを知っていることは十分有り得ましたし、考えている内に面倒になりまして。奇策はやめて順当なHIPにしておきました。
それとの本当の狙いは、フィンランド軍が本気で突進してくると、まで辿り着いてしまいます。それの阻止です。ちなみに、このソ連軍を見たどらさんは「固めている右を抜きたいな」と言っていました。やりかねないので、おっかねー。
フィンランド軍の配置も、まあこんなモノ。
後で気がつきましたが、にはMMG6-4-8と8-0指揮官がいました。指揮官は萎縮を避けるためを目的としていましたが、フィンランド軍は萎縮しませんので必要ありませんでした。
「天気のいい日はSLG」でも、このシナリオを対戦していました。
http://taku9113.exblog.jp/12211302/
余計なお節介でしょうが、気になった部分を挙げて行きます。

この配置でも、同じように指揮官が3階へ置かれていますね。
このソ連軍の布陣は大変危険でした。それは二つあります。
一つ目はにLMGを送れば、ソ連軍の前衛・左翼3個分隊は遮断されてしまい、後退が危険になりました。そして、そのヘクスへフィンランド軍が部隊を送るのは、それほど難しいことではありません。
二つ目はフィンランド軍が気合とちょっとした幸運さえあれば、へもこのターンに部隊を送ることは可能なのです。そうすれば、ソ連軍の左翼・3個分隊も後退できません。手順さえちゃんと組み立てられれば、危険度は少なく、成功確率も高かったです。
この二つが成功すれば、ソ連軍は1ターンの時点で6個分隊を後退不可能にされてしまいました。
リプレイへと戻ります。

写真が1ターンのフィンランド軍移動フェイズが終わった時点です。
前回との違いが大きいもので二つ、細かいところでも二つあります。
大きい一つ目は、ソ連軍の後衛部隊が射撃を行っています。の部隊です。前回では撃たせてくれませんでした。
二つ目は前衛のの2個分隊が混乱していません。これは「根性撃ち」するまでに、追い込まれなかったのです。
細かい一つ目は、変なヘクスにPINがあります()。私もしばらく思い出せなかったのですが、これはソ連軍の狙撃兵がフィンランド軍の狙撃兵をPINさせたのです。
細かい二つ目は、フィンランド軍の準備射撃が当たらなかったこと。前回はで混乱&ELR落ち、そしてコミッサールに撃ち殺されたのです。しかし、今回は効果がありませんでした。狙いは悪くなかったのですが。
ちなみに、今回の対戦でソ連軍の右翼が撃っていません。これは撃つ必要がなかったのです。それまでの射撃でフィンランド軍の前進を止められていましたから。

こちらが1ターンのフィンランド軍が終わったところ。
失った部隊をマップの脇に並べているのは、いつもと同じです。ここまででは前回も今回も同じ損害です。
しかし、違うのはDM(混乱)している部隊数。青円内がフィンランド軍の混乱した部隊。前回とは大幅にDMが多いのが分かります。赤円内がソ連軍の混乱。フィンランド軍の前進射撃にやられちゃいました。確率的には大丈夫で、白兵戦上等だったんですけど。
この時点で気がついた私の失敗。Aの4-4-7が退路を撃てれてしまうのです。2-4-8のHSでも‐DRMは怖いです。

1ターンのソ連軍が終わり、1ターン全体が終わったところです。
ソ連軍はで勝負にでました。3階にいるフィンランド軍MMG6-4-8が鬱陶しいので、周辺の4-4-7がまとめて射撃を撃ち込んだのです。これが当たり、MMG6-4-8は混乱しました。これで随分楽になりました。
懸念のはダッシュが成功し、主戦線へ合流。残りの部隊も、若干の配置転換を行いました。
しかし、ここでこの布陣にミス発覚。にフィンランド軍取り付くと、WAを取られる危険があったのです。そうなると、退路を絶たれる部隊が出てきます。ちょっと弱っていました。

「天気のいい日はSLG」での1ターン終了時も見ておきましょう。
フィンランド軍は上手く寄せています。損害も少ないようですし、前進も滞っていませんから。ソ連軍の撤退は、やはり危険。ソ連軍の左翼はへの前進を阻止できないため、完全に逃げ場を失ってしまいます。フィンランド軍としては、へ前進すれば、ソ連軍右翼前衛は詰んでしまいます。
あまり知られていませんが、隠蔽のスタックへ前進射撃でフィンランド軍の6-4-8が撃ち込むと3火力を発揮できます。これが3個あれば9火力。+2DRMがあったとしても、結構嫌な数字です。
の2階へLMGを上げれば、この道路を遮断できます。これで、一番右のユニットは退路を制限されます。

ソ連軍の懸念をよそに、フィンランド軍は攻撃を行っています。
写真は2ターンのフィンランド軍移動終了時。もしかすると、ソ連軍の防御射撃を終えた時点かも知れません。
前回はここでルセロさんは、一気に攻撃を集中しました。錬度の劣るPONTAさんでは、そこまで切り替えはできません。兵力の足りないソ連軍から見て右翼では、安全な前進に留めています。これはこれで仕方ないのですが、安全を優先していると勝てません。左翼でも同じように慎重。それでも、一部で突進を行っています。
しかし、それは混乱して退路がない危険なモノ()。実際、このHSは混乱して捕虜になってしまいました。

2ターンのフィンランド軍終了時。
ここから以前の対戦と比べることは止めます。あまりにも状況が違ってくるからです。やはりフィンランド軍のHSは捕虜になっています。ソ連軍は展開できませんが、捕虜を得た際にそれが可能となります。そこで4-4-7を2-3-7の二つに展開させました。攻撃側として兵力の集中もありませんし、ギャンブルもありません。勝負をかけるなら、ここでソ連軍の守る石垣へ突撃させる気概が必要でした。全部でなくとも、一部でも。

2ターンのソ連軍が終わり、2ターン全体が終わったところです。
ソ連軍は中央から左翼で撤収を行いました。それらは8-1+MMG4-4-7と7-0+LMG4-4-7です。他の4-4-7とHSは前線に残って時間稼ぎを狙いました。写真を切り取り過ぎてMGが入っていません。それでも、このスタックが封鎖しているラインを、それぞれ示しておきます。右翼も一部で布陣を後退させます()。中央から左で後退しているので、もっと下げるべきだったかも知れません。それでも、ソ連軍の大規模な崩壊とフィンランド軍の突進は見込めないと判断しました。危ないんですけどね。こう言った中途半端な布陣は。一気に抜かれて、後手後手に回ることもあるんです。
一部、混乱しているユニットも見えますね。これはフィンランド軍の射撃が当たったのでしょう。詳しく覚えていませんが。

「天気のいい日はSLG」での2ターン終了時も見てましょう。
うん、ソ連軍は詰んでいますね。中央から左で1個しか健全な部隊が残っていません。これでは、この1個が1個か多くても2個を阻止できるだけで、フィンランド軍全体を止めることはできません。HIPが左に集中していない限り…。いや、していたって、よっぽどのことがない限り、阻止できないでしょう。MMGのLOFがずーっと回ったりしたら別ですけど。悪い事態では、DRも悪くなるものです。この図でルールの間違いを発見しました。フィンランド軍に8-3-8が見えます。これは出て来れないのです。恐らく6-4-8が戦渦でクラス上昇したのでしょう。しかし、6-4-8はクラス上昇はしないでfanatic(戦意高揚)になるのです。初めての頃に間違い易いところです。
これ以上、「天気のいい日はSLG」の対戦に触れるのを止めておきます。後は、フィンランド軍が突っ走って、ソ連軍は一部で抵抗に成功しますが、押し切られているからです。
このシナリオでは両方とも難しいです。ソ連軍は一瞬の組み立てミスで崩されてお手上げになりますし、フィンランド軍は慎重に大胆にと寄せる組み立てが、これまた難しい。この対戦では、両プレイヤーともに慣れてなく、そう言った場合は攻撃側に優位へと傾き易いのです。それが如実に出た対戦と言えます。
次回は立場を入れ替えての対戦を予定していると聞きます。その様子が楽しみです。

3ターンのフィンランド軍終了時です。
フィンランド軍はソ連軍の読み通りに、V列の石垣を一部で越えただけです。ソ連軍の右翼は頑強なので、そちらには攻撃の手を回していません。ソ連軍としては、石垣全体が崩されるかと思っていましたが、PINで耐えている地点もあります。
さて、フィンランド軍の攻撃正面を青で示しました。この狭さでは、ソ連軍に脅威を与えることはできません。もっと攻撃正面を広げて行って、ソ連軍に戦線を伸ばさせて、弱体な地点を突破する。こう言った作戦、いやイメージでもいい。これを持っていないと、このシナリオでは勝てません。
攻撃正面を増やすと言うのは、作戦級のゲームとも共通します。サッカーでも「スペースを使う」と聞きますね。それにもよく似ています。

あらー、見事にピンボケだ。
ソ連軍は右翼でも撤収を開始します。1個4-4-7を捨てがまりとして残し、それ以外は一気に下げました。
8-1+MMG4-4-7もエッチラオッチラと重いMMGを引っ張りつつ後退。このMMGは以前にHIPで後方へ配置していました。それでは、滅多に撃つ機会がなく、今では8-1とスタックさせて最初から撃てる位置へ置いて、後退させています。こっちの方が有効と判断しています。

あらら、4ターンの写真もないや。あるのは、4ターンの白兵戦でソ連軍がピンゾロを出して、フィンランド軍のヒーロー+9-0指揮官+6-4-8を一気に壊滅させた写真だけです。このR2の白兵戦で、フィンランド軍はヒーロー+9-0指揮官+6-4-8:7-0+LMG4-4-7≒3:2がDR7。ソ連軍はピンゾロを出した瞬間に指揮官誕生を行い7-0が現れ、それでオッズ自体も変化。ソ連軍は1:2のピンゾロなんで、フィンランド軍スタックを丸々除去し、浸透で1ヘクス隣へ逃げました。フィンランド軍の攻撃は損耗で無作為選択したところ、誕生した7-0が除去されてしまいました。
この写真を見ても、フィンランド軍はソ連軍の戦線を崩していません。R3のHSが先頭ですね。他は道路を越えていません。これも青で到達ラインを示しておきましょう。

5ターン終了時になります。
この時点でフィンランド軍は詰んでいます。盤外突破が不可能だからです。
多分、詰んでいたのは3か4ターンだったでしょう。それでも、PONTAさんが戦意を失わないので、黙って続けていました。
フィンランド軍の到達ラインを示しておきます。ソ連軍は後衛を残しつつ後退を続けています。
火力のある8-1+MMG4-4-7と7-0+LMG4-4-7、それにLMG4-4-7が、援護すべく一歩先に後退しています。

6ターン終了時点。
フィンランド軍の寄せ手は狭く、兵力不足に陥っています。それでも墓地を突進しています。
ソ連軍も油断することはせず、防衛ラインを引いています。私は人には優しいけど、ゲームには厳しいんです。

ゲーム的にはこのターンで終わりでしたが、バランスを採用し8ターンまでやることにしました。7ターンにフィンランド軍は中央へ集中して、突破を目指しました。現実問題として、盤外へと到達できるのは、中央の青円内だけです。
7ターンのソ連軍に突風が吹きます。そして煙が一時的に消えました。
ソ連軍の対応は突破の可能性が一番高い、8-0+6-4-8へ射撃を行い包囲をしました。こうすることにより、移動に余計なコストをかけさせました。その射撃が当たり、8-0指揮官が混乱してしまいました。この指揮官を逃さぬように、移動をしました。そして万が一、風の変化も有り得、煙のたなびく向きが変わることも考慮し布陣しました。

それがこちらの写真です。
結局、風の変化はありませんでした。この時点でフィンランド軍に盤外へ脱出できるユニットがないため終了となりました。
さて、この布陣の狙いを紹介しておきます。
ソ連軍の左翼Aにより、ここを抜けることはできません。マップを良く見ると、Bで建物がヘクス辺に接触しています。これで迂回ができないため、Cの二つが閉鎖すれば他の経路をフィンランド軍が使っても、移動力が掛かり過ぎるためアウト。風が変化しても、LMG4-4-7の真横を抜ける必要がありました。そして、その後方にも4-4-7が待っています。ソ連軍も自軍の脱出を計算すれば、もっと確実な勝利になっていたでしょう。正直面倒臭くて。まあ、勝てるからいいかと、この布陣にしておきました。ここらが私の弱いところでしょうか。


 

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2009-09-01 05:30

無題

拙ブログの記事を取り上げていただき光栄です。
フィンランド軍の8-3-8は、ご指摘の通りルールの適用ミスです。対戦中にも観戦されていた方が教えて下さったのですが、間違えてから数ターン経過してしまっていたので、そのままにしてゲームを続けました。

yagiさまのAARを読む度、その深いヨミにただただ脱帽します。次の入れ替え戦では、2つの記事を参考にさせていただきつつ、無い知恵絞って、がんばりたいと思います。

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