『ナポレオンの戦い:百獣の王と天空の覇者』紹介をつらつらと書いていたら、長くなりましたので分割しました。
練習のシナリオを終え、別のシナリオ、しかも大きいモノにしようと選びました。
選んだのは『ウーグモン』
『ウーグモン』。
ご存知、ワーテルローでの前哨戦になります。このウーグモンの館を占領するのに、手間取ったのが、ワーテルローの敗因の一つとも言われています。
陣営は私・yagiがフランス軍、DRAGOONさんがイギリス軍を担当しました。
こちらの写真はセットアップがほぼ終了したところ。
A.このシナリオ全体のフランス軍の指揮官。我々は“大親分”と呼んでいました。
B.フランス軍の連隊とその指揮官のカード。連隊には射撃と白兵戦の能力が書かれています。指揮官にはスタックしている連隊のモラル、白兵戦を高める事ができます。ユニットはその前の集団です。
C.フランス軍の砲兵が後向きになっています。これは牽引状態。
D.ここがウーグモンの館。その前面には森が広がっており、イギリス軍が散開状態で展開しています。これが厄介。
E.ウーグモンの側面は横隊がフランス軍を待ち構えています。
『1ターン終了時点』フランス軍はウーグモンの攻略に2個連隊を投入。
その先遣隊がウーグモンの森へと到達しています。これは普段なら1ヘクスずつしか進めないところを、イベントカードにより2ヘクス進めたためです。
そこに大親分が合流。手順的には大親分が最初で、連隊がその後でしたが。
そして銃剣を煌めかせ突撃!
指揮官は射撃では効果を上げられないが、白兵戦では効果を高められるのです。
その他では両軍ともほとんどが前進。唯一、写真右端のイギリス軍砲兵のみは射撃態勢を整える。
ここで、このゲームの珍しいところを紹介しましょう。
命令チットをゲームの最初の時点で配分します。これらはほぼ固定と言って過言ではありません。
そして命令チットには命令の種類と、番号も書いてあります。そう、その番号の順番に行動を行うのです。
ですから、タイミングにより射撃を受けないで白兵戦へ持ち込めたり、敵の前進を待ち構えたり、と。そんな事態が見られます。
尚、これより「右翼」「左翼」との表現がありますが、これは写真を見てのものになります。一つよろしく。
『2ターン終了時点』フランス軍のウーグモン攻略部隊は、その前面に殺到。しかし、そこにはイギリス軍の精鋭部隊が待ち構えており、射撃を受けて損害が出ている。
イギリス軍はウーグモンの側面に横隊を整列させ、その支援を行います。横隊では射撃する際の火力が高められ、イギリス軍得意の射撃を生かすためです。
フランス軍は射撃戦では、分が悪いため、指揮官を先頭にしての白兵戦で勝負を挑みます。
フランス軍の圧力に脅威を感じたイギリス軍は、増援の騎兵を投入。マップの端に並んでいます。
ここで勝利条件を説明しておきましょう。
まずは、フランス軍がウーグモンの館を占領する事。それが出来なければ、ウーグモンに隣接する4ヘクスを占領する事。
イギリス軍が増援を受け取る毎に、フランス軍の占領するヘクスが1ヘクスずつ減って行きます。
他には、両軍とも敵の2個連隊を除去か潰走させれば、勝利となっています。
ですから、この時点でイギリス軍が増援を投入したという事は、フランス軍の占領するヘクスが3ヘクスでいい、という事になります。
『3ターン終了時点』ウーグモン周辺で激戦が展開されています。
まず、フランス軍の突撃により、ウーグモン森が一角崩れています。これにより、ここを守っていたイギリス軍大隊が、退路のないため壊滅しています。
しかし、ウーグモン攻略部隊の左翼は、イギリス軍の射撃のため後退を強いられています。
厄介なんですよ。この散開状態が。射撃にも強いし、白兵戦でも悪くない。おまけに正面が4ヘクスになるわ、その内2ヘクスを射撃できる(普段は1ヘクスのみ)わ、で。
フランス軍はウーグモンの右翼でも攻撃を強める。ウーグモン周辺のイギリス軍は精鋭ですが、それ以外は弱体なんです。
そして最右翼(以降、写真によります)のイギリス砲兵へ前進。この砲兵が射撃態勢を取ったのは、今気が付いたのですが、凹地だったのです。ですから、隣接しないと、どこも見えない。普段なら砲兵は射程が3ヘクスあるのですが、これは下手なところで射撃態勢を取った、とイギリス軍は頭を抱えていました。
『4ターン終了時点』ウーグモン周辺は一時的に小康状態に。
というのは、戦闘結果に“振れ”が大きいからです。
例えば、射撃の場合は部隊固有の射撃能力に、こちらとあちらの陣形、それに地形を加味して修正を出します。それらで大体最大7~8、悪くて1~3ですかねぇ。それに10面体サイコロの出目を加え、その合計が11以上なら、何らかの効果があります。ですから、サイコロで“1”とか出ると、どんなに修正を加えても効果が出ないんです。
それに11以上になったとしても、その効果は左のカード(A)に書かれた結果によって決定されます。それがML(モラルチェック、失敗すれば混乱)から混乱(混乱のユニットが混乱すれば退却)、退却、そしてフィギュアの除去、となります。
このカードでも“振れ”がありMLとなっても、射撃効果やフィギュアの数、それに元々のモラルを加味するため、“0=10”とか出されちゃうと効果がないんですね。
ウーグモンの危機を見た最左翼のイギリス軍騎兵が、その支援へと駆け付けます。一旦、ウーグモンから攻撃したフランス軍は、方陣を組んで対抗します。
フランス軍の騎兵は右往左往をしています。前面に味方がいて、前進できないのです。この状態は延々と続く事に。
ウーグモン周辺は平穏でしたが、その右翼ではイギリス軍の一角が崩れています。フランス軍の度重なる突撃が成功したのです。弱体だったイギリス軍は退却、というか逃げ出しを始め、ここに連隊指揮官がいるため、この連隊の残りは身動きが取れない事に。
そして最右翼ではイギリス軍砲兵にフランス軍が突撃を行っています。
この連隊が、先のイギリス軍を退却へと追い込んだので、ここでも期待を寄せていました。
『5ターン終了時点』ウーグモン周辺は史実のようにイギリス軍が粘り強く抵抗します。射撃を受けても混乱だけに留め、それは第2インパルスで解消しています。フランス軍としては、全く割りに合いまへん。
最左翼でウーグモンの側面へ支援へ走ったイギリス軍騎兵は、フランス軍の方陣に騎兵突撃を行えず、止められています。そこへフランス軍の騎兵が進出。イギリス軍騎兵とフランス軍騎兵との、サーベルを使ってのチャンバラが展開されています。
先に指揮官が退却したイギリス軍は、フランス軍に一方的に攻撃を受けるハメに。混乱状態に陥っているため、もう一押しで潰走状態になる。そこに増援のイギリス軍騎兵が後詰めに到着。
イギリス軍の健闘はウーグモンだけでなく、その最右翼の砲兵にも見られます。フランス軍の突撃を受けても、一歩も引かず砲撃によりフランス軍に損害を強いています。
『6ターン終了時点』遂に、イギリス軍の1個連隊を潰走へと追い込みます!
先に指揮官が逃げ出しているため、この大隊はマップの外まで走って行く事になります。
しかし、この周辺でのフランス軍はここまで。イギリス軍騎兵が入れ代わったため、方陣を組んで対抗。そう、方陣は防御態勢なのです。
方陣は歩兵が密集しているため、射撃のいい的になってしまいます。おかげで、フランス軍の1個大隊が退路のないため、壊滅へと陥っています。
『7ターン終了時点』全体的に小康状態となりました。
最左翼でイギリス軍騎兵へフランス軍騎兵が寄せ、方陣の友軍の圧力を軽減する。しかし、このフランス軍は砲撃を受けて、損害を続出させる。そう、方陣は歩兵が固まるため、砲兵からはいい的なのです。
最右翼のイギリス軍砲兵により、フランス軍大隊が大損害を出し退却。これで、その隣の大隊は指揮官範囲外となる。ああ、撃たれるだけだ…。
激戦があちこちで展開される中、おフランスの騎兵は戦線後方を右往左往してます。ホント、ムカつくぅー。
『8ターン終了時点』ウーグモン森で大きな動きが!ウーグモンの森へ突入したフランス軍をイギリス軍が白兵戦でたたき出したのだ!
追い出されたフランス軍は、退路のないため壊滅となる。本当に振れが大きい!
白兵戦で前進したイギリス軍だったが、そこにはフランス砲兵が待ち構えていた。こんな事もあろう、と布陣させていたのだ。壊滅しないに越した事はなかったんだけどね。
最左翼の騎兵や歩兵、それに砲兵は乱戦最寄。どうなるなんて誰にもわからない。
最右翼ではイギリス軍砲兵が完全にフランス軍の突撃を撃退してしまった!
何やってんだよぉ。お前さんらは、さっきイギリス軍の歩兵を潰走へと追いやったんだろー。全く。
そこへフランス軍の騎兵がパカランパカラン、と。届く訳ないだろー。バカ野郎ぉ。
『9ターン終了時点』乱戦最寄の最左翼では、フランス軍の優勢にと傾いて行く。
イギリス軍騎兵がフランス軍騎兵に気を取られている内に、フランス軍歩兵が前進。射撃と突撃により、1個大隊を退却へと追い込む。あと1個、あと1個ぉー!
その側面ではイギリス軍砲兵へフランス騎兵が“騎兵突撃!”。ようやくですわ。
でも、ケロっとしてオシマイ。
やっと騎兵突撃を成功させたのによぉー。何んなんだよぉΣ( ̄□ ̄;)。
ウーグモン周辺で指揮官を失った連隊の残余は、防御命令を受け反転。後退を行うのだ。
ここで説明します。
ようやく、“攻撃”以外の命令が下されました。この“防御”でなければ、後ろへ進めず、指揮官を失った連隊は「コレしかできない」のです。このまま放置して、イギリス軍から攻撃を受け続けると、連隊が潰走となる危険があったのです。ですから、戦線から離脱すべく後退したのです。というか、防御の命令を出したのです。
『10ターン終了時点』最終ターンになります。
イギリス軍の最左翼は、崩壊寸前ながら持ちこたえています。
ウーグモン周辺も激しい射撃や白兵戦が展開されたものの、イギリス軍の粘り勝ち、と言えるでしょうか。
最右翼に目を転じると、殊勲のイギリス軍砲兵が「誰も通すな」してます。
そこからウーグモンまではイギリス軍は紙一重で崩壊を免れています。
さて、もう一度勝利条件を確認すると、両軍の“勝利条件”は決められていますが、それが達成されない場合にどうなるかは書いていません。二人で「引き分け?」という事で、仲良く片付けを始めました。
後ほど、仲間に言わせると「二人とも負けじゃあね?」とも。
まあ、自分自身では勝った気がなかったので、どちらでもいいんですけど(・ω・)。
フランス軍としては、戦線の後方でうろうろしていた騎兵を、もっと計画的に投入できれば。それを言ったらイギリス軍もなんですけどね。
騎兵に命令でマニューバルを与えて距離を稼いで、戦線の近くになったら、攻撃に変更。それにフランス軍は兵力的にも、余裕があったので、予備にしてターンに2枚獲得できるイベントカードを3枚にする。でも、カードに大きな影響がなかったからダメかなぁ。やっぱり投入すべきかぁ。
ちなみに、ルールが正確であるかは、実は不明です。
私は英文を読んでいて、途中で挫折して図だけを眺めて「こんなモンだろ」でやってました。DRAGOONさんは私より英語力はありましたが、「あっ、これありましたね」とか対戦中で発見してましたし。
でも、手頃なルール量でナポレオンの雰囲気が良く出ています。不条理なところもらしいですし。
感覚としては、とても不思議で楽しいゲームでした。
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『TOM後の飲み会』止せば(・ω・)いいのに、前日に続き飲み会があり、私も参加しました。
老兵さんに散々絡んだ記憶はあります。どどど、どうもすみませんでした(・ω・;;)。
そして弱ったのはSADAの兄貴が近くにいた事。SADAの兄貴がですねぇ…、
SADAの兄貴「おぅ、yagiの!『オペタイ』なんてビックゲームぢゃないよな!」
yagi「へい!SADAの兄貴!その通りで!」
SADAの兄貴「マップが広いだけでビックって顔されちゃあ、了見が違ってねえか!」
yagi「へいへい、おっしゃる通りで!」
SADAの兄貴「ユニットが『ロンゲスト・デェイ』くらいなくちゃあよ!」
yagi「『ロンゲスト・デェイ』っすよね!やっぱり!」
SADAの兄貴「『ロンゲスト・デェイ』はいいよなぁー!」
yagi「そうっすよねー!」
ええ、猿遊会のお題になりそーで。オソロシーのであります(・ω・;)。
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