AoO『FATCLATTRACTION』普通の報告の前に、
どうしてもどうしてもどうしてーも。先にアップしたい事がありまして。
それは八月二十二日(日)に対戦されたAoO『FATCLATTRACTION』についてです。
まずはゲームの紹介から行きましょう。
このゲームは第一次世界大戦での、英連邦軍とフランス軍による、ガリポリ半島への上陸侵攻を扱っています。ユニットは陸軍が連隊や旅団単位、海軍が戦艦や巡洋艦が1隻ずつになります。それにトルコ軍には要塞と機雷。ああ、砲兵もありましたっけ。そういえばドイツ軍もボランティアでやって来る事もあり。
英連邦軍には空軍…、偵察だけしかできないからマーカー。掃海艇もあり、MSで略されていましたから「連邦のモビルスーツを狙います」とか、「モビルスーツ部隊を投入させます」とかはお約束。正確にはマインスイーパーなのですが、それもWindowsに入っているゲームみたいでどうよ。
マップはこちらの写真を見れば一目瞭然。エリアで区切られています。普通の陸上エリアに海上エリア。それに強襲上陸エリアや、トルコ軍と連邦軍の出待ちするオフマップエリアもあります。
第一次世界大戦のトルコ軍と上陸侵攻した英連邦軍の戦闘ですから、補給や移動で厳しい制約があります。
1ターンは1ヶ月なのですが、それをターンの開始時点に何インパルス決めまして。それは最大4、最小1となります。インパルスには海軍か陸軍しか活性化できませんから、下手をすると何も出来ないままターンが過ぎて行ってしまいます。
移動は海軍にしろ陸軍にしろ、敵のユニットがあるエリアに隣接しなければ、どこまでも一気に移動出来て。敵ユニットに隣接すると、1エリアしか進めません。
戦闘やは普通のオッズ方式。ただし、戦闘の解決はユニットのモラルチェック(ML)。艦砲もML。それに通れば「何もなし」。失敗すれば、最初は混乱(移動・攻撃不可)して、次は壊乱(移動・攻撃不可に防御力半減。MLが2つ下がる。ターンの最後の回復に失敗すると除去)、そして壊滅、と。だから、MLに成功している分には、全くビクともしないんですね。
艦砲もMLだから、撃たれたユニットが頑張れば、どんな撃ち込んでも埒が行きません。それらは追い追い説明しますね。
インパルスが終わると、どちらかが「セカンド活性化」を宣言できます。すると、一度活性化したユニットが行動を行え、陸上ユニットが波状攻撃したり、海軍のユニットは連続艦砲を撃ち込んだりできます。
ここまで読むと面白そうでしょ?
お相手のかみさんに和訳を貰って、一度目を通したら期待に胸ワクワクですわ。
千葉会では第一次世界大戦が人気なんで、S&Tの『1918』を広げて「このゲームでは1ヘクスにも満たないですな」とか遊んだりしました。
さて、ゲームを始めます。こちらの写真のをご覧くださいな。
海軍が煙りを上げていますね。これらは機雷に接触して大破している状態。
これは1ターンに強襲上陸エリアの掃海と、その援護に進出した戦艦隊。ですから、その時点で7隻が大破。隣のエリアにも大破しているのが見えますね。
大破した戦艦はターンの最後に自国へ曳航されて行ってしまい、下手をすると沈没してしまいます。
史実でも、強襲上陸の援護した戦艦を、機雷の接触で4隻失っているため、「おお、史実通りだ」と二人で喜んでいました。
ちなみに、写真で鉄兜が見えますね。これが陸上ユニット。そのトルコ軍で“e”が塹壕モード。
ところが、1ターン目に連邦軍が戦艦を8隻失うと話しは別に。だって12隻しかないんだよ。これはイカンと一旦終了。
「yagiさんのダイズが爆発してたんですよ」との解釈に首を捻りつつ、お昼ご飯へ向かいました。
近所の中華料理屋さんで、私が焼き肉定食、かみさんがラーメン半炒飯を掻き込みつつ、アレコレ悪巧み。あっとビールはナシよ。ホントに。
「セカンド活性化しまくって艦砲を続ければ、トルコ軍が立ち直る前に上陸出来るのでは」という話しになり、「やってみよう」「そうしよう」と会場に戻り2回戦目へ。
で、艦砲を叩き込んだのがこちらの写真。
ね、イイ感じに「B」と「D」が見えるでしょ。Bが壊乱状態でDが混乱状態。
でもBは70%、Dでも50%で直っちゃう。壊滅するのはDの20%。この場合では1個が壊滅して、他は直ってしまいました。あれー?
おまけに次のターンのインパルスは1回だけでして。あれれー?
頭に来て強襲上陸を仕掛けるものの見事に撃退。連邦最強のANZACでしたが何か。
ここで連邦軍を担当していたかみさんがギブアップ。「そんな事もあろう」と、私・yagiと陣営を入れ替え、もう一度。
そして遂にガリポリ半島へ連邦軍の足跡を刻むのに成功!
ここを足掛かり前進して、後続が上陸してぇー、と。そんな考えは、振り切りのオッズで攻撃を、唯一のトルコ砲兵が耐えて水の泡。そこに後詰のトルコ師団がやって来てぇー。
仕方なしにセカンド活性化に賭けるが、それで補給ポイントが底を尽きぃー。
トルコも上陸したANZACが塹壕に入ってないのをイイ事に、反撃を仕掛けましたが、MLに耐えぇー。
3戦目にして二人ともギブアップ。傑作『ドミニオン』へと流れました。
海外の評判では連邦軍有利との情報があり、Q&Aではトルコ軍に有利な解釈ばかりとなっています。
「何かが足りない、それが何だかわからない!」歌の文句ではありますが、正にそんな感じ。
それでルールブックを眺めていたらですねぇ。数々の間違いや疑問が発覚しました。列記します。もしかすると、プレイの際に適用していた可能性もありますが、笑って許してください。
・海軍の移動で「海軍は敵ユニットと敵機雷のないエリアへ展開し」「海軍は砲撃と掃海をする場合、1エリアしか移動できません」とありました。ですから、連邦軍は一度エーゲ海へと展開させ、砲撃と掃海のために1エリア移動する。そんな手順が必要でした。セカンド活性化した場合は、隣のエリアしか行けないため、砲撃の続きが精一杯。MSが2エリア先まで掃海に赴く事はできませんでした。そしてトルコ海軍の場合は、オフマップエリアから出撃し、連邦軍の海軍に隣接して、一方的に砲撃する事が可能です。砲撃は同時解決でないので。連邦軍の海軍が警戒部隊を置いてないと、タコ殴りが出来るんですね。まあトルコ海軍がそこまで効果的な砲撃を出来るかは不明ですが。
・陸上の砲兵が海軍を撃っても、フォーメーションの他ユニットは活性済にしません。ですから、やっぱりトルコの砲兵は丘の上へと置いて、味方越しに撃ち捲くるんでしょう。
・砲撃のMLで結果の数値をDRMしてませんでした。戦闘結果だけでなく、砲撃でもDRMされました。そのため、もっと効果が上がったハズです。
・回復でもDRMを忘れていました。陸上の敵ユニットに隣接してなければ-1DRMされます。
・トルコの機動要塞は、オペレーションフェーズの始めにマップから取り除き、オフマップへ。そして次のターンにオペレーションフェーズの始めに「A」と「G」の制限内でマップへと。
・トルコの増援。北東か南端に登場します。連邦軍のようにオフマップへは置きません。そして通常状態とありますので、SPの配分がなくても補給切れのペナルティを被りませんね。
重大な疑問・砲撃の項目の最後に「特定のエリアを複数回砲撃しても良い」とあります。これは1つの活性化で行えるのでは?
・戦闘結果で「混乱状態とBrokenのユニットは2エリア退却しなければならない」とあります。これは戦闘の結果でなくとも、既に上記の状態なら退却をする必要があるのでは?
となると、艦砲で混乱させておけば、戦闘結果がどんなに悪くても退却させられ、攻撃側が混乱さえしなければ上陸ができます。
・ダーダネス海峡の外に配置できる「個数」はd6まで、とあります。これはファクターでなく、ダミーマーカーを含めた個数では?そしてターンが始った機雷の配置は、ダーダネス海峡の外にはできないのでは?もしくは、配置の時点でd6した「個数」を越えられないとか?
もし私の解釈で正しいなら、連合軍は連邦軍で12隻、フランスで4隻の戦艦を持っています。それを1隻のチームを作らせ、5-9の火力で1ヶ所を重複砲撃を行います。こうすれば、砲撃の結果に偵察と重砲の+2DRMされるため、2~3MLを英連邦だけで6回行えます。これを1ターンにガリポリ半島でボトルネックの地点へと行い、同時にMSをトルコ陸軍の配置されてないエリアを掃海させます。ダーダネス海峡の外に配置できるが「個数」であれば、掃海が終わるのは早いでしょう。すると、トルコ軍はどうしても兵力の集中を行えなくなり、手薄な地点が出来ます。
2ターンにダーダネス海峡の外に配置できる「個数」がなければ、もしくは少なければ上陸はもと簡単になりますね。
そしてトルコ軍は砲兵を陸上部隊の後方の丘へと配置。味方越しに砲撃を行うのでしょう。
こんな感じで如何でしょう?
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