GMT『EMPIRE OF THE SUN』 友、遠方から来る。
その言葉通りに、対戦が始まったのは、私と もりつちさんの『EMPIRE OF THE SUN』。1942年シナリオです。
太平洋戦争のキャンペーンを扱った傑作ゲームです。少々難があるんですけどね。システムが独特でルールを読んだだけでは、なかなか把握できない、とか。他のもありますが、それは後ほど判明します。
それでも、開戦から終戦までを一日でプレイでき、両軍のジレンマが再現できているゲームは他にはありません。
さて、写真は1942年の1月~4月を終えた時点。1942年シナリオでは、1ターンとなります。
少々ルールを勘違いしており、この時点でオランダ軍は補給切れで除去されるのでしたが、実施していません。
これは、次のターンに入ったところで気が付き、取り除きました。
戦況ですが、日本軍は史実でそうであったように、南方の資源(黄色で囲まれたヘクス)を占領すべく展開。フィリピンでは、マッカーサーがオーストリアへと逃げ出したものの、現地のアメリカ軍が抵抗中。
史実と違うのは、呉に集結していた連合艦隊をフィリピンのミンダナオ島へ移送。ここならば、アメリカ軍の反抗に対応し易いためです。そしてマレー半島では、シンガポール攻防戦が継続され、それと同時にタイからビルマへと侵攻すべく北上。首都であるラングーンへと迫っている。対抗する英連邦軍は、インド軍と中国軍ビルマ・インド国境に集結。徹底抗戦の構え。
見落とされそうなのですが、日本軍はアリューシャン列島へも進出。アメリカ本土への圧力を加える。
1942年5月~8月:2ターン終了時点。
日本軍はこのターンに大きな成果を上げる。
フィリピン、ボルネオ、ジャワ、スマトラ、シンガポールの占領を終える。そして激戦の末、英連邦を排除。ビルマを屈服させ、さらにはインドへと侵攻し、増派された中国軍を壊滅させ、インパールまで進出。さらなる侵攻の気配が濃厚となる。ここで英連邦の大失策が判明する。このターンに受け取った英連邦軍の、その殆どをオーストラリアからニューギニアへと投入してしまったのだ。日本軍が史実のように、この方面への侵攻をすると思い込んでの対応だった。しかし、それは全くハズレ、これらの部隊は遊兵となり、兵力不足となったインド方面では防戦一方となる。
さらにアメリカ軍には不運が襲い掛かる。
アリューシャン列島の奪還を目指した上陸作戦で、2個ユニットが壊滅したのだ。
実はですね。
日本軍があまりにも日本本土を空けていたので、アリューシャンから直接北海道へ侵攻。そこを足掛かりに、本土占領を狙っていたのです。北海道はミンダナオ島の連合艦隊から離れすぎているため、上陸成功は確実に近かったのでした。それらを企画していた部隊が、アリューシャン列島の戦いで壊滅。おかげで、英連邦軍に続き、アメリカ軍までも兵力不足に陥ったのでした。
1942年9月~12月:3ターン終了時点。
さすがの日本軍もインドへ侵攻したものの、英連邦軍が大集結したカルカッタへは手が出せず。両軍とも睨み合いとなる。アリューシャン列島で地上兵力を失ったアメリカ軍は、ラバウルへの消耗戦へと切り替える。というより、空軍と海軍による奇襲攻撃のカードが来て。それを使ったのでした。日本軍もそれに対抗して、兵力の展開をさせた。
さて、終戦はこの直後でした。
連合軍は後手後手になり、大変苦しい状況でした。
英連邦軍はインド方面で睨み合い。オーストラリアの地上部隊は英連邦の海軍がいないため、身動きできず。
アメリカ軍も攻勢兵力を維持しているのは、ソロモン諸島だけ。アメリカ軍は世論の低下を防ぐためには、日本軍からヘクスを奪還せねばなりません。そこで奇襲となる「オペレーション・ワッチタワー」でマーシャル諸島へ上陸侵攻を決行しますが、それを日本軍が無線傍受。
奇襲がなくなり、迎撃に出動して来た連合艦隊に、アメリカ艦隊が焼き尽くされ。お手上げとなったのでした。
やっぱり、敷居の高いゲームでした。
まあ、これはCDS(カード・ドリブン・システム)に共通しているのですが、連度の差が大きく出ちゃうんですよね。
主なカードを把握しているだけでも、かなり違います。何より、戦われている戦線が広すぎて、目を何処へ向けるかが分かりません。
とにかく、楽しいゲームを久しぶりに対戦できて、もりつちさんには感謝です。また機会があれば、宜しくお願致します。次回には、もうちょっとマシに戦えるようにしておきます。
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