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2013-11-22 19:33

『常徳十番勝負:一番目』

『前置き』
常徳殲滅作戦は今年の最高傑作だと思っています。
ルールも簡単でオーソドックス。それでいて両軍とも考えるところも多い上に、展開も熟練度や運不運により毎回変わります。
私はテスト版からプレイしていますが、何度やっても。誰とやっても「やり尽くした感がありません」。
今回猿遊会に参加するに当たり、プレイするゲームで悩みました。というのは、例年対戦しているSPI『オペレーション・ターフーン』は、軍神さんの「もうここ何年も十回以上やったからもういい!」と断られ。
さて、どうするかと思った際に、「まあオレが主催している訳でないから、好きにやらせてもらおうか」と。
そこで最近のお気に入りのゲームで、最高の相手と連戦してみたくなり。DASRECHさんへ十番勝負を申し込んだのでした。この十番勝負は以前のように、同じ陣営を担当し続けるのでなく、立場を入れ替えての連戦にしました。

『配置』
 
初戦の陣営は私・yagiが日本軍、DASRECHさんが中国軍を担当。
写真左は防御側の中国軍が配置を終えた時点。写真右はそれを見て、日本軍が配置を終えた時点。
さあ、十番勝負の始まりです。

1ターン』

日本軍の第1アクションは移動。
そして中国軍が張り巡らせたZOCで停止。中国軍ユニットはHQ(司令部)2へクス以内になければ、ZOCを持たない。そしてHQVPの対象となる。
以前も説明したと思うが、このゲームの手順も独特だ。基本的に日本軍が3回のアクションを行い、その後で中国軍が移動・戦闘(順番の入れ替え可能)を行う。特徴なのが、中国軍が日本軍のアクションの間にリアクションを行える事。1つのターンに1回しかできないが、HQ(司令部)から2へクス以内のユニットを次のターンに増援にできる。まあ、これらはリプレイを見て確認ください。


中国軍はここでリアクション。
日本軍に接敵されたユニットを次のターンの増援とする。
写真中央の慈利、右隅の宣都のユニットに注目。


日本軍の第2アクションは移動。
日本軍のユニットが移動を始めてすぐに、DASRECHさんが慈利と宣都のユニットに気づき。
「あっ、これもリアクションしていていいですか?」と尋ねてきた。
そこでオレはこれまでの人生で言ったことがなく、これからも多分言う事がないセリフを口にしたんだ。
「ダメだ。」
「こちらが動かし始めている。それにオレは気が付いていたけど、教えなかったんだ」とね。
DASRECH
さんは一瞬きょとんとしたが、「いやー、yagiさんには参ったなぁ」と。口では和やかだったが、確実に二人の熱量は上がった。
オレはね。このセリフを言ってみたかったんだよ。というのは。
以前に、コマンドマガジンの企画でDASRECHさんと『独ソ戦2』の対戦をして、リプレイを書いたんだ。
その時に、軍神さんが観戦してコメントを寄稿してくれ。
そこに「yagiは無意識でエゲツな手段を取らない」とあり。それを突破したかったんだ。
それにDASRECHさんも言われてみたかったと思うんだ。
DASRECHさんは無茶苦茶強くて。その強さの特徴は「揺るぎの無さ」。誰を相手にしても、どんな状況でもストイックにベストを尽くす。でも強すぎるから、対戦を避けられてしまう。
そんな人間に、「ガチでやろうぜ」と言ってやりたかったんだよ。

余談が過ぎたね。リプレイへ戻ろう。
日本軍は移動を選択したものの、中国軍の第2線へ引っ掛かり前進は停止。


日本軍第3アクションは戦闘。
日本軍の攻撃により、前線の中国軍ユニットの殆どが壊滅。それでも中国軍の奮闘により、日本軍の2ユニットが壊滅している。中国軍のHQと同じように、日本軍のユニットもVPの対象となる。
よって、日本軍は速やかな前進と攻撃を実行したいものの、損害を抑えなければならない、というジレンマに苛ませられる事となる。


中国軍は移動⇒戦闘。
DASRECHさんの強さが出ている。切り替えが早いのだ。
中国軍は前線で崩壊していたものの、生き残った部隊を宣都方面へ撤収。宣都の前面に戦線を張る。
そして主力は澧懸の前面に2重の抵抗線を構築。
ちなみに、写真では桃源にある中国軍ユニットは、常徳まで移動した。日本軍の移動が始まる前に、その申し出があったため。

2ターン』

日本軍の第1アクションは移動。
主力は澧懸へ向け。そして分遣隊を魚口と宣都へそれぞれ派遣する。
魚口へ兵力を送った理由。それは「湖上移動」をするため。これは実際に行った時に、その威力が発揮される。
そして宣都へは2VPと大きな拠点であるため。


この時点で中国軍のリアクションはなし。
日本軍の第2アクションは移動。
日本軍は澧懸の主戦線、魚口、そして宣都へ攻撃態勢が整う。


ここで中国軍のリアクション。
主戦線で接敵された部隊、そして宣都方面で逃げ損ねていた部隊とHQを撤退(ルール上の記述では中国軍の戦略的撤退)させる。
史実の日本軍も中国軍を捕らえた、と思っても逃げられた、という。それをゲーム的にも精神的にも再現している。
これを上手く行えると、日本軍はいつまでも中国軍に攻撃できない。


日本軍の第3アクションは攻撃。
攻撃ヵ所が少ないため、ここで移動をする選択肢もあった。しかし、魚口を占領するメリットと、その可能性を信じて攻撃した。
そして、その賭けに成功。魚口を一撃で攻略。他でも中国軍ユニットを壊滅させる。


中国軍は移動⇒戦闘(はなかったが)
主戦線は澧懸から石門の前面に2重の戦線を構築。
さらに、魚口からの湖上移動を警戒し、澧懸から常徳まで戦線を張る。
しかし、ここで中国軍にミスが!
AのユニットがHQから離れているため、ZOCがないのだ。そのため2重ではなく、1線の戦線だけとなっている。

3ターン』

日本軍の第1アクションは移動。
先の穴から浸透し、2線目へ接敵。そして常徳の喉元へ最強の6-7×3個スタックが湖上移動。


中国軍のリアクションはない。
日本軍の第2アクションは戦闘。
中国軍の戦線に突破口を穿つ。写真から外れているが宣都も占領。


中国軍はここでリアクション。
一気に主戦線の部隊を全面的に撤退させる。
しかし今見返してみると、中国軍の中央から左翼は戦線を維持していた。突破口は右翼だったので、撤退させるのは右翼、そして左翼の最端の部隊だけで良かったのではなかろうか。

こちらがリアクションをしなかった想像図。
そうすれば、部隊とHQ(VP)の損失はあったものの、中国軍中央から左翼の3個スタックにより、日本軍の前進は阻まれ。その掃討に後のターンに追われる。
その答えは、是非皆さんが実際にやって出して頂きたい。


日本軍の第3アクションは移動。
日本軍の先遣隊は常徳から桃源の前面へ展開。さらに魚口からの湖上移動による増強で戦線を構築。後続の主力はそれに合流すべく急進。
その一部は慈利へ向け。そして宣都攻略を部隊は主力へ追い付くべく前進。


中国軍は戦闘⇒移動。
唯一の中国軍による攻撃は公安周辺で行われた。ここに最強の7-4があり、日本軍も手が出しかねて包囲に留めていたのだ。それで攻撃させ、日本軍の後備大隊3-4と相打ちとなる。
中国軍は日本軍に対抗して、常徳から桃源で2重の戦線を構築。慈利でも抵抗線を築く。

4ターン』

日本軍の第1アクションは移動。
ゲーム中最高VP4である常徳、及びその側面への攻撃態勢を整える。兵力不足は否めないが慈利の前面へも攻撃準備を完了する。


この状態で中国軍のリアクションはない。
日本軍の第2アクションは攻撃。
常徳の占領に成功!
さらに、常徳の側面、慈利の前面で中国軍を壊滅させる。


日本軍の第3アクションは移動。
常徳周辺で攻撃態勢から、防御態勢へと変更。ややこしいのは、都市や町へ日本軍がいないと、中国軍が湧いて来ること。そのため、予想外の事態が起こり得るのだ。
慈利周辺では中国軍を囲い込むように移動。


中国軍は移動⇒戦闘。
中国軍の増援は日本軍のいない町か都市のため、それらの多くを占領されている以上、マップ端から登場せざるを得ない。それは日本軍に容易く対応されるのだ。
そして中国軍の唯一の攻撃は成功したものの、単にDR(退却)させただけ。

これは湖によるZOC遮断を見落としていたため。

5ターン』
最終の5ターンが始まった時点。いや、前ターンの中国軍を見て、日本軍は第1アクション:移動、第2アクション:戦闘、第3アクション:移動、と決めていた。
移動して攻撃態勢を取り、戦闘して、最後の移動で防御態勢を取るって。


1アクション。
日本軍は常徳への直接攻撃を避けるため、地歩の確保と中国軍の戦力を削るため攻撃態勢を取る。
そして慈利へも最強の6-7×3個スタックが接敵。


2アクション。
日本軍は全て攻撃に成功!
常徳周辺では中国軍に後退を強い、多くの部隊を葬る。そして慈利を占領!



3アクション。
そして日本軍は防御態勢へと移行する。


中国軍は移動⇒戦闘。
日本軍の後方へ登場させ、包囲を成して反撃を企画。それがこの図。


その結末がこちら。
中国軍の反撃も冴え、日本軍の多くを壊滅へと追い込むが、慈利への攻撃は失敗。
そしてVPの計算。
日本軍:マップ上で13VP、中国軍HQ6VPの合計19VP
中国軍:マップ上で7VP、日本軍ユニットで9VPの合計16VP


初戦は私が担当した日本軍の勝利となった。
はっきり言って、初戦に日本軍を申し出たのは、DASRECHさんの対戦期間が少し空いており。私が直前の千葉会でこのゲームを対戦していたため。
基本的に中国軍が有利であるものの、久しぶりではミスが出やすい。それを狙ったのだ。
戦略的撤退の件といい、陣営といい、そこまで勝ちたいのか、との批判は覚悟の上。そこまでしないと勝てない・・・。いや、そこまでしても勝てるかどうか分からない相手なのだから。

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