『8ターン:1944年1月~4月』8ターン終了時点です。
またもや、地味な展開でした。大きな戦闘も起きませんでしたし。
地味なのですが、日本軍は航空隊の補充を得ています。実は、このプレイでは日本軍は海軍の補充をゲットしていました。
日本軍には、補充などほとんどありません。例外が歩兵で、これは中国から引き抜いて、それを使うのです。そう、史実の関東軍から南方への引き抜きですね。おかげで中国国内はスカスカです。
連合軍?意外と少ないですよ。
ただ、この頃は「月間空母」や「隔週刊戦艦」の増援を受け取ります。
このターンに、遂に山本五十六が戦死してしまいます。そして小沢将軍へと河っています。これはアメリカ軍が刺客を放ったのです。これで日本軍は最優秀な指揮官を失います。廃墟と化した帝都で、国葬が執り行われました。
海軍を失ったアメリカ軍は、セルベス島へ艦隊を送り込みます。海軍がないまま放置しておくと、日本軍の航空部隊に取り囲まれているため、陸軍が磨り減ってしまうのです。
日本軍はニューギニアから引き抜いた部隊を、フィリピン防衛に投入。ボルネオ島も強化します。
次々に部隊が引く抜かれたニューギニアでは、航空戦が行われただけでした。まあ、日本軍の陸軍がソコソコ残っていたため、それを逃がさぬようアメリカ軍が先手を打ち、日本軍の航空部隊を壊滅。制空権で取り囲んだのです。しかし、日本軍には史実での「ガダルカナル撤退」ができて、それを使って制空権を無視して逃げ出したのでした。連合軍の歯軋りが聞こえて来ました。
ここも地味なんですけどね。再建された英連邦と中国の皆さんが、またもやラングーンへと前進しています。日本軍も対抗して地上部隊と空軍・・・、陸軍航空隊を送っています。
中部太平洋にはアメリカ軍の大部隊が集結しています。決して、初期の日本航空部隊と比べて強力ではないんですけど、数が多いですからねぇ。海底から引き上げたワシントンも戦列に戻ってきていますし。
中部太平洋のアメリカ軍を見て、日本軍は本土周辺を強化します。沖縄には第17軍。硫黄島にはラバウルから撤退してきた海軍陸戦隊。サイパンからヤップにかけての島々にも、防御の部隊を配備しています。
しかし、こんな風に日本軍が着々と防御を固めていくって、大きく違うような気がしますね。
この年になると、アメリカ軍にVT信管とレーダーの効果があり、海軍・空軍の戦闘では一方的になるんです。
というのは、海軍・空軍の戦闘では集めた火力を1倍、1/2倍、1/4倍として、相手に適用します。簡単に言えば、60%の確率で集めた火力の半分未満しか、相手に損害を与えられないのです。
しかし、アメリカ軍は、1943年にはVT信管で+1、1944年にはレーダーで+3を戦闘の解決に加えられるため、80%の確率で1倍の打撃を与えられる事となります。これが大きい。戦闘での勝敗は、相手に与えたステップ数が多い方。ただし空母が多いと、そちらの勝利となります。この辺が絶妙で、終盤にアメリカ軍が攻めて来て、日本軍が兵力をかき集めて迎撃しても、ほとんど損害を与えられませんし、そもそも奇襲になって一方的に殴られる事も多々あるのです。
第8ターン連合軍の視点「ヤマモトを撃てっ!」1944年に入ると海戦では負けることは殆ど無くなります。VT信管にレーダーもあるし。IJNは片道切符状態。8ターンの手札にはヤマモト長官を葬るカード。これは真っ先に使用。ニューギニアからは続々と日本軍が撤退、後を追う連合軍。これでは完全に強力な国防圏が構築される。日本軍に更なる楔ということで、マーカス島を占領:まずこれで日本本土空襲への足掛かりということ。
ここでマーシャル諸島侵攻の大規模作戦カードを切ります。日本軍はまだフィリピン周辺のみ主力を置いるだけ。いまだ脆弱な硫黄島&サイパン島同時上陸。既に要塞化しているとは言え連合軍の物量には敵いません。手札の中にはソ連の介入もありましたが、東条総理は支持率低下でもヤルキ満々。
海軍からは夜のラジオ放送に悩ましい、ねーちゃんの声が聞こえるという噂が・・・コーフンした新兵の士気が下がる始末。頼りない海兵隊よりはインドカレーで育った連中の方で、強飲だとばかりに再度殴りコミ。やはり帝国陸軍はつぇぇ(この連敗が後に)というよりこの時点で、少し連合軍は楽になりました。航空海上戦闘で日本軍の虎の子4隻&軍神翔鶴は既になく、優秀な航空搭乗員もいない状態。後は沖縄戦か台湾を制圧し、朝鮮半島を制圧すれば勝利できると確信していたのですが。
『9ターン:1944年5月~8月』上の図が9ターンを終えたところ。では細部を見ていきませう。
このターンにB29が配備され、爆撃が開始されました。これでアメリカの戦意は上がりますし、日本軍のカードは少なくなります。見え難いのですが、銀色の翼がチラリと見えてます。
東京ローズを使ったんですけど。
この時点でアメリカの戦意を1つ下げても、意味を見いだせないのが正直なところなんです。それでも何もしないよりマシですから。
というのは、日本軍は先手を取ってやる事がないんですよ。だって防戦一方で、アメリカ軍が進攻して来るのに、対抗するだけですから。積極的には動けないんです。
ニューギニアは、遂に日本軍が撤退を完了。諦めていた海軍航空隊も離脱しています。そこへアメリカ軍が進駐。
連合軍の手札に、「ソ連軍の満州進攻」が来ましたが、東条が辞任していないため、イベントとして使えませんでした。これが使えると、日本軍は朝鮮や満州の資源地点を失うので、カードが少なくなります。史実で言えば、補給物質が欠乏して行くんですね。
いのさんが歯噛みしました。
ビルマでは、再建となった中国軍や英連邦軍がラングーンへと押し寄せています。しかし、日本軍も増強しており、以前の事もあるため、手を拱いています。
そしてアメリカ軍はサイパンへ進攻。日本軍初の玉砕となります。ここには日本陸軍の1個軍の9-12を配備しておいたのですが、圧倒的な兵力差に防御は不可能でした。
さらに硫黄島にも進攻。玉砕2号です。
こちらにはラバウルから撤退して来た、精鋭の海軍陸戦隊を配備していたんですけどね。6-6の旅団なんて他にはありませんがな。これもアメリカ軍の海兵隊により壊滅です。
アメリカ軍はニミッツを予備へと送ります。これは次のターンにサイパンへ現れて、大平洋で縦横無尽に暴れるのです。
これまで日本軍はサイパンからフィリピン、それにインドネシアやビルマにかけて、防御ラインを構築していました。
いのさんに言わせると、これは「玉子の殻作戦」。この欠点は、1ヶ所が破られると、アメリカ軍の乱入を止めようがないのです。
でも、どないして守れちゅうねん(´・ω・`)。
B29がダブルで日本本土の爆撃を行えるようになり、そうなるとその爆撃は成功を続けます。4ターンに渡り、日本本土への爆撃が成功すれば、アメリカ軍の勝利となります。日本軍は万事休すとなったのです。
『10ターン:1944年9月~12月』牟田口立つ!!いや、牟田口は大嫌いなんですがね。この状況で次に起こる事態では、この名前を出すしかないんですよ。
では、ここからは戦記風に行きます。
日本帝国が危機的な状況となった1944年末、1人の男が立ち上った。その名は牟田口廉也。
彼は不満の募る陸軍の指揮官達を糾合し、南方司令部へ乗り込み指揮権を掌握。そして後世に残る演説を行ったのだ。
「我が大日本帝国は、現在危急な状況にある。これは海軍の意向を優先した結果なのだ。しかし、我が帝国陸軍は戦えば、一度たりとも敗れた事はない。今ここでインドを目指す攻撃に出て、大東亜の礎にならん!」
そして帝国陸軍は最後の攻勢に出たのである。補給も海軍や空軍の支援も無視した無謀な攻勢と、誰もが懸念したのであるが、無敵皇軍は伊達でなく。ラングーンから波状攻撃を加えたところ、中国軍は溶けて無くなり。英連邦軍は壊乱状態となる。連合軍はビルマの防衛を諦め、英連邦の至宝であるインドを守るべく、その西部へ兵力を集結させた。
ところが帝国陸軍の勢いは止まる事はなく。ビルマを席巻、そのままインド西部へ乱入。同地の英連邦軍を壊滅へと追い込み、ガンジーの独立勢力との合流を果たしたのである。
この状況に怒り狂ったニミッツは、「イギリスなんぞ当てにするから、こんな事になる」と一通り罵倒。そして直後に第10軍団と第11空挺師団による、日本本土への上陸を決行。
連合艦隊も、兵力をかき集めて迎撃に出るが、アメリカ軍の戦術的優位に勝てず撃退され。2度目の本土上陸を房総へと許す事となった。
そして京都へ疎開した帝国議会では、東条が辞任。陣頭指揮を取るために、南方へと飛び立ったのである。
こんな風に格好を付けて書きましたが、実は自棄になってしまったんですよ。
ちょうど時間も無くなって、B29の爆撃を阻止する術はなくて。本当は、サイパンのアメリカ軍が脆弱な内に、反撃に出る事も考えましたが、海軍と陸軍の競合状態で行えず。
空軍、というか航空戦力はそこそこ残っていたものの、アメリカ艦隊に勝てる見込みもありません。
残った手段はと言えば、陸軍の攻撃、と。何せ、本当に「戦えば負ける事はない」でしたし。
それで攻撃をやってみたらですね。
陸上戦闘もファイヤー・パワー方式なんですけど、1/2倍、1.5倍、2倍とブラディなところに、日本軍はずーっと1.5倍以上を出し続けてしまったんです。それでインドまで到達してしまった、と。
これで時間切れとなりました。
アメリカの戦意はビルマ降伏と東条辞任により、残り1まで下がりました。
でも、ですね。
日本軍にはろくに戦力が残っていません。
後の2ターンを考えると暗澹となります。
本土決戦に海外の陸軍をかき集める事となるのですが、アメリカ軍が先手を打って本土の戦力を叩いていけば、後手後手とならざるを得ません。アメリカ軍としては、日本本土での攻勢と、沖縄や台湾への進攻を2段構えで進めれば、日本軍はどちらかで破綻。いや、両方で破綻しかねません。
南方からの補給路をアメリカ軍の制空権で塞がれても、日本の敗北ですから。
成功したビルマやインド方面も、連合軍が空軍を叩いてしまえば、補給切れでの損耗⇒壊滅は避けようがありません。
何より、B29の爆撃と地上戦が続くのですから、日本本土は文字通りに焼け野原となるでしょう。
今回の対戦は、時間切れの引き分けでした。
それでいいと思うんですよね。無理に勝負は付けなくとも。こうやって、「この先はどうなったんだろう」と、あれこれ想像するのも楽しいです。何より、対戦中は
物凄く面白かったですし。
戦況が傾いても、まだ戦ってない、と無理な作戦を選択する。そんな日本の指揮官の気持ちになりました。
何より、現在の我々から見て、「勝てないんだから、損害が増える前に降伏すべきだったのでは?」との疑問の、その多くに答えてくれるのです。
第9-10ターン連合軍の視点9ー10ターンでB29配備は完了し日本本土空襲が開始され、アメリカ軍の戦意高揚は確実です。ダメ押しとばかりに闘将ブル、ハルゼー(ニミッツでないよ)をサイパンへ。彼の能力3は伊達ではありません。マッカーサーの2より使えますが、指揮範囲が10ヘクスが難点。ですので性格通りに前線配置向き。このハルゼーは役割があります。OPカードによる奇襲向き。OPカードではユニットの活性化数がすくなくユニットレートで劣る連合軍には数が必要なのです。しかもOPカードでの作戦は、サプライズアタックが起きやすいという利点も。ですからOPで殴り込みはハルゼー。大規模作戦はマッカーサーという使い分けができるのです。
で、ここでビルマ戦線が崩壊という話題が出ます。前回と同様に油断してました。帝国陸軍の攻勢はすさまじく、あっと言う間に北部インド制圧。英連邦軍は全滅。お見事でした。
後半は劇的なトリプルクロスの応酬でした。引き分けとしたのは色々な理由からです。インドは確実に陥落した場合は、アメリカの戦意は無くなり敗北。しかし残4枚の手札の連合軍は本土上陸&制圧に自信がありました。但し戦闘に勝利した場合の不確定要素ですが。ついでに「卵の殻作戦」ですが、防御する方法はありますよん。考えたら解ると思います。それともう少しニューギニアで踏ん張れたら、豪州は陥落してたと思います。あのターン山本長官がまだいましたから。しっかし、何故ちはら会で連合軍やると上手くいくんやろっ???わからんです。
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