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2012-11-19 09:25

『第百七回千葉会の報告』 その2

S&T『TICONDEROGA

観戦武官のy.nakanoさんから報告が入っています。
Ticonderoga: the battles for lake George, 1755-58  ST誌277号(ストラテジー・アンド・タクティクス付録)。
これはフレンチインディアン戦争が舞台です。このゲームだけで6回の会戦がシナリオとして入っています。
概要として、マップはフルマップ一枚、カウンターが280個、ルールは10ページ、戦略マップは1ヘクス1.5マイル、戦術マップは1ヘクス400ヤード、ユニットは50-800人です。
提督さんとかみさんが対戦していました。ST誌のゲームはあまりプレイされておらず、本誌の記事が非常によいためアメリカでは多くの普段ゲームをやらない購買層が充実しているそうです。
引用以上。若干、読みやすいように修整しています。
   
こちらが全体的なコンポーネント。
マップが2つに分割されていますね。左の写真でマップを眺めていて、最初は戦略マップと戦術マップがこの2つと思っていましたが、どうやら違うみたい。中央の写真にトラックがあり、これはユニットの編成になるのでしょう。ヘクスを拡大したような図が見えます。これが戦術マップになるのでは、と予想しています。右写真のユニットですが、この時代らしくカラフルに仕上がっています。

おおおっ!
この写真をよくよく見れば、「Tactical Map Area」と書いてありますね。そうだったのか!こりゃどんなゲームだか分からんわ。ユニットはフランスとイギリスなのですが、違いは図柄だけでは分かりません。
さてさて、対戦ですがですが。かなりの不評でした。
事前にルールを読んでいて、ルールも簡単でユニット数も少ないため、プレイする敷居は低いと思われていて。しかし、「これで面白いのか?」との懸念がありました。
で、実際に2シナリオほどプレイしたところ。これが見事に地雷。
要約すると、両軍に作戦の選択肢がなく、要塞へ各部隊がバラバラに攻撃。そして要塞が固いため攻撃側の必敗。
かみさんのブログにも、その旨書かれており、その地雷加減に笑ってしまいました。
http://d.hatena.ne.jp/bqsfgame/20121107
http://d.hatena.ne.jp/bqsfgame/20121111
 
 
MaetinWallace『A FEW ACRES OF SNOW
  
タイコンデロガが地雷であると予想され、念のため持ち込んだA FEW ACRES OF SNOW『数エーカーの雪』の名前で幾つかのサークル報告で見かけておりましたが、千葉会では初上陸になります。これもフレンチインディアン戦争が舞台です。あまり日本では知られていないフレンチインディアン戦争ですが、これは同じ時期のヨーロッパ情勢が深く関わっています。
フリードリッヒ大王がヨーロッパ中央で熱闘していた七年戦争。それに兵を出さないものの、裏で支援していたのがイギリス。それにムカついたフランスが、兵力優勢なアメリカで「そんな事するなら、アメリカ貰っちゃうもんね」と始めた戦争。ですから、ヨーロッパでの戦況により、本国から兵力が送られたりします。
しかし、フランスやイギリスの兵力だけでは強力であるものの、人員が足りない。そこで現地のインディアンさんを徴集し。敵軍の居住地を荒らして回る、と。
おまけに当時のアメリカはほとんど荒地で、川や数少ない道路を伝っての戦い。そこで付いたのが「荒地の戦争」。
同じテーマではGMT[『WILDERNESS WARがあり、千葉会ではルセロさんが好きなゲームであります。結構、GMT『WILDERNESS WARの名前が挙がっており、プレイの引き合いはあるようなのですが、なかなか対戦が成り立ちませんねぇ。

あら、余談が過ぎましたね。では、フレンチインディアン戦争の概要から。
戦争のきっかけは、先の通り。序盤は、フランスの攻勢から始まり、兵力に劣るイギリスはインディアンさんのゲリラ戦で対抗。フランスも別のインディアンさんを動員=買収して、防戦&攻勢。で、地元民大迷惑。そして徐々に兵力を蓄えたイギリスが反攻に出て連戦連勝。ロンドンでは勝利を告げる鐘の音が連日響き渡って、大騒ぎ、と。こんな感じの展開。
映画「ラスト・オブ・モヒカン」がこの戦争を舞台としていて、対戦前にこの映画を見てテンションを上げると(・∀・)イイ!!
写真から見てですね。
フランスが青、イギリスが赤ですね。ふむむ、ユニットは四角が部隊、丸が要塞。黒いのがインディアンさんでしょう。金と銀のエンジェルでなく、平らな丸いのはお金。これで武装したり兵隊さんにご飯を食べさせたり、要塞を作ったり、インディアンさんを買収するんでしょう、多分。はっきり言って、ゲームもルールも見てなく、写真のみから感じた事ですから、間違えてたらゴメンです。
マップを見ると、随分とイビツな形になっていますねぇ。
 
こちらがフランス側から見たところ。
手前の右で「British Siege」とか「French Siege」とか書かれてあるボックス…、といっても確認できるかどうか分かりませんね。まあ赤と白の制服を着た兵隊さんがいる辺りの方が分かりやすいかも知れません。
その付近が五大湖の一番下辺り。その向こう側にナイアガラの滝があるんですね。

こちらが逆のイギリス側から見たところ。
写真の左手前の赤い四角と丸が置かれているのが、ワシントンとボストン。そこから右手に伸びるのが、いわゆる東海岸。
こうして見ると、本来ならば距離的に遠くである中央の陸地は、ばっさりと縮小。主戦線になる海岸や河川に、マップを絞っているのが分かります。当時の状況では、荒地を越えての進軍は、実質的に不可能だったのですね。
 
さて、この対戦ですが、かみさんのブログによる2戦されていた模様。
そしてゲームの評価は絶賛です。2011年ベストゲームとまで言われていますから。これまでGMT『WILDERNESS WARが高評価だったのですが、難易度やお手軽さはといい。『数エーカーの雪』は、それを超えるフレンチインディアン戦争のスタンダードになる可能性大です。
www.treefroggame.com
http://d.hatena.ne.jp/bqsfgame/20121112
http://d.hatena.ne.jp/bqsfgame/20121113
 

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