旧GJ『草燃える』
茨城会で『激マン』を終えて。しばらくまったりしていたんです。
他には、『UP FRONT』やSF系のゲームがプレイされていましたが、タイミングと気分がノリませんで。眺めていたのです。だって、久々の作戦級ゲームをやったんですよ。余韻に浸ってたって(゜∀゜)イイじゃないですか。
で、まったり気分を吹き飛ばすネタを出す人間が現れましたよ。茨城会の代表であるstrtakeshiさんです。
Mitsuさんとの旧GJ『諸国民戦争』に触発されましてね。
旧GJ『草燃える』を持ち込んだのです。それは知っていましたが、まさかオレに振られるとは思いませんでした( ̄∇ ̄;)。でも、大昔に対戦した記憶があり。作ったのもTrajanさんなのよね。だったら大丈夫。根拠はないけど。
写真は取りましたがね。開始時間が19時を過ぎていたため、記録は取れませんでした。手っ取り早くゲームを進めたかったんです。
『セットアップ』
セットアップと言っても、両陣営とも部隊はロクにありません。部隊というのも、違和感ありまくりです。だって、当時の軍勢は雑多な集まりでしたから。まあ細かいことはいいでしょう。
ゲームについて解説してみましょう。
源平合戦をテーマにしています。このテーマを扱うゲームは他に知りません。ついでに言えば、ここまで源平合戦らしく、しかも面白く成り立たせている手腕はさすがです。
システムは、当時も今も人気である『ハンニバル』と、『太平記』を掛け合わせたもの。変な表現かも知れないけど、当たっていると思う。
まず、ターン開始当初に配るカードを使ってユニットを動かすので、CDS(カードドリブンシステム)なのは間違いありません。しかし、単なるCDSと違うのは、カードを使っても実際に動けるかどうかが不明なところ。
ふむ、これでは分りにくいので、写真の左側に写っているチャート@strtakeshiさん謹製を見てください。
そのチャートに行動表がありましてね。
使ったカードに、その武将の行動ポイントを足し、チャートの数値を当てはめてサイコロを振るんです。分るかなぁ。
いいや、チャートの写真をアップしちゃえ。
その赤い枠内が、行動チャートになります。小さいから分り難いのですがね。縦横に1~6までの数字がありますでしょう。まず縦がサイの目になり、横が武将の行動ポイント+カード数値になります。最高の“6”でも、サイの目で1がでると、動けないのです。面白いのが、あまりヒドイサイの目が出ると、自軍が行動できないどころか、近辺の敵軍が動いてしまうのです。なかなか見ない扱いなので、(゜∀゜)イイ感じです。
さて、戦闘=合戦の解決も絶妙に作られています。これは実際に合戦が起きたら説明します。
最後に、当時の状況を解説しておきましょう。
平氏は京に居座って、暴虐無人な行いをしてました。何せ、平氏でなければ人ではありませんでしたから。
それにムカついてたのが、武士の皆さん。それに担がれたのが、源氏ですね。
だれでも源頼朝や源義経は知っていますね。それらが立ち上がり、平氏に反乱を起こします。
平氏は京に本陣を構えていて、その分遣隊が富士川へ布陣しています。他には、関東や越後の北部にも、平氏寄りの武将がいますが、1個だけで孤立しているため、何らかの役に立つとは思えません。
いや、違うな。ちゃんと役に立つ可能性はありますね。
というのは、源氏方の武将は、何時までも現時方であると限らないのです。
ほら、義経が源頼朝に討たれちゃうでしょう。木曽義仲とかも、離反しますでしょ。それをこのゲームでも再現しているんです。例えば、合戦に勝っても増長したり。負けても不貞腐れたり。行動に失敗したら、「何だよ、メシも寄越さねえよ」とか。
そのポイントがチャートにあって、段々と減っていくんです。ちなみに、ゲーム開始前に平氏方は、源氏の武将が、どれくらいやる気を持っているかを記録しておきます。これが絶妙で(゜∀゜)イイんです。
あれ?話題が反れたかな。戻そう。
源氏方はいざ鎌倉に集結し、関東で坂東武者を募集中。
マップが反射しているのは、ビニールを上に置いているため。この頃のGJ製のゲームは、マップを分割していて、超使い難いのです。それでビニールで押さえて、動かないようにしました。いや、他人の使ってないモノを借りたんですけど。
『1ターン』
乱暴な話ですが、初めて対戦するゲームはですね。
たくさんの間違いをするんです。ルールもそうだし、作戦も。でも、それは当たり前なんですよね。
ですから、気楽にサクサクと進めて。トンでもない間違いがあったら、ゴメンしてやり直しさせてもらえばいいでしょう。そのターンのカード枚数がターン数にサイコロを足すというのも、太平記っぽいです。
ゲームは始まりましてね。
どんなゲームでも基本なのが、兵力を増やす事と、支配地域拡大する事になります。開始当初では、両陣営とも支配しているエリアはほとんどありませんし、ハンニバルを流用しているので、カードを使わなければ、支配も増やせません。当然、戦力もですが、これは支配している地域と、特殊なカードにより増やせます。
さて、両陣営とも少ない支配エリア(都市になりますね)をボチボチ増やします。地域(九州や中国、近畿の広い範囲になります)内の過半数のエリアを支配していると、ターンの初めに増援を得られます。それも自陣営のカップに入っている武将から引くのですから、この辺りも太平記の風味がしています。
リプレイの続きです。平氏が支配を増やしていると、源氏は義仲&義経のコンボで富士川の合戦を仕掛けてきました。水鳥の飛び立つのを見て、伏兵に気が付いた逸話が有名な合戦です。
この戦闘解決も珍しくて、両陣営のユニットごとに出して行き、タイマン勝負をします。そこでサイコロを1個ずつ振り、出目に武将の能力を加え。合計値が大きい方が勝ちで、タイマン相手を戦闘から追い払います。それをどちらかのユニットが無くなるまで繰り返します。で、相手のユニットを全部追い払った陣営が、その合戦での勝利となります。合戦に勝ったら、追い払われた武将も、「あー、やばかった」と戻って来るのですが。負けてしまったら、全ての武将に損耗チェックをします。それで逃げちゃう輩(カップへ入れ直す)や、戦死する者も出てきます。この逃げる=カップへ入れ直すのも、太平記らしいです。あ、悪口ではなく、ハンニバルと太平記を掛け合わせて、上手く仕上げていると感心しているのです。
あっ、富士川の合戦です。
ゲーム中最強の義経君に、荒くれの坂東武者ですから、勝負になりません。戦闘力のレートも、源氏方の武将が2~3あるのに、平氏は1~2が精一杯。まあ例外も1人いますけど。写真も今一つですね。敗走した平氏方ですが、後方を義仲に後方を遮断されているため、損耗チェックも悪い修正が適用されます。
そんな訳で、富士川の合戦で敗走した平氏の皆さんはチリジリとなってしまいました。
1ターンの終了時点となります。
源氏は東海から関東にかけて勢力を伸ばし。平氏は中国や四国(私が徳島生まれなので)へ勢力を伸ばしました。
もっと効率的にカードを使っていれば、支配エリアを増やす事ができましたね。まあ、次回への課題としましょう。
こうして見ると、小さいなー。マップといいスタック数といい。それでも十分に源平合戦の雰囲気は出ています。
『2ターン』
源氏の進出に危機感を覚えた平氏は、東海からの出口となる尾張へ大軍を集結させます。ここを義経君が強襲!
倍近い兵力に攻撃を仕掛けるとは!
無謀でないかい!?との疑念が渦巻きます。
その懸念は当たり、源氏の敗戦となります。あら珍し!
戦闘解決が絶妙なのは「戦争は数だぜアニキ!」が成立しているのです。
タイマンをして、そのサイの目差が3以内の勝利だと、混乱するのです。混乱すると戦闘値が下がります。ですから、何度も弱い軍勢に当たられて、疲れたところを精兵に襲われ。それで負けるという事態が起こりえるのです。それでも運が良ければ、無勢でも多勢に勝ててしまいます。この辺が上手く調整されています。
さて、尾張の合戦に負けた源氏なのですが、敗走途中に義経君が行方不明に。これが大きく響きます。だって、義経君だけで、平氏を圧倒してたんですもの。物語では。
2ターンを終えた時点になります。
源氏は、関東に進駐していた平氏の拠点を壊滅させ、関東の支配を強固にします。平氏は中国、四国、そして九州まで支配を伸ばします。攻撃する必要のない平氏は、その分支配を固められる利点があります。
まあ喧嘩の強い源氏ですからね。合戦で負けて、一気にユニットも支配も失う事態も有り得るのですが。
他に、平氏は尾張に城を築きました。
これは合戦で効果があり、サイコロを2個振って、どちらかを選べるのです。これはサイの目差で決まる戦闘解決なので、大きな影響をもたらします。
そうそう、写真の赤枠内を見てくださいな。
これは源氏の武将が、どれくらいの忠誠心があるかを表しています。合戦に勝ったり、負けたり、行動に失敗しても、その忠誠心が落ちます。落ちてその数値が“0”になると、中立化してしまいます。要は、やる気が無くなって動かなくなるのです。なかなか面白い処理ですね。
実際に、木曽義仲が離反したり、義経が討伐されたりしてますから。
『3ターン』
このターンには大きな合戦はありませんでした。
その代わりという訳ではありませんが、小競り合いは起きていました。まず、源氏は関東の支配を終えると、続いて北陸へ進出。越後の平氏を撲滅します。そのまま支配を伸ばし、そのエリアが京=山城まで隣接することとなりました。
平氏としては失敗しましたね。中国や四国、九州の支配を優先したため、こんなところまで源氏の進出を許してしまったのです。平氏の本拠地である山城周辺くらいは、優先して押さえるべきでした。
ちなみに、北端の奥州には平泉に藤原家がいます。
現状では現れていませんが、源氏が関東や北陸(ルールでは越後とありましたが、北陸と判断しました)の兵力を少なくすると、平氏のお味方となります。強いかどうかは知りませんが、兵力をもらえるのは嬉しいです@平氏。
『4ターン』
山城に源氏勢接敵との報に、危機感を持った平氏は本拠地である山城から出陣。源氏の討伐へと向かいます。
その討伐は難なく終えたのですが、源氏勢は山陰を忍び込みます。そこでディプロを使い山城を裏返し。京都を源氏の色に染めます。山城を奪われたら、平氏はターンの終りに、サイコロを1個振り、その半数のPC=エリアの支配を失います。これは知らねえっす。教えてよー、と文句を言ってみたり、と。
さて、山城を失ったものの、源氏を東海の出口で押さえているため、平氏としては安泰。一応は。
『5ターン』
山城を失った平氏ですが、そこへ源氏の連中が入ってしまい。これが喧嘩に強いので手が出ません。やれやれ。
平氏としては、山城で失うCP=支配をですね、事前に置いていくような腹黒いことをするんですね。そうすれば、地域の支配を失うことがありませんので。
そうそう、このターンに山城へ突入したヨリノリ?を中立化しました。平氏は開始前に裏切り度を仕込めましてね。それから、カードや何やらを使ったのです。
かと言って、源氏も先鋒の義経が行方不明中では、合戦にも討って出られません。平氏としては、山城を失ったための、支配権を失う分のPCを置いてですね。ターン終了時に地域の支配をなくさないようにします。
『6ターン』
義経の離脱で身動きの取れなかった源氏でしたが、このターンの増援で義経をゲット。これで平氏にギャフンを言わせられると意気込んでいました。
その前に、平氏が堺で集結していた軍勢を連ねて、京=山城奪還作戦を決行。まずは、源氏の半端者を駆逐した後で、中立化した義仲を逝って(゜∀゜)ヨシ!!します。
これで平氏が山師路を奪還しました。
山城の攻防戦で敗北した源氏は、復活した義経を投入し、尾張要塞の突破を目指します。しかし、鉄条網と機関銃の威力で前進ができません。
ここで時間切れ。
手早く進めましたので、ミスは付き物でした。それでも久々なプレイでしたが、Goodなゲームと大変満足しました。温故知新ですね。しかも、このゲームを対戦していると、持っていると申し出る人間がゾクゾク現れまして。
源平合戦がテーマなゲームは、それなりの需要があると。オレは確信したんだぜえ。源平合戦を扱ったゲームは、他に知りませんから、再販して宣伝が上手くいけば。
Trajannさんが超有名人みたいな?
おぬしも悪よのー。お代官様にはかないませんなー。ほーほほほ、になりませんかねぇ。
少し手直しすれば、再販も(゜∀゜)イイと思うんですけどねー。
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