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2024-04-27 07:32

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2009-10-06 16:07

猿遊会は夢心地

猿遊会へ行って来ました。
私が参加できたのは土曜日のみ。その朝に目が覚めると、前日の悪天候が嘘のように澄み渡っていました。台風だか低気圧だかが通過したため、雨風は一先ず消え失せていましたが、その代わりに南風で蒸し暑く。自宅から駅までの20分の競歩で汗だくとなりました。
これは運動会日和と思ったのは、茨城に近い私の自宅周辺だけ。同じ千葉なのに船橋や市川では雨がガン降り。それを抜けて江戸川区の船堀まで着くと曇ってはいるものの、それほど悪い天気ではありません。
でも不安定な天気は昼過ぎまで続き、ヤーボ君の運動会ではプログラムが短縮されたり、子供が滑って転んだりと散々だったそうです。
さて、9時間前に会場入りするとまだ開いてません。一番乗りのtakobaさんと入口で「一杯やるか?」とか「カードゲームでも?」とか、話し込んでいるとたかさわさん到着。我々の顔を見るなり落胆の表情。「今年も一番乗りできなかった」と。
遠くから来る人間(takobaさんは関西、私は千葉の奥地・印西)は時間が読めないので早く来るモノ。お気にせずに。

猿遊会の様子は参加した皆さんが、それぞれの対戦をアップするでしょう。たかさわさんや他の幾人かも写真を撮っていましたし。ここでは全体を俯瞰した報告をしましょう。
参加人数は何人くらいでしたかねぇ?
千葉会からはASL組の私、ルセロさん、y.nakanoさん、ホンキチさん、うおPさん。いのさんとtakobaさんはエアーフォース組。千葉会でも山崎さんはそんなゲームをやらずニチロでも。これで8人。
ミドルアースからは西新宿鮫さん、龍虎さん、それに庭猟師さんがウクライナ43。軍神殿とOMEGA7さんは何やら悪巧み(←失礼だろ!)。アジア歴訪の田村さん、それに仕事の合間に駆け付けたSAMさんもいましたっけ。ミドルからは7人になりますか。
「今世紀一番の傑作@MMPデビルス・コートガーデン」は市川さんとN村さん、それに奥津さんもここでしたっけ。「ミニチュア」と言えばSADAさんともう一方。
猿遊会の華であるGCACWは何人いましたかねぇ。たかさわさん、信長さん、takaさん、asasinさん、それに馬防柵さんに他に2~3名はいましたかねぇ。一番の盛況でした
さらにさらに、飛び込み@「双葉ちゃんねるを見た10代」やふらりと現れる方多数。合計30名近くと大盛況でした。広い会場でテーブルも沢山ありましたが、ギリギリ間に合うくらいでした。
会場でのテーブル分布図はこんな感じで。この配置には深い意味はありません。先着したのと予約あった順番に、奥から占有して行った結果ですね。



では、私の対戦記録。
CMJ『アラスの反撃』×3
ASLが3シナリオ、4ゲーム。
S23『MONTY'S GAMBLE』
A89『FIRST DAY OF DIADEM』×2
TAC51『L'UNION FAIT LA FORCE』×2

この日はASLリーグの開幕となり、リーグ戦だけで4戦されていました。
私は、まず珍しく早めに到着したうおPさんとASL-SKからシナリオを選びました。
うおPさんがせっかくASL-SKのセットを持ち込んだので、そこからやったことのない、そして戦車の出て来るシナリオにしました。

S23『MONTY'S GAMBLE』
良く「戦車の動かし方がわからない」と、二の足を踏む方を見かけます。しかし、やらないと覚えられず、いつまでもそれっきり。間違ってもいいから、やってみるべきなのです。
そうやって覚えて行くモノですし、皆さんそうでした。何よりルールに「間違えてもそのまま続けろ」とありますから。
対戦自体は千葉会のメンバーらしく、悪態や能書きを連発する楽しいモノでした。
写真を配置とゲーム終了時のモノを並べてアップしておきます。
ドイツ軍には皆が大好きな3凸×3、それに歩兵が5個分隊。イギリス軍には歩兵が4個分隊と57mm対戦車砲(イギリス軍だから6ポンド砲っすか)×2。

イギリス軍の配置はマップには置かず、全て記録しておきます。ASLなら初期隠匿配置(HIP)になります。
うおPさんに戦車を動かしてもらいたくて、それで小さめのシナリオを選んだんです。ドイツ軍の配置を見た時点で、「初心者はこうなるなぁ」と。兵力を分散させてしまい、攻めあぐねる結果になります。
展開もやはり読み通りで、ドイツ軍は歩兵の苦戦に引きずられるように3凸を投入。そこは57mm対戦車砲の待ち構えているところ。3凸の全てを撃破され勝利条件の達成が不可能になりゲーム終了でした。



A89『FIRST DAY OF DIADEM』
うおPさんはASLSKライバルのホンキチさんが到着、私はルセロさんが到着したので相手を変えました。
いよいよ10月になり、ASLリーグの開幕です。
シナリオはオープン戦中にVASLで対戦していたA89『FIRST DAY OF DIADEM』。これを立場を入れ替え二戦しました。
最初は防御側の自由フランス軍を私、攻撃側のドイツ軍をルセロさんが担当しました。
このシナリオは自由フランス軍に100mmのOBAがあり、4ターンか岡の高い地点をドイツ軍が入ったら使えるようになります。
ルセロさんは「4ターンまではじっくり寄せる」策。私は普通の防御態勢。じっくり寄せて来ましたが、4ターンにOBAがドカンとドイツの真ん中へ命中。

「もういいよ!」@ブンむくれとルセロさんの投了。
立場を入れ替えた二戦目は、ルセロさんは穴熊の防御態勢。私は自由フランス軍に前衛がいないのをいいことに、1ターン目から岡へ昇り「速攻勝負のOBA来いやー!」策。
これが失敗。穴熊のキラースタックにより撃退されたところへOBAが降って来る悪夢。「止めていいでつか」@涙目で投了。

二戦とも作戦も展開も違いましたが、ここぞというところでOBAが降って来る結末でした。

TAC51『L'UNION FAIT LA FORCE』
それからy.nakanoさんが到着しましたので、では人間を入れ替えようと。まずは私と対戦することになりました。
選んだシナリオはTAC51『L'UNION FAIT LA FORCE』。

オランダ軍中隊がドイツ軍の機関銃小隊を攻撃します。勝利条件はCC列へ10VPですから、1個小隊強。それに捕虜も含みます。簡単に言えば、広がる麦畑を越えられればベルギー軍の勝ち。
シナリオカードを見た瞬間に「ドイツ軍は厳しい」と感じていました。ドイツ軍が頼りにする地形は森か生垣しかなく、ベルギーオ軍にはその地形効果を無効以上にする優秀な指揮官(9-2)がいます。これがMMG(中機関銃)を指揮して火点を築けば、太刀打ちができません。
しかし、ドイツ軍にもLMGとMMGがあり、火線(FIRE LANE)を駆使すれば勝機を見出だせるかと。
ゲームの展開は正にその通りになりました。
ベルギー軍が前進する度にドイツ軍の火線がそれを阻止します。ベルギー軍の特徴で、混乱すると士気が一つ落ちます。一旦戦列から脱落すると、復帰が難いのです。それに1線級の部隊だけでなく、G(グリーン:新兵)が多いのも難点。移動力と射程で劣るのは、突破を必要とされるシナリオでは大きく足を引っ張りました。
最後は火線と残留火力に巻き取られ、ベルギー軍の突破は阻止されました。厳しい戦いでしたから、勝てて嬉しいかったです。
この対戦を終え、私とルセロさんが入れ代わり、陣営もy.nakanoさんがドイツ軍、ルセロさんがベルギー軍としてゲームを開始しました。
ルセロさんは予想通りにベルギー軍の9-2に火点を築かせます。ドイツ軍はこの阻止に全く考えが及ばなかったようで、スルーしてしまいます。これはドイツ軍はマズイなぁーと思っていたら、ベルギー軍のキラースタックは全く活躍しません。
しかし、上手い具合に寄せて行って、ドイツ軍戦線の一方を崩します。そこをこじ開けて浸透。ドイツ軍が対応に陣形を変えるところを射撃して、総崩れへと追い込みました。この辺りの寄せは見事でした。
逆に、y.nakanoさんはASLを覚えた者の通過点。我慢し過ぎて撃ち遅れています。
ASLを覚えた当初は、すぐに撃ってしまい本命を逃がす結果になります。そこで我慢を覚えるのですが、今度は我慢をし過ぎて撃ち遅れてしまうのです。これを過ぎれば、ちょうどいいタイミングを覚えられます。この「撃つのが早い」と「撃つのが遅い」は、微妙なバランスで私自身も行ったり来たりを繰り返しています。
さて、写真を撮り忘れたのですが、ハガキの『アラスの反撃』も3回ほど対戦しました。
到着早々に、以前から興味津々だった山崎さんと観戦の奥津さんにインストで軽く。
それから、昼メシついでに顔を出したSAMさんを誘い2回戦。SAMさんとは久しぶりの対戦で、「ええで、ええでぇ」「ヨシ行ったれや!」そして「やっぱ、ダメじゃん」のSAM節にすっかり引きずられ。私も「オラ!逝ってヨシ!」「だべだべぇ」などと騒いでいました。
周りの猿の皆さんには迷惑だったでしょうが、気の合う人間との対戦は楽しいモノです。
私は真面目に仕事でしたが、日曜日も盛況だったと風の頼りで聞こえています。対戦だけでなく、多くのウォーゲーマーの皆さんとも交流ができ、大変有意義な時間でした。飲みには付き合えませんでしたが、それでも大満足でした。
猿遊会を主催したたかさわさんに、この場を借り感謝を申し上げておきます。ありがとうございました。

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2009-09-06 12:02

中野でフライング・ボーイズ


昨日の土曜日はですねぇ。色々あったんですよ。色々。
この日は仕事明けだったんで、職場から直行ができると密かでもないけど目論んでいたんです。
そうしましたらねぇ。
ウチの子yagiが渋谷で映画を見たい、とヌカしまして。
子yagiの一人歩きを許さぬカミさん対策で私の出動が決定。まあ、中野会は午後からだし、映画も短めだから、その間に中野のブロードウェイでも寄ってみよう、と予定を立てていたんです。
そうしたら、前日に「明日、クラスの父母会があるから父上出てちょ」と、またまた言い出しまして。
難色を示していたら、「じゃあ母上に頼むけど、そうしたら中野会にも付いて来るって言い出すよぉ~」と恫喝。
おかげで、1時間の睡眠&渋谷の映画館送り&父母会で父親ヤクと散々な午前中を過ごすこととなったんす。
写真は渋谷で待ち合わせしたハチ公。周辺は観光客と待ち合わせ、もしくはダベリの衆でいっぱいでした。

やや遅れて中野会へと到着すると、まったりとした時間が流れていました。
対戦を行っているのは、ミニチュア・ウォーゲームと、「June'44」+「August'44」の2卓だけ。
まあ、ミニチュア・ウォーゲームはそれだけで2卓の場所を取っていましたけど。そうそう、対戦中のSADAさんに色々質問してしまい申し訳なかったですねぇ。一応、邪魔にならぬようタイミングを見計らいましたけど。
対戦の詳細はMastAttckのSADAさん日記にアップされています。

15世紀のセミナラ会戦。フランス対スペイン&ナポリ連合の戦い。
何か、見ていたら「キテル」んですよ。
だって、センチ単位のリアル移動力、ミニチュア単位のリアルステップ数。火力もリアルなセンチ単位です。
動かすのはちょっと大変そうでしたけど、一旦嵌ったら抜け出せない悪寒が。
千葉会でmoritaさんが持ち込んでいたゲームの原型を見るようでした。それじゃあ分からんか。
ルールの分量的に『HOLD THE LINE』GMT『ANCENS』と同じなんですね。まあ、この二つは新しい分、コマンドポイントやカードを使って混沌の表現をしていますが。



軍神殿も対戦の予定を組んでいなかったのでしょう。捕まえて、まったり二人で歓談していました。写真はしばらく撮り忘れ。
yagi「飲み行きましょうよ」、軍神殿「まだ早いだろー」はお約束。
さすがにまったりとし過ぎたんで、ゲームをやることに。取りい出したるは、ハガキゲーム『アラスの反撃』。いや、取り出してないや。asasinさんが作成したモノを使ったんだ。私がドイツ通運、軍神殿が連合赤軍を担当しました。
ええ。思い知りましたよ。腐っても軍神だと(←腐ってねえし)。「作戦級はこうやって勝つんだ」としっかり教えて貰いました。
何度もやってて、それに気がつかない自分が悔しい。しかも三連敗だし。超ムカツクみたいな。
その対戦はasasinさんとOMEGA7さんの『Manoeuvr』と同じテーブルを使っていましてね。軍神殿も私も対戦済みなんで横目で眺めてたんですよ。
すると、ハガキを終えるとOMEGA7さんが自作の『コンパス作戦』を取り出しまして。ちょっとモムむことになりました。やってみた感想は、完成度高し!
この規模でこの程度の戦略と作戦の幅があるのは、デザイナーのセンスが優れているのと、それにテストプレイヤーの助言が適していたからでしょう。

『WINGS OF WAR』

さて、こちらの対戦が終わり、お隣の『Manoeuvr』も終わってまして。それに2名の補充を受けて『WINGS OF WAR』の6名戦を行いました。
asasinさんがミニチュアの機体から、プレイマップまでの一通りを持参してくれて。それを使ってでした。
写真はくんずほずれつの空中戦。
写真には連合軍の滑走路しか写っていませんが、ドイツ側にも滑走路があります。そこから各機飛び立っています。
大まかな機動も矢印で示してあります。基地を飛び立って直進するドイツ編隊へ、大回りして切り込むS機()。出遅れているのは、初めて航空機を扱った軍神機()。そして何やら敵前で右急旋回をして敵編隊に後面を曝しているのがOMEGA7機()。
この時点で両陣営OMEGA7さん「何やってるんだよー」とか「チャーンス!」とか大笑いでした。



危機的状況だったOMEGA7機でしたが、銃撃を浴びてもケロリとしています。銃弾を集中したのでOMEGA7機の撃墜は固いと踏んだドイツ側でしたが、この結果にブーイングを鳴らします。するとasasin機が僅か2激で空中爆破()。轟沈します(←違う)。
不思議と連合軍は密集して、ドイツ軍はそれを回り込むような機動をしています。普通はドイツ軍の方が有利なんだけどなぁ。



asasin機撃墜の次の瞬間。連合軍の2機(B&C)がyagi機(A)を目指して突進。ところが接近し過ぎてお互い射撃ができません!
は我関せずのOMEGA7機。は僚機の危急に駆けつけるH機。
この後、yagi機が右捻りからインメルマンターン(宙返り)をするところを。うっかり直進してしまい戦場離脱。参加者からの大顰蹙を喰らいます。一時は中野会も出禁かと声高に叫ばれました(嘘)。
結局、1機のみになったH機は、命中弾を受けていたOMEGA7機を追い回すんですけどね。いくら銃撃しても撃墜できません。黒魔術な生き残りを見せていました。
そのまま連合軍の圧勝で初戦は終了。早速、二戦目と突入しました。



どうやら、ドイツ側の使っていた機体が古かったらしく。「この船じゃ勝てない!」とチェンジを要求。新型機体を受け取り、意気揚々と戦場へと舞い上がりました。
写真は連合軍の編隊へ挑むyagi機@複座。カッコイイ!!
この複座の機体は、正面だけでなく後面も射撃できるため、敵からしてみるとかなり鬱陶しい。特にミニチュアを使った『WINGS OF WAR』では、ボード(機体を止めている板)が重なるとお互いに射撃を行えません。正面から撃ち合っても、一撃で撃墜は無理なので、すれ違う可能性大。そうなると、射角の広い後部機銃が役に立つんですよ!



ええ、ヤクに絶つと思ったんす。
でも、機関銃に威力がなくて、命中はさせられるんですが撃墜はできません。その内、こちらが3発目に☆マークみたいなカードを引いちゃいまして。
これまた空中爆発。あーあ、です。
その後、新型のasasin機とH機が奮闘するんですけどね。これがまた、OMEGA7機も軍神機も黒魔術を使って撃ち落せません。ドイツ軍側から「ズルイ!」とか「盲パイさせろ!」とか叫び声が挙がったものの、負け犬の遠吠え。二戦目も連合軍の勝利でした。
でも、これは勝ち負けと言うより、空中戦の雰囲気を味わうゲームなんで、十分楽しめました。
大荷物を持ち込んだasasinさん、それにお相手してくれた皆さん。ありがとうございました。
ただ、例会後のメシ会@飲み会へは子yagiの引力により欠場。残念でした。

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2009-07-25 11:56

ユサール会は南北戦争の嵐

三連休はウォーゲーム三昧と行かず、中日の日曜日だけ出勤となりましてね。で、翌日のユサール会に参陣して来ました。
南北戦争オンリーという縛りながら、20名は集まっていました。多分、南北戦争のゲームを「いつかはやりたい」と抱えていたものの、相手が簡単に見つかるWWⅡ物へ流れていたのでしょう。ですから、こう言ったきっかけがあれば、人数は集まる、と。
仕事明けで三時間ほど仮眠を取り、チキチキバンバンの替え歌『南北戦争大好き』を口ずさみながら会場入りしました。


yagi作『南北戦争大好き』
「南北戦争、南北戦争、南北戦争大好き ゲティスバーグも、ピータースバーグも、マナサスも大好き リーもグランドもストーンウォールも、ミードもジョンストンもピケットも大好き 南北戦争バンバン 行くぞアトランタ 南北戦争バンバン リッチモンド~」う~ん、いまいち。



ゲティスバーグ会戦『GETTYSBURG:Lee Greatest Gamble』
歴史的背景はウィキペギュアを見てもらいましょう。誰が書いたか知りませんけど、詳しく解説されています。きっと南北戦争大好きな日本人は、予想以上に多いに違いない。そうそうユサール会では、皆さん学研M文庫「南北戦争」を手にしていました。会場では、この「南北戦争」が発行された1%は集まっているに違いないと熱気を込めて話されていました。当たっているようで、怖いような嬉しいような。
ゲームの解説を行きます。
ユニットは旅団単位(歩兵、騎兵、砲兵、それに司令部があり)、1ヘクスは300m。1ターンは昼間が1.5時間、夜間が4時間。マップはゲティスバーグを中心としていますが、扱う地域は広くなっています。普段は東端はウルフヒルまでなんです(と、たかさわさんが言ってた)。


では、ゲームの手順。
南軍ターン
・コマンドコントロールフェイズ
・移動フェイズ
・戦闘フェイズ
北軍ターン
・コマンドコントロールフェイズ
・移動フェイズ
・戦闘フェイズ
特徴的なのが「コマンドコントロール」ですかねぇ。「移動」も「戦闘解決」も当時の雰囲気はありますけど。
「コマンドコントロール」とは、どれだけ自分の思い通りにユニットが動くか、なんです。
その状態は「攻勢」「限定」「守勢」「恐慌」の四種類があります。
「攻勢」では自軍のユニットを自由に移動・戦闘させられます。
「限定」では、すでに戦闘を宣言したユニットのヘクスか隣のヘクスでなければ、敵ユニットに隣接できません。もしくは、1ユニットだけ敵ユニットに隣接できますが、これはちょっと疑問。だって、袋だたきになりそうでしょう。要は、「加勢はOK」なんですね。
「守勢」になると、すでに敵ユニットに隣接している味方ユニットのヘクスでしか敵ユニットに隣接できない。あら、何と言う訳のわかんない説明?要は、「同じヘクスへの助っ人はOK」なんですよ。
「恐慌」になると、「守勢」と同じ制限にプラスして戦闘と砲撃がドタバタとなり、さらに魔法をかけられて敵に動かされるユニットが出て来ます。
それで「守勢」と「恐慌」では、隠匿カウンターを解除できません。これと先のドタバタは後で説明しますね。
確率的に60%は「守勢」か「恐慌」なんですよ。この間は攻勢はほとんど…、いや全くできません。「攻勢」なんて10~18%くらい。ですから、一日10ターン(夜は2ターンあるが攻撃なんてできねぇだよ)なので、一日の内2ターンくらいは攻勢に出られるのかなぁ。一番多いのが「限定」なので、「攻勢」の次に「限定」で継続する。
続いて「移動」です。
移動力は全て4です。歩兵なら大概の地形を1で踏破できます。騎兵と砲兵は森に4かかりますが、道路は0.5で済みます。この辺は普通のウォーゲーム。
特徴の一つは、敵の2ヘクス以内で移動を開始すると、1ヘクスしか移動できません。危ないから警戒しているのですね。ちなみに、騎兵や砲兵にはこの制限はないです。
特徴の二つ目は、隠匿カウンター。これは当時の行軍隊形と、情報の不確定さを現しています。行軍隊形なら6移動力を発揮でき、道路も0.5で通過できます。で、敵に見つかる、もしくは見つかる地点へ進入するなら、行軍隊形から戦闘隊形へて変更します。先の「守勢」と「恐慌」では、自分で隠匿カウンターを解除不可能。なので、せっかく戦線の近くまでたどり着いた友軍が、後方でブラブラする状況が現れます。
この辺は上手く処理しているんですよ。昔、AH『ゲティスバーグ』というゲームで、無茶苦茶難易度の高いゲームをやったことがあるんです。その上級ルールでは、旅団ユニットの下に「行軍隊形カウンター」を置くんです。それで…ゴメン、あまりにもルールがチンプンカンプンで挫折した記憶しかないや。まあ、それに比べたら(゜∀゜)イイ
最後の特徴が「戦闘」になります。
戦闘の解決はユニット同士のタイマンです。攻撃するユニットの戦闘力から、防御するユニットの戦闘力を引き、それで戦闘を解決します。先の「助っ人(攻撃するユニットと同じヘクスにいる)」をすると、戦闘力をプラス1できます。砲兵なら隣のヘクスでも可能です。「加勢」なら隣のヘクスにいても、戦闘力にプラス1できる可能性があります(南軍のリーでは60%、北軍のミードは50%)。攻撃側に厄介なのは砲兵の防御支援が強力なこと。2や3をプラスされてしまうんです。ですから、防御側の北軍に砲兵が豊富なので、コマンドコントロールとユニット個別の能力に凌駕している南軍の攻撃を防ぐんですね。
まあ、説明はここまでにしておきましょう。これ以上、読んでも持っていないとチンプンカンプンですからね。
ここからはリプレイとともに、ゲームの解説をしていきます。



千葉会の掲示板とMastAttckで告知したお陰で、OMEGA7さんが付き合ってくれることとなりました。
話を聞くとOMEGA7さんも持っていて、以前へぼへぼ6+1さんと私が対戦しているのを見て、羨ましいと思っていたそうです。
で、今回対戦になりまして、OMEGA7さんが北軍を、私・yagiが南軍を担当しました。これは私がこのゲームのコツを知っていて、知らない人間では確実に守り切れる、下手をすると反撃まで持って行ける、との判断でした。初めてのOMEGA7さんなら、下手に攻撃さえしなければ勝てないとことはない、と。
写真は2ターンの始まるところ。ああ、ゴメンさない。正確には7月1日の2ターンですね。通してのターン数はなく、ゲティスバーグ会戦での日付とそのターン数になります。
このゲームは配置の時点で、北軍の騎兵二つと南軍の歩兵二つしかありません。それはゲティスバーグ会戦が、遭遇戦の末に起きた事を現しているからです。配置の制限も南軍が1234(主力の現れる地点)で、北軍は「それ以外」としかありません。考えようによっちゃあ、随分と乱暴な話です。初心者お断りが見て取れます。さて、定石なのですが、北軍の騎兵は南軍の移動を監視するのが主な任務です。何故なら、監視してないと隠匿カウンターのままで、通常の三倍のスピードで動いてしまうからです。それを阻止するために、騎兵を南軍の両翼へと動かし、戦闘は回避すべきです。史実のように、頑張って戦うのは宜しくありません。まさかまさかですが、南軍は灰色のユニットで北軍は青いユニットですけど知ってますよね。「ブルー&グレー」って有名なゲームもありますから。それは軍服の色に由来しています。



この写真は・・・。あれ、覚えてないなー。
記憶では、コマンドコントロールが恐慌を来たして、北軍の騎兵が突出。南軍に絡め取られて一つ捕虜になったんです。
それはAで混乱している騎兵でなく、Bの騎兵だったような。はてさて。
では、ここで戦闘の結果について解説しておきましょう。
ユニットは「通常」「動揺」「混乱」「潰走」「壊滅」「全滅」と6種類の状況があります。戦闘結果は一方的で、攻撃側か防御側の片方しか影響ありません。
「通常」というのは、ユニットが登場した時に表で現れます。戦力も士気も最高の状況になります。「動揺」は、戦闘して指揮官や兵員の一部を失った状態です。ユニットを裏返して現します。面白いのが南軍が戦力の1しか失わなしのに対し、北軍は最大2を失うのです。ここでも南軍の頑強さを現しています。動揺の状態は敵ユニットから3へクス離れて、サイの目が2以下なら回復します。「混乱」は、戦闘の結果で一番多くなります。この写真で-2/-1のマーカーが見て取れますね。これです。戦闘で何らかの影響を受けると、必ず混乱にはなります。-2/-1の意味は「攻撃力-2、防御力-1」です。この回復は移動力を2消費すればOKです。ちなみに、夜間に移動すると混乱しますので、予備が後方で位置を定めるくらいしか行動はできません。「潰走」は、まあ逃げちゃうんです。この結果になると、ユニットは潰走ボックス行きになります。そして司令部が出ていれば、その隣へクスに動揺状態ですが復活可能になります。ポイントなのが「逃げ道があれば」ということ。これがないと捕虜になってしまいます。そしてZOCがないので捕虜にするためには、友軍で取り囲む必要があります。「壊滅」は戦闘の結果で起きるのですが、簡単に言って「壊滅ボックス」行きです。この「壊滅ボックス」からは司令部があれば復活可能ですが、「二個一」です。同じ兵科で一個は動揺状態で復活しますが、もう一個は「全滅ボックス」送りとなります。最後の「全滅」となると、そのユニットは復活不可能で、それがVPの対象になります。
この「戦闘結果が多すぎる」のが、南部戦争らしくないのかも知れません。



7月1日の7ターンです。
北軍はゲティスバーグへ一旦先着したのですが、それを放棄して史実通りにセメタリーヒルに戦列を敷いています。ゲティスバーグを守るメリットがこのゲームにはないため、こう言った展開になります。岡は緑が濃くなっていますから、それで判別してください。
そしてセメタリーヒルへ砲兵を集結させています。ちょっとわかり難いのですが、二線目のユニットが砲兵です。Movedの表記になっているのが判りますでしょうか。
判りますでしょうか、ついでに「動揺状態」のユニットが一ついます。これは北軍の騎兵で南軍の攻撃を受けたんでしょう。北軍の歩兵が戦闘へ参加した記憶はありませんので。
それから右上を見てください。壊滅ボックスと潰走ボックスがありますね。戦闘で壊滅と潰走した(正確に言えば北軍の)ユニットはここに置かれます。しかし、現状は何もありません。そしてマップ上のユニットをよーく確認すると、北軍の騎兵は2個あったのですが1個しかありません(わかんないって。ゴメン、デジカメが壊れたんだよ。だから携帯で記録してるのさ)。
南軍がウルフヒルを占領しています。これは北端(写真では下の真中)から現れた部隊が前進した結果です。
現状では、ほぼ史実通りの展開となっています。コマンドコントロールフェイズは両軍とも酷かったんです。6ターンに南軍が「攻勢」になって前進したくらいかなぁ。北軍は部隊が少ないのでコマンドコントロールフェイズが良くなっても、あまり意味は無いんですよね。まあ、恐慌状態で騎兵が突出してしまいましたが、慣れれば防げました。動かさなければ、魔法の掛かる確率は50%から33%まで落ちましたから。OMEGA7さんは初プレイなんで仕方ないですね。でもまあ、ゲティスバーグの初日としてはこんなモンでしょう。



7月1日、ゲティスバーグ会戦の一日目が終わりました。
北軍は史実通りにセメタリーヒルを中心とした戦列を引いています。この頃は戦線より戦列の方が似合っていますね。
セメタリーヒルへ砲兵を集結させ、南軍の攻撃を待ち構えています。
南軍は一旦占領したウルフヒルから撤収しています。基本的に北軍の方が兵力的では凌駕しているため、下手に突出するのは危険が危ないんです。実は、北軍のウルフヒル周辺での布陣は危険でした。先に説明したように、2へクス以内ならユニットは1へクスしか動けません。と言うことは、2へクス離れていればその制限を受ける必要がないのです。南軍としては、接近させて移動を制限する部隊と一気に寄せる部隊を組み合わせることにより、ウルフヒル周辺の北軍を包囲して捕虜にすることが狙えるのです。
ここで隠匿カウンターを説明しておきましょう。
写真では南軍の隠匿カウンターがマップの右下に見えます。これは、あら左端が見えないな。左端に隠匿カウンターの中身を置いておくボックスがあるんですよ。北軍のちょっとが見えますね。まあ、いいや。この隠匿カウンターは中身が「ここにいる」のではなく、「この辺りにいる」んです。要は、周辺を行進中である、と。ついでに、この辺りにリー将軍の司令部が到着しています。北軍のリード君は真中の上くらい。
おろ、この写真で北軍の壊滅ボックスと潰走ボックスにユニットが判りますね。それと南軍の壊滅ボックスに北軍のユニットがありますね。南軍の壊滅ボックスにあるのが捕虜の人達。それと壊滅&潰走ボックス内にユニットがあると言うことは、をちょっと戦闘が行われた模様です。まあ、現状では小競り合いに過ぎません。翌日から本格的な勝負は始まります。



7月2日、ゲティスバーグ会戦の二日目が始まりました。
しかし、南軍の指令が届かないため部隊は動く気配を見せません。北軍は南軍の混乱の乗じて着々と戦列を整えて行きます。
そしてウルフヒルから部隊を浸透させて行きます。これは危ないんですよねぇー。包囲されるから。
でも、こちらもコマンドの関係で動けるか判りませんし、この行動が北軍に優位となる可能性もありますから。
まあ、ここまでで昼くらいまで掛かっていて、朝ワンカップに昼紙パックを空けていました。マナーの悪さでは類を見ないyagiですが何か?
じゃない。南軍はこの北軍の包囲⇒捕虜を狙っていたのです。実を言いますと。
ここで右に並んでいるユニットを説明しておきます。
これは増援の皆さんです。これまでの写真を見返してください。いっぱい並んでいたでしょう。何せ、遭遇戦の結末で大会戦へとなりましたから、こう言った後から続々と現れる部隊がいるんです。この時期の通信手段がない状態では、こんなモンでしょう。



5ターン、6ターンと南軍に攻勢が続きました。ようやくリー所軍の指令が行き届いたんですね。
ここを見逃さずに、ウルフヒルで突出した北軍を包囲から、攻撃を行い捕虜にしています。こんなに成功するとは思いませんでした。
写真では、ウルフヒル周辺で北軍がなくなっていますけど、後退したとしか見えないかも知れませんね。この攻勢は大成功を納めました。
戦闘結果表(CRT)では、どこまでも戦力差が出来たとしても、確率的に15%は失敗するのです。それで移動で包囲に成功しても、攻撃するユニット一つでも潰走か壊滅でもしたら、包囲は成り立たなくなってしまいます。私は巧妙に攻撃する歩兵に、スタックしても意味はない砲兵を送りましたが、そんな努力が必要のないくらいに攻撃は成功してしまいました。普段の行いを鑑みると、神様は余所見をしていたとしか思えません。でもまあ、たまにはいいでしょう。
それから、同時に行ったセメタリーヒルへの攻撃は失敗しています。戦力差は共同攻撃や砲兵支援が上手く行ったのに、サイの目に嫌われました。あらら、北軍はセメタリーヒルを半分放棄しているので、「セメタリーヒルへの」でなく「セメタリーヒルでの」が正確でしたね。まあ、大差はありませんが。
そうそう、Aの岡に南軍がいる意味を教えておきましょう。これはBから北軍の部隊が現れるのです。その監視に置いています。
それで北軍のコマンドが守勢のため、やって来た部隊が隠匿カウンターを解除できないので、見えない位置で待機しています。



リー将軍の神通力もここまで。コマンドが守勢を続け、身動きができません。
何より、北軍の主力が到着し、数的に負けている南軍は前進を行えません。特に、左翼が危険でした。
ここの南軍は騎兵の1ユニットだけで戦列を維持していました。北軍はこの騎兵へ波状攻撃を仕掛ければ、砲兵がスタックしていて支援を行っていたとしても、いつかは崩れたハズです。そうなるとスタックしていた砲兵も喰われることは十分に予想できました。
OMEGA7さんが攻勢に出ない理由の一番は、コマンドが冴えなかったことが大きかったのです。守勢と限定が続きましたから。
それに、また突出して捕虜になるのも、ゴメンだったのでしょう。
さて、南軍ですが残された予備を左翼へと走らせています。実は、Aは1個師団程度でしたが、Bは1個旅団しかいません。それにコマンドが守勢なら、隠宅状態を解除できません。下手をすると敵の前面へと向かえない可能性があるのです。
そこで前進した戦列を下げて、3へクス以上離れた地点にユニットを離脱させました(C)。下げると言っても、敵ユニットに近ければ1へクスづつしか動けませんが、一旦3へクス離れてしまえれば、その制約はなくなります。この2ユニットで緊急事態には対処するつもりでした。
ところがゲームは予想通りには行きません。



南軍がジリジリと後退を続けていたところ、コマンドが恐慌を来たします。すると、前衛のユニットが後退をせず、勝手に前進して攻撃を行ってしまいます。これはコマンドコントロールで説明しましたが「恐慌」になると、勝手にユニットを相手に動かされて、攻撃も宣言させられてしまうのです。お陰で、単独で釣り出されて、無謀な攻撃を行わされ混乱までしてしまいます。潰走や壊滅なら問題は少なかったんですが、思い通りには行かないものです。
北軍は釣り出された(正確には、釣り出した)南軍のユニットを包囲攻撃をします。以前に、こちらがやったことをやり返されているんですね。ところがところが。戦闘結果が北軍の思い通りにはなってくれません。OMEGA7さんがサイコロを振る度に「4」が出てしまいます。先頭結果表では「4」が出ると、どの戦力差でも攻撃は失敗するのです。その結果、包囲したユニットが壊滅したり潰走したりで、いなくなってしまいました。そして残った部隊は混乱していて、戦力的に落ち込んでいます。今度は攻撃に出た北軍が、大変危険な状態になってしまいました(A)。



この突出した北軍は南軍の逆包囲に会い、多くが捕虜になってしまいました。何だか、不思議なくらいサイの目に恵まれていました。だって、先に説明したようにいくら戦力差を付けたとしても、それなりに失敗はするモノなんです。こちらも、「まあ捕虜にはできんでも、一つ二つ壊滅なり潰走なりすればいいや」のノリでした。潰走では司令部さえ盤上にあれば、次のターンに復活は可能です。でも、そこから前線まで到着するのに、しばらくは掛かります。ユニット数で負けている南軍としては、こうやって少しでも北軍を減らす努力が必要なんです。
この包囲戦が夕方に行われたため、すぐに日が暮れて両軍の動きはなくなります。前日では増援が現れたため、それらが後方を急行していました。しかし、そう言った部隊もいなくなり、正に「夜は寝るべぇ」状態です。
さて、この時点で南軍は勝利を達成していました。
勝利条件は南軍が北軍より10VPの差を付けていること。30VPなら決定的勝利なんですが、これはほぼ不可能と言っていいでしょう。
二日目が終わった時点で南軍は20VP以上を稼いでおり、北軍にはVPを与えていませんでした。
VPを獲得するには、相手の1ユニットを全滅させることで1VP、それが捕虜なら3VP。南軍の司令部が盤外への突破でAへは20VP、Bへは10VP、Cへが5VPです。
南軍の目的は北軍に打撃を与えるか、さらに進軍して首都のワシントンへ脅威を与えることが目的でした。それに合わせた勝利条件の設定をしているのです。
正直、「北軍が逆転するのは難しいなぁー」と思っていました。しかし、南軍の左翼に戦列の乱れがあり、そこを突かれると崩される危険が残っていました。ゲームは続行し、三日目の7月3日へと日付が変わりました。



7月3日、ゲティスバーグ会戦の三日目が始まりました。
史実では、攻撃の決め手のない南軍が、無謀なピケット突撃を行うまで追い込まれています。
両軍ともコマンドが不調で身動きができません。南軍は無理に攻撃を行う必要はなく、危険な左翼の撤収を行いました。
2~3ターンの時間は掛かりましたが、ようやく戦列を整えられ、北軍に突かれる恐れはなくなりました。
北軍はコマンドが守勢と恐慌が続きました。散発的に限定が2度ほどありましたが、これでは何も出来ません。
この一日を南軍がジリジリ下がれば、北軍がそれを傍観しているような状況でした。せいぜい、暇な砲兵がドカンドカンと撃ち合っていたくらいですね。何とも、冴えないゲティスバーグ会戦の三日目でした。
余談ですが、インディアンの討伐で有名なカスター将軍が、この三日目に到着しています。
戦力が他の騎兵より高く、アメリカの小説では人気があると読んだこともあるので、てっきり優遇されているものかと思っていました。個人的には、虐殺と無理な行軍による部隊の壊滅を招いた、ろくでも無い指揮官との印象しかなかったので、母国の評価は違うのかな、と。
しかし、CMJ本誌の戦闘序列を確認すると、カスターの率いる騎兵旅団だけ兵員が多かったのでした。
この時点でゲームを終了しました。
ゲーム的には四日目もあり、その日に雨が降るまで続くのでした。しかし、南軍の弱点が見つからない以上、北軍が逆転する可能性は限りなく低いのです。何せ、四日目の3ターン以降に、50%の確率で雨が降り、その時点でゲームは終わりになりますから。この四日目は、正直「ゲティスバーグ会戦は降雨によって終了した」という史実の気分を味わうためのモノでしかないと思っています。まあ、そう言った気分がウォーゲームでは大切ですが。


さて、全滅ボックスには北軍のユニットしかありませんね。手前が南軍用なのですが、こちらに北軍ユニットが見えるのは、捕虜になったモノです。本来なら、ここには南軍ユニットが置かれるのですが、損害は出ていないのです。
右奥の壊滅ボックスには北軍ユニットが溜まっています。これは復活させるには二個一なので、一個は全滅ボックス送りとなるため、相手にVPを与えない事を避けているのです。
南軍は「これで勝つしかない」と予想した通りの勝利を得ています。ちょっと出来すぎでしたが。
まず、先に説明したように両軍ともVPを獲得します。
しかし、司令部を盤端から突破させるのは、現実問題として不可能です。何せ、大量の北軍を掻き分けて突破する必要があるからです。せいぜい、今回の二日目で北軍が崩れた瞬間に、Cへ向かって突進すれば突破は出来たかも知れません。でも、そんな事をしてしまうと壊滅や潰走したユニットを復活させることが出来なくなります。突進している際に、北軍の砲撃を受けるとそれだけでVPを失います。リスクが高い割に、得るモノは少ないのです。
正面からの殴り合いでは、とてもVPで凌駕することは不可能です。
ユニットに戦力差があり、コマンドで南軍が優遇されていたとしても、戦闘結果が確実に勝てるように出来ていないため、私の感覚では南軍がいくら上手く攻めたとしても1:1.2~1.5の損害比率しか与えられないのです。
そして北軍に大量な砲兵があるため、ちょっと北軍が布陣を構えると、その損害比は低くなる、もしくは逆転する可能性もありました。
ですから、南軍が勝利のためにVPを稼ぐには、捕虜を取っていくしかないと確信していました。しかも、一日目では南軍自身の兵力が足りないの不可能。三日目では北軍の兵力が多すぎてこれも無理になる。その結果として導き出されるのは、両軍とも機動して戦列が不確定な二日目に勝負を賭けるしかないのです。
今回のように、北軍の戦列へ上手い具合に割って入れれば良いですが、それがダメなら無理矢理に切り込んで行くつもりでした。そうやって、北軍の一部を分離して捕虜にするんだろうな、と予想していました。
実際、OMEGA7さんは砲兵を支援でなく、砲撃させてしまい、そこを南軍に攻撃をされてしまいました。
それで損害比は1:4~5と高くなったのですが、北軍は壊滅したユニットを復活させなくても、戦列を維持できましたので、やはり普通に攻撃するだけでは、南軍の勝利は大変難しいですね。
でも、このシステムは大変不確実性が多く楽しめました。エポックの関が原ほどには、敷居は高くありませんし。是非、このシステムで戦国時代のゲームを作ってもらいたいのもです。川中島なんかお似合いかと。
そうそう、このゲームの欠点も挙げておきましょう。
戦闘結果が南北戦争らしくないんですね。この戦争では部隊がボンボン飛んで行くイメージがありますが、このゲームでは壊滅しても二個一で復活し、潰走したら何の罰則(戦力は弱体するものの)なく復活してしまうんです。もうちょっとブラッディの方が雰囲気は出ていますね。



さてさて、対戦を終えてしばらくマッタリとしていました。
それで同じゲームを対戦していたへぼへぼ6+1さんとかみさんも、区切りがついたんで一緒に引き上げることとなりました。
まあ、よくある話で途中にメシしようとなりーの、ビールは外せないーの、となり。3人でジョッキを傾けたんですわ。
そこで出た話題が「SPIのTHE NEXT WARは傑作」と。何で、こんな流れになったかは、これっぽっちも覚えていません。それでもかみさんの対戦した記憶では、 「THE NEXT WAR」は傑作の部類に入るというのです。私も大昔にやって面白かった記憶はありますが、現時点でそんなことを言える人間を初めて見ました。そして別れ際にかみさんの「来月は三ヶ月続けてキューバで戦いますか? それともTHE NEXT WAR行きますか?」とのセリフに大揺れしているyagiでした。
そんなこと言ったら、ウチの双子のTHE NEXT WARが黙ってないですぜ。

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2009-04-07 22:10

『ミドルアースで大祖国戦争』その3

『10ターン終了時(1942年11/12月)』

ドイツ軍は戦線の整理を行い部隊を捻出し、A軍集団の救出作戦を決行。血みどろの撤退作戦の後に、包囲に陥っていた装甲軍団の脱出に成功させる!敵ながら天晴れであります!!
ソ連軍はドイツ軍が救出作戦に兵力を取られている隙を突き、兵力の薄くなった地点で攻勢。
クルスク~ハリコフ、それにヴェルキエ・ルキを目指し、赤いスチームローラーが押し寄せている。

 
 

『11ターン終了時(1943年1/2月)』 3591


ドイツ軍は壮絶な消耗戦の結果、この時点で歩兵が壊滅状態になる。残された部隊を全面的に後退させる。
ソ連軍は補充が有り余っており、それから生み出されるスチームローラーは凶悪だ。
ブリンヤンスク周囲には、ドイツ軍の戦線すらなくなってしまう。


 

『12ターン終了時(1943年3/4月)』 


 

ドイツ軍は、一部の足止め部隊を残し、一気に戦線を後退させる。これにより、泥濘の悪天候により
も手伝って、ソ連軍との距離が取れたため、一呼吸を置くことができた。
次からはドニエプル要塞地帯での、激戦になるのだ。


 

 

『13ターン終了時(1943年5/6月)』 

ドイツ軍はソ連軍の先遣隊に反撃を決行。これを壊滅へと追い込み、クルスク前面まで到達する。
ソ連軍は河川に沿ったドイツ軍の戦線に悪戦苦闘。次々に各所で撃退させる。

 

 『14ターン終了時(1943年7/8月)』 

前ターンに大損害を受けたソ連軍は、このままドイツ軍の業火で焼かれるかと危惧していた。
ところが、砲兵とシュトゥルモビクの集中投入により、ドニエプル要塞を突破。北部では依然としてリガのドイツ軍が健闘中と言えど、これにより、戦線の破綻したドイツ軍に打つ手はなくなったと言っていい。

 

『15ターン終了時(1943年9/10月)』

ふむ。どこかで写真を撮るターンを忘れていたらしい。記憶では、この時点は16ターンだったように思う。
ドイツ軍の戦線は完全に破綻してしまった。ミンスクは陥落、キエフは無血占領。ルーマニア前面でも、戦線は完全に崩壊してしまい、オデッサは孤立寸前だ。
ここに到って、1943年末でのサドンデス条件をドイツ軍は満たせないのは確実になった。
今回は勝たせてもらったのだが、SAMさんの根性には恐れ入った。
どんなに苦しくなっても、決して弱音を吐かずにベストを尽くす姿は、これぞ漢だった。
また機会があれば対戦をお願いします。
何度やっても、独ソ戦キャーペーンをテーマにしているゲームの中で、最も完成度の高いゲームであると確信できます。CMJのライセンスした決断に喝采を贈りたい!

 


 

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2009-04-07 22:03

『ミドルアースで大祖国戦争』その2

『5ターン終了時(1942年1/2月)』 

天候は降雪。
ドイツ軍はこれ以上の損害を抑えるため撤収を行った。ソ連軍も続くターンでの天候が回復することを考え、深追いは止めておいた。ドイツ軍の放棄したスタリノの占領のみが戦果になる。全戦線的に2線を引いていた。
まあ小康状態だ。


『6ターン終了時(1942年3/4月)』 

天候は完全に回復しないものの降雪はなくなった。
ドイツ軍は「オレのターン!」の如く攻勢に転じる。矢印は実際に攻撃を行った地点を示している。
戦闘の焦点はスタリノとモスクワ前面だ。第3次スタリノ戦で、ドイツ軍が再占領。市街は廃墟と化している。モスクワ前面では北方の部隊も持ち込んで攻勢。北方はレニングラード周辺のソ連軍が、あまりにも「カッチカチやでぇ」なので諦めたのだ。戦力が集中した分、モスクワへと急接近する。
ソ連軍は耐えるのみ。兵員の溶鉱炉へ、どちらが多く注ぎ込んだかで決まる勝負なのだ。


『7ターン終了時(1942年5/6月)』 

何でピンボケが続くかなぁー。
天候が安定したため、ドイツ軍の猛攻は続く。スタリノを陥落させたA軍集団は、ロストフへも強襲。占領に成功する。B軍集団は第3次ハリコフ戦で、ほぼ市街を手中に入れる。中央軍集団はモスクワへ接近。東部戦線の溶鉱炉は沸騰している。
ソ連軍はロストフより先への前進を阻止するため、ドネツ河に沿って精鋭部隊を並べた。
このゲームシステムで、「並べる」という戦術が有効か少々悩んだ。並んだ中央を突破し。そこから抉じ開けることができるのだ。ソ連軍は、ドネツ、ハリコフ、そしてモスクワの各戦線を、全て守ることはできない。ここは油田のある南方への進出を阻止すべく、兵力を配した。ハリコフを突破されても、後方のドン河で止められる。モスクワを占領してもそれまでだ。それらを天秤にかけたのだ。


『8ターン終了時(1942年7/8月)』 

ドイツ軍はA軍集団とB軍集団の装甲軍団を集結させ、ハリコフ付近から前進に成功。巨大な突破口を、ソ連軍の戦線に開けるのに成功する。
ソ連軍はドイツ軍の先遣隊へ反撃を敢行。撃退に成功する。しかし、反撃に兵力を取られ、ハリコフ周辺の戦線が弱体になったため、ロストフ付近から転出させた。ソ連軍もギリギリなのだ。
モスクワ周辺はソ連軍の増援が間に合ったのと、ドイツ軍が空軍をハリコフ周囲へと投入したため安定した。


『9ターン終了時(1942年9/10月)』 

ドイツ軍は、ソ連軍がロストフ周辺から兵力を引き抜いたのを見て、A軍集団で攻撃を行わせる。すると突破に成功し、ついにドネツ河を越える。B軍集団は、その攻勢の援護に回り周囲のソ連軍を叩きまわる。
ソ連軍は、この危急な事態に今回も反撃で対応。ロストフを防衛していたドイツ歩兵を壊滅!させ、一気にロストフの奪還に成功する。これにより、A軍集団の主力である装甲軍団が包囲へと陥る!
史実のスターリングラード包囲戦か!!
壮絶な殴り合いは、気を抜ける隙もない。
 

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