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2009-07-14 18:21

『RING OF FIRE』はルールだけ

どもども、「わっか:RING OF FIRE」のリクエストがありましてね。
私はこのゲームに対してドラバルのように、詳細リプレイを書くまでは、習熟度が高くないんです。
そこでルールの要点を絞ってアップします。

まずはターンの手順から。
Ⅰ.ソ連軍ターン
A.補充フェイズ
B.通常移動フェイズ
C.戦闘フェイズ
 1.戦車戦フェイズ
 2.航空攻撃フェイズ
 3.地上戦フェイズ
D.予備移動フェイズ
E.予備戦闘フェイズ
 1.戦車戦フェイズ
 2.航空攻撃フェイズ
 3.地上戦フェイズ
Ⅱ.ドイツ軍ターン
A.補充フェイズ
B.通常移動フェイズ
C.戦闘フェイズ
 1.戦車戦フェイズ
 2.航空攻撃フェイズ
 3.地上戦フェイズ
D.予備移動フェイズ
E.予備戦闘フェイズ
 1.戦車戦フェイズ
 2.航空攻撃フェイズ
 3.地上戦フェイズ
これを見ると面倒臭いように思えますが、「移動⇒戦闘(戦車と普通)」を自軍のターンに通常と予備で二回繰り返すと理解して問題ありません。
特徴的なのは「ZOCリンク(ボンド)」「戦車戦」「予備移動と戦闘」「航空妨害と戦闘」になるでしょうか。
これらは、実際のプレイを通して説明して行きましょう。

写真はゲームの準備が終わったところ。

私の持っている『RING OF FIRE』は、大元のMOMENTS IN HISTORY版なんです。だから、ユニットにセットアプコードなどなく、ルールブックの「ドイツ軍は53個の歩兵部隊」と「ソ連軍は108個の歩兵部隊」との数を頼りに最初の部隊を選び出します。ドイツ軍はともかく、ソ連軍は戦闘に参加する部隊が限定されるため、1個や2個なくなっていても、大勢に影響はないと思われます。

さて、続いてセットアップです。
セットアップの順番が決まっていて、ソ連軍の歩兵部隊⇒ドイツ軍全部⇒ソ連軍の車両部隊となっています。
そして両陣営とも「要塞線とその外壁をユニットかZOCリンクを形成すること」「配置の際に予備の指定ができる」。さらに1ターンは「ソ連軍の車両部隊は予備でなければ移動・戦闘できない」「ドイツ軍の予備は救援できない」ともあります。
これらを読み解いてみましょう。
「要塞線とその外壁をユニットかZOCリンクを形成すること」は、良くあることで、一線に部隊を配置しろ。
「配置の際に予備の指定ができる」は、まあ有り勝ちですね。
「ドイツ軍の予備は救援できない」は、ソ連軍は付近のドイツ軍予備を気にせず攻撃を行える。この制限があるため、ドイツ軍は予備の指定をしてもあまり意味がありません。
「ソ連軍の車両部隊は予備でなければ移動・戦闘できない」は、ソ連軍は車両部隊を予備で攻撃できるように、組み立てろ。
以上になりますね。
では、ソ連軍の歩兵部隊から配置を考えてみましょう。
ソ連軍の歩兵部隊は移動ができるため、それほど神経質になることはありません。まずは戦線を埋めるために並べて行き、余った部隊を攻勢の正面へと集中させました。この配置の後に、車両部隊の配置があるため、攻撃経路となる道路は空けておきました。
次のドイツ軍はかなりのテクニックが必要になります。
以下がセットアップの全体図になります。


では、一部を切り取って解説してみましょう。
この写真は戦線の最も西部になります。

ユニット単独にはZOCはありません(ルールの表現は違いますが、そう考えて問題ありません)。しかし、ユニットとユニットの間に「ZOCリンク(青い点線)」が出来ます。
それがへクス(A)であると、敵ユニットはそのへクスへ進入できません。
へクスサイド(B)であれば、敵ユニットはそのへクスサイドを越えることはできません。
この「ZOCリンク」という考え方は、傑作と呼び声の高いGMT/CMJ『Ukraina'43』でも採用されているので、この際に覚えてください。
では、この戦区でドイツ軍が狙った防備計画を述べて行きます。
基本的にどのウォーゲームでも、防御側は戦線を引き伸ばされることを嫌がります。このゲームでも、ソ連軍に西へ西へと前進されると、戦線が伸ばされ、どこかが弱体になります。その弱い地点を攻撃され、突き崩されることにより、戦線全体が崩壊へと転げ落ちて行くことになります。
そこでソ連軍の西進を阻むように強化をしました。
この戦区でドイツ軍の助けとなっているのが、平地が少ないことです。一線を抜かれたとしても、左右に森林が迫っていることにより、攻勢正面が狭く済みます。
そして森林を通過するべき道路も、一本しかありません(赤矢印)。この道路を封鎖すれば、ソ連軍の戦車が縦横無尽に走り回ることを防げます。

基本的な戦線の構築方法は、一線目は4戦力。強化したい地点は6戦力。そして二線目の要塞でない地点は2戦力にしています。最初、一線目を2戦力にすべきかと思いましたが、Barrageを使わなくても戦線を突破できるため、それは避けました。4戦力のユニットを要塞に篭らせれば、ソ連軍は確実に突破のためBarrageを使う必要があります。そう、Barrageを序盤に使わせてしまう考えです。

西方への抑えは最強の6戦力ユニットを配置しています。ソ連軍がこのユニットを攻撃したとして、攻撃正面が1ヶ所なので、額面戦力は6か7。オッズは1:1から始まります。そこへBarrage(砲撃:3シフト)と航空支援×2個(2シフト)、ドイツ軍の防御支援(選択ルールですが使われる場合は多い)を投入したとして、森林(要塞はBarrageで無効化)の地形効果で最終的に3:1となります。ソ連軍が総攻撃を宣言すれば、お互いの損害が倍になり、戦闘結果は最低でもA2/D2です。このゲームでは退却で損害を吸収できないため、このドイツ軍は確実に除去となります。
で、突破して効果があると言えば、その先は森林となっているため、前進は捗りません。
さらに道路は2戦力(D)のユニットが閉鎖しているので、こちらも前進を阻止されます。
では思いついたのですが、後方へ配置している4戦力のユニットをスタックさせること想定しましょう。
戦力は10となりますが、Eの地点を突破し、下のCへの攻撃正面を2へクスと抉じ開けます。そこへ戦車スタックを二つ予備攻撃で突っ込むと、40戦力まで投入できます(30戦力でもOK)。そこでBarrageを打ち込んで最高オッズの5:1まで持って行きます。総攻撃を宣言すると、最大で6、最低で2ステップの損害を見込めるので、ドイツ軍のスタックは大損害を受けることとなります。
やはり、ソ連軍の手にBarrageがある以上、スタックは危険です。

続いて戦線の中央部です。

ドイツ軍としては、包囲されての壊滅は避けたい事態です。戦力が半減するだけでなく、再建不可能となってしまうのです。
ところが①のユニットは、どんなに考えても包囲は避けられません。そこで二線はかなり下げて、ソ連軍の予備が前進しても、攻撃ができない地点②に戦線を構築しています。
逆に、その左では一線目の直後に二線目を置いて、綿密なZOCリンクを構築して、包囲を防いでいます。
ただし、一線目は完全に諦めて二線目を直後には作らない、という考え方もあります。包囲され再建不可能なユニットは増えますが、二線目の3個は無傷でいられるのです。
どちらが良いかは、現状の練度では判断できません。

最後に東部です。

ここも密接なZOCリンクに覆われています。
それでもBarrageがあれば、ソ連軍は前進が可能です。

さて、全体図の右にも戦線が広がっています。

しかし、現状では戦闘の焦点にならないため、触れないでいます。奇策として、こちらから突破する方法もありますが、1ターンの特別ルールで車両部隊が移動できないため、無意味に近いと判断しています。
続いて通常移動と戦闘になります。この時点では戦車戦は発生しないのと、ソ連軍が航空攻撃を行わなかったので、地上戦闘の解決になります。


では西部での攻撃。

額面13:4≒3:1がBarrageで3シフトするため6:1まで上がります。ここまでオッズが高くなっていると、防御支援に投入する意味がないため、ドイツ軍は静観するだけでした。ソ連軍は総攻撃を宣言し、損害を倍にします。何故なら、5:1でもD1の結果があり、下手をするとドイツ軍のユニットが生き残り突破に失敗するからです。
写真を見て貰うと判るように、攻撃宣言マーカーとオッズのために5のマーカーを置いています。以下、同じ意味を持っています。
さいの目は5で、D3は倍のD6となり、ドイツ軍のユニットは文字通りに吹っ飛んでしまいました。ソ連軍は総攻撃のため1ステップロスしました。
ソ連軍は予備の移動と戦闘があるため、戦闘後前進は行いませんでした。

戦線の中央の攻撃です。

ここではBarrageを使っていません。何故なら、攻撃正面が3ヶ所あるため、額面戦力で20まで達するからです。Barrageを使わない代わりに、ソ連軍は航空支援を二つ投入しました。攻撃は2ヶ所ですが、両方とも20:4≒5:1で要塞と森林で3:1になり、空軍の攻撃支援で5:1まで上がりました。しかし、ドイツ軍は5:1を4:1にする意味は大きいと判断。両方の戦闘に防御支援を行いました。これで4:1です。
ソ連軍は総攻撃を両方で宣言し、Aではさいの目が3でD1が総攻撃と要塞の効果によりA1/D1となりました。計算としてはこうなります。まず、D1の結果が総攻撃のため倍になりD2、それに要塞の「ソ連軍の損害+1とドイツ軍の損害-1」によりA1/D1になると。結構、慣れないと判り難いところかも。ドイツ軍はステップロスして突破を許しませんでした。
Bではさいの目が4でA1/D2が総攻撃と要塞の効果によりA3/D3となりました。ドイツ軍は壊滅し、ソ連軍も3ステップロスと大損害を被りました。ソ連軍は予備部隊の前進で妨げにならないため、戦闘後前進を行いました。

先ほどの東側の攻撃です。

攻撃はAとBの2ヶ所です。Aは額面12:4≒3:1がBarrage・地形効果で5:1です。ドイツ軍はここに防御支援する意味は無いので静観です。ソ連軍は総攻撃を宣言し、さいの目は4でD6。一撃で壊滅です。Barrageがあればこんなものです。ソ連軍は戦闘後前進を行いました。
Bは額面戦力が12:4≒3:1が、要塞と空軍の攻撃支援を二つ、ドイツ軍は防御支援をする意義が大きいので投入。最終的に3:1となりました。ソ連軍は総攻撃を宣言し、さいの目は3で結果はD1。これが総攻撃と要塞の効果でA1/D1となりました。
戦線東部の攻撃です。
攻撃はAとBの2ヶ所です。Aは額面12:4≒3:1がBarrage・地形効果で5:1です。ソ連軍は総攻撃を宣言し、さいの目は2でD4。ドイツ軍のユニットは壊滅で、ソ連軍は1ステップロスしました。
Bは額面9:4≒2:1でBarrageと地形効果により4:1となります。ソ連軍は総攻撃を宣言。さいの目は4でA1/D2がA2/D4となりました。ソ連軍は大出血したものの、ドイツ軍の壊滅に成功。予備の行動を考え戦闘後前進は行いません。

こちらが攻撃を終えた全体図となります。

ソ連軍の攻撃はこんなものでしょうか。
ドイツ軍のZOCリンクを完全ではありませんが、崩すことに成功しています。

では、予備の移動と戦闘です。

上が予備の移動を終えて、攻撃を宣言したところです。攻撃宣言マーカーとオッズを、先ほどのように置いています。下がその攻撃を終えたところです。

うん、ソ連軍もドイツ軍も配置を間違えていますね。
特に、ドイツ軍の失敗は目を覆うくらいです。こちらがドイツ軍の受けた損害になります。

私は補充を考えて、OSSで除去されるユニットを減らそうと配置をしました。
しかし、ドイツ軍の補充は一つのターンに付き、歩兵が2、機械化が1です。ですから、ソ連軍のBarrageが充実している1ターンに、ドイツ軍が受けた損害は補充し切れないのです。
ここは「ソ連軍のBarrageを使わせる」と「損害を減らす」を重点に置いて、配置をやり直してみましょう。
ソ連軍は、歩兵の配置に手緩いところがありました。
ここも考慮に入れて、やり直してみます。

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