GJ『マンシュタイン最後の戦い』千葉会での私と提督さんの対戦です。
私がですね。
YSGAへお邪魔して対戦した際に、ソ連軍で作戦を思い付きまして。それがどんな具合だか、試すために対戦を申し込んだのでした。
そこで陣営は私がソ連軍、提督さんがドイツ軍を担当。
以降、チットが引かれた順番に、その時々の状況をソ連軍の視点から記して行く。
『1ターン』①ヴォロネジ方面軍:1ターンの特別ルールにより、ソ連軍は1つの司令部で攻撃だけを行える。
当然、ヴォロネジ方面軍を選択。他の方面軍は攻撃態勢にないのだ。この攻撃は殆ど成功。ドイツ軍の戦線に食い込む事ができた。
②南方方面軍:2ヶ所で攻撃を行うものの、1ヶ所でしか成功せず。コンボが決まらず、ドイツ軍を後退させただけだった。姉妹ゲームの『激マン』から戦闘結果表が変わっておらず、後退型のため低オッズで攻撃しても、損害を与えられないのである。高オッズにはかなりの手間がかかり、行き成り行えない。
③補給判定:一般的なゲームでは、ターンの最初や最後に行う補給判定であるが、このゲームでは補給判定のチットを引かれた時点で確認する。ゲーム的なギミックが過ぎてあまり意味があるとは思えない。今回は久しぶりぶりなので補給切れユニットを出してしまったが、作戦級ゲームに目端がきくと簡単に避けられてしまうのだ。実際、これ以降は補給が問題となるユニットは出なかった。
さて、この時点で補給判定が来るとは予想外だった。そのためドイツ軍の戦線に侵入したソ連軍ユニットは、ほとんど補給切れとなる。説明しておくと、補給切れになっても攻撃力がー2されるだけ。移動と防御力は変わらない。補給切れの状態が2回続き、孤立になると攻撃力だけでなく、防御力と移動力もー2されるため、一気に弱体化する。
④ステップ方面軍:司令部を置き換える。私はステップ方面軍の初手は、この置き換えての前線への接近だと思っている。ステップ方面軍の配置の地点が悪く、活性化しても有効な攻撃を行える部隊はないのである。司令部の置き換えにより、VPがー2されるが、それを補って余りある。
⑤南西方面軍:イジュムの屈曲部にて2ヶ所で攻撃に出るが、悉く失敗。上手く行けば渡河に成功し、ドイツ軍へ損害を与えられたのだったが。
⑥ステップ方面軍:司令部が前線に近づいたため、多くの部隊を活性化させられ、本格的な攻勢を行える。ステップ方面軍が移動で前進しただけでは、ここまで大規模な攻撃にはならない。『激マン』でもそうであったが、1ターンのドイツ軍は奇襲の効果により、チットが少なく、さらに多くの利点を失っている。その利点については、追々説明して行くが、1ターンのドイツ軍は身動きができず、この対戦でもそこを突かれて多くの損害を出す事となった。今回の攻撃で漸くドイツ軍に壊滅する部隊が現れた。逆に言えば、ここまでソ連軍は5回の活性化でも戦果を得られていない。
⑦第6軍:ここで漸くドイツ軍の活性化である。第6軍にて南部で戦線を下げる。
⑧第4装甲軍:ドイツ軍の活性化が続く。北部で戦線を下げ、一部反撃を行う。ヴォロネジ方面軍の突出した戦車軍団を教育したのである。この攻撃により、突出していたソ連軍の戦車軍団は半壊状態となる。
⑨第1装甲軍:南部で連続活性化し、大胆に戦線を下げた。そのためソ連軍としては、離されてしまったため、追い付くのが大変だ。そして装甲師団の多くをソ連軍の主攻勢が予想される北部へと送っている。
⑩ヴォロネジ方面軍:北部で3回目の活性化である。ドイツ軍の中でも、逃げ足の遅い歩兵師団を喰っていった。記録して無かったのであるが、マップ左手に見える壊滅師団数を見ると、この攻撃で2個を喰えた模様だ。
1ターン終了時点。
1ターンの総評であるが、ソ連軍のラッシュが掛かっている・・・。まあ、掛かりかけと言えようか。ソ連軍としては、最後のヴォロネジ方面軍の活性化が、ドイツ軍の第4装甲軍よりも早かった場合に、ラッシュが掛かったと言えたのであった。それでも全く戦果が無かった訳でないので贅沢は言えない。
さて、ここで『マンシュタイン最後の戦い』に於けるチット選択に付いて説明しよう。
チット方式に有りがちなのだが、両軍ともカップへ入れてある司令部名の書かれたチットを引き、その司令部が活性化。すると、その指揮範囲内にあるユニットが移動と戦闘を行う。別系統のチット方式では、所属する司令部以外ではユニットが移動と戦闘を行えないゲームもあるのだが、この『激マン』系統では所属は関係なく、司令部の指揮範囲だけが問題となる。そこで定石であるのだが、突破を目論む地点に司令部を集中し、活性化を重ねる事で戦線を突き破るのが有効になる。
さらに『マンシュタイン最後の戦い』では、ソ連軍は北からヴォロネジ方面軍、ステップ方面軍、南西方面軍、南方方面軍と4つある方面軍チットに、選んだ司令部や増援を2つ追加する事で、戦略の方向性や戦場の流動性を現出させている。
『激マン』と比べると、『マンシュタイン最後の戦い』は、ソ連軍の司令部は個数が減ったものの、指揮範囲が4ヘクスからドイツ軍と同じ6ヘクスと広がっている。そして『激マン』で特徴的だった司令部を一斉に活性化できるSTAVKAが無くなっており、司令部自体にも戦力が持たされている。『激マン』の司令部はマーカーのような物であり、そのルール的にもゲーム的にも扱いに苦慮していた。
こう書かれても分からない方が多かろう。これらは追々説明する事としよう。尚、1ターンのソ連軍はヴォロネジ方面軍とステップ方面軍を選択して追加してあった。
『2ターン』①マンシュタイン:スタリノの死守命令を解除する。このマンシュタイン・チットも『マンシュタイン最後の戦い』の特徴になる。ドイツ軍はマンシュタインのチットが引かれると、ヒトラーとの交渉で死守命令の解除や、増援の受け取りが行える。ちなみに、死守命令が解除されていない都市をソ連軍が占領すれば、その時点でソ連軍の勝利としてゲームは終わる。ただし、死守命令が有効である場合、退却の結果をステップロスで補えるため、長期間の抵抗が行える。そのため解除するタイミングに戦略眼を問われる。
②ヴォロネジ方面軍⇒割り込み第4装甲軍:ヴォロネジ方面軍が引かれたため、危機を覚えたドイツ軍は割り込みを宣言。これは『マンシュタイン最後の戦い』で導入されたシステムで、ドイツ軍は司令部チットをカップへ入れずに手元へ置き、適時に割り込みを宣言して、その司令部の活性化を行えるのである。これにより危機的状況を防げるようになっている。さて、第4装甲軍の活性化により、危険なハリコフ東部にてソ連軍に包囲寸前だったドイツ軍の諸部隊が虎口を抜け出る。
③ヴォロネジ方面軍:ソ連軍の戦線後方へ取り残される形となっているベルゴロドへ攻撃する、が失敗。他のドイツ軍はスタックしているため、抵抗力が強く攻撃は断念し、接敵のみとする。ドイツ軍の戦線へ浸透してからの攻撃を狙う。それを行わなければ戦果を見込めない。しかしドイツ軍が戦線を後退させたため、追い付くので精一杯。
④ヴォロネジ方面軍:ベルゴロドへ第二次攻撃を行い、占領に成功する。やれやれ。ソ連軍はドイツ軍ユニットに追い付き接敵。ここでも説明しておこう。このゲームでは、敵ZOCへの進入に追加移動力が+2必要。そのため、移動力が4のソ連軍歩兵部隊では、一旦距離を保たれると、1回目の活性化で接近、2回目の活性化で漸く接敵が可能となる。さらに敵ZOCから敵ZOCへの進入には+4必要で、ソ連軍の主力である歩兵部隊では行えない。ここで6移動力を持つ戦車軍団(含む機械化軍団)を先行させ、浸透を行うのがポイントだ。尚、ドイツ軍の歩兵師団は5、装甲師団は10と高い対応能力を備えている。
⑤第8軍:ドイツ軍はハリコフ東部に取り残されていた部隊を後退させる。
⑥第1装甲軍:戦線南部のドネツ盆地から後退する。その際に、鈍足でVPの対象にならないルーマニア軍ユニットを殿として残す。
⑦南西方面軍:ドイツ軍が戦線を後退させたため、追い上げるのが精一杯。追いつきはしないが・・・。
⑧南方方面軍:上記と同じように、ドイツ軍を追いかける。ここで南部の司令部である南方方面軍と南西方面軍をスタリノ北部での合流を目指す。それでも戦線の最南端も、部隊を配備してあり、これはドイツ軍に後方を荒らされないためである。そして、これらの部隊も南方方面軍の指揮範囲から外れないようするため、完全なる集中はできない。
⑨補給判定:補給判定であるが、この時点で両軍に補給が切れているものはなかった。そのため前ターンに補給切れとなったユニットが、OOS(補給切れ)マーカーを取り除かれただけだった。
⑩ステップ方面軍:兵力を密集させつつ、ハリコフを目指して前進する。ここでもドイツ軍に引き離されているため、先遣隊の戦車軍団は追い縋れるのだが、主力の歩兵部隊は遅々として追い付かない。
⑪ステップ方面軍:連続活性化により、ソ連軍の歩兵部隊もドイツ軍へ接敵できた。そこで先遣隊の戦車軍団はドイツ軍の戦線へと浸透できるため、ハリコフへ一当てする事とした。結果は「ー」で効果なしの失敗。おかげで、先遣隊の戦車軍団はドイツ軍の戦列に割り込んでいるため、反撃に脆弱となっている。
2ターンの終了時点。
2ターンの総評であるが・・・ふむふむ。マップ右手の壊滅師団数が5個に増えている。3個は1ターンのものであるから、2個(その内1個はルーマニア師団)が、このターンの戦果。戦況としては、南部でドイツ軍による大胆な後退により、かなり距離を取られたため、ソ連軍は追い付くのに難儀している。北部では、ラッシュをかけるべきヴォロネジ方面軍とステップ方面軍の司令部が離れてしまっているものの、それなりの戦果を得られている。特に、重要拠点であるハリコフへ接敵し、さらに攻撃態勢にあるのは予想外の進捗具合だ。ソ連軍として、一番恐ろしいドイツ軍の装甲師団であるが、北部へラッシュによる弱体した戦線を補うべく展開。逆に、ソ連軍も戦線が歪になったため、薄い部分もできている。
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