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ウォーゲームのサークル・千葉会のblogです。 毎月、第三週の土曜日と日曜日に例会を行っています。 その報告を主に、代表者のyagiが参加したゲームサークルなどについても、アップしています。
では、土曜日の私が対戦した『SHIFTING SANDS』のリプレイをお送りします。
この日、千葉会に初参加の提督さん。
サンセットから購入した『SHIFTING SANDS』を持参し、私と対戦となりました。やはり、和訳付きだと、参入に強みがありますね。サンセットの英断には頭が下がります。
さて、サイコロを二個振って「大きい方が枢軸軍」として陣営を決めたのですが、私が振ると10。
「こりゃ、アタシが枢軸軍かい?」と思っていたところ、提督さんの出目は11。案に違い、提督さんが枢軸軍、私が連合軍と決まりゲームは始まりました。
個人的には、初心者が枢軸軍をやった方が、楽しめると思っていましたので、これはこれで良かったです。
『イタリア参戦』
1940年の夏。イタリア軍は初手でハルファ峠を占拠します。
提督さんはウォーゲーム自体が久しぶりの対戦で、『SHIFTING SANDS』も、当然に初めて他人と対戦になります。しかし、ソロで何度か動かしてみたと言っていた通り、ちゃんと定石を押さえていました。正直、CDSをソロで動かすのは、あまり聞いたことはなかったのですが、一生懸命にやったんでしょうね。それがこちらにも伝わって来ました。
連合軍はインド師団とオーストラリア師団を動員。エジプトの現有兵力でハルファ峠の出口を押さえ、動員されたインド師団はエチオピアを目指します。
『ハルファ峠奪還』
実は、1ターンの連合軍の手元には、増援カードが二枚とも来ており、余裕がありました。一枚も来てないと、大きく崩れる危険があったのですが、二枚あれば崩れる心配もなく、反撃の下準備だけを整えていけばいいのです。
ハルファ峠では連合軍が「コンパス作戦」を発動。マチルダさんが先頭に立ち、イタリア軍を追い払います。
枢軸軍は、続けてイタリア軍はエチオピアにGDS師団を動員、ハツームを目指し前進を開始します。枢軸軍は、エジプトへの足掛かり確保といい、エチオピアでの攻勢といい、上手く連携を取れています。
これは苦戦するかな、と案じました。
連合軍は、先の移動でアスワンまで到達していたインド師団を、ハツームへと到着させ、イタリア軍の前進を阻みます。
『バーベラ攻略』
ハツーム攻略に見切りを付けたイタリア軍は、今度はバーベラへと兵力を向け、そこの占領に成功。
この辺りの見切りは、研究の成果が見て取れます。
もっと上手くエジプトとの攻勢と「イタリア艦隊」とのコンボが決まっていれば、連合軍にサドンデスのプレッシャーを与えられたのですが。
『東アフリカのビクトリー・クロス』
ところが、連合軍はイギリス軍のBGに戦車BGも増強。さらに「ビクトリアクロス」をブッ込むでバーベラのイタリア軍の焼いて、奪還します。
私が考えている序盤の連合軍の戦略は、エジプトは部隊の増派で膠着を目指し、早期の攻勢をエチオピアや近東で始める、というモノです。
そのため、ハルファ峠の占領がものをいいます。ここを手中に収めていれば、ロンメルの攻勢が始まっても、動員した兵力を投入するだけで、凌ぎきれるのです。
そしてエチオピアでの攻勢を優先し、近東はそれが終わってから。そうやれば、主戦場であるエジプトでの負担を減らしていけると踏んでいます。
その他と言えば、夏の終わりには、イタリア軍はギリシャへと侵攻。
史実と違い、バルボがイタリア軍の指揮を取り、グラツィーニはお家で留守番です。
ゲームは1941年へと進み、ゲームの主人公である「ロンメル」の登場です。
『トブルク陥落』
ロンメルが登場しても、前線にはイタリア軍しかなく。しかもハルファ峠の攻防戦で大損害を受けていたため、撤収を余儀なくされます。
連合軍は前進するつもりはなかったのですが、イタリア軍の主力は後退し、ドイツ軍の前進も遅れ気味だったため、弱いモノイジメでイタリア軍を攻撃して行きました。
何せ、手元に「クルセイダー作戦」が来たのですが、このカードはエジプトかリビアでしか使えません。仕方なく、連合軍は前進を行い、その「クルセイダー作戦」を発動させ、トブルクを陥落させます。退路のないへタリアの皆さんは、枕を並べて捕虜収容所へ。討ち死にではないしょ。
連合軍は、エチオピアへ戦車やポーランドなど、雑多なBGと投入。私は”連合軍”なんですから、こう言った雑多な部隊を上手く使うのが、一つのポイントであると思ってます。特に、兵力の少ないこのゲームでは。
エチオピアではバーベラからイギリス他のBGが前進。アジス・アベベを占領。
枢軸軍はこの側面からの対応を見逃しており、これでエチオピアのイタリア軍はゲリラ戦へと移行します。
『DAK前進』
ドイツの装甲BGで増強された枢軸軍は、キレナイカ地方を前進します。
この写真の後、連合軍はハルファ峠に篭り、ケツ持ちにソーファンを強化します。
まだドイツ軍の装甲師団は登場していませんが、ロンメル相手に殴り合いをする気はありません。
他の戦線での攻勢を優先していますし。
『エチオピア掃討完了』
エジプト戦線がハルファ峠で睨み合い続けている中、連合軍は東アフリカのイタリア軍を一掃します。4ターンでした。まだ「エチオピア戦役」も使わなく、兵力も当初から投入してあるインド師団が主力でしたから、大成功と言っていいです。
このエチオピアへ戦車BGを一つ、二つ持っていくと、攻勢の進展具合が大きく違って来ます。注意が必要なのは、予備ボックスに戦車BGがなくなってしまうこと。
その状態でエジプトの第7戦車師団が壊滅すると、再編成が不可となる永久除去です。今回の対戦でも、その様な事態があり、内心肝を冷やしていました。
後ほど忘れた頃に、「エチオピア戦役」が手元に来て、「ああ、使ってなかったのね」と拍子抜けしましたねぇ。いつもは、「エチオピア戦役」の来るのを、今か今かと待ち焦がれるんですけど。
『DAKエジプト乱入』
ハルファ峠での睨みあいが続くと思っていたら、DAKはそこを迂回し、シディ・スレンマンからソーファンを襲撃し、そこの占領に成功!
ハルファ峠の連合軍スタックに危機が訪れました。連合軍は一大反撃をソーファンへと仕掛けました。
ところが、狙った側面攻撃はさいの目1で失敗。逆にドイツ軍に先打ちをされ、結果的に連合軍の攻撃は失敗に終わりました。
ここからDAKがエルアラメイン方面への攻勢を成功させた場合、連合軍の主力が補給切れで永久除去となるため、投了となる可能性がありました。
内心冷や冷やしていましたが、枢軸軍は攻撃に出ず、部隊の入れ替えを行っただけ。
yagi「さては、カードがありませんな?」と聞くと。
提督「そうなんです。残念です」との返事。
やれやれ、と連合軍は危険を避けてハルファ峠を放棄し、後退します。
それが上の写真になります。
他の状況としては、枢軸軍の「イタリア艦隊」の出撃が成功し1ゲット。さらに「シーデビルとEボート」を無視して「マルタ島輸送船団」を送り込んだため1ゲットしています。
連合軍は「マルタ島輸送船団」を二つ送り、残り一つで「マルタの勝利」が出来るまで進めました。「マルタ島輸送船団」の一つは、先の通りに1VPを枢軸軍へ渡すため、無理する必要はありませんでしたが、まあいいんじゃーん、と。
『勝負の年度』
予想していたDAKによる攻勢は行われませんでしたが、厳しい戦いの1941年が終わり、1942年へと進みます。
結局、エジプト周辺ではハルファ峠での睨み合いに終始しました。
両軍とも積極的に攻勢に出る意義が見出せなかったのです。
でも、DAKはやっておくべきだったと思いますよ。
ロンメルを先頭にした攻勢を行えば、連合軍はエジプトへ何かしら対応を迫られます。こうすれば、近東やエチオピアでの行動に集中できませんでした。
『近東危機一髪』
枢軸軍は「イラクの反乱」に続き、「イラクの支配」のコンボで、近東の枢軸軍であるイラク軍とビシー・フランス軍が活動を開始します。
それに対向して連合軍は、近東は動員いたままの1940年オーストラリア師団がエルサレムから、それにインド師団をもう一つ投入。この二つでイラクを制圧を目指します。写真のこのインド師団がバクダッドを占領したところになります。
さらに「中東の危機」で転送された2個師団も増派し。というか行っちゃったんですな。この合計4個師団で、ベイルート要塞で抵抗するドイツ第5山岳師団へ襲い掛かります。
『ベイルート陥落』
連合軍の波状攻撃により、ベイルートは陥落します。
8ターンでした。
これで近東と東アフリカでの掃討を終え、DAK相手に集中できます。
そしてもう一つの転換期が訪れます。
『トーチ作戦』
遂に「トーチ作戦」が開始されます。
写真はピンボケながら「トーチ作戦」のイベントにより、配置を終えてですねぇ。
クラブ千葉#9に書いてあることを参考に移動を終えたところになります@宣伝。
見落としがちなのですが、ルールックの10.521に「連合軍プレイヤーはトーチ作戦のイベントがプレイされたアクションラウンド中に、トリポリより西のスペースに攻撃マーカーを置くことはできません。」とあります。
これにより、トーチで揚がった部隊は、攻撃を行えません。全ての部隊がトリポリの西にありますから。ああっと、クラブ千葉の記事は、ここをちょっと勘違いしてますから、宜しくです。
連合軍はここで防御効果が高いように、効率良く動いてなければなりません。
ドイツ軍の猛然たる反撃が行われた場合に危険が危ない。
というより、反撃を成功して何度もトーチに揚がった連合軍を丸ごと補給切れにしてですね。投了させた過去ありです。
『トーチ戦況』
そう言えば、ここまで全体図を撮っていませんでしたね。何でだろう?
そういうことで、写真は「トーチ作戦」のイベントが行われたところになります。
細かいことを言うと、「トーチ作戦」での移動を終えてます。
近東や東アフリカの掃討を終わってます。
そこには、雑多なBGが進駐してます。戦車BG以外は、このように放置プレイでも構いません。
そうそう、サンセット版からのエラッタで、東アフリカからのRDでは、一旦停止が必要となりました。細かい規定はなかったのですが、戦車BGを引き上げる必要があり、一旦予備ボックスへと送るという手順を踏みました。
ではでは、戦況の続きです。
エジプト方面では、ハルファ峠を枢軸軍が占領しており、連合軍はその前面、そして後方にと縦深な戦線を構築しています。この睨み合いが長い間続いていました。
LRDG(長距離砂漠部隊)は出番がありませんでしたねぇ。タイミングが合わず。
『ビゼルタ陥落』
連合軍の手元に「パットソ」「自由フランス部隊」とあり、一気に畳み掛けます。
ドイツ軍はここで大きなミスをしてしまいます。
「トーチ作戦」で上陸して来たアメリカ軍に、反撃でなく防御を選んだのです。
トーチ作戦が始まった時点で、かなり連合軍に食い込まれているため、枢軸軍の戦線には厚みがありません。
特に、ビゼルタ手前の山岳を明け渡してしまうと、ビゼルタもチュニスも平地のため、地形効果がないのです。戦線も極端に薄くなるため、防衛が非常に困難なのです。
そこを畳み掛けられたのですから、苦しいハズです。
ハルファ峠に、DAK主力を釘付けとしていたのも、いけませんでしたね。
確かに、ドイツの装甲や歩兵師団を置いておけば、強固ではあります。
しかし、後方を突かれては、その戦線も維持することは不可能です。
それに気がついた枢軸軍は、エジプト方面を放棄し、一気に部隊を下げました。その一部である第15装甲師団がガベスへと到着しています。もしかしたら、トリポリで再建されたのかも知れませんが。
『9ターン終了時』
枢軸軍は。というより、実質的にドイツ装甲師団が大返しを見せています。
走れ!って感じですね。
連合軍は主攻勢をチュニス、助攻勢(女高生との誤変換には苦笑い)はエジプトと行っています。
「モンティ」も登場し、ロンメルの足を引っ張っています。
『チュニス陥落』
連合軍は、オランへ揚がったイギリス軍と消耗したアメリカ軍を入れ替え、攻勢を継続。チュニスへとイギリス軍が突入します。
枢軸軍も粘りを見せ、各所で反撃を行います。この辺りの反撃方法もクラブ千葉に載っています@宣伝宣伝w。
『モンティ急行』
エジプト方面のイギリス軍も前進を開始します。
ハルファ峠を越えると、戦車師団を移動活性させ、歩兵師団が1個だけ戦闘活性しているところへ参加、と攻撃させます。
少々、不自然な気もしますが、このユニットを効率よく戦闘させるテクニックになります。
枢軸軍は壊乱状態。チュニスへ兵力を引き抜かれているため、抵抗する術はありません。最終的に、地峡となっているエル・アゲイラでの阻止を試みます。
連合軍はバルディアやトブルクも占領。エル・アゲイラを目指して前進します。
この写真を見て欲しいのすが、この状態ではエル・アゲイラの装甲BGが一っ走りすれば、連合軍の先鋭を補給切れにすることができます。
しかし、慌てる必要はありません。連合軍には次の手番が行え、それで補給を通じさせることができるのです。ですから、敢えて戦線の構築に拘りませんでした。
『10ターン終了時』
こちらが10ターンの終了時点になります。
この時点になると、マルタ島を巡るイベントしか必要ありません。なので、イベントのマーカーも殆どありません。唯一、「C3」だけ置かれていますね。
そうそう、枢軸軍はマルタ島は諦めて「ヘラクレス作戦」をOpsとして突っ込んでいました。この見切りも見事です。
連合軍はですねぇ。カードのシャッフルを間違えて、「マルタの勝利」と「スピットファイア」が来ません。あれあれ、です。
『アフリカ戦線の黄昏』
さて、ゲームはここから突然の終わりを迎えます。
次のターンが始まったところで、連合軍の攻撃が成功し、ドイツ軍の装甲を含む師団のほとんどが壊滅したのです。
DAKの主力を失った枢軸軍は、投了を申し出て、13ターンを持ちゲームは終了しました。
仕方ないんですよね。ソロでは後半までは、なかなか行きませんから。
『ルールの間違い』
それから、提督さんへ連絡事項。
ルールの間違いや忘れているところがありましたのでお知らせしとおきます。
・トブルクやベンガジを連合軍から奪うと、補充を獲得できました(13.9 補給の捕獲)。
・トーチの増援でもBGは予備ボックスへと置きます。No.50「イギリス軍の増援」でBGをオランへ置いてしまいました。
カードの補充は、デッキに残っているだけ引いて、それから使ったカードをシャッフルして、足りない分を引く、でした(5.1.2)。
それから、サンセットから和訳のデーターを送ってもらい、添削をしました。
近々Q&Aとして公開されるでしょう。
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