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2024-11-24 01:22

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2010-06-25 13:46

千葉会の『BUDAPEST'45』

『BUDAPEST'45』

土曜日の一番に対戦が組まれたのが、こちらの『BUDAPEST'45』。SAMさんと提督さんの対戦です。
提督さんが掲示板に餌を投げ掛けたところ、先月に続きパクりとSAMさんが釣られまていました。陣営は、ドイツ軍を提督さん、ソ連軍をSAMさんが担当しています。このゲームはコマンドマガジン70号『UKRAINE'44』と同じシステムです。というより、『UKRAINE'44』がこのゲームから流用したんですけどね。基本は移動⇒戦闘、ZOCありのメイアタック。ここまでは普通のオーソドックスな作戦級ゲームと言えます。違うのは、戦闘を行うと必ず戦力を失う事。
攻撃が成功すれば、防御側が大損害を被り。攻撃が失敗すれば、攻撃側が大損害を喰らう。そうそう、ユニットは戦闘を行うまで裏返しておき、戦力がわからないようにしておきます。だから、細かいオッズは計算できないようになっているんですが、一回戦闘に参加すれば、戦力の見当は付くようになります。だいたい、1:1のオッズが立てば、防御側の損害が多くなるため、両陣営が殴り合いをやりまくるんですね。戦闘後前進は一歩だけなので、地道な展開になるシステムです。弱い敵ユニットへ攻撃を繰り返して壊滅へと追い込むんですから。
ただし、このゲームのドイツ軍には「奇襲」を使え、「奇襲」が効いたターンは2ヘクスの戦闘後前進を行えます。これが大きい。それに「奇襲」では戦闘を有利にできます。この「奇襲」でゲームにメリハリを出しています。
さて、こちらの写真が撮られたのは10:36。2ターンですから、セットアップをして、1ターンが終わって、まあこんな感じの進み具合。
・・・・申し訳ないのですが、どこかでターン数を間違えている模様です。
細かく調べれば分かるのですが、面倒なんで許してくだされ。
で、見つけたらPCの前で「yagiのアホ野郎www」と呟いてくだされな。


『7ターン時点』

写真は7ターンで、14:12に撮られています。前の写真から3時間半ほど過ぎています。私の感覚的には、ちょいと掛かっているかな、と。まあ、早打ちの私ですから、比べるには如何なモノですが。それで、良くポカをやり負けていますし(・ω・)。
今回コマンドマガジンのHPで名称を確認したんですけど、『ビター・エンド』の文字はありませんねー。以前、副題としてあったような記憶はあるんですが。まあいいか。
このゲームは昔、HJで出ていた『ビター・エンド』と同じテーマです。『ビター・エンド』は「ビッタと止まるビター・エンド」と呼び名がある通り、ドイツ軍の前進はすぐに止まってしまいます。それはドイツ軍が目指すブタペストの最短距離の間に、困難な地形(火山まである)が広がっており、そのため攻撃が頓挫するんです。一説には、火山を踏み越えてブタペストまで到達できる、と話しも聞きますが、まあ普通は火山が熱くてダメになるんですね。
さて、このゲームでは地形は思った以上に障害にはなっていません。何せ、山と森ですから。このシステムは地形が酷くないのが特徴ですね。
その代わり補給が届かなくて、前進路が少なく。ソ連軍の対応が楽になっている。
…のですが。あら、ソ連軍が押し込められていますね。
SAMさんは指し手としては、悪くないハズなんですが。どうしたのかしら。大きな写真はこちらです。

『8ターン』15:36
うーん、ドイツ軍はブタペスト目前ですね。
しかも、地形の障害があるブタペスト正面から押し込んでいます。
大きな写真はこちら。


『9ターン』16:07

ゲーム終了時です。
ドイツ軍が押し切って、プタペストまで到達しています。これでサドンデスが決定し、ドイツ軍の勝利となりました。大きな写真はこちらっす
ソ連軍の何が悪かったか、ちょいと考えてみましょう。
SAMさんは先程触れたように、指し手としては悪くありません。安易なミスも少ないですし、戦略も戦術も備わっています。
これは何度もの対戦を通して身につけたのです。復帰して、まだ年数は浅いものの、その間の集中力は類を見ません。
さて、そのSAMさんにしては、補給を切られていしまったユニットが散見されます。7ターンのバラトン湖周辺や8ターンのブタペスト前面に、ドイツ軍の戦線後方で取り残されたソ連軍ユニットが見られるのです。
このゲームシステムでは、補給切れの罰則が厳しく、急速に壊滅へと転がり落ちて行きます。
これでユニットを失ったため、数が足りなくなり、押し切られたと思われます。何故なら、ゲーム終了時点では、ドイツ軍にもユニット数が足りず、バラトン湖周辺には戦線が張られていません。その分、ブタペスト周辺に兵力を集中させている事になります。
ソ連軍に兵力があり、そちらからアプローチすれば、ドイツ軍もブタペストへは集中できなかったでしょう。
多分、ドイツ軍の奇襲を捌き切れなかったと推測されます。それでユニットを包囲されてしまった、と。このゲームはスタックもできなくて、山あり谷ありの地形だから、一カ所穴が開いて、すぐに防ぐユニットがないと、ダダ漏れになるんですね。そうなると、元々ユニット数が少ないから、取り返しはつかなくなる。
私も一回だけやった程度なので、偉そうな事は言えませんが、探りがいのあるゲームです。もうちょっとプレイされてもいいんですけど。せっかく、再販されたんだし。

『激闘グデーリアン軍集団』

こちらは、この組み合わせで触っただけのGJ『激闘グデーリアン軍集団』です。
空いた時間に、こう言った「お試しプレイ」はいい感じです。
 

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2010-06-22 16:21

『第七十九回千葉会の報告』@土曜日

六月十九日(土)

参加者は12名。
プレイされたゲームは以下の通り。
コマンドマガジン『BUDAPEST'45』
GJ『激闘!グデーリアン装甲軍』
AH『THUNDER AT CASSINO』
JWC『日露戦争』
HJ『エンデバー』
たちばな製『オーラファイト』
たちばな製『ドレイクの野望』
ソルジャー製『突撃ウラジオストック』
ASLは2ゲーム
S1『RETAKING VIERVILLE』
ASL1『FIGHTING WITHDRAWAL』
写真は昼前の全景。
逆光がウォーゲーム会場らしい雰囲気を伝えていますね。
左にはカラフルな手提げで隠れてる『カッシノ』卓。右には四人が『エンデバー』を広げている最中で、その向こうには『プタペスト45』。そして真ん中には『日露戦争』卓。
以上の布陣です。
個人的にですが、この日は何時にも増して楽しく有意義でした。
私はウォーゲームなら、何でもそれなりにできます。しかし、苦手としている物もあり、それが『アムンヘン強襲』。そのコツを掴めたような思えます。
次に、たくさんのウォーゲームをプレイして感じるのは、ASLの高い完成度。そのASLが対戦できました。
そして、たちばなさんとF男さん、さらにかみさんという、同人やB級ゲームに関しては芸達者なお三方と話しができてね。
今思い返しても、顔がにやけるような一日でした。

 


『対戦記録と立て看板』

こちらが対戦を記録したホワイトボード。
WWⅡの作戦級からマルチゲーム、そして同人ゲームまで幅広く対戦されました。WWⅡの作戦級があるトコが、ちはら会とはちょいと違いますね。自慢ですが何か。
入口には、このような立て札を書いておきました。
会場によっては、あちらで立て看板を用意してくれるのですが、この松戸森のホールは自分達で書く必要があります。そこで私が筆を取り、ちゃっちゃっとやっつけました。何か、(゜∀゜)イイ感じだったので、写真に撮っておきました。



『突撃ウラジオストック』

mitsuさん、MMさん、たちばなさん、それにこの赤色のシャツは山崎さんかな。四名でバルチィック艦隊を率いていました。
私が編み出した「最小マイナス作戦」は、誰も使いませんでしたねぇ。勝率は高いと思うんですけど。
これを使わないとなると、先に日本海へ突入したプレイヤーから負けが確定して行くため、その手前でみんながウロウロするハメになるんですよねー。
ちなみに、今回は誰も小賢しい技を使わず、ガチンコで突破を目指し、最終のMMさんが日本艦隊をボカチンさせて、自分の艦船をウラジオストックへ到着させるのに成功。勝利をゲットしていました。

一応、ゲームの紹介もしておきましょうか。
各プレイヤーがバルチィック艦隊の一部を率いて、ウラジオストックを目指す、というゲームです。それで自分の率いた艦船がウラジオストックに着いたり、日本の艦船を沈めるとポイントを獲得し、自分の艦船が沈められるとポイントを失います。で、全てのプレイヤーが日本海へ突入し、日本艦隊と戦うと、ゲームは終わり、その時点で一番ポイントを獲得している人間が勝利となります。
艦隊が進むのは距離カードを並べて行くで、出港前や寄港地で自分の艦隊を増強する事ができます。距離カードが18000海里進むと、日本海へ突入となり、日本艦隊との戦闘を行います。日本艦隊はイベントにより、増強したり減少したり、更には作戦カードで。まあバルチィック艦隊は痛い目に会うんですね。
プレイヤーの考え方は二つあり、さっさと出港し、日本艦隊の準備が整う前に日本海へ突入する。次は兵力が整うまで出港を遅らせ、強力な陣容で日本艦隊を圧倒する。これが普通。
私が考えたのは、普通に日本海へ突入しても、強力な日本艦隊の前に自分の艦船を沈められてしまう。そのため、ポイントがマイナスになるのは避けられない。だから、最小の艦船を率いて出港し、日本艦隊に沈められても最小のポイントで終わる。動機は不順ながら、ロシアへ帰るという選択肢がない以上(あったらあったで問題だが)、勝つには一番の近道。
もしくは、プレイヤーを増やしてですね。
犠牲の艦隊が突っ込んで、日本軍の艦船に損害が出たり、作戦カードが尽きるまで待つ、と。
だから、日本海を目前にして、「誰か先に行かないかなー」とウロウロするんです。だいたい、最初や2番目までが酷いことになってまして。
これを防ぐルールを作っておかないと、延々と終わらない事態になりますね。
でも、簡単な短時間で終わり、雰囲気もGoodです。



『日露戦争』

いつもの『日露戦争』も健在。山崎さんとsawadaさんが定期戦を行っていました。ラスボスの山崎さんが二連勝していた模様です。




『エンデバー』

マルチゲーム組から、日露組が抜けて、それとは別に遅れて到着のたちばなさんとF男さんが合流し『エンデバー』へと。
その側面に書かれたHJのマークについて論争が。
F男さんが「箱の横にHJのマークがあると嬉しくなるんですよ」と言えば。
yagi「私はHJが嫌いなんでダメです」「これまでにした仕打ちを考えると」と反論。
F男さん「でもね、そっぽ向いて出て行ったボードゲームから、また帰って来るのが嬉しいんです」
F男さん「まあHJが嫌いなのは疑問の余地もありませんけどね」に、一同深く同意した次第。


 

 

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2010-06-22 15:23

『第七十九回千葉会の報告』@土曜日 第二弾

『ASL卓』

mitsuさんとPONTAさんが対戦を始めました。
PONTAさんはしばらく参加が空いてました。ASLをメインのゲームとしてましたが、なかなか間が空くと難しいものはあります。
我々もASLでも何でも相手をするのは吝かではありません。
しかし、千葉会のASLリーグバリバリな人間を相手では、PONTAさんも厳しいです。
そこでmitsuさんが申し出てくれるのは、大変有り難かったです。シナリオは基本中の基本であるS1『RETAKING VIERVILLE』。
結果は手堅くmitsuさんが勝利を拾っていました。
それでも、横で聞いていたら、ギリギリの勝負になっていた模様です。
この対戦の向こう側には、私・yagiとy.nakanoさんのASL1『FIGHTING WITHDRAWAL』。
ソ連軍を担当したy.nakanoさんがセットアップ中です。



『ドレイクの野望』

一瞬、『ドレイクの多忙』と打ち間違えて、どんなオヤジやねん、と一人突っ込みしてました。
さて、たちばなさんの謹製『ドレイクの野望』です。詳細は以下にあります。
http://green.ap.teacup.com/applet/tdf01/msgcate9/archive
私も始めて(どうもすみません)見ましたが、カウンター数が462枚って、やり過ぎですよ。
だって、自作するには大杉っす。他のゲームから流用なんか、できるんですかねぇ。
解説を見て萌えてしまいました。以下そちらから「TV版における、ドレイク軍のミの国侵攻から、オーラバトルシップ同士での総力戦までを再現します。1日でプレイできるようプレイアビリティに配慮しながらも、独特な生産ルールやキャラクターの成長ルールなどを取り入れて、ダンバインらしさを表現しています。」
うーん、確かに500個くらいは必要かなー。
製作者のたちばなさんと、同人ゲームならこの人のF男さんが対戦。


『ドレイクのちょっと進みました』

私はダンバインの世界をあまり詳しく知らないのです。
放映中に見始めたのが、オーラの世界からこちらの世界へやって来て。
F15が特攻をかけるくらいでしたから。これを見てからは痺れちゃいましたけどね。
こんな説明では分かりませんね。
では、ダンバインの説明しちゃいましょう。
全体像は良くは分からんのですよ。本放送の終わった後で小説版を見たんですけど。
これがどうにも酷くて、ニッチもサッチも。
で、私がハマった時点から。異世界のバイストン・ウェルから、何だか知らないけど、こちらの世界へ来ちゃうんです。wikipediaによれば、営業的な事情らしいっす。そうそう、ビルバインていうロボットが変形しましてね。
ああ、オモチャ業界の事情かと思ったものです。
さて、現実世界へと来ると。
バイストン・ウェルからの虫型ロボットが強力になっちゃうんです。言い訳は「人が多いとオーラを吸収するから」と。理論は良く分からないけど、話しは盛り上がるんです。
何でかって?
現実世界の武器が虫型ロボットに通用しないんです。オーラバリアーがあるから。
ですから、ミサイルやバルカンを撃ち込んでも、核兵器を使ってもケロりとしている。
バイストン・ウェルでは弱いドラムロなんかが、パリやモスクワを燃やしたりするんです。
で、どうしたかと言えば特攻なんです。
飛び道具ではオーラバリアーに遮られるからダメなんですが、人が乗っていれば大丈夫。
だから、F15やF14が突っ込んで行って、オーラバリアーを潜り抜けたらパイロットが脱出する。
すると、オーラバリアーが逆に効いて、外側には影響がなくなるんです。
それを知ったアメリカ軍が、戦闘機に核兵器を積み込んで、バンバン特攻をかけさせるんです。あ、正確にはギリギリで逃げるから、自爆ではないんですけどね。
それでアメリカのパイロットが虫型ロボットをようやく撃破して、「キャッホー!」とか言ってパラシュートで脱出する。それを虫型ロボットが焼いてしまう。と血みどろの戦いになるんです。
これを子供向きと考えた監督は、何かが欠落していますわ。今考えても。
最終的には女王様が「バイストン・ウェルへ帰還します!」と言って帰っちゃうんですけど、それでも堪能できました。まあ、詳しくはwikipediaをどうぞ。
これをたちばなさんやF男さんと話しましてね。
盛り上がる盛り上がる。 



『ドラムロよー!』

あらら、写真が小さくなってドラムロが良く分からないや。まあいいや。
この写真に集団で写っているのが、虫型ロボットで一番人気(オレ比)のドラムロ。てんとう虫がモデルだから、カワエエのや。
そうそう、当時のモデラー仲間に“むらおゴジラ”と言う方がいて・・・。うわ!今回、初めて調べたら、HPもありやがんの。びっくりしたー!
http://www.aramant.com/ARM/MURAO-HP/index.html
えー、彼の詳細を知ってるけど、知りたかったら酒持って千葉会へ来てちょ。
その彼がHJでオーラーバトラーの自作モデルを掲載されて。それがオドロオドロシイのでしたよ。
最後に、たちばなさんやF男さん、それにかみさんは、同人ゲームやB級ゲームの知識は凄いんですよ。
それで当人を目の前にして、事情や思いを聞いてみると、これが面白い!
Webでは語れませんが、それぞれに熱い思いがあり、これを聞いただけでも、いい一日であったと言えよう!
これだけでは終わらないけどね。

 

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2010-05-29 15:31

『不条理な物語』 1st

『不条理な物語』千葉会の日曜でASLリーグ公式戦を対戦しました。
お相手は、ASLリーグで圧倒的な勝率を誇っているルセロさん。シナリオは「大きいのがいい!」とJ24『SMASHING THE 3rd』を選びました。
では、シナリオの説明をしましょう。
1944年8月3日、ポーランドはウォロミン南部。
バグラチオン作戦でドイツ軍の戦線を奥深くまで突破したソビエト第3戦車軍団。ウォロミン南部の南部で停止することとなった。そこはワルシャワからの鉄道を封鎖する重要地点で、イタリアから転出されたヘルマン・ゲーリング師団が反撃を行うこととなった。戦車の多くを失っていた同師団は、第4装甲師団の支援を得て攻撃を決行したのである。
両軍の兵力は、攻撃側であるドイツ軍は5-4-8×5個分隊、4-6-8×5個分隊、4-6-7×5個分隊。それに指揮官が9-2、8-1、8-0×2。SW(支援火器)はHMG、MMG×2、LMG×4(MGは機関銃のことで、Hが重、Mが中、Lが軽を現している)、PSK(パンツァー・シュレッケ:ドイツ軍のバズーカ)。兵力も豊富で指揮官も支援火器も充実している。さらにⅣ号H型戦車×10、と戦車兵力がASLとしては最大規模です。泣き所はELRが2と低いこと。これにより、戦闘が経過すると、部隊の質が落ちていってしまう。
防御側のソ連軍は4-4-7×11個分隊。指揮官が9-1、8-0。HMG、MMG、LMG×2、ATR(対戦車ライフル)×3、50mmMTR(迫撃砲)。歩兵の兵力的には攻撃側:防御側で換算すると1.5:1なので、ASLのシナリオでは良くある比率。支援火器はソコソコですが、ソ連軍らしく指揮官が少ないのが泣き所。そして戦車がT34/76 M43×5が配置であり、さらに4ターンにT34/76 M41×5も増援として得られます。これにラッチュバム(76mmART)が1門HIP(初期隠匿配置:マップには置かず紙に書かれている)されている。
Ⅳ号H型とT34/76 M41は正面で撃ち合う限りでは、全くの互角。Ⅳ号H型の主砲75mmLはTK17(貫通力と言っていい)、AF(装甲圧)は砲塔で6、車体で8。T34/76 M41の主砲76mmLはTK13でAFは11。単純にTKからAFを引いた数字がDR(サイコロ二つ振り)で出れば撃破となります(正確に言えば、ちょっと違いますけど)。T34/76 M41は砲塔のAFが薄くなるけど、それでも互角と言えます。
勝利条件ですが、ドイツ軍が100VPを盤外突破させること。除去したソ連軍ユニットのVPを突破VPへ加え、マップ上の建物は1VPと計算する。
これも簡単に計算しましょう。T34/76が1輌7VP。これが10輌で70VPで、ソ連軍の歩兵は大まかに27VP。建物は23VPありますから、簡単に言えば、ソ連軍を全て撃破すれは100VPを達成する。突破の必要はなくなりますね。ドイツ軍の全てが突破すれば、ちょうど100VPくらい。でも、損害が必ず出るので、一気に突破を目指す、という訳には行きません。
今までの経験では、ソ連軍が負ける時には、マップ上にはソ連軍はいなくなります。ドイツ軍が負ける時には、ドイツ軍の戦車が無くなって攻め手を失います。
陣営は私・yagiが防御のソ連軍。ルセロさんが攻撃のドイツ軍を担当しました。
では、プレイへと移ります。
ここからはソ連軍の作戦です。
勝敗は右のマップにある村の攻防戦で決着すると読んでいます。他に守るべき地点がなかったんです。
戦線が前過ぎるとドイツ軍に飲み込まれるし、後ろ過ぎると飲み込まれることは無くなりますが、地形的に守るに適していません。
T34/76は、左からアレクサンドラ、ベラ、チュルパン、ディーナ、エカテリーナと配置しました(名前は今付ました。まあAからロシアの女性名にしました)。左のマップにアレクサンドラとベラの2輌を置いています。戦闘の焦点である左の村に兵力を集中するのは当然ですが、側面にある程度の兵力を置かない訳には行きません。
というのは、こちらをスルーされると村への攻撃正面が増えるため、簡単に包囲が形成されてしまうからです。作戦級ゲームでも言える事ですが、防御側が包囲をされることは避けなくてはなりません。退路があれば粘ることも出来ますが、それが無くなると非常に脆くなるからです。
そのため、こちらへT34/76を2輌と歩兵を少々配置し、包囲に時間をかけさせるようにしました。
ドイツ軍が本格的に攻撃をかければ、2輌のT34/76が生き残るのは難しいでしょう。Ⅳ号H型だけでなく、この頃のドイツ歩兵にはPF(パンツァー・ファスト)やATM(対戦車磁気地雷)を装備しているため、接近を許せば撃破されるのは間違いありません。
それでも、この2輌に4-4-7+ATR(対戦車ライフル)を2個分隊を派遣しているので、手間取ってくれれば、ドイツ軍の攻撃正面が狭まるため、攻防に優位を保てます。
敢えて、アレクサンドラを孤立させています。それは76mmART・フィグネリアが支援できる地点に隠れているから。
べラの建物は2階建てなので、周囲を睥睨できます。
ドイツ軍は煙幕弾を叩き込んで無力化させるのが定石です。
そこでべラはドイツ軍が前進してきたら、Aまで後退する予定です。この位置は左右を射撃できるので、ここでⅣ号H型を2輌でも喰えればいいのですが。
ドイツ軍はBの生垣を盾にすると読みました。そこでアレクサンドラとべラの砲腔照準区域(シナリオ防御側@相手がマップ上にない、ではあるヘクスに狙いを付けることができます)を生垣に沿って狙っておきました。
残る3輌は村の中央に配置しています。これは以前、ルセロさんが使った布陣と良く似ています。オリジナル性はありませんが、有効なので仕方ありません。
HMGとMMGは村の中央に布陣しています。この二つも砲腔照準区域が出来るので、正面の2階建物へと狙いをつけました。そしてC周囲の4-4-7×3個は、ドイツ軍の前進を見届けるだけで撃つつもりはありません。これらが前衛となります。そして、そのまま村へと撤収する予定です。これを置かなければ、ドイツ軍の1ターンが安全に前進できてしまえます。しかし、存在するだけで危険を避けるため、ちょっとは遅れるか、兵力を分散させるかするハズです。
そうなると、時間を稼げるか、衝撃力が削られるかが期待できます。
さて、事前の計画はこんなところ。相手がいることですし、後は出たトコ勝負です。

1ターン終了時になります。
さすがルセロさんは上手い!巧妙に前進して来ています。
このサイズでは分かり難いため、ちょっと分割して解説して行きましょう。
その前に簡単なところを。
Wire(鉄条網)やFoxhole(タコツボ)が姿を現しています。姿を現すというのはちょっと日本語的に変ですね。それは置いておいて。
WireやFoxholeはHIPを使えます。ですから、メモに記録して敵ユニットからLOSが通れば、姿を現すのです。今回はLOSが通らなくても姿を現しました。一々確認するのが面倒だったのと、ドイツ軍の攻撃方向が見えたからです。
ポイントをいくつか挙げて行きましょう。

ドイツ軍は生垣までは前進して来ませんでした。その後方でべラの配置されていた建物へ煙幕を撃ち込むように、ソ連軍から撃たれない地点で止まりました。ここは見事に読みがハズレました。
一番左翼へⅣ号H型×2と歩兵を1個小隊ほど前進させています。歩兵は建物の占領が必要なためと、煙幕で射撃能力を無力化されたT34/76へ突進し、刈り取るためです。

CXマーカーが乗っているのが、ドイツ軍のHS(半個分隊)で、それらが突っ走って来ました。これはソ連軍の射撃を誘うためで、撃たせてこちらの布陣を確認し、主力の前進を安全にするためです。ついでに言えば、Ⅳ号H型が多数あるため、前進射撃で打撃を加えるため、ソ連軍の姿を現させる目的もありました。
ソ連軍はそれには乗りません。撃ってもいいんですよ。ASLではマイナス修正が恐ろしいため、HSが削れたり、混乱して後退すれば、攻撃の手数が減るのですから。しかし、ドイツ軍の歩兵主力やⅣ号H型による、お返しが怖いので止めました。これくらいのことは、事前に考えてあるため、ドンドンと進んで行きます。
そしてドイツ軍の全体的な全体像がこちらです。
手堅く前進を行ったといっていいです。
ドイツ軍の移動中には、ソ連軍は全く射撃を行いませんでした。そのため、ゲームが始まって、ここまでで10分くらいでしょうか。慣れた二人がやれば、こんなモンです。
では、ソ連軍との関連を追って行きます。
アレクサンドラから、生垣の後方で停止したⅣ号H型へLOSがあるような気がします。そこで機関銃を撃ってみました。LOSの確認には何かが射撃する必要があります。そこで主砲を行き成り撃つのでなく、事前に機関銃でLOSを確認することがASLでは定石です。ちなみに実戦でも同じことをしています。
するとLOSはありました。ルセロさんも、ボソリと「あると思ったんだ」と呟きます。距離は11ヘクスあり、この距離ではドイツ軍の照準器が優秀なので、撃ち合っても勝てると踏んだのでした。
LOSを確認したアレクサンドラの主砲が射撃すると、初弾ピンゾロ。CH(致命的命中:一番弱いところに命中したこととなり、TKが倍になる)となりました。
思わずルセロさんは苦笑い。ええ、この辺りまでは苦笑いで済んでいました。
先頭のⅣ号H型はあっさり撃破。ルセロさんは「これに戦車指揮官が乗ってたんだ」とボヤキました。成る程。計算すると、T34/76のDRM(さいの目修正)は移動目標+2、麦畑+1、BU(ハッチ閉める)+1の合計+4DRM。基本THが8のためDR4以下でなければ、命中しません。
ところが、Ⅳ号H型の9-1の戦車指揮官が乗っていてハッチを開けていると、基本TH9に移動後射撃+4、TEM(森)+1、麦畑+1、それに戦車指揮官の-1ですから、DR4以下。
そう、全く同じ命中確率で勝負を挑めたのです。それに次の射撃からはⅣ号H型が命中する確率は高くなります。しかし、ASLの格言「ピンゾロには勝てない」。ROF(発射頻度)も残り、2輌目のⅣ号H型との撃ちあいになりました。この勝負はまだまだ付かないでしょう。
ドイツ軍は左へⅣ号H型を2輌前進させており、その目的が理解出来ませんでした。
すると、中央の森や繁みへと射撃を行います。成る程、ここにラッチェバムが隠れていると思っているのね。というより、隠れていそうなところを潰しているのね。

随分後方でⅣ号H型が止まるので不思議に思っていたら、ソ連軍のタコツボへと射撃を行います。成る程(これバッカ)、7ヘクスで止まっておけば、意図的走行不能の試みが出来ないので、Ⅳ号H型から撃ち放題となるんです。タコツボから移動するには、一旦そこから出なければならないため、大変危険です。これでソ連軍の最右翼は身動きが取れなくなりました。
・1st-中央混乱
ソ連軍の読み違いはまだ続きます。
中央で睨みを効かせて、すぐに撤収する予定の1個分隊が混乱してしまいました。
Ⅳ号H型の前進射撃で8FP(火力)×0.5(前進射撃)×0.5(隠蔽)=2FPなので何てことない、と思っていたらですね。何度も撃たれていると、当たっちゃうんですね。で、混乱してしまった、と。
おかげで、当初の予定が狂ってしまい、前衛の他の2個も残ることになってしまいました。やれやれ。

ベラの2階にいたATR4-4-7も同じように、射撃を受け続けて混乱してしまいました。
単に、ドイツ軍の隠蔽を阻むためでしたので、この混乱は弱りました。本音を言えば、これくらいのDR差は出るものです。まあ、仕方ないな、と。
全体的に言うと、戦車戦では先手を取りましたが、歩兵戦では遅れを取ってしまっています。何にせよ、「これくらいは始まったバカリ」ですむ程度です。

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2010-05-29 14:44

『不条理な物語』2nd

長すぎてブログからダメだしを喰らいました。
で、分割します。

2ターン終了時になります。
お互いに読み違いがあったりなかったり、でした。
では今回もポイントを解説して行きましょう。

ドイツ軍は予定通りに煙幕(Smoke)を張って来ました。+3のDRMが加わるため、そこを通る射撃は無力化されたと言っていいです。
やはりべラの地点には張って来ました。ソ連軍も「来るならこい!」でしたので、これは読み通り。読みが違ったのは中央の煙幕。ここへ撃ち込んでソ連軍の中央と左のマップの連携を阻むのでしょう。

ソ連軍のミスが出たのはマップ右端。アレクサンドラでした。
1ターンの最後に命中精度を上げるため、ハッチを開けたのです。ところがT34/76は「制限付き低速旋回砲塔」。簡単に言えば、車長が射手を兼ねているため、ハッチを開けると主砲の射撃を行えなくなるのです。
Ⅳ号H型がズカズカと前進して来るので、「撃つ」と宣言すると「どれが?」の返事。「???」と不思議に思っていると、「ルールを確認したら、このT34/76はハッチを開けると射撃が出来ないんです」と。「リーグ戦だから黙ってました。」とも。
やってしまいました。普段は、この程度のミスは指摘し合うものですが、リーク公式戦なので黙っていたのです。そのため、前進射撃でアレクサンドラは無為に撃破されてしまいました。せめて1輌を喰えただけでも救いです。
76mmART・フィグネリアがアレクサンドラの支援で撃とうかと悩みましたが、どうにもLOSがあるように思えなく断念。下手に撃って位置を知られるだけでは意味がありません。

左翼の他の地点ではドイツ軍は手堅く前進してきます。ソ連軍から撃たれない地点へと、そうでなければ煙幕を盾にして、と。全く、巧妙です。ソ連軍に幸運だったのはAへの射撃が効いて前進を止めたこと。これにより、べラの建物へはHSしか前進出来ていません。

ドイツ軍はHSを先頭に、Ⅳ号H型の援護の元で突進して来ました。
ソ連軍はHSを放置し、歩兵の主力へと射撃を行いました。
それが効果が出てAのスタックは混乱で前進を停止。BのスタックはT34/76からの射撃が命中し撃退に成功しました。Bのスタックは9-2指揮官に4-6-8が3個分隊で、それぞれMMGとLMG持っていましたから、攻撃の計画に支障が出ます。
この辺りからルセロさんのセリフが汚くなってきました。ああ、私は最初からですが何か?
ソ連軍も前衛の部隊を安全に収容できなくなりました。1個分隊を守るため、2個分隊が後退できなくなったのですから、効率的ではありません。
こう言った事態はありがちですが。
ここまでは鍔迫り合いと言っていいです。




3ターン終了時です。大きく場面が動いています。
では、ポイントを順に挙げて行きます。
ドイツ軍は煙幕を張る必要や、制圧すべきソ連軍がいないため、前進を行いました。

アレクサンドラを撃破したⅣ号H型の2輌は、べラの建物後方へ進出。ラッチェバムが潜んでいそうな地点を踏んで行きます。もし、踏まれたヘクスに隠れているユニットがいたら、姿を現す必要があります。それで「踏む」のを狙ったのですが、これは避けられました。
しかし、作戦的にソ連軍の後方へ進出したため、そのまま村の後方から突入されたら、危険ではありました。

左マップでの抵抗が少ないと見たドイツ軍は、残るⅣ号H型の前進を行わせます。
先の「踏む」でソ連軍の布陣に見当を付けたのです。この意図することは「1門からしか撃たれない」ことです。
ドイツ軍はべラの建物を囲むように前進しました。これで76mmART・フィグネリアの正面にⅣ号H型が2輌。その後方に2輌がいることになります。
ここで勝負です。
フィグネリアが現れ先頭のⅣ号H型へと砲火を浴びせます。すると出目はピンゾロ。またもやCHで先頭のⅣ号H型は爆発炎上。あら、後方のⅣ号H型は炎上した煙で命中し難くなったぞ。そう言えば、実戦でも後ろから撃つんだったけ。やってから思い出しました。
そのため、後続のⅣ号H型には命中弾を加えられません。ふむ、残念。上手いこと正面の2輌を撃破できたら、次のターンに向きを変えて後方の2輌も喰えたんですけど。そうは問屋が卸しませんね。
そしてフィグネリアにはドイツ軍の射撃が集中します。捕捉マーカーが乗っているので分かりますね。
さらに、歩兵もにじり寄って来ます。大砲には歩兵が肉薄すると、効果が高いのです。やれやれ、です。
村の左翼でもドイツ軍は攻勢に出ます。
Ⅳ号H型の2輌がT34/76に撃たれない地点から、ソ連軍の歩兵に対して攻撃を加えてきます。そのため、1個分隊はCHで蒸発。もう1つはⅣ号H型からの集中射撃を浴びて風前の灯になっています。あら、この写真は編集して作ったんですけど、見当たりません。保存する前に閉じた模様。また作る気力がないため、次行ってみよー!

さあ、勝負の村中央です。
ドイツ軍の歩兵先遣隊は村へと突入しています。これがちょうどソ連軍から射撃を受けない地点を通過していて上手いんですわ。おかげでソ連軍のHMGとMMGは出番がありませんでした。
ドイツ軍はベラを狩りにⅣ号H型(a)を前進させます。これも他のT34/76から射撃が出来ず、タイマン勝負です。他から射撃が出来ないかと、T34/76の機関銃を撃ってみましたが、ダメでした。
ドイツ軍の歩兵に接近されたディーナは後退。ここからはドイツ軍の歩兵主力を狙えるので、予定内の行動です。
ドイツ軍の攻撃により、ソ連軍の歩兵で健全な分隊はこの時点で5個分隊と減っています。MTRもありましたが、Ⅳ号H型(b)からボコボコ撃たれて全く活躍できません。拾いに走った分隊も撃退されてしまっています。
村の攻防戦が始まったと言っていいですね。戦車戦では遅れを取っていないのですが、歩兵戦では押されています。



 

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