『プロローグ』DASRECHさんより直電話が入り『朝鮮戦争』を対戦する事となった。
何故に今頃『朝鮮戦争』かと言えば、ウォーゲームは腐らないからだ。古いゲームでもやってみると、そここに面白味が隠れている。それを久々に味わったり、新たに見出すのは、大変な満足感を得られる。
何より『朝鮮戦争』をちゃんとプレイできるのは、私とDASRECHさんくらいしかおらんのだよ。
陣営は、私・yagiが北朝鮮軍、DASRECHさんが国連軍を担当した。
そして是非見てもらいたいのが、私とDASRECHさんの個性の違いだ。
DASRECHさんは自信家で、それが随所に現れている。
私は自信がないため、リスクを減らす方向で動いているのだ。
『セットアップ』大きい図はこちら。基本的に、韓国軍のセットアップは決まっており、ユニットにヘクスナンバーが書かれている。
それらを一通り済ましてから、北朝鮮軍のセットアップを行う。
北朝鮮軍のセットアップ制限は、38度線の北であること。
その他は自由であるものの、1ターンは緑の点線を越えての移動も戦闘も禁止されている。そのため、兵力をどのように配分するかは、プレイヤーがどのような初期の戦略を行うかに関わってくる。
詳しく行こうか。
緑の点線により、北朝鮮軍は5つの戦区に分けられている。先ほどの攻撃制限だけでなく、それぞれの戦区では最低1回は攻撃を行う必要もある。
ただし、写真では右になる東端、甕津戦区には部隊を配備せず、攻撃義務を無効化できる。私も部隊を配備しなかった。
これはサンセットで明確化されたものだ。それに加え地形もエポック版から変更されている。しかし、これらが適切であったかどうかは、正直分からない。これらに因って、若干北朝鮮軍が有利に振れてしまっているからだ。
これらは余談になるため、ここまでとする。是非、皆さんに試してみて欲しい。
ソウルの西正面になる開城戦区には、3個師団と自動車化旅団を配備。韓国軍から見て、この戦線はある程度の広がりがあり、河川も歪に曲がりくねっているため、死守的な防衛は行えない。北朝鮮軍としては、前線に張られた韓国軍を掃討や拘束が目的となるため、3個師団で十分と見た。自動車化旅団は、以前の対戦で甕戦区から韓国軍が後方へ進入して来て、その捕捉に難儀した経験があり、それを防ぐため足の速い自動車化旅団を置いたのだ。足が速ければ、後々主力へ追い付くのも時間が掛からないのである。
ソウルの東正面になる議政府には、北朝鮮軍の主力である3個師団と戦車連隊の3個全てを配備した。戦車連隊を集中する事で、ソウルへの突入を目指すのと、それが出来ない場合は、韓国軍の排除に力を発揮するのだ。
山地が迫っている春川戦区には、3個師団を配備。ここは河川と山地で入り組んでおり、守るのも攻めるのもテクニックが必要だ。尚、この時点でうっかり国境侵犯している北朝鮮軍師団がいる。これは間違いで移動の直前に気が付いたので笑って修正した。
そして西海岸沿いの江陵戦区には、2個師団に歩兵旅団、それに特殊大隊2個を配備。この戦力であれば、韓国軍が江陵で死守を行っても、効果的な攻撃を行える。
以上で北朝鮮軍のセットアップが終わる。
『韓国軍初動』大きい図はこちら。
北朝鮮軍のセットアップを終えると、韓国軍の初動である。これは国境線に近い韓国軍ユニットが許された移動で、半分の移動力を使用でき、それらのユニットには、右上へドットが描かれ示されている。
この初動で特徴的なのは、ソウル東正面である。
前線で戦線を構築する事で北朝鮮軍を拘束し、ソウルへの突入を阻止しているのだ。
北朝鮮軍の戦車連隊は通常の移動と戦闘を終えた後で、半分の移動力を使用できる。その際に、韓国軍のスタックへ進入し、戦闘か撤退を強要できるのだ。これにより、戦線を押し下げたり、ZOCに絡め取っての除去を狙える。
この戦車連隊を如何に使うか、及び阻止するかが、このゲームの大きなポイントになる。
さて、その他の戦区では一般的な初動であると言える。北朝鮮軍は1個の韓国軍しか攻撃できず、残りの部隊は次のターンに戦線を構築すべく展開しているのだ。
『第1ターン:北朝鮮軍』大きい図はこちら。
北朝鮮軍の移動と戦闘、そして戦車移動を終えた時点になる。以降、北朝鮮軍終了時とする。実線が移動、点線が戦闘後前進と戦車連隊の移動になる。
我ながら、今一つ手緩い攻めだ。
まず、開城戦区では、韓国軍の1個へ攻撃を集中し、もう1個は戦線後方へ取り残すようにした。取り残された韓国軍は補給切れからの孤立による戦力半減してから排除すればいい。
議政府戦区でDマーカーが見えるのは、韓国軍が2ステップの損害を受けたものの、それを潰走(3ヘクス退却と混乱)により帳消しにした証だ。こんな前衛を逃がすようではイカンな。そして戦車連隊は阻止線に引っ掛かりソウルへと突入できないため、前衛の韓国軍を排除する事としている。
春川戦区では、山地を通り韓国軍のZOCをすり抜け要地である春川を占領。
江陵戦区で特殊大隊が江陵の後方と、三陟へ分散して上陸。先の大隊は江陵の韓国軍を下げさせぬため。三陟の大隊は蔚珍へ先行して再度の上陸と、分散する事で韓国軍の集中を妨げるのである。
このターンに於ける北朝鮮軍の損害は3ステップロスし、韓国軍は5個ユニットが壊滅している。
『第1ターン:国連軍』大きい図はこちら。
韓国軍は戦線を後退させ、漢河で戦線を構築。その後方へ予備兵力を結集させている。尚、この時点で行っていないが、韓国軍はソウルに架かる漢河大橋を爆破に成功している。
(続)
[3回]
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