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2011-07-29 15:45

『第九十一回千葉会の報告』 その3

AtO『HUNGARUAN NIGHTMARE』

かみさんが持ち込んだAtOの新作になります。
私の土曜日に対戦したメインのゲームがこちらになります。
第2次大戦末期のブタペスト市街戦がテーマのゲームです。
和訳は公開されていないのですが、かみさんが抄訳を纏めてくれまして。私がそれを確認して、日本初の対戦が実現したのであります!!
写真は配置を終えたところ。ご覧のように、かなりカッコイイ。相当カッコ(゜∀゜)イイ!!
ユニットは主力の歩兵が連隊や旅団。戦車や偵察(プーマとか)の大隊や中隊。他に砲兵や対空部隊、そして末期のモノの特徴として雑多な訳の分らない部隊もあります。
マップはブタペストの市街中央部。 ルールもこれまでにない斬新なもの。
現在、エリア式で主流になっているアムンヘム・システムとは一線を隔しています。
手順としては、ソ連軍の砲爆撃を解決して、移動(ソ連軍⇒ドイツ軍)、戦闘、混乱の回復。
これで1つのターンが終わります。
移動は普通の作戦級と変わりません。移動力が各ユニットに記入されてあり、エリアへ入るのに基本は1移動力。敵ユニットがあるエリアへ入ったり、出たりするのに余分な移動力が掛かります。
戦闘はかなり変わっていて。私は似たようなゲームを知りません。
まず、ソ連軍・ドイツ軍が10面体サイコロを1個ずつ振ります。
これで大きい出目の方が主導権を得て、エリアを指定して、戦闘を解決していきます。
戦闘解決を指定されたエリアでは、そこにある自軍ユニットに、射撃か白兵戦を行わせることができます。
射撃したユニットは「Firedマーカー」を置いて、それ以上射撃できません。
白兵戦を行うと、攻撃側は全て混乱マーカーを置いて、そこまで。
ですから、「射撃」をして「白兵戦」を挑む、という市街戦が再現できるのです。
ルール上では大変よさ気に思えました。

陣営は私がドイツ軍&ハンガリー軍、かみさんがソ連軍&ルーマニア軍を担当しました。


こちらが1ターンの移動・戦闘を終えた時点になります。
当然と言えば当然ですが、外周を圧倒的な兵力で取り囲んでいるソ連軍&ルーマニア軍(緑色)が、一斉に包囲を狭めて攻撃へと出ます。
ドイツ軍は、島(A)へ配置されている兵力をブダ市街へと撤収させます。
ペスト市街では、後方を遮断される恐れがあるエリアを放棄。撤収します(B)。
そしてソ連軍が1ユニットしか投入しなかったエリアへ、注ぎ込めるだけ投入。逆襲へ打って出ます(C)。
広い地域を維持しているブダ市街では、地形効果の低い地域から、部隊を下げます(D)。
最後に、FHH師団の予備を投入。精鋭なので射撃でも白兵戦でも、優位に立てます(E)。
FHH:フェルト・へレン・ハレと聞くと、昔に見た「ペリカンロード」というマンガ本を思い出してしまいます。
そうか、あれはキングに連載されていたんだっけ。今はもうない雑誌ですね。
オートバイがテーマのマンガだったんですが、主人公が対立する暴走族チームがFHHだったんです。
「彼らは最後まで悲鳴を上げなかった」とかあったけなぁ。カッコ良かったっけ。

他は、地形効果もあり、部隊もそこそこある地域ばかりです。
そう、僅かばかりの部隊が動いてオシマイ。ソ連軍も正面へ突撃@スタック一杯まで。両軍とも、あまり考えるところがありません。

さて、戦闘が始まると、首を捻る事態が多発します。
射撃にしろ、白兵戦にしろ、ルール的には簡単なので、それほど問題なく解決して行きます。
ところが「主導権」というのが厄介。主導権のある側が、射撃や白兵戦を一方的に行えます。
そう、主導権が無い側は何もできないのです。
あるエリアで戦闘の解決となり、例えばソ連軍が射撃と白兵戦を仕掛けたとします。
普通のゲームでは、ソ連軍の全てが終わると、ドイツ軍の射撃と白兵戦へとなるのですが。このゲームでは、サイの目が偶数である限り、主導権が移らず、さらに戦闘も終わらないため、ソ連軍はやることがないのにサイコロを振り続けるのです。
それが全てのエリアで行われるため、1ターンの戦闘解決が延々と。しかも、ほとんど損害もでないまま、繰り返されるのです。


戦闘が終わると、混乱の回復になります。これで1ターンが終了です。先の写真より、黒いマーカーが少なくなっていますね。分らないか…(´・ω・`)。
右上に、四角に区切られたボックスが見られますね。そこが壊滅した部隊を置くところです。
ドイツ軍の部隊が幾つか置かれていますね。これが1ターンに壊滅したドイツ軍になります。
他にも、ドイツ軍にしろソ連軍にしろ損害を受けていますが、ステップロスしているだけです。

さて、配置の写真が14:14、1ターンを終えた写真が16:05でした。
大きな盛り上がりが無いまま、2時間近くサイコロを振り合っているのは、大変辛いものでした。
しかもドイツ軍は、主導権を与えないためだけに(時間稼ぎ)、サイコロを振る必要があり、それが苦痛でした。
ソ連軍としても、その戦術をやられて実際に「何もしないまま」あるエリアの戦闘が終わってしまうのは、不条理だったでしょう。
1ターンを終えて、中断を申し出ると、ソ連軍を担当したかみさんも同意してくれました。 かみさんのblogにも「今年のがっかり候補」として挙げられていました。
コンポーネントが素晴しく、AtO本誌の記事も英文ながら面白いものでした。
第二次世界大戦中に行われた包囲戦の、包囲した部隊、された部隊、包囲下の市民。
その参加した実数と損害数が一覧にされているのです。
これを見るだけでも、価値はあります。
ルールもざっと見ただけでは、期待が持てました。
しかし、機能していないシステムが多く、もっとシンプルに大胆に仕上げられたハズです。
GJの中村さん辺りなら、これが上手いんだろうなぁ、と2人で話しましたっけ。

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