Academy Game『STRIKE OF THE EAGLE』
ポーランドとソ連の戦争と聞くと、かなり危険な香りがしますね。
T55とT62が相打つのか?とか、ポーランド空軍のミグとソ連空軍のミグが空中戦を行うのか?とか。それに近未来小説でポーランドが戦場になるものもありましたし。
いや、攻め込むのはドイツ軍でしたが、その中にポーラド軍の善戦でドイツ軍は侵攻が捗らず。同盟国のフランス将校に、「戦車戦の見本をお見せしようか」と言われて、怒りを胸に断って「ふざけるな、この部隊のかつての師団長はロンメル将軍だぜ!」と呟くのが忘れられません。
ああ、いけねえ余談でした。
さて、ポーランド・ソ連戦争と言えば、第一次世界大戦が終り、ソ連の混乱に浸け込んで、ポーランドが侵攻した戦いです。1919年から1920年まで続いたんだっけな。
経緯は、赤軍が大いに混乱していたため、ポーランド軍の侵攻は当初は大成功します。ところが、ソ連が態勢を整えて反撃を開始すると、一気にポーランド国内まで押し返されて、首都のワルシャワさえも危機的状況となります。そこでヴィスラ河の奇跡と呼ばれるポーランド軍の反撃が成功し、赤軍は敗走。そのまま講和条約を結ぶこととなったのです。確かね。
ゲームのシステムですが、CDS(カード・ドリブン・システム)と言っても過言ではありません。
普通のCDSと違うのは、カードに書かれている数値+2の行動ポイントを受け取れること。普通はカードの数値だけなんですけどね。
行動ポイントを受け取ったら、その数のコマンド・マーカーを自軍のスタックへ置いていきます。そのコマンドには、「強行軍・前進」「強行軍・集結」「前進」「集結」「偵察」「防御」「鉄道移動」「補充」の8種類があります。
まず基本的なのは「前進」はですね。いわゆる移動の活性化と同じです。置かれたスタックは、そのスペースからの移動を行えます。ユニットは写真のようにブロックで、歩兵と騎兵の2種類があり、騎兵で2スペース、歩兵が1スペースの移動が可能です。
「強行軍・前進」は、余分に1スペースの移動が可能となります。ただし、戦闘ではユニットの戦力が半減してしまいます。
ちょっと面白いなと思ったのは「強行軍・集結」と「集結」です。これは何もいないスペースへ置くと、そこに移動可能なユニットを集めることが出来るのです。ですから、分散しがちな戦力を、このコマンドで集めることが可能なのです。
「偵察」は、敵軍のスタックを露見させます。そして受け取ったコマンドの中で1つは「偵察」を行わなければならず、ブラフとしても使えます。
「防御」は、戦闘時に戦力を加えることが出来、「補充」は戦闘に巻き込まれなかったら1戦力を補充できます。CDSとして、カードを使わず補充を行えるのは珍しいですね。「鉄道移動」は、線路に沿って8スペースまで移動できます。
以上でユニットは動かすことができますね。
ちなみに、主導権も持っている陣営が先攻か後攻を選び、コマンドを「強行軍・前進と集結」⇒「前進と集結」⇒「偵察」⇒ここで戦闘の解決をして⇒「防御」⇒「補充」⇒「鉄道移動」の順番で行っていきます。
戦闘は同時解決で、投入された4戦力ごとに敵スタックから戦力を差し引きます。その失った戦力が多い陣営が負けて、そのスペースから退却します。
他に、城塞には1戦力の守備隊があったり、補給の確認もあります。
文章で書くと長くなりましたが、基本的にそれほど難しい部類ではありませんでした。カードの内容も「やんなきゃダメ」というものはないようでしたし。
さて、対戦の展開ですが、始めてなので一番小さいシナリオを選んだんですね。名前は覚えていませんが、写真のようにマップの1/4しか使いません。
で、やってみると何かがオカシイ。
どうにも、しょぼい戦闘しかできないのです。というのはコマンドの「前進」の項目に「ユニットは違いスペースへ移動すること」とあったのです。それを適用すると、兵力を集結させられない。「集結」のコマンドは何もいないとダメです。てな理由で、攻撃したくとも、人が集まりません。かなり変則的な動きを要求され、どうしたモンだか、大いに悩むこととなりました。
この対戦では、ソ連軍がポーランド軍の城塞をですね。何だかわからない内に占領して、そのまま逃げ切ってしまいました。
これで2人とも頭を捻りながら、この日のポーランド戦争はオシマイ。ちょっとガックリなゲームでした・・・。
ががが、後ほど和訳をしたDRAGOONさんからメールがあり・・・
「前進のコマンドは
別のスペースへ行って良いでした」と。
全く違うゲームぢゃないか!!
お粗末さまでした。
DRAGOONさん、次回リマッチしましょうや。
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