『MONTY’S GAMBLE』1回戦目
この記事はうおPさんとのASL-SK対戦だけに絞ります。
普段はASLを後回しにしているのですが、今回は最初に触れるようにします。何故なら、この連戦は私にとって大切な対戦だったのですから。
こちらが対戦の風景です。
隣はユニットを入れている、100円ショップ謹製の薬入れ。「月曜日に入っています」とか言えるのです。
うおPさんは千葉会が出来て早々に、ASLをやりたくて参加するようになり。しかし、なかなか時間が取れずに、年に数回しか対戦できません。私とも去年は一度も対戦して無かったような・・・。
ですから、この日の対戦は貴重なのでした。
それでも対戦では一切、手を抜く事はありません。ベストを尽くさなければ、失礼かと思うんですよね。
最初に対戦したシナリオはS23『Monty’s Gamble』でした。小さめのシナリオから選んだのです。
陣営は、攻撃側のドイツ軍をうおPさん、防御側のイギリス軍を私が担当しました。
イギリス軍の作戦方針です。
イギリス軍には、4-5-8分隊が4個しかありません。指揮官は9-1に8-1×2と潤沢ですが、SWもLMGとPIATが1個ずつしかありません。それに57mmAT×2でした。それらがHIPです。HIPとは、初期隠匿配置の事でマップに置かず記録しておく。今回はお菓子の箱を衝立にして見えないようにし、スタック毎にヘクス番号を紙に書いてまとめてあります。
攻撃側のドイツ軍は3号突撃砲×3、4-6-7×4、4-4-7×4、それに指揮官が8-1と8-0の2人。
勝利条件はドイツ軍がマップ外(図では左)へ17VPを突破させること。分隊が2VP、指揮官が1+指揮修正VP、そして主砲の機能している3突が7VPずつとなっています。ドイツ軍の勝ちパターンは、イギリス軍の戦線を突き崩し、3突が2輌と歩兵が幾らか脱出する。3突が2輌撃破されてしまうと、かなり苦しいですね。歩兵は戦闘の過程で、損害が出て遅れてしまいますから。
イギリス軍はATを左右に割り振っています。
ドイツ軍の進撃路は3つの道路が考えられ、その1つをあり、左翼のAが塞いでいます。その前衛に歩兵を配備。最前線の4-5-8がドイツ軍歩兵の足を止め、8-1+PIAT4-5-8がその後方で4-5-8が包囲されないようにしています。右翼のBは2つの道路を狙えます。この弱点は、ドイツ軍の歩兵が右翼へ押し寄せられると、ATを歩兵に食われてしまう事です。そこで8-1+4-5-8と9-1+LMG4-5-8がATを守っています。歩兵戦の基本戦術なのですが、その場で留まって守るのは大変危険です。というのは、攻撃側は必ず兵力で上回っているからです。そこで一旦撃って(赤の点線)は下がる(赤の実線)ように考えていました。
1ターンのドイツ軍移動フェイズを終えた時点ですね。
さて、事前に長々と書きましたが、この戦いはすぐに終りました。
というのは、ドイツ軍が全ての3突を失い、歩兵も多くが脱落し、前進の見込みが無くなってしまったからです。
この写真では判り難いのため、VASLで再現しますね。
ドイツ軍は1ターンの移動フェイズで3突を、イギリス軍のATが待ち構えている正面に、しかもMotion(機動状態)で出してしまったのです。これで2輌の3突が食われ、左翼の歩兵も壊乱状態。イギリス軍はドイツ軍の歩兵が集中している右翼へ兵力を集中させ、封じ込めを狙いました。これが功を奏して、もう1輌の3突もPIATで撃破され、ほぼ突進力を失ってしまったのです。
それからうおPさん一言。
写真でドイツ軍の戦力を確かめたけど、少なくないかい?多分、歩兵が半分くらいになっているよ。
これでドイツ軍の攻め手が無くなり投了。立場を入れ替えて2回戦目を行う事となりました。
『MONTY’S GAMBLE』2回戦目
ユニットが出ているので、立場を入れ替えて対戦するのは、至って簡単なんですよね。
今度は私がドイツ軍なので、その作戦方針を解説しましょう。
まず、3角地帯内部は3突に取って比較的安全です。ここを狙うためには、イギリス軍はATをかなりの前衛配置させる事となり、それはドイツ軍の歩兵に食われる危険が高いからでした。ATの配置がなければ、それを援護する歩兵も考えられません。
それでも3角地帯の安全を確認するため、ドイツ軍は歩兵を、矢印のように走らせる事としました。その過程でイギリス軍を焙り出せるのです。
そして3突には安全な地点に停止させ、煙幕弾や移動中に煙幕を張る装置があるので、その煙に隠れて歩兵を前進させるつもりでした。
1ターンのドイツ軍移動フェイズ途中です。
ちょっと判り難いので、これまたVASLで再現をばします。
ドイツ軍の歩兵が走る、その最初のユニットがイギリス歩兵(4-5-8)から射撃を受けました。これはかなり予想外でした。何故ならば、普通は単独での配置は考えられません。そうであるならば、イギリス軍は相当の前衛配置を選択している可能性が予期されるのです。
上の写真でも、私の悩んでいる様子が伺えますね。
さて、ドイツ軍は切り替えて、このイギリス軍4-5-8を狩る事としました。
白兵戦に持ち込むのも悪くはないのですが、ドイツ軍は進撃を急ぐのを優先しました。そこで4-5-8を逃げられないように、3突や歩兵を布陣させたのです。建物へAFVを入れるのは、Bog(一時的に移動が出来なくなる)から、移動不能になる危険もありましたが、それでも路上をうろうろしていてATやPIATに食われるよりは、マシだと判断しました。
ドイツ軍が懸念していた、他のイギリス軍の妨害はなく、この4-5-8はドイツ軍の射撃を受けて混乱⇒除去されました。
これは3ターンになりますね。
ドイツ軍は中央を突破する事にしました。理由は左右の道路には、イギリス軍のATとその援護する歩兵が隠れていると思われたのです。これは当たっていました。
中央を前進するドイツ軍は、殆ど抵抗を受けませんでした。写真でも一部出ていますが、イギリス軍が左右の道路を狙った布陣を行っていたためです。
これもVASLで再現しましょう。
そのため、中央の岡を進撃するドイツ軍を射撃する部隊がいなかったのです。
そしてATの目前を通過した3突を狙っての射撃は外れ、そのまま逃げて行きました。この時点で勝負はドイツ軍の物かと思っていました。
ところが、終ってみればイギリス軍の勝ち。
というのは、3突の1輌は突破できましたが、1輌がPIATのピンゾロで撃破。もう1輌は主砲の故障から、修理失敗で帰還していたのです。
そのため、ドイツ軍の歩兵で7VPの突破が必要なのでしたが、それが足りなかったのです。やはり歩兵は突破に向かないのですね。
対戦が終って勝利条件を見れば、主砲が故障していても3突は6VPあり、修理をすべきではなかったのですね。だから、勝利条件を見ろと何時も言っている(ry。詰めの甘いオレらしいぜ( ´д`)チェッ。
さて、これらの対戦以外にも3戦していますが、写真もありませんから、ここまでとしておきます。長くなりましたしね。うおPさん、また楽しもうぜ!
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