『開戦』
DASRECHさんと私は定期的に
サンセット『朝鮮戦争』を対戦しています。今年の一戦という事で記念撮影。
あっと、これは千葉会での対戦になります。
他にこのゲームを相手してくれる方って少ないのですよね。テーマがマイナーで、しかも何かと話題の多い韓国が舞台ですから。
それにmitsuさんいわく「初期のエポックの中で一番タイト」なゲームです。細かいルールも多いですし、展開も熟練していないと、行き成り終了になってしまうのです。
それでも私は多くのウォーゲーマーにこのゲームを触れて欲しい。腕を磨くのにちょうどいいのです。
どのように勝つかの戦略を決めて。そこからどれくらいの戦力配分が必要であるかを考え。そしてウォーゲームの妙であるZOCの見極めから、損害と戦果の駆け引き。
空海軍にマンセー突撃など、見所も多いのです。
まあ、これらは以前にも言っているので、
そちらを見てくだされ。
『北朝鮮軍配置終了時点』
今回は私が攻撃側の北朝鮮軍、DASRECHさんが防御側の国連軍を担当しました。
こちらが北朝鮮軍の配置を終えた時点。
まず、ゲーム開始当初の手順から解説しましょう。韓国軍の配置は決まっており、北朝鮮軍は38度線(赤い点線)の北側へ自由に配置を行います。その後、韓国軍の一部が「初動」を行います。これはユニットの右上にドットのある韓国軍が半分の移動力を使えます。
これにより、北朝鮮軍の攻勢方向を見極めて、対応を行えるのです。
と言いつつも、今回は初動を終えた写真を撮り忘れてしまいました。これを見れれば、韓国軍がどのような目的で、どのような行動を取ったか、把握できたのでしたが、うっかりしました。
『1ターン:北朝鮮軍終了時点』
こちらが1ターンの北朝鮮軍を終えた時点。
久々なので腕が鈍っていますね。
何故ならば、“D”マーカーが見えるのは、潰乱により壊滅を逃れた韓国軍。北朝鮮軍は攻撃を行う際には、こう言った部隊がでないような攻撃を組み合わせるべきなのです。
他にはソウルへの突入もできていません。1ターンにソウルを占領しておれば、補充を多く受け取れるのですが、失敗しました。
『1ターン:韓国軍終了時点』
韓国軍はこちらの予想外の行動に出てきました。
北朝鮮軍を阻む主戦線は予想通りだったのですが、一部の部隊を後方へ進出させたのです(3つ赤円内)。
私はこれにはかなり疑問を覚えました。
何故ならば、このゲームでは自軍ターンの最後に補給を確認し、それが2ターン補給切れのままなら戦力が半減するのです。
北朝鮮軍には増援もあるため、後方の部隊はZOCに絡め取っておき、戦力の半減を待ち、それから攻撃。そうすれば主力の前進速度は落ちない、と思われたのです。
この判断は後ほど大きく裏切られる事となります。
『2ターン:北朝鮮軍終了時点』
先ほどの方針のように、北朝鮮軍の後方へ進出した韓国軍は、師団を分割させ包囲。
北朝鮮軍の主力は漢江を渡河。戦車連隊は直接的な攻撃だけでなく、包囲により韓国軍を捕捉しています。アメリカ軍までは捕まえられませんでしたけどね。
『2ターン:韓国軍終了時点』
国連軍は主戦線をあまり後退させませんでした。
北朝鮮軍の主力の手前で包囲されている韓国軍があり、それが妨害して前進できないとの判断です。
ここで韓国軍は「補給切れからの脱出」を行いました(①赤矢印)。
これは補給切れとなった韓国軍ユニットは、ステップロスと“D”マーカーを乗せる事により、敵ZOCを無視して移動を行えるのです。これにはちょっと驚きました。
さらに、東岸で韓国軍は後方へ進入した部隊を前進させ、北朝鮮軍へ接敵②。これにより、この周辺の北朝鮮軍の行動は大きく阻害される事となりました。
やれやれ、北朝鮮軍は韓国軍に損害を強いているものの、前進も遅れていますね。
『3ターン:北朝鮮軍終了時点』
北朝鮮軍は前線の韓国軍を掃討するのに追われました。そして壊滅まで追い込めなかった部隊は、包囲へと。
戦車連隊も大きく前進させていません。というのは、アメリカ軍も数が揃ってきており、国連軍の反撃を危惧したのです。韓国軍もソコソコありましたしね。
『3ターン:韓国軍終了時点』
アメリカ軍師団が揃ったので、それらで戦線を構築。中央のユニットにマーカーが乗っているため分り難いのですが、韓国軍もその前面で警戒線を引いています。
このターンにも、補給切れからの脱出でスルスルと抜け出し。ソウルへと進入されてしまいました(赤矢印)。
この時点では、ソウル自体にそれほど価値はありません。しかし、ここに登場(というよりも徴発していた)補充ユニット3個を飛ばされたのは痛かった。動かし忘れていたのでした。
『4ターン:北朝鮮軍終了時点』
このターンから国連軍の空軍による交通妨害が行われています。と言っても、北朝鮮軍の移動を終えた時点で、そのマーカーを除去するため、写真では分からないのですがね。
さて、戦況ですが。
ソウル周辺で後方撹乱していた韓国軍は一掃されています。まあ北朝鮮軍が増援を待てばこれくらいに壊滅できるでしょう。
北朝鮮軍の主力は韓国軍の警戒線と、交通妨害に引っ掛かって、アメリカ軍を捕捉できていません。この時点では、交通妨害を受けつつ(1ステップロス)アメリカ軍へ攻撃するのは、時期尚早との判断です。
それでも韓国軍の3個ばかりを包囲していますね。通常の移動と戦闘を終えた後で、戦車連隊が移動します。この戦車移動では交通妨害を被らないのです。これを利用しました。
『4ターン:韓国軍終了時点』
国連軍は戦線を山脈にて構築。ここが国連軍にとって厄介なんですよね。山脈は地形効果が高いのですが、道路がなければZOCが及ばないのです。
東岸では国連軍の海軍が行動を開始。尚、以降は空軍や海軍と表記される場合は、国連軍のものになります。北朝鮮軍にはありませんからねぇ。
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