S24『SHERMAN MARCHES WEST』
開場時間早々の
『日露大戦』とほぼ同時に対戦が始まったのは、やっさんとy.nakanoさんとのASL-SKのシナリオ
S24『SHERMAN MARCHES WEST』でした。
ASL修練中のやっさんに、前日に経験したシナリオを違う人間と対戦するのも、良いと思った次第です。特に、このシナリオくらに大きければ、作戦の幅もありますから、色々と試せるのです。
さて、写真は1ターンの途中になりますね。その戦況ですが、VASLで再現してみましょう。
ドイツ軍の防御配置を横目から見た瞬間に、これは分散し過ぎていると感じました。
HMGを最左翼に布陣させ、その火力によりソ連軍の前進を阻む狙いです(A)。しかし、それはシャーマンの煙幕や、sDでも十分に無力化可能で、スルーされる可能性は十分に高かったのです。
最右翼の4-4-7も前過ぎます(B)。これもシャーマンが寄せていけば、逃げ場を失い、煙幕一発で無力化できます。
左翼で麦畑を越えた2個の4-4-7(C)も、退路を遮断される危険も十分にあり、この再現図でもそれは確認できるでしょうま。そして危険を承知でソ連軍の歩兵に突っ走たられた場合、一部のソ連軍は脱落するでしょうが、大多数は通過でき、それ以降は戦闘に寄与しない可能性があります。
こうして見ると、ドイツ軍で勝利条件である村を、実質的に守っているのは2個の4-4-7(D)です。僅か2個ですから、ソ連軍が損害を覚悟で速攻を狙われれば、一気に勝負が着く危険を孕んでいたのです。
対する、ソ連軍の前進ですが、大胆さに欠けているようです。ドイツ軍の中央を制圧する火力が低いので、そこを一気に突けば、中心に大きく楔を打ち込めたのです(E)。ここに主力を展開できれば、村の占領は間近でした。
さて、初心者とベテランで、最も差が出るのは煙幕の使い方です。直接的な射撃よりもsDや煙幕弾の方が無力化させるのが、確実なのです。これは戦記にほとんど描かれてませんが、それでも注意深く見ていけば、各所で確認できます。例えば、レイテ海戦での連合艦隊が仮装空母をなかなか撃沈させられなかったのは、護衛の駆逐艦がそれらの間に割って入り、必死で煙幕を張った結果です。硫黄島でも上陸の際に、損傷を受けた艦艇が煙幕を展開して、難を逃れています。これは他の軍隊でも見受けられ、ドイツ軍や日本軍でも、煙幕を使える兵器は多々存在しました。
あら、余談にそれ過ぎましたね。
この対戦はy.nakanoさんが50mm対戦車砲を、対歩兵に使用(!)。それが当たり、ソ連軍の歩兵を撃退。戦車戦もティーゲルの活躍でシャーマンが壊滅。ASLの先輩らしくy.nakanoさんが制していました。最近、防御を練習している甲斐があった模様です。
では、私ならこの戦場でどのような防御をするか、考えてみましょう。
まず、最初からAとBの建物で勝負をするように組み立てます。だって、守りやすいんだもん。
そこで中央にMMGとHMGを集中配備(C)。その機関銃部隊をシャーマンから守るように、右翼に4-4-4×2個(D)を置く。この2個で不用意に近づいて来たシャーマン子ちゃんを喰ってしまう。
その最右翼には50mm対戦車砲が、シャーマンが安全な距離を保った場合に、その側面もしくは後面から「こんにちは!」する(E)。シャーマンの正面装甲を抜くのは難しい50mm対戦車砲ですが、側面か後面なら何とかなる。もし、それを嫌って50mm対戦車砲の方向へ正面を向ければ、ドイツ軍の機関銃が楽になる。そうそう、私はソ連軍をやって、良くこの付近で50mm対戦車砲を踏んだんだっけ。
基本的な阻止火力は青の点線。そしてソ連軍の前進を見て、ドイツ軍は青の実線のように後退する。この後退は「ちょっと早いかな?」と思うくらいがちょうどいい。
ではここで逆に、ソ連軍がどのような攻撃方法が有効か考えてみましょう。
まず、シャーマン子は二手に分けます。というのは、ティーゲルが出て来て、それにシャーマン子がもりもり食われるのは困るのです。
そこでシャーマンを二手に分けて、ティーゲルが1ターンに登場して、続く2ターンでも有効なポジションを占められないようにします。そして2ターンに片方のシャーマンを狙って来るようなら、煙幕を焚きまくって逃げる。他には、逆方向から、押し寄せて「移動中射撃ラッシュ!」で勝負するもの(・∀・)イイ。さらに、シャーマンは撃破されるものと決めて、残ったシャーマンでドイツ軍の増援を妨害へ走るも(・∀・)イイZ!
それらを勘案してのシャーマン6輌が展開するのは、こちらの図。
右翼の3輌が連携して、ドイツ軍が前衛で配置している4-4-7の退路を押えてしまう(A)。その前進の際に、麦畑にドイツ軍の50mm対戦車砲が隠れてないか、「踏んで回る」っておきます。
左翼の3輌はドイツ軍のPFに喰われない距離を保って、主戦場を狙える位置へと(B)。
後のシャーマン達は、ドイツ軍のティーゲル次第で考えるべな。
続いて、ソ連軍の歩兵に付いてですね。
最初に考えるのが、「6と8移動力で何処まで行けるか?」です。平地を突っ走るのは、危険が危ないので止めときましょう。幾ら損害覚悟のソ連軍だと言っても、ドイツ軍の射撃により溶けて無くなるから。そうすると、この地形では麦畑を盾に進める。
移動フェイズと突撃フェイズを入れれば、ソ連軍の展開地域は3ヵ所へ集約されます。
中央のCですか。ははは、ドイツ軍のHMGとMMGが待ち構えているところに「こんぬつわ」ですね、わかります。これは地形効果を得られないので危険でしょう。ダメとは言い切れない部分=勝利条件に近い利点もありますが、オレはやらないな。
右翼のDに展開して前進するのは、ドイツ軍の防御が硬いですね。しかし点在する森や建物を、盾として前進に使えるので、ドイツ軍の懐に入り易い。
さて、地形的に攻撃しやすいのはEから、森を伝ってです。ドイツ軍の防備も手薄ですし。しかし、ドイツ軍としては、ソ連軍がこの攻撃経路を向かって来るのは、上等(д´)コイヤァァァァ!!
右翼の前進を阻めれば、Qの列を塞ぐようにティーゲルさんにお願いしますて。ああ、虎さんでなくても3号さんでもオケ( ・∀・)b!
それで時間切れを狙うんですね。
ですから、私がソ連軍なら右翼のDへ主力を送り込み、左翼のEへ助攻部隊を展開。両翼から締め付けます。実際に上手くいくかは不明ですが(・∀・)つ目 オチャノメ!
長くなりましたから今日はこの辺りで。
A24 『REGALBUTO RIGDE』
おっと、S24が長すぎたので、おっと、S24が長すぎたので、簡単に。下総さんとルセロさんの千葉会トップ対決。ここはルセロさんの貫禄勝ちでした。
地味で長いシナリオなので、あまり対戦機会はないんですよね。
AP12『CREAM OF THE CROP』
こちらは先月に続き参加のVon Rotenstinさんと、私の対戦でした。
Von RotenstinさんはASL-SKを希望でしたが、運悪くスターターの皆さんが撤収してしまい。フルルールでしたから、厳しかったですかね。
これに懲りずまたよろしくです。
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