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2024-03-29 14:58

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2014-05-13 12:09

『FLAT TOP』ミッドウェイ対戦記 その3

『死闘』

地震に起こされた朝。
日本軍指揮官は同じホテルへ泊まっていたため、再開直前に最終協議を行えた。そこで決したのは、夜明けから機動部隊が索敵を開始。巡洋艦隊や大和隊、瑞鳳隊に輸送船団も加えた総力を結集し、ミッドウェイへ向けて突進する、というものだった。

決して大きな声ではなかったが、3人が熱く「ミッドウェイを目指すんだ!」「オレ、やりますよ!」とか語っていたため、隣で眠そうしていた男性が「こいつ等何者なんだ!」と呆気に取られていた。


ゲームが再開され、6月5日の夜明け前から、アメリカ軍はミッドウェイの陸上機を使っての索敵を再開。
その際に、最もミッドウェイへ接近していた巡洋艦隊が発見さる。巡洋艦隊は危険を避けて、嵐へと逃げ込む。
これで嵐が抜ける6時間は、この巡洋艦隊は身動きが取れなくなったのだが、これが後ほど大きな影響を及ぼす。
0600 遂に日本軍から索敵機が発進。
これで機動部隊が何処にいるかは、凡そ予見されてしまう。
このような戦いは、長く『FLAT TOP』をプレイし続け、恐らく日本で随一の力量を持つ下総さんも初めてらしく、緊張のあまり朝酒を決めフラフラになっていた。決めたのはオレも、だけどな!
さて、夜が明けた0600。早々に予想外な事が起きた。
天候の激変により、いきなり輸送船団が嵐に包まれたのだ。これが絶妙なタイミングで、アメリカ軍の索敵機が接近する直前。そのため晴天域にいた駆逐艦隊も曇りへ退避し、一息つく。

そこへドーントレスが全力で襲い掛かって来た!
ここまで積極的に攻勢を続けるか!またもや驚かされた!!
この攻撃により、駆逐艦隊の半数5隻が撃沈、2隻が中破する。この損害で第2水雷戦隊は壊滅。しかし、生き残った3隻の駆逐艦は、ドートレスの帰路を把握すべく晴天域へ突進。ところが、見張り員がドーントレスの影を見る事はない。付近を飛行中の瑞鳳隊の九七艦攻からも、行方の報告はない。何処へ消えやがった!?


0700 両軍とも、全力で索敵を行う。
その結果、日本軍の機動部隊、大和隊、そして鳳翔隊が露見。しかし、アメリカ軍の空母艦隊は発見できず、日本軍に焦りが広がる。
日本軍は九七艦攻の全てを索敵へ投入。それでも見つけられない!
それにしても機動部隊指揮官が、あまりにもアメリカ艦隊しか気にする様子がない。輸送船団指揮官が、ミッドウェイの陸上機からの攻撃を懸念し、具申したところ。「屁でもねえ!」と。こんなセリフが聞けるなど、他にねえぜ!!


0800 遂に「敵艦見ゆ!」との報告あり。
それも朝酒をキメていた機動部隊の索敵機が成功とは!
日本軍の機動部隊から12~13ヘクス。距離で言えば300~400Kmなので、当時の航空機でも1~2時間という近さ。これを見て、鳳翔隊や大和隊は猛進。
機動部隊指揮官から「どうして他の部隊は突撃しないんだ!」と憤怒の唸り声が聞こえる。
しかし、輸送船団からは正面にアメリカ軍の空母部隊(他にないため、以降アメリカ艦隊)があり、危険過ぎる。

日本軍の機動部隊は、待機させていた九九艦爆を全力で発進。攻撃へ向かわせるが、アメリカ艦隊は嵐へ逃げ込み、行方を晦ます。アメリカ艦隊は、その後も雲の動きを見て、嵐へと逃げ込み、日本軍の攻撃を避け続ける。
九九艦爆は、航続時間ギリギリまで粘るが、空しく引き上げる。しかし、安堵のアメリカ艦隊に別の危機が。


逃げ込んだ隣のヘクスに、日本軍の巡洋艦隊がいたのだ。夜明け前から逃げ込んでおり、嵐が通り過ぎる6時間かかったため、日本軍の巡洋艦隊を忘れていたのだ。そのためアメリカ艦隊は、日本軍の索敵機や遠方から突進する大和隊や鳳翔隊だけでなく、直近の巡洋艦隊からも追い回される羽目に!


1300 アメリカ軍の空母部隊は、ただ逃げ回るだけでなく、日本軍の隙を突いて整備の終わった攻撃機を発進。

航空巡洋艦の筑摩を撃沈。
時間は前後するが、1000に大和隊もミッドウェイからの攻撃隊により、大和が損傷を受ける。しかし、耐久力が18ある戦艦を止めるのは、当時の航空戦力では無理だ。これがミッドウェイ隊の白鳥の歌となる。


アメリカ艦隊も、遂に日本軍に捕らえられる。日本艦隊の裏をかき続けて、危機的状況から脱出したやに思われた瞬間。進入したヘクスに、ここまで音沙汰のなかった日本軍の潜水艦隊が浮上。しかも、全ての4隻を集中していた。同時に日本軍の機動部隊から緊急発進した、九九艦爆30機が襲い掛かる。


しかし、アメリカ軍も、直援のワイルドキャットを上げており、艦隊も日本軍とは比較にならないほど強力な対空力で、九九艦爆は次々に撃墜。

それでも僅かに残った10機程度の九九艦爆が爆撃し、ヨークタウンを中破せしめ、速力を半分まで減退させる。

九九艦爆の攻撃を終えると、今度は潜水艦隊の攻撃。こちらは駆逐艦から反撃を受け1隻撃沈されるものの、エンタープライズに損傷を与える。
機動部隊指揮官からは、この損傷がエンタープライズでなくヨークタウンであれば、航行不能になる。そちらを優先すべきだったとの意見あり。
潜水艦隊指揮官は、少しでも損傷を与えれば、空母の性能は低下する。ヨークタウンはすでに速力が半減しており、アメリカ軍の逃走には足手纏いである。
ゲーム派と史実派のぶつかり合い、ここに極まる。


傷ついたヨークタウンを引き摺るように退避するアメリカ艦隊へ、九九艦爆の第2次攻撃!狙いは手負いのヨークタウン!!

この攻撃でヨークタウンは大破し、航行不能となる。航行不能となっては救う術はない。アメリカ艦隊指揮官はヨークタウンに総員退避、他の艦艇に増速を指示。これにより、ヨークタウンの命運は決する。そしてヨークタウンは日本軍の第3次攻撃により、その姿を海底へ消したのである。

(続)

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2014-05-13 11:57

『FLAT TOP』ミッドウェイ対戦記 その2

『暴君ドートレス』

対戦中に写真はあまり多く撮れていない。
『FLAT TOP』は、戦闘の起こらないターンが多く、精神的な区切りがなく。淡々と進んでしまうからだ。

先に使った写真はこれ。6月4日0300ターン。
シナリオで各セクター(マップ全体を4つに分けて、Ⅰ~Ⅳまである)に、各々8個ずつ雲マーカーがある。
ルールを説明すると、黒いマーカーが雲。そこから2ヘクスまで曇りとなり、索敵や戦闘で支障がある。そして曇りが重なったら暴風ヘクスとなり、そこにいた艦隊は動けず、編隊は出るだけ。一切の索敵も不可になる。暴風ヘクスは以降、嵐とする。


さて、写真は6月04:00ターン。
アメリカ軍はミッドウェイ島の索敵機をゲーム開始当初の0100から発進。日本軍の機動部隊が最も前衛配置をした場合でも、捉えられるようローラー索敵。
そしてカタリナなのだろう。航続時間の長い機種には、マップの最西部を目指す。こちらは輸送船団(軽巡洋艦の神通を旗艦とする第2水雷隊の駆逐艦10隻、特務艦3隻、及び輸送艦15隻)と攻略部隊B(軽空母の瑞鳳、戦艦の比叡と金剛、巡洋艦の愛宕、鳥海、羽黒、妙高、由良、駆逐艦8隻:以降この艦隊を瑞鳳隊)を狙ってだ。
日本軍は計画通りに、北部の嵐を目指す。
夜が明ける0600には、嵐へと入り込み、間一髪アメリカの索敵機をかわす。

さらに驚いたのが、アメリカ軍の潜水艦隊の一斉浮上。輸送船団と瑞鳳隊が逃げ込んだヘクスの列へ、アメリカ軍の潜水艦が浮上していたのだ。嵐でなかったら、これらの艦隊が発見され、アメリカ軍の集中を招いていた筈だ。これらの瑞鳳隊や輸送船団は、この日の午後まで嵐に留まり、アメリカ軍の目を逃れる事となる。


アメリカ軍の執拗な索敵は、北部だけでなく南部へも、その輪を広げていた。すると、夜明けの0600に、日本軍の艦隊が発見される。
主力との合流を急ぐ、攻略部隊Cであった。水上機母艦の千歳、巡洋艦の熊野、三隈、最上、鈴谷、駆逐艦2隻。以降、この艦隊を巡洋艦隊とする。尚、鈍足な神川は護衛の駆逐艦とともに、別働隊。要は、遅いため置いて行かれて、戦闘に関与する事は無かった。
発見された直後の0700にアメリカ軍のドートレス37ポイント(100機以上)が急襲!

日本軍の事前演習では、このような急襲も考慮されていた。
ゲーム的であるが、実質的にアメリカ軍はマップの何処へも配置可能であり、日本軍の艦隊はマップ上には機動部隊と輸送船団しかなく、他の瑞鳳隊や巡洋艦隊、それに主力部隊(戦艦・大和、陸奥、長門。軽空母・鳳翔、潜水母艦・千代田、日進。巡洋艦・川内、駆逐艦・9隻。以降、大和隊)は、指定の時間とヘクスに登場する。そのため、アメリカ軍は日本軍の大体の位置は予想ができ、各個撃破が可能なのだ。
日本軍としては、短期決戦に付き合うのは危険であり、巡洋艦隊の損害は致し方が無い、と割り切っていた。それにアメリカ軍の空母部隊も危険に晒されるため、挑んで来ないとも思っていたのである。
ところが、それらを裏切る急襲!
しかも、3隻の空母を全て集中しての運用。
この攻撃により、水上機母艦の千代田が爆沈!

巡洋艦の三隈も航行不能の大破。

三隈は0800にカタリナからの高高度爆撃が命中し沈没。
輸送船団長より、三隈乗員の救助を要す、との具申があったものの、旗艦・大和から「先を急げ!」との命令。涙を呑んで作戦実行を優先させる。
巡洋艦隊は損害を被ったものの、当初の作戦通りに北東へ進路を取る。それ以降、しばらくは索敵の目を逃れて、順調に進撃。この日は、もう攻撃はないもの、と日本軍に安堵感が広がっていた夕刻前。


静寂を破ったのはアメリカ軍の爆撃。
1500に巡洋艦隊が発見されたと同時に、攻撃隊を発進させたらしい。またもや、1600に巡洋艦隊が攻撃を受けたのだ。
しかも、今度はデバステイターの雷撃!

デバステイターは航続距離が短く、普段は使い物にならない。この雷撃機が出てきたという事は、僅か10ヘクス以内にアメリカ軍の空母艦隊がいる。それを、ただ嵐の中で見守るしかできないのは、断腸の思い。
この攻撃は巡洋艦隊の回避運動が功を奏し、ほぼ無傷で切り抜ける。損害を受けなかったが、ここまで読みを外されとは!


これ以降、6月4日中に、この巡洋艦隊が攻撃を食らう事は無かったが、深夜まで索敵機に付き纏われ、それを振り切ったのは北部の雲に入ってからだ。
写真は6月5日0200。
Aの地点に見える赤いユニットが、巡洋艦隊。黄色がアメリカのユニットで、一列に並んでいるのが潜水艦隊の警戒線。他のアメリカ軍ユニットは索敵機で、青いマーカーを乗せているのは、移動を終了した事を表し。白いマーカーは嵐の範囲。重要な事柄なのに、曇りと嵐の違いは文章しかなく、マップ上ではこのように何かしらのマーカーで代用するしかない。


『突撃と翻弄と』

少し時間が戻る。
巡洋艦隊が苦闘している6月4日の午後。

ミッドウェイの索敵機が、航続時間の問題で引き返す(黄矢印)。
それを見た始めた日本艦隊は一斉に行動を開始。機動部隊と大和隊は一路東進(赤矢印)。敵に接触される事なく、6月5日の夜明け前にはミッドウェイ北方の予定海域まで達する。
傷ついた巡洋艦隊も、敵に追われつつもミッドウェイ付近まで到達。これらは、後に聞いた事であり、輸送船団を指揮していた私・yagiは、対戦中殆ど知らないままだった。

問題は輸送船団だ。
鈍足の上に脆弱。これらの輸送艦がミッドウェイまで辿り着かないと日本軍に勝ちはない。そのため、有らん限りのゲーム的なテクニックを駆使した。

まず、午後になり嵐の隙間を抜けて、輸送船団から駆逐艦10隻を分離。輸送船団はそのまま嵐へと留まり、駆逐艦隊は嵐の外周を回り込む。まだ周辺に索敵機がいたため、アメリカ軍の目を引き付けるためだった。
しかし、予想に反して、駆逐艦隊が発見される事はなく、索敵機は引き上げたため、1200には見切りを付けて輸送船団へと合流・・・。する前に、邪魔なアメリカ軍の潜水艦隊を封じる手立てを思いつく。
駆逐艦を7隻に組み替え、潜水艦が浮上しているヘクスへ進入。これで潜水艦が攻撃してくれば、駆逐艦の逆襲を受け、潜水艦が撃沈される可能性の方は高い。それを知っているアメリカ軍ならば、「駆逐艦=小艦艇が7隻」のヘクスでは戦闘を挑めない。
それを利用して、潜水艦の浮上しているヘクスへ7隻の駆逐艦を送り込み、それを1ヘクスずつ南西へとずらす。隣のヘクスに輸送艦の7隻、さらに2ヘクス先に輸送船団の残りを平行にさせる。
こうすれば、アメリカ軍が「これまで動きがなかった」と不審に思って潜水艦を動かしたとしても、「7隻の小艦艇」のヘクスに当たる公算が高く。結果として、潜水艦の攻撃を躊躇させ、輸送船団の位置隠蔽も成し遂げられる。これが当たって、輸送船団は潜水艦隊の警戒線を無事に擦り抜けられた。

しかし、警戒線を抜けた先には晴天域が広がっている。ここで輸送船団の位置がアメリカ軍に露見する。輸送船団が嵐の外周を回り込んでいたところへ、ちょうど北上した巡洋艦隊と重なったため、索敵機に発見されたのだ。ただし、アメリカ軍は夜間のため「艦隊」としか分からない。先の駆逐艦隊とも勘違いされていた模様だ。結果として、輸送船団が索敵されたのは、これが最初で最後だった。
輸送船団は、アメリカ軍の索敵が厳重なため、このまま前進するのは危険。もう一度、輸送船団から駆逐艦隊を分離。駆逐艦隊を先行させ、夜の間は晴天域を走らせ、索敵機を引き付ける。輸送船団は索敵が行えない雲りの中に留まる。夜が明ければ、曇りでも索敵の目が届く。遂に、輸送船団が発見されるか、と覚悟を決めた。

この時点で一日目の対戦は終了。

6月5日 0400(28ターン)
アメリカ軍:98VP
日本軍:22VP
やはり、水上母艦と巡洋艦を失っている分、アメリカ軍が圧倒的にVPを多く獲得している。
それにしても前年の珊瑚海会戦から比べると、進み具合が悪い。ターン数が少ないと勘違いし、対戦中に食料の買出しやオークションに参加と度々中断したからだ。翌日は時間短縮を考慮し、事前に昼食を購入しておいたり、オークション中もゲームを進めるなど決めた。

(続)

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2014-05-13 11:50

『FLAT TOP』ミッドウェイ対戦記 その1

『我、ミッドウェイ島を攻略せんとす』

今年も5月4日と5日と開催されたYSGAの連続例会に参加し、千葉会とYSGAの対抗戦をして来ました。
対戦したゲームはAH『FLAT TOP』のミッドウェイ・シナリオ。

写真は対戦を終えた時のもの。参加した面々による記念撮影です。画像の変換はですね。面倒臭いので、ふなっしーに統一。
陣営と担当を以下に紹介します。
千葉会(写真の右列):日本軍
やっさん(中央):護衛艦隊(瑞鳳隊、翔鳳隊、巡洋艦隊)、主力艦隊(大和隊)
下総(手前):空母艦隊(機動部隊)
yagi(奥):輸送船団
YSGA(写真左列):アメリカ軍
もりつち(手前):空母艦隊(アメリカ艦隊)
Dublin(中央):陸上機
Bluebear(奥):潜水艦隊


マップはジェネラルに掲載された記事から、拡大し修整を施し作製。ユニットは去年に拡大複製済み。マーカーは倍化計画にて準備されました。ですから、『FLAT TOP』の元ゲームのままでは、日本艦隊が多過ぎて艦隊編成ができなくなる事態は、避けられています。これらは拡大&倍化職人のDulinさんのお仕事。ありがとうございました。

『FLAT TOPの話』

『FLAT TOP』の紹介もしておきましょう。
古い・・・、とても古いゲームです。最初に発売されたのが、1977年ですから40年近く前。日本に入って来たのだって30年前になります。

ユニットの写真をどうしようかと思ったら、裏箱の絵が分かり易く。それを流用します。
ユニットは艦艇が1隻ずつ。戦艦から巡洋艦、果ては水上機母艦から駆逐艦や潜水艦まで詳細を極めています。
航空機は、1ポイントが3機。それを編隊として纏めて行動。ヘクスの一辺が30Kmに相当。
ゲーム的には、テーブルにマップを広げ。
プレイヤーは、手元にそのマップを縮小した「プロット・マップ」を持ち、そこに自分の艦隊や編隊がどこに存在するか記入。そのプロット・マップの脇に艦隊と編隊の編成表を広げて、実際にそれらがどのようになっているかを管理。

ですから、ゲーム開始当初にはマップに「雲」や「島」しかありません。
写真は実際にゲームが始まった直後。それでも例会開始から2時間は経過しています。6人で準備しても、これくらいの手間がかかるのです。
ゲームが進み、索敵を実行する艦隊や編隊を置き、索敵の成否を確認。その結果により、敵のユニットが発見されたら、発見された艦隊や編隊を置いて行きます。
こう書くと、ちょっと分かり難いのですが、実際は物凄くシンプル。要は、トランプの神経衰弱やカルタが、大掛かりになったもの。
私はパソコンゲームをやりませんが、海戦ゲームは、これが基本になっています。というより、これを超えるゲームは現在でも存在しません。
『FLAT TOP』がウォーゲーム界隈で有名だったのは、その敷居の高さ。ルールのページ数が多く(当時の和訳は文字数で原稿料を支払っていたため、余計な文言まで追加されている)、古いゲームなので抜けやエラッタが多い。そしてユニット数の多さや、手順の煩雑さにより、時間が物凄くかかる。それにルールの穴を突いたプレイも可能で、それらを埋める作業が大変。去年も今年も、事前の準備に2~3ヶ月をかけました。
それでも去年やった経験では、これほど面白いゲームはない!
『FLAT TOP』は世界中で人気があるらしく、BGGを探っていると、各種のデータやチャート、計算集までを見つけられ。さらに、スペイン語のルールまであったのには、びっくりしました。

『事前計画』

さて、対戦も終わったことだし、裏ネタを開きます。
日本軍の作戦を主導したのは、手前味噌ながら私・yagi。
戦場の大きさから時間(1時間=1ターン)と移動距離を計算、艦隊の行動を練り。さらに、天候の変化やマップ外の兵力まで考慮。そこに『FLAT TOP』のベテランである下総の意見を取り入れ、作戦計画を立案。
その結果として出たのが冒頭の『我、ミッドウェイ島を攻略せんとす』。
当時の日本軍が出来なかった、大和や金剛の戦艦艦隊。そして赤城や加賀などの機動部隊すら磨り潰しても、ミッドウェイを取りに行く。そうやって千葉会メンバーの意志を統一。

ゲームは6月4日の01:00から始まり、6月6日24:00に終わります。勝利条件では、ミッドウェイに日本軍が、200ポイント以上揚陸させなければ、アメリカ軍の勝利。
そのため日本軍は弱体な輸送船団を守り、ミッドウェイまで到着。揚陸(ゲーム的には、その場に留まる)させなければなりません。
初日の6月4日に日本軍は嵐に隠れて動かず、アメリカ軍の索敵が沈静する夕刻から東へ突進。
二日目の6月5日の夜明けから、全軍が行動開始。北部から攻め下る、という計画でした。その際には、機動部隊も艦載機を出し索敵。快速の巡洋艦隊や、強力な戦艦艦隊がミッドウェイへ突進し、同島を艦砲射撃で焼き尽くす。こうやってアメリカ軍を引き付け、輸送船団を攻撃から守る。輸送船団のミッドウェイ島到着は6月5日20:00。夜半から揚陸を開始し、夜明け前までに揚陸を完了。ミッドウェイ島を占領する。

図が事前計画の行動予定。
赤矢印⇒機動部隊
青矢印⇒輸送船団
緑矢印⇒大和隊
紫矢印⇒瑞鳳隊
水色矢印⇒巡洋艦隊
以上のような計画でしたが、半分も思い通りになりませんでした。
リプレイは、次の記事からになりますね。

(続)

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2013-12-02 20:47

『常徳十番勝負:終戦』

さて、看板が偽りになるのだが、先の八回戦を終えた時点で猿遊会の閉会時間となってしまった。またもや、オレらが最終まで対戦していた。

対戦を終えた直後の動画を猿遊会を主催している たかさわさん撮影しyouTubeにアップしてくれた。

正直、自分自身ではどこがカッコイイのか分からないが、そのように褒めてくれるのは嬉しい。
私・yagiに、たかさわさんが問い掛けている。しばらくして、信長さんが会話に加わり、最後に対戦相手のDASRECHさんが顔を見せている。

当時を振り返れば、かなり頭に血が上っていて。
「勝敗を教えてください」との問い掛けに、「えーっと、知らない!」と答えているが、あれは嘘だ。オレが勘定してない訳ないだろ。
しかし、その問いが たかさわさんからだったので、頭を冷やし、ちゃんとした受け答えをし始めた。
それでも「日本シリーズでは4敗した時点でおしまいですね」と言われて。内心「うるせえなあー」と思っていたのは隠せない。

まあ取り敢えず、文句があるなら千葉会へ来い!という事で( ̄ー ̄)ニヤリ

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2013-12-02 20:35

『常徳十番勝負:八番目』

『配置』

立場を入れ替えての第8戦。私が中国軍、DASRECHさんが日本軍。
DASRECHさんは日本軍の配置を省略し、移動を終了させた時点から始めようとする。
それを「ダメだ。配置で変わるかも知れないから、そこからやってくれ」と。
多分、時間がちょっと掛かるだけで、殆ど変わらない。そんなの知っているよ。でも、以前からオレは配置を省くのは嫌だったんだよ。ゲームの幕開けがなくて、締まらないようでね。

『1ターン』

日本軍の第1アクションは移動。
前進した直後に中国軍の前線に止められるのは何時もの通り。

日本軍の第2アクションは攻撃。
攻撃はほぼ成功し、中国軍ユニットを壊滅させている。ただし、中国軍HQスタックのみは、離脱に成功。

中国軍はここでリアクション。
前線で生き残っているHQを撤退。

日本軍の第3アクションは移動。
日本軍は澧懸、宣都、そして魚口の三方向へ進撃。主力は魚口方面になるか。


中国軍は戦闘⇒移動。
公安付近で包囲されていた部隊が血路を開き後退。日本軍の先遣隊と後続の中間へ割って入り足止め。
主力は洞庭湖から澧懸、そして山地までの2重の戦線を構築。何とか、中国軍の守り方を習得できた。

『2ターン』

日本軍の第1アクションは移動。
各地で攻撃態勢を取る。主力は澧懸の左右を切り開き。魚口方面や足止めの中国軍HQを捕捉。そして宣都でも攻撃態勢を取る。

ここで中国軍のリアクション。足止め部隊が包囲されてないため撤退。

日本軍の第2アクションは攻撃。
攻撃した箇所全てで中国軍を壊滅。

日本軍の第3アクションは移動。
主力は澧懸後方で中国軍HQスタックを包囲。ああ、中国軍HQ(A)の位置は、1ヘクス前だったか。ZOCがあったりなかったりするのは読み難いな。
足止めを排除した後続部隊は澧懸へ取り付く。宣都攻略を終えた部隊も前進。


中国軍は移動⇒戦闘。
中国軍は撤退させていた増援を受け取ったため、2重3重の戦線を構築。日本軍の最大のチャンスは2ターンにある。撤退させていた部隊を受け取れず、マップ上の手勢だけで対応する必要があるからだ。それを澧懸周辺で止められれば、中国軍の勝ちは近い。

『3ターン』

日本軍の第1アクションは移動。
日本軍は中国軍戦線に取り付き、後続も澧懸への攻撃態勢を取る。別働隊は魚口へも取り付く。

中国軍はここでリアクション。
日本軍に接敵された部隊を撤退。しかし、これは失敗だったか。

日本軍の第2・第3アクションを移動とする。
洞庭湖湖畔と山地隙間を抜けて、中国軍の戦線後方まで進出。
やっちゃったーぁ。ZOCを1線しか引いてなかったわ。
・・・あれ?右の6-7スタックが抜けるのは分かるけど、左の2-8騎兵は抜けられないのではないかな。


中国軍は移動⇒戦闘。
さっ、反撃反撃。
まずは中国軍戦線の後方まで進出した騎兵と6-7を血祭りに。6-7×2個がスタックして手が出ないのは、包囲して動きを封じる。中国軍は戦線を維持し、日本軍の後方では拠点防御している。両軍入り組んでいるが、まだ乱戦とは言えない。

『4ターン』

日本軍の第1アクションは移動。
日本軍は各所で攻撃態勢を取る。澧懸は一先ず置き、拘束したHQスタックの排除を優先。ただし、右翼で抵抗している石門は進撃の妨げとなるため、強攻策を取る。

日本軍の第2アクションは攻撃。
随分とすっきりしたのは、EXやDO(*注)が連発したため。石門では中国軍の抵抗が激しく、日本軍が撃退されている。
日本軍は中国軍の右翼に突破口を開けたが、残るアクションが1つしかなく、地形も前進を阻む。そのため、中国軍を完全に崩壊までは追い込めない。
*DOは、防御側は選択したユニット数を除去し、攻撃側はその端数を切り上げた半分を除去する。日本軍は3個スタックを包囲攻撃して、中国軍に「3個」と言われたら痛い。今回はDOが頻発して日本軍を苦しめた。

中国軍はここでリアクション。
って、左翼が写ってない(´・ω・`)ショボーン。
で、中国軍は日本軍に包囲される危険のあるユニットを撤退。日本軍が移動しか行えないため、最低限の戦線が張れているようにする。
日本軍の第3アクションは移動だったが、写真がないなあ。撮り忘れか。

ちょっと飛んで中国軍の移動⇒戦闘を終えたところ。
日本軍は中国軍戦線の右翼を浸透したが、地形に阻まれ後方までは進出できず。
中国軍は常徳デルタの前面へ薄い戦線を構築。これで十分なのだ。というのは、日本軍は最終ターンに3回のアクションしかなく。その選択肢は最初のアクションで移動をせざるを得ず(やっても何ら有利な状況がない)、さらに攻撃を入れないのも有り得ない。すると「移動⇒攻撃⇒移動」か「移動⇒攻撃⇒攻撃」の2通りしかない。
要は、1回しか攻撃されないため、HQの損失がこれ以上増えないからだ。

そしてこの状態でほぼ勝利を確定している。両軍のVPを計算した。
中国軍:マップ上で14VP、日本軍ユニットで8VPの合計22VP。
日本軍:マップ上で6VP、中国軍HQで5VPの合計11VP。
現状で、最強の7-4が抵抗中の石門、フルスタックが篭る慈利、そして序盤から攻撃を見送られていた澧懸を占領しても、5VPの行って来い。それらが全て成功しても、中国軍が17VP、日本軍が16VPと足りない。
その結論として、日本軍が勝利を得るためには常徳の占領が必須となるのだ。

『5ターン』
日本軍は移動⇒攻撃⇒攻撃。
一回の移動で澧懸、石門、慈利、そして常徳前面の攻撃態勢を取る。特に、常徳は一回目の攻撃で戦闘後前進し、接敵。最後の攻撃で占領を目指す。
日本軍は第1アクションで移動を上記の攻撃を行うべく移動を始めたのだが、ここでオレが一言。
「なあDASRECHさん。公安に日本軍は何も置いてないだろ。で、中国軍の増援に5-6がいる。これにHQを付けて公安に出すと、連絡線切れにできる。こんなつまらない決着はやめようぜ。」
「ああ面倒くせーなー」と応じて、公安へ部隊を派遣。
オレはね。普段こういうプレイスタイルなんだよ。
だって楽だろ?
お互いに大きな見落としがあったら教えあってさ。

こちらが日本軍の移動を終えたところ。続いて日本軍の攻撃。
澧懸や石門、それに慈利は“C”で失敗。しかし隣接したままなので、再度の攻撃は可能だった。しかし、常徳前面の5:1の攻撃は出た目が“1”でEX。日本軍は常徳を占領する術が無くなり終了となった。

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