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2024-03-29 22:44

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2013-08-02 19:07

『常徳三連戦』 前置き

  何時ものように、DASRECHさんから「常徳どうっすか?」と直電があり。速攻でミドルアース東京支店での対戦となったんですね

さて、リプレイの前に『常徳殲滅作戦』について熱く語ってしまおう。

幾つかの日中戦争の戦記を読んでみると。我々が馴染みのある、ヨーロッパの戦争とは大きく違う。

ヨーロッパのそれは、優勢な側が攻め込んで、その勢いがなくなると、押し返される。

しかし、日中戦争では日本軍が強すぎる。

日本軍が無理をしなければ、何時までもその場所へ居座り続けられる。それが十年くらい続いていた。

常徳殲滅作戦は、史実的にみると正しく作戦級。

1943年の末に、これまでの主戦線である中国から太平洋へ部隊を引き抜かれる事となり。引き抜かれる中国戦線の指揮官が、「どうせ持って行かれるんだから、その部隊で攻撃すんべ」というノリで始まった。

これはウォーゲームでも良く見られる。「次のターンにいなくなるユニットで攻撃させてしまおう」というのは、往々にして有りがち。

だから、何ら戦争には寄与しない。

まあ、強力な日本軍が攻撃をかけたため、それなりに中国軍へは損害を与えたのだろうが。そのため、日本軍はとりあえずの目標と定めた常徳さえも、占領の後で撤退している。その結果、日本軍は「当初の目的を達したので勝った」、中国軍は「常徳を守ったから勝った」とそれぞれ主張している。

続いて、『常徳殲滅作戦』のゲームについて説明しよう。

デザイナー氏のブログであるように、エポック『独ソ電撃戦』をイメージして作られている。基本的なシステムとしてのZOCあり、may attack、中国軍は戦闘しなければ戦力が分からないアントライド・ユニット、オッズ方式と後退型の戦闘結果表。そしてマップ上のVP都市とその配分。日本軍の損害がVPのマイナス対象となる。そんなところが、『独ソ電撃戦』に良く似ている。

味付けとして、手順に大きく風味を加えている。

まずは、日本軍のターンとなる。日本軍は3回のアクションを行え、そのアクションに移動か戦闘のどちらかを選択できる。よって、3回全てを移動にしても、戦闘にしてもOK!てへぺろ(ω<)

その後に中国軍の移動と戦闘、その順序はどちらを先にして良く、戦闘を先にすれば1シフト有利となる。

味付けは中国軍にも添加されている。

中国軍は日本軍のアクションの間に1回だけリアクションを行え。そうすれば戦略的撤退として司令部(HQ)2ヘクス以内にあるユニットを次のターンでの増援とできる。さらに、中国軍のユニットはHQ2ヘクス以内でなければZOCを持たない。という訳で、重要な中国軍のHQVPの対象になる。

こう書くと長いようであるが、作戦級ゲームの経験さえあれば、口頭説明で十分に対戦は可能。対戦時間も12時間のため、お手軽と言える。その割りに、考えるところが多いので、千葉会組でのお気に入りとなっている。

では、リプレイへと移ろうか。

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2013-05-02 18:35

『ルントシュテットの廻る歯車』

千葉会で対戦したコマンドマガジン109号付録の『ルントシュテットの戦い』を記録していました。
ドイツ軍、ソ連軍のプレイヤーともに発展途上のため、まだまだ拙いプレイではありますが、参考にはなると思われるのでアップ致します。


コマンドマガジン109号付録の『ルントシュテットの戦い』は、佳作と言えます。少々気になる部分もありますが、それでも巧い具合に纏められています。
気になるのは、移動力が少なく機動による優位性を見せられない事。ドイツ軍の歩兵が3移動力あり、ソ連軍にも1個くらい4移動力のユニットがあれば、もっと可能性が増やせます。しかし、勿体無いと思うものの、それでも小さいマップと少ないユニット、それに決して多いと言えないカードで、考えるところが多く、素晴らしい作品に仕上がっています。
バランスは現状ではソ連軍有利かな、若干。それでも攻め手のドイツ軍にも十分に勝機を見出せます。
文句があるなら、千葉会へ来てちょ。証明できますから。

宣伝wはここまでにして、リプレイに行きましょう。
この対戦は私・yagiと少将さんの2戦目になります。前回は、ドイツ軍を担当した少将さんが敗れていたため、リベンジマッチでもあります。そのためドイツ軍を少将さん、ソ連軍を私・yagiが担当しました。
このゲームはCDS(カード・ドリブン・システム)のため、敵味方が交互にカードを使い進めて行きます。ですから、“1手目”として「」に使ったカードの名称、そしてどのように使ったかを明記します。先手はドイツ軍であるのですが、例外として「悪天候」だけはターン開始当初に使え、新たにカードを引けるため、“0手目”として表します。


『1ターン』
ドイツ軍1手目:「準備」により、「増援」を入手。
ソ連軍1手目:「増援」により、3-2-2を盤外スペースCへ登場させる。
ドイツ軍2手目:「ドイツ空軍」をOPとして使い、2ヶ所で攻撃を行う。まずは、パウログラードを攻撃した1Pzであったが、地形に阻まれ頓挫。同時にクリミヤ半島の入り口であるイシュンを攻撃した17Aの攻撃は、同地を防衛していたソ連軍に損害を与え、攻略に成功。
ソ連軍2手目:「戦略移動」で盤外スペースCの3-2-2をハリコフへ送り増強。
ドイツ軍3手目:「機動戦」をOPとして使い、クレメンチュークの17Aをキヴォイ=ログへ進出。
ソ連軍3手目:「方面軍」により、「再編成」を入手。
ドイツ軍4手目:「目標セバストポリ」をOPし、B盤外エリアの11Aをヘルソンへ進出。
ソ連軍4手目:「準備」をOPとして、盤外スペースCの2-2-2をミレロヴォへ進出。これは「補充」を入手するべきか、ちょっと悩みましたね。それでもソ連軍の損害が少ないので、拠点の強化を優先しました。

写真は1ターン終了時点。

『2ターン』
ドイツ軍1手目:「南方軍集団」にて「ルントシュテット」を入手。
ソ連軍1手目:「冬季攻勢」をOPし、クラスノグラードの2-2-2をイジュムへ撤退。ドイツ軍の大戦力に直面している地点を放棄し、損失を防ぐ。
ドイツ軍2手目:「支援砲撃」でハリコフを攻撃するものの、地形に阻まれ失敗。ダイズ修正のため、ソ連軍に損害を与える事すらできない。
ソ連軍2手目:「冬季攻勢」をOPし、ミレロヴォの2-2-2をイジュムまで進出。
ドイツ軍3手目:「機動戦」をOPし、イシュンの11Aがジャンコイを攻撃するものの失敗。このターンのドイツ軍はダイズ運に見放されていました。
ソ連軍3手目:「海上輸送」にて、ベルジャーンシクの2-2-2をケルチへ輸送。
ドイツ軍4手目:「機動戦」にて、17Aがニコポリへ進出。注:「機動戦」は2枚しかないのですが、一回りした間に3回使われています。これは同じOP値の「戦略移動」をどこかで記録間違いしたのでしょう。
ソ連軍4手目:ケルチの2-2-2がイシュンへ前進し、強化。

写真は2ターン終了時点。



『3ターン』
ソ連軍0手目:「悪天候」を使う。これでドイツ軍の移動力は全て1となる。
ドイツ軍1手目:「増援」にて6Aの2-3-2を盤外スペースCへ登場させる。
ソ連軍1手目:「再編成」にて壊滅した2-2-2を盤外スペースAへ登場させる。
ドイツ軍2手目:「支援砲撃」にてハリコフ攻撃。しかし第2次ハリコフ攻撃も失敗。
ソ連軍2手目:「準備」にて、「補充」を入手。
ドイツ軍3手目:「ルントシュテット」にて、「機動戦」を除去。
ソ連軍3手目:「戦略移動」にて。盤外スペースAの2-2-2をメリトポリへ。
ドイツ軍4手目:「目標セバストポリ」でOPし、ザポロジェを無血占領。
ソ連軍4手目:「冬季攻勢」で3OPし、戦線を下げる。ジャンコイの2-2-2をセバストポリ、1-2-2をケルチ。パウログラードの2-2-2をスターリノ。確か1OPは余らした記憶あり、そして攻勢なのに下がるとは皮肉。

写真は3ターン終了時点。


『4ターン』
ドイツ軍1手目:「支援砲撃」でハリコフ攻撃。第3次ハリコフ攻撃により、ようやく攻略に成功する。
ソ連軍1手目:「増援」にて、3-2-2を盤外スペースDへ。
ドイツ軍2手目:「ドイツ空軍」を2OPし、クリミヤ半島へ侵攻。
ソ連軍2手目:「方面軍」により「ティモシェンコ」を入手。
ドイツ軍3手目:「準備」にて「攻城砲」を入手。
ソ連軍3手目:「海上輸送」にてケルチより1-2-2をベルジャーンシクへ。
ドイツ軍4手目:「南方軍集団」により「マンシュタイン」を入手。
ソ連軍4手目:「冬季攻勢」により戦線を整理。実は、VPエリアであるメリトポリは強化したものの、その側面であるポロギは弱体でありました。ここを攻撃されベルジャーンシクまで進出されれば、メリトポリは補給を切断されるため、懸念材料であったのです。これでメリトポリ側面は強化でき、一息つけたのでした。

写真は4ターン終了時点。


『5ターン』
ソ連軍0手目:悪天候をお見舞い。
ドイツ軍1手目:「攻城砲」でセバストポリを一撃。ソ連軍の2-2-2が焼かれ1-2-2へと。
ソ連軍1手目:「補充」でメリトポリの2-2-2を3-2-2へ強化。
ドイツ軍2手目:「戦略移動」でクリミヤ半島の11Aを増強。
ソ連軍2手目:「方面軍」で「強襲上陸」を入手。
ドイツ軍3手目:「機動戦」で1Pzが前進。
ソ連軍3手目:「ティモシェンコ」をOPし、メリトポリとポロギが攻撃し、ザポロジェへ反撃。同地の占領に成功する。
ドイツ軍4手目:パス。
ソ連軍4手目:ドイツ軍に合わせてパス。姑息なテクニックとターンを終わらしたのですが、あまり意味はなかったですかねぇ。最後の手番を
あら、5ターン終了時点の写真がない(´・ω・`)。


『6ターン』
ドイツ軍1手目:「マンシュタイン」をイベントし、ドニエプルペトルフスクとニコポリからザポロジェへ攻撃。再奪還に成功する。
ソ連軍1手目:「戦略移動」によりポロギへ3-2-2を送る。
ドイツ軍2手目:「準備」で「目標ケルチ」と「目標ロストフ」を入手。
ソ連軍2手目:「準備」で「陣地」を入手。
ドイツ軍3手目:「ルントシュテット」を3OPし、メリトポリを総攻撃。

大火力により、同地のソ連軍守備隊を焼いて占領に成功する。これによりソ連軍のサドンデス勝利条件を阻止し、ゲームは続くのでドイツ軍は安堵しました。
ソ連軍3手目:パス。
ドイツ軍4手目:パスにてターンが終了する。

写真は6ターン終了時点。
ソ連軍は手札も良くなく、戦線も安定しているため、無理な行動を控えました。


『7ターン』
このターンから冬は終わり、「悪天候」が使えなくなる。
ドイツ軍1手目:「増援」にて、盤外スペースBへ6Aの2-3-2が登場。
ソ連軍1手目:「増援」にて、3-2-2が盤外スペースDに登場。
ドイツ軍2手目:「支援砲撃」にてベルジャーンシクを攻撃。これは叩くのを目的としているため、戦闘後前進を控える。
ソ連軍2手目:「戦略移動」にて、盤外スペースDの3-2-2がスターリノへ電車でGO!
ドイツ軍3手目:「南方軍集団」に「ドイツ空軍」を追加し、コスト4の「補充」を入手。
ソ連軍3手目:「再編成」にて、2-2-2を盤外スペースDへ登場。
ドイツ軍4手目:カードがないためパス。
ソ連軍4手目:「冬季攻勢」を1OPとして、盤外スペースDの2-2-2をヴァルイキへ前進。

写真は7ターン終了時点。
ポロギで突出しているのは、拠点防御を狙って。VPエリアであるスターリノはすでに強化を終えており、同地を攻略するためには、パウログラードからの1ヵ所では火力が足りず困難。そのため、ポロギの攻略は必須となります。そこで同地の強化により、攻撃を誘引し、ドイツ軍の損耗と時間稼ぎを強いるのでした。


『8ターン』
ドイツ軍1手目:「攻城砲」にて、セバストポリが焼かれ1-2-2が除去される。
ソ連軍1手目:「陣地」をセバストポリに設置。
ドイツ軍2手目:「目標ロストフ」で1OPし、ケルチまで侵攻。
ソ連軍2手目:パス。手札を残して、ドイツ軍の出方を見てから対処する事にしました。
ドイツ軍3手目:「南方軍集団」で2OPし、1つは盤外スペースBの2-3-2を盤外スペースCへ。もう1つはドニエプルペトルフスクの1Pzをパウログラードへ。
ソ連軍3手目:「海上輸送」にて、マリウポリの0-2-2を盤外スペースAへ。
ドイツ軍4手目:「支援砲撃」で1OP、ケルチからフォオドシャへ撤退。ケルチから撤退をしなければ、ソ連軍に「強襲上陸」があり、フォオドシャへ上陸され、補給切れからの除去を喰らってしまう。まあ、こちらもそれを狙って盤外スペースAへ0-2-2を送ったんですけどね。
ソ連軍4&5手目:ソ連軍にカードが「冬季攻勢」と「方面軍」の2枚あるため、連続で手番を行い、戦線の整理。ボルチャンスクのスタックをイジュム、イジュムの2-2-2をその後詰としてスタロベリスク。ポロギのスタックをマリウポリへ。

写真は8ターン終了時点。
この時点で対戦相手の少将さんが勝利条件を意識してなかったため、次のターンにどういった勝ち方をするか考えていました。ソ連軍のサドンデス勝利条件が、このままで達成しちゃうんですよね。だから、ちょっと意識を他に外せば、イケるな、と。


『9ターン』
ドイツ軍1手目:「補充」にて、ハリコフの1-3-2を2-3-2へ補強。
ソ連軍1手目:「ティモシェンコ」にて「悪天候」を排除し、1枚手札に。
ドイツ軍2手目:「目標セバストポリ」で1OPし、盤外スペースCの2-3-2がドニエプルペトルフスクまで。
ソ連軍2手目:「補充」でスターリノを増強。実は、補充しなくとも5火力あったので、6火力にしてもCRTでは変わらないんですよね。でも、相手に“堅いよ”という意識を植え付けるつもりでした。
ドイツ軍3手目:「機動戦」で、ハリコフのPzがパウログラードまで移動し、同地の歩兵とともにスラビャンスクを攻撃。スラビャンスクのソ連軍スタックを敗退させる。
ソ連軍3手目:「準備」で1OPし、ハリコフへ攻撃。両軍とも損害を出したものの、引き分けに終わる。
ドイツ軍4手目:「戦力移動」にて、ハリコフを増強。どこから来たのかは記録してないや(´・ω・`)。
ソ連軍4手目:「強襲上陸」で、盤外スペースAから0-2-2をケルチへ。どうせならセバストポリの方が良かったっすね。

写真は9ターン終了時点。
これにてソ連軍のサドンデス条件が達成されたため、ゲームは終了となりました。1ターンの写真が10:54、9ターンの写真が12:20でしたから、2時間の目安は間違いないですね。この2時間とルール量は、初めての方に勧められるので(・∀・)イイ!!

この後に初見ながらゲーム歴はそこそこのミルナーさんと、少将さんが対戦。私の読み通りに、いい勝負をしていました。それから、私がドイツ軍、少将さんがソ連軍と立場を入れ替えて対戦。ギリギリでしたが、何とか勝てました。やれやれ。
3戦ほど対戦しましたが、それぞれに展開が違い興味深かったです。
だから(・∀・)イイゲームといったろう。

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2013-01-25 18:38

『朝鮮戦争:互角戦』 その4

『第9~12ターンの戦況』

大きい図はこちら
9ターンから12ターンまでは、同じような状態が続いた。北朝鮮軍は金日成命令があり、最低1か所の攻撃が必要である。そのため釜山最終ラインの最も脆弱な中央へ波状攻撃を行った。オッズは3:1であり、9ターンと10ターンの攻撃は2/1と北朝鮮軍の損害が多かったがものの、11ターンと12ターンは0/3と国連軍に損害を強いた。
そして国連軍は12ターンに一大増援を受けて、反攻の上陸を行えたのであるが、天候不良のため延期となった。
それに対応するため。北朝鮮軍は上陸海岸への部隊配備と、後方へ拘置した予備の展開。さらに釜山最終ラインへの攻撃に参加しない師団を引き抜き、撤収の構えを取らせた。


『第13ターンから14ターン途中』

大きい図はこちら
北朝鮮軍による釜山最終ラインへの惰性的な攻撃が、気持ちのように2/2と引き分けの結果となった。
そして国連軍が敵前上陸を敢行!
敵前上陸と言っても、北朝鮮軍のいない群山であったが。
実は、DASRECHさんは、暫く思案したんですよね。
勝利条件のソウルに最も近い仁川には、北朝鮮軍の1個師団分の戦力が配備されており、絨毯爆撃の結果次第で上陸が失敗する危険がある。尚、この1個師団分の北朝鮮軍は、絨毯爆撃により壊滅寸前となる。
東岸の江陵には、北朝鮮軍は1個連隊だけしか配備してなかったため上陸自体は成功する。しかし、北朝鮮軍の予備が急行し易い。
同じ東岸の蔚珍へも上陸できるのだが、こちらは北朝鮮軍の師団が上陸地点を押さえており、金日成ライン南に待機している2個師団が駆け付けられる状況のため、最初から候補に挙げられなかった。
尚、こちらの写真は14ターンの北朝鮮軍終了時。
国連軍が上陸し、内陸を突進。北朝鮮軍が撤退を宣言して、その対応に追われた状態である。
国連軍はこの時点でFBを最大4個使える。その総力を持って、釜山最終ラインを攻撃中の北朝鮮軍主力を封じている。


『第14ターン終了時』

大きい図はこちら
進行中の国連軍は、北朝鮮軍の戦線を完全に突き崩す。
北朝鮮軍には、ソウルへ向かう国連軍に対して、すでに有効な戦線を構築する戦力はない。
天候さえ悪くなれば、最低限の戦線は作れるものの、それさえも国連軍の攻撃を受けたら一溜まりもないのだ。


『第15ターン終了時』

大きい図はこちら
天候は完全に晴天。FBは4個使える。
国連軍はFBの総力を投入し、ソウルへの進撃を阻止する北朝鮮軍の動きを封じる。これにより、北朝鮮軍の儚い希望も消え失せてしまった。
それでも出来うる限りの手を尽くす。
まず、ソウルへの国連軍を遅らせるため、FBの妨害を被りながらもアメリカ軍スタックへ接敵。そして釜山戦線から3個師団を引き抜く。これらの部隊が快速のアメリカ軍に追い付くとは思えないが、それでもやらないで諦めるよりはマシなのだ。
国連軍は磨り減った北朝鮮軍の戦線をオーバーラン。
易々と戦線を突破する。いや、殲滅したと言っていいだろう。この時点で北朝鮮軍には打つ手がないと言えた。
一点だけを除いては!


『第16ターン:ゲーム終了』

天候は晴れ、FBは3個使える。
国連軍は釜山戦線から急行する北朝鮮軍を抑えるようにFBを配備。これでこれらの部隊は完全に封じられてしまった。
しかし、北朝鮮軍の目は釜山最終ラインへ移っていた。こちらの国連軍が戦力を引き抜いており、中央部分が3個連隊の6戦力まで減じられていたのだ。
しかも、この周辺にはFBの妨害はない。北朝鮮軍は居残った総力を持って、さらにマンセー突撃も決行し、この地点を攻撃。
DASRECHさんは動揺「撤退しててマンセー突撃できるんですか?」と。
私「うん、それは確認したけど、出来ないって書いてない」。
DASRECHさん「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」
攻撃のオッズは額面5:1で撤退を宣言しているため、1シフト下がり4:1。出目が6のみで、1/4となり北朝鮮軍の勝利となる。

大きい図はこちら
そして振ったサイの目は6!!
北朝鮮軍の逆転勝利が決まった。思わず足を踏み鳴らして喜んでしまった。
それと同時にDASRECHさんの「工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工!!!」悲鳴。
「まあ、yagiさんを相手に勝勢まで持って行けたからいいです」とも。この辺りの割り切りは、さすがと言える。

全体的な写真はこちら
戦略的には、すでに北朝鮮軍の敗勢は如何ともし難い状況であったのである。
それで勝てて、しかもDASRECHさんから連勝しているのは素直に嬉しい。
さて、表題に“互角”と書いてあり、それは私とDASRECHさんの『朝鮮戦争』の対戦成績による。しかしながら、私の腕前自体はDASRECHさんに数段落ちる。
それでも勝てるのは、『朝鮮戦争』が未だに新たな局面を見せてくれる傑作であるから、それに他ならない。
この悲運の傑作にもっと光が当たる事を願いながら、このリプレイを終える。


(了)

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2013-01-25 18:31

『朝鮮戦争:互角戦』 その3

『第5ターン:国連軍』
<
大きい図はこちら。国連軍は大胆に後退し、突出した北朝鮮軍連隊へ反撃を決行!
戦闘後前進も活用し、戦線を構築したのである。さすがの手腕だ!
*DASRECHさんへ私信3:北朝鮮軍は死守ができて、そうすれば戦闘後前進は出来なくなったね。私も戦闘の直後に思い出したが、手遅れだったです。
*DASRECHさんへ私信4:北朝鮮軍の連隊が3個壊滅しているけど、このターンには2個しか反撃を受けなかったのでは?おそらく、私が除去されたと勘違いして、海上ヘクスに置いてしまった模様。これを見て何の事だか分からんでしょう。実は、この後でディスプレイと壊滅した連隊ユニットの数が違うの、と2人で首を捻ったのです。


『第6ターン:北朝鮮軍』

大きい図はこちら
FBは2個。漸く天候は回復した。以降、このマッカーサー日和が続く。
国連軍は北朝鮮軍の主力が結集しやすい地点、及び戦車連隊の阻止でFBを投入。
FBが妨害で使った場合、その隣接するヘクスを含めて進入した北朝鮮軍ユニットはステップロスを被る。ただし、移動フェイズの終了時に除去されるので、何処にあったかは写真では不明になってしまう。
北朝鮮軍はFBの妨害を踏み越えて、国連軍の中央を集中攻撃。この損耗に3ステップを被る。さらに戦車連隊も損耗を被りつつ前進し、攻撃を受けたスタックが退却した場合に、他の国連軍スタックを包囲する構えを見せる。そのため、集中攻撃を受けた国連軍スタックは損害を適用する事となった。我ながらヌルイなぁ。金泉の国連軍スタックが後退しているので、戦車連隊でこれを拘束する構えも見せられたなぁ。
北朝鮮軍の主力が中央付近で攻勢を実行すると同時に、東岸で1個師団、西岸で2個師団と快速の自動車化連隊の別働隊が南下を急ぐ。実際に行えるかどうかはともかく、サドンデスの目前まで迫ってプレッシャーを与えるのだ。


『第6ターン:国連軍』

大きい図はこちら
国連軍は後退し、絶妙というか大胆というのか。私から見ると綱渡り的な戦線を構築している。
何故なら、国連軍の最西端には韓国軍の司令部しかいないのだ。この司令部は北朝鮮軍ユニットに踏まれたら除去されるのだが、そのためには通常の移動では届かない。そして司令部の存在により、北朝鮮軍は戦略移動を行えないのである。
その他の戦線も大胆だ。
北朝鮮軍の戦力と移動力を鑑みて、少ない戦力で有効な戦線を構築しているのだ。オレにはできないよ。


『第7ターン:北朝鮮軍』

大きい図はこちら
FBは2個。北朝鮮軍の移動と戦闘を終えてもFBがマップに置かれている。これは北朝鮮軍がその付近へ近づかなかったため、移動を終えても退かす必要がなかったのだ。
北朝鮮軍は損害が積み重なっているため、及び延翼運動が有効だとの判断により、主力を国連軍の左翼へ投入。最左翼へ攻撃を行う。主力以外もFBや海軍の妨害を避けつつ、国連軍の戦線へ迫る。ただし、損害を受けている北朝鮮軍師団が多いため、小休止のターンとも言える。5戦力の師団に補充部隊をスタックさせたのだ。これ以上のステップロスは、補充の観点から見て効率が悪いのである。記録を見ると、浦項へも攻撃を行っており、両軍とも1ステップロスの引き分けとなる。これを見てDASRECHさんから「1:2の攻撃で大損害が出たらどうするつもりだったんですか」を呆れられた。


『第7ターン:国連軍』

大きい図はこちら
国連軍が一番苦しい時間帯になる。
北朝鮮軍がサドンデス勝利を達成する条件は2つある。
1つは釜山最終ラインへの突入であり、もう1つは次の8ターンまでに浦項、慶州、大邱、そして馬山の黄色で描かれている都市を全て占領する事だ。
国連軍は大邱、馬山は放棄。浦項も韓国軍の1戦力を配備しているだけなので、諦めていると言っていい。
残るは慶州である。ここはアメリカ軍の3戦力ユニットが2個で防衛を行っている。私はこの慶州の戦力によるサドンデスを狙っていた。いや、他にも国連軍のスタックは、合計で6戦力のスタックが数ヶ所見られたため、何処かで突破するつもりであった。
何より、次のターンに悪天候でFBが飛ばなければ、それだけで勝負が決まる可能性は大いにあった。



『第8ターン:国連軍妨害』

国連軍・・・、DASRECHさんにしては珍しい事であるが、FBと海軍の妨害を置くのに長考する。そして出した結論がこちらの写真だ。
全てが絶妙な布陣である。
北朝鮮軍として、まず狙っていた慶州へFBの妨害が掛っており、オッズが上がらないため、その占領は断念せざるを得ない。次に馬山へも同じ理由で断念する。
最後に狙っていたのは、戦車連隊を慶州の後方へ進出させ、このスタックの拘束であった。この行為自体は国連軍に8戦力のスタックがあり、オーバーランが可能であるため、逃す結果となろう。しかし、そのために状況が動く可能性があったのだ。今、冷静に振り返ると、無謀なだけだったが、それも海軍の妨害により阻止されている。サドンデス勝利を逃した以上は、ゲーム終了時での勝利を目指しかない。


『第8ターン:北朝鮮軍』
>
大きい図はこちら
それでも当然ながら攻め手を緩めるつもりはない。
国連軍中央の密陽へ攻撃を指向し、アメリカ軍スタックを最終ラインまで押し込める。というより、これは退却してもいいという判断なのだが。
ここでマンセー突撃を総力で行えば、サドンデス勝利のチャンスも1/6の確率で有り得たが、そこまで自信を持てないため自重した。


『第8ターン:国連軍』

大きい図はこちら。国連軍は4都市のサドンデスを防いだので、釜山最終ラインまで撤収を行った。ギリギリで足りなかったか。
序盤で国連軍が反撃を行ったため、北朝鮮軍としては優位に推移していると思っていた。北朝鮮軍の戦力と補充が充実している地点で、国連軍を消耗戦に巻き込んだのである。それを失う、時間、土地、兵力の割合を上手く配分し捌かれてしまった。

(続)

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2013-01-25 18:21

『朝鮮戦争:互角戦』 その2

『第2ターン:北朝鮮軍』

さて、先の写真を振り返り、北朝鮮軍の作戦を考えてみよう。
狙うのはアメリカ軍だ。
北朝鮮軍の戦車連隊は、韓国軍のZOCをすり抜けてしまうのだ。個人的には、犠牲の韓国軍で北朝鮮軍の主力を止め、アメリカ軍で戦車連隊を止めるのが一番簡単な国連軍の作戦になると思っている。

アメリカ軍を捕捉するために、漢河の韓国軍を攻撃し、戦闘後前進と戦車移動を組み合わせれば可能であった。
ところが、そうは行かなかった。

大きい図はこちら
こちらが北朝鮮軍を終えた時点になる。
大きく予想を裏切ったのは、アメリカ軍の捕捉に失敗した事。漢河を守備していた韓国軍がD潰走し、そのヘクスが絶妙だったため、戦車連隊がアメリカ軍を包囲できないのである。無理をすれば可能ではあるが、そうなると捕捉する韓国軍が少なくなってしまう。ここは漢河に残る韓国軍の捕捉と、仁川の韓国軍を排除にする事とした。漢河へ攻撃に戦力を集中すべきで、そうすればアメリカ軍の捕捉は可能だった。
大きなイメージとしては、北朝鮮軍は両翼を攻撃により突破し、中央の韓国軍2個ユニットを包囲。東岸では、遅滞部隊の韓国軍を主力が排除しつつ、特殊大隊が先行し蔚珍へ突入。
*DASRECHさんへ私信1:仁川で戦車連隊が海上撤退を行えなかったかな?


『国連軍の早期反撃』

大きい図はこちら
さすがDASRECHさん、早々に反撃へ打って出てきた。
オレにはできねえぜ。
突出した戦車連隊を包囲攻撃。東岸でも蔚珍の特殊大隊へ攻撃。


『第2ターン:国連軍』

大きい図はこちら
国連軍終了時点になる。
国連軍の反撃を受けた戦車連隊、及び特殊大隊は壊滅。
北朝鮮軍がスタックを崩しているため、オーバーランを行えないのを見越して、国連軍は絶妙な戦線を構築。これでアメリカ軍の包囲を防いでいる。

いや、やってできない事もなかったか。
北朝鮮軍としては、この布陣の国連軍であれば賭けも行えたのである。

当時は気が付かなかったものの、戦車連隊を磨り潰す覚悟があればできた。状況を動かすのには、こういった賭けは必要であろう。我ながらヌルイかったな。
何より、このような反撃を行う自信がオレにはないよ。


『第3ターン:北朝鮮軍』

大きい図はこちら
北朝鮮軍はアメリカ軍スタックへ集中攻撃。このスタックは後退で損害を減らせられない。東で肩を並べている韓国軍が、丸々と包囲されてしまうからだ。それとともに、韓国軍を掃討しつつ、再度の攻撃と戦車移動を組み合わせて、白善燁将軍のスタックを包囲。そして、一旦東岸の攻勢に見切りをつけて、中央へ2個師団を転進。中央での突破を目指した。

東岸には特殊大隊が残置。

しかし、この特殊大隊はAのヘクスへと進出させるべきだった。そうすれば、韓国軍の移動を妨げられたのである。


『第3ターン:国連軍』

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国連軍はまたもや反撃に出て来た!有り得ねえよ!
突出した戦車連隊を包囲攻撃し、壊滅させたのである。これで北朝鮮軍の戦車連隊は1個しか残ってない。まだ、全ての戦車連隊が壊滅してなければいい。最後の勝負に持ち込めるのだ。大胆な突出は控えようになってしまうが。
そして反撃による損害も見越して、またもや絶妙な戦線を構築。今回は付け入る隙はないのである。


『第4ターン:北朝鮮軍』

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天候は悪くFBは0。金日成日和だ。
このターンから国連軍はFBを受け取り、天候が良ければ2個を妨害や戦闘の支援で使えたのだ。
北朝鮮軍は韓国軍のスクリーンを掃討し、白善燁将軍のスタックを重囲へと捕らえる。アメリカ軍の1個ユニットを壊滅させたが、主力には逃げ切られてしまった。
さすがに戦車連隊をこれ以上反撃から守るため、北朝鮮軍師団とスタックさせている。このチキン戦車移動が続くのである。
*DASRECHさんへ私信2:北朝鮮軍の合身は金日成ラインの北ではできなかったね。ディスプレイを前のターンのものと見比べると、間違えているのが確認できます。


『第4ターン:国連軍』

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国連軍は前衛に韓国軍を置き、戦線を大きく後退させる。
ここでも北朝鮮軍の戦力や移動力を見計らい、攻撃を受けた際のオッズを計算している。尚、この山地は地形効果が高いものの、道路が通じていなければZOCが及ばないため、長期の抵抗には適さない。


『第5ターン:北朝鮮軍』
さて、一旦前ターンの国連軍終了時に戻りたい。

珍しくDASRECHさんがミスをしているのだ。
1戦力の韓国軍単独で戦線を構築していたため、北朝鮮軍はオーバーランが可能だったのである。

FBは1個。天候は曇りなので、息子の金正日日和と言えるのではないか。

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北朝鮮軍はそこを徹底的に突いた。
まず、移動力ギリギリの後方スタックがオーバーランを行い、戦線に突破口を穿ち。先行していた師団を展開し、その所属連隊に突進させたのだ。
同時に前衛の韓国軍を排除。さらに東岸へも増援の師団を南下させる。こうやって攻勢経路を増やし、国連軍の対応を難しくするのだ。

(続)

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